ネットショップでメールマガジンを始めるとき、「最初のメールには何を書けばいい?」「いきなり商品を紹介してもいい?」「どこまで説明すればいい?」と迷うことがあります。
初回メルマガで大切なのは、いきなり売ることではありません。
なぜこのメールが届いているのか、今後どんな内容が届くのか、どのくらいの頻度で届くのか、不要になったらどう解除できるのか。
まずはこの4点を分かりやすく伝え、安心して今後のメールを読んでもらえる状態を作りましょう。
この記事では、ネットショップでメルマガ配信を始めるときに使える初回メール・配信開始メールを5パターン紹介します。
- 1 初回メルマガに最低限入れたい5つの内容
- 2 最初に確認|購入しただけのお客様へ一律にメルマガを送らない
- 3 初回メルマガは「売る」より「期待値を合わせる」
- 4 基本のメルマガ配信開始メール
- 5 登録特典・クーポンがある場合の初回メール
- 6 ブランド・ショップの考え方を伝える初回メール
- 7 新規ショップ・新ブランドでメルマガを始める場合
- 8 しばらく休止していたメルマガを再開する場合
- 9 初回メールから配信停止方法を分かりやすくする
- 10 初回メルマガの次は何を送る?最初の3通を設計する
- 11 初回メールの後は通常のメルマガ運用へつなげる
- 12 登録者が増えたら一斉配信からセグメント配信へ
- 13 メルマガ運用が増えてきたらCRMで仕組み化する
- 14 初回メルマガを送る前のチェックリスト
- 15 初回メルマガで避けたい5つのこと
- 16 メルマガ配信開始についてよくある質問
- 17 まとめ|初回メルマガは「これから何を届けるか」を伝える
初回メルマガに最低限入れたい5つの内容
「最初のメールに何を書けばいい?」という方は、まず次の5項目を入れてください。
| 項目 | 伝える内容 |
|---|---|
| 登録のお礼 | メルマガ登録への感謝 |
| 配信理由 | なぜこのメールが届いているのか |
| 今後の内容 | 新商品・使い方・セールなど何を届けるのか |
| 配信頻度 | 週1回、月2~4回など目安 |
| 配信停止 | 不要になったら解除できること |
中でも重要なのが、「なぜこのメールが自分に届いているのか」を分かるようにすることです。
登録から初回配信まで時間が空いていると、お客様自身が登録したことを忘れている場合もあります。
最初に確認|購入しただけのお客様へ一律にメルマガを送らない
過去に商品を購入してくれたからといって、単純に、
以前当店をご利用いただいたお客様へ、本日からメールマガジンを配信します。
と一方的に広告・宣伝メールの配信を始めてよいとは限りません。
通信販売における電子メール広告では、原則として事前の承諾を得て送信するオプトイン方式が基本となっています。
そのため、この記事で紹介する文例は、メルマガ登録フォームなどを通じて、広告・メールマガジンの受信に同意している人へ送ることを前提にしています。
また、配信同意の取得方法や登録フォームの作り方については、別記事で詳しく解説しています。
【関連記事】メルマガ登録をお願いする例文・登録方法を見る
参考:消費者庁「通信販売」
初回メルマガは「売る」より「期待値を合わせる」
初回メールから大量の商品を並べたり、強いセール訴求だけを送ったりする必要はありません。
まずは、
- このメルマガを読むと何が分かるのか
- どんな情報が届くのか
- どのくらいの頻度で届くのか
- 誰が送っているのか
を理解してもらうことを優先します。
例えば、
- 新商品を先行して案内する
- 人気商品の再入荷を知らせる
- 商品の使い方を届ける
- 商品の選び方を解説する
- 季節に合わせたおすすめを紹介する
- キャンペーン情報を届ける
などです。
「登録したら何が届くのか」が分かるほど、その後のメールとのミスマッチも減らしやすくなります。
基本のメルマガ配信開始メール
もっとも基本的な初回メールです。
【件名】メルマガ登録ありがとうございます|〇〇ショップ
〇〇様
このたびは〇〇ショップのメールマガジンにご登録いただき、誠にありがとうございます。
本日より、〇〇ショップのメールマガジンをお届けいたします。
このメールマガジンでは、
・新商品・再入荷情報
・商品の選び方や使い方
・おすすめ商品
・キャンペーンのお知らせ
などをお届けする予定です。
配信は〇〇を目安に予定しております。
皆さまのお買い物に役立つ情報をお届けしてまいりますので、今後とも〇〇ショップをよろしくお願いいたします。
