メルマガとは、メールマガジンの略で、登録者へメールで情報を届ける仕組みです。ネットショップでは、新商品や再入荷、商品の選び方などを案内し、一度訪れたお客様や購入したお客様との接点を続けるために活用します。
「何を書けばいい?」「セールのお知らせばかりになる」「売上につながっているか分からない」と悩んだら、文章を書く前に誰に、何を、いつ送り、どこへ誘導するかを決めましょう。配信後にクリック・購入・配信停止を確認し、次のメールを改善することまでがメルマガ運用です。
この記事では、メルマガの意味と重要性から、件名・本文・完成例、配信タイミング、効果測定、セグメント配信・CRM活用まで解説します。配信同意やメールを正常に届けるための設定も確認し、売り込みだけに頼らない顧客フォローを考えていきましょう。
- 1 メルマガとは?ネットショップでの意味と注文メールとの違い
- 2 ネットショップでメルマガが重要な3つの理由
- 3 ネットショップでメルマガを送る目的とは?
- 4 メルマガを書く前に「誰に送るか」を決める
- 5 ネットショップのメルマガはこの順