なお、メールマガジンが不要になった場合は、メール末尾の配信停止リンクからいつでも解除いただけます。
—————【署名】—————
〇〇ショップ
https://example.com/
お問い合わせ:xxxxx@example.com
————————————–
「メルマガを始めました」より「登録ありがとうございます」
ショップ側の都合として「メールマガジンの配信を開始します」と伝えるより、「登録していただいたのでお届けしています」と顧客起点で伝える方が自然です。
メールが届いた理由も分かりやすくなります。
登録特典・クーポンがある場合の初回メール
メルマガ登録時にクーポンなどの特典を案内している場合は、初回メールで利用方法も分かりやすく伝えます。
【件名】メルマガ登録ありがとうございます|特典のご案内
〇〇様
〇〇ショップのメールマガジンにご登録いただき、ありがとうございます。
ご登録特典として、当店でご利用いただけるクーポンをご用意しました。
【特典内容】
〇〇〇〇
【クーポンコード】
〇〇〇〇〇〇
【利用期限】
〇月〇日まで
【利用条件】
〇〇〇〇
今後のメールマガジンでは、新商品や再入荷情報、商品の使い方、おすすめ情報などをお届けいたします。
メールマガジンが不要になった場合は、メール末尾の配信停止リンクからいつでも解除いただけます。
ぜひお買い物にお役立てください。
—————【署名】—————
〇〇ショップ
https://example.com/
お問い合わせ:xxxxx@example.com
————————————–
クーポンの条件は分かりやすく伝える
登録特典に利用条件がある場合は、目立たない場所へ小さく記載するのではなく、利用前に分かるようにします。
- 利用期限
- 最低購入金額
- 対象商品・対象外商品
- 他クーポンとの併用可否
- 利用回数
など、実際の条件に合わせて記載してください。
ブランド・ショップの考え方を伝える初回メール
価格やセールだけでなく、ブランドやショップそのものを知ってもらいたい場合に向いている文例です。
【件名】はじめまして|〇〇ショップから最初のメールです
〇〇様
〇〇ショップのメールマガジンにご登録いただき、ありがとうございます。
〇〇ショップでは、
「〇〇〇〇」
を大切にしながら、〇〇の商品をお届けしています。
これからこのメールでは、
・〇〇の選び方
・商品の使い方
・新商品の開発背景
・スタッフおすすめの商品
・新商品・再入荷情報
など、ショップをもっと楽しんでいただける情報をお届けしていきます。
毎回セールのお知らせだけではなく、商品選びや使い方に役立つ情報もお届けする予定です。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
メールマガジンが不要になった場合は、メール末尾の配信停止リンクからいつでも解除いただけます。
—————【署名】—————
〇〇ショップ
https://example.com/
お問い合わせ:xxxxx@example.com
————————————–
「このメールでしか読めない情報」を少しずつ作る
SNSとまったく同じ投稿をそのままメールでも配信するだけでは、メルマガを読む理由が弱くなることがあります。
商品の開発背景、詳しい使い方、選び方、スタッフの視点など、「このメールを読んだから分かった」と思える情報を少しずつ増やしていくとよいでしょう。
新規ショップ・新ブランドでメルマガを始める場合
ショップオープンや新ブランド立ち上げとあわせて、メールマガジンを始める場合の文例です。
【件名】〇〇ショップのメールマガジンをスタートします
〇〇様
〇〇ショップのメールマガジンにご登録いただき、ありがとうございます。
このたび〇〇ショップでは、皆さまへ新商品や商品選びに役立つ情報をお届けするメールマガジンをスタートしました。
これから、
・新商品情報
・人気商品の再入荷
・〇〇の選び方
・スタッフおすすめ商品
・キャンペーン情報
などをお届けしてまいります。
配信は〇〇を予定しております。
「登録してよかった」と思っていただける情報をお届けできるよう努めてまいります。
今後とも〇〇ショップをよろしくお願いいたします。
メールマガジンが不要になった場合は、メール末尾の配信停止リンクからいつでも解除いただけます。
—————【署名】—————
〇〇ショップ
https://example.com/
お問い合わせ:xxxxx@example.com
————————————–
配信頻度を最初から細かく約束しすぎない
メルマガ開始直後に、
毎週火曜日・木曜日・土曜日の20時に必ず配信します。
などと細かく約束すると、運営側の負担になる場合があります。
まだ運用が固まっていない場合は、
- 週1回程度
- 月2~4回程度
- 新商品入荷時を中心に配信
など、おおよその目安を伝える方法もあります。
しばらく休止していたメルマガを再開する場合
長期間メルマガを配信していなかったショップが、配信を再開するときの文例です。
ただし、古い購入者リストすべてへ突然配信するのではなく、現在も広告・メルマガ配信の対象として扱える登録者か、停止済みではないかを確認してから配信してください。
【件名】〇〇ショップのメールマガジンを再開します
〇〇様
いつも〇〇ショップをご利用いただき、ありがとうございます。
しばらくメールマガジンの配信をお休みしておりましたが、このたび配信を再開することとなりました。
今後は、
・新商品・再入荷情報
・商品の選び方
・おすすめ商品の紹介
・キャンペーン情報
などをお届けしてまいります。
配信は〇〇を予定しております。
今後のメールマガジンが不要な場合は、メール末尾の配信停止リンクからいつでも解除いただけます。
これからも〇〇ショップをよろしくお願いいたします。
—————【署名】—————
〇〇ショップ
https://example.com/
お問い合わせ:xxxxx@example.com
————————————–
長期間配信していないリストは慎重に扱う
数年前に登録したメールアドレスへ突然メールを送ると、受信者が登録したこと自体を覚えておらず、「勝手にメールが届いた」と感じる可能性があります。
配信再開前に、
- 登録経路
- 配信同意の状況
- 過去の配信履歴
- 配信停止履歴
- メールアドレスの状態
を確認してから対象者を整理しましょう。
初回メールから配信停止方法を分かりやすくする
配信停止リンクを目立たなくすれば、登録者が減りにくいように感じるかもしれません。
しかし、不要なメールを簡単に解除できない状態は、迷惑メールとして報告される原因になる可能性があります。
解除しにくくして登録者数を維持するより、読みたい人へ継続して届けることの方が重要です。
現在はメールサービス側でも、購読型・マーケティングメールについて、分かりやすい配信停止の仕組みが重視されています。
初回メールから、
このメールが不要になった場合は、メール末尾の配信停止リンクからいつでも解除できます。
と案内しておきましょう。
初回メルマガの次は何を送る?最初の3通を設計する
初回メールを送ったあと、「次に何を書けばいい?」と悩むショップは少なくありません。
おすすめは、メルマガを開始する段階で最初の3通程度をあらかじめ決めておくことです。
| メール | 目的 | 内容例 |
|---|---|---|
| 1通目 | 安心して受け取ってもらう | 登録のお礼・今後届く内容・配信頻度 |
| 2通目 | ショップ・商品を理解してもらう | 商品の選び方・使い方・人気コンテンツ |
| 3通目 | 商品を見てもらう | 人気商品・新商品・おすすめ商品 |
つまり、
登録のお礼 → 役立つ情報 → 商品を見る
という流れです。
1通目から毎回セールだけを送るより、ショップや商品を理解してもらう接点を入れた方が、その後のメール設計もしやすくなります。
初回メールの後は通常のメルマガ運用へつなげる
最初の数通を送った後は、通常のメルマガ運用へ移ります。
例えば、
- 新商品
- 再入荷
- ランキング
- 商品の選び方
- 使い方
- キャンペーン
- 再購入案内
などを組み合わせていきます。
件名・本文・CTA・配信タイミング・クリック率・売上の改善方法については、別記事で詳しく解説しています。
【関連記事】ネットショップのメルマガの書き方完全ガイドを見る
登録者が増えたら一斉配信からセグメント配信へ
最初はメルマガ登録者全員へ同じメールを送っても構いません。
しかし顧客データが増えてきたら、
- 初回購入者
- リピーター
- 特定商品を購入した人
- 購入から一定期間経過した人
- 長期間購入していない人
などに分けることで、顧客の状態に合った内容を届けやすくなります。
「全員へ同じ情報を送る」から「その人に関係する情報を送る」へ発展させるイメージです。
メルマガ運用が増えてきたらCRMで仕組み化する
顧客数が増えると、「誰に、どのメールを、いつ送るか」を手作業で管理するのが難しくなります。
EC向けCRMを活用すると、購入履歴や購入回数、最終購入日などをもとに顧客を分け、メールなどの配信を自動化できるサービスがあります。
例えば、
| 顧客の状態 | 配信例 |
|---|---|
| メルマガ登録直後 | 登録お礼・初回案内 |
| 初回購入後 | 商品の使い方・アフターフォロー |
| 使い切る時期 | 再購入の案内 |
| 長期間購入なし | 休眠顧客への再アプローチ |
といった流れを仕組みにできます。
登録者が増えてくると、全員へ同じメールを送るだけではなく、購入履歴や顧客の状態に合わせて内容・タイミングを変える方法も検討できます。
EC向けCRM「actionlink」でできること、料金、導入事例、向いているショップ・向いていないショップまで詳しくまとめています。
初回メルマガを送る前のチェックリスト
- メルマガ配信への同意を確認できる
- なぜこのメールが届いているか分かる
- 差出人名がショップ名と一致している
- 今後どんな情報を送るか書いている
- おおよその配信頻度が分かる
- 配信停止方法が分かる
- スマートフォンで読みやすい
- リンク先が正しい
- クーポン条件が正しい
- 送信ドメイン認証など配信環境を確認している
初回メルマガで避けたい5つのこと
購入者全員へ突然送る
商品の購入と、広告・メールマガジンの配信同意は単純に同じものとして扱わないようにします。
なぜメールが届いたのか書かない
登録へのお礼や、どの登録に基づいて届いているのかを分かりやすくします。
初回から商品を大量に並べる
初回メールの目的は、商品を大量に売り込むことではありません。これから届くメールの価値を伝えることを優先します。
配信停止方法を分かりにくくする
不要になった人が簡単に解除できるようにしましょう。
件名だけ過剰にあおる
「緊急」「絶対見て」「知らないと損」などを必要以上に使わず、メールの内容が分かる件名にします。
メルマガ配信開始についてよくある質問
Q.購入者全員に「メルマガを始めました」と送ってもいいですか?
購入履歴だけを根拠に一律配信するのではなく、広告・メールマガジン配信への同意状況を確認してください。通信販売の電子メール広告では、原則として事前承諾を得るオプトイン方式が基本です。
Q.初回メールでクーポンを渡してもいいですか?
登録時に案内した特典や適切な条件で提供するクーポンであれば、初回メールで案内する方法があります。利用期限や利用条件がある場合は分かりやすく記載してください。
Q.初回メールでは商品を紹介しない方がいいですか?
商品を紹介しても構いません。ただし、商品紹介だけにせず、まず登録へのお礼、今後届く内容、配信頻度、解除方法などを伝えることをおすすめします。
Q.初回メルマガはいつ送ればいいですか?
登録完了後、なるべく時間を空けすぎずに送る方が、「何に登録したのか」を受信者が理解しやすくなります。登録完了メールと初回メルマガを分ける場合は、それぞれの役割が重複しすぎないようにしましょう。
Q.配信頻度は書いた方がいいですか?
目安が決まっているなら伝えることをおすすめします。「週1回程度」「月2~4回程度」など、受信者が今後のメール量をイメージできるようにします。
Q.ダブルオプトインとは何ですか?
登録フォームへメールアドレスを入力した後、確認メール内のリンクなどから本人が登録を確定する方法です。第三者による誤登録や入力ミスを減らす方法として利用されています。
Q.しばらくメルマガを送っていませんでした。再開できますか?
過去の登録情報だけで一律に再開するのではなく、現在の同意状況、登録経路、配信停止履歴などを確認してから対象者を整理してください。
Q.初回メールの次は何を送ればいいですか?
まずは「登録のお礼 → 商品の選び方や使い方 → 人気商品・おすすめ商品」という3通程度の流れを作ると、その後の通常メルマガへつなげやすくなります。
まとめ|初回メルマガは「これから何を届けるか」を伝える
メルマガ配信開始時の最初のメールで大切なのは、いきなり商品を売ることではありません。
まず、
- 登録してくれたことへのお礼
- なぜこのメールが届いているのか
- これから何を届けるのか
- どのくらいの頻度で届くのか
- 不要になったらどう解除できるのか
を分かりやすく伝えましょう。
そして初回メールだけで終わらせず、
登録 → 初回メール → お役立ち情報 → 商品紹介 → 通常メルマガ → セグメント配信 → CRM
と段階的に育てていくと、メルマガを単なる一斉配信ではなく、お客様との継続的な接点として活用しやすくなります。
初回メールは、「これからこのショップから届くメールには読む価値がある」と思ってもらうための最初の1通です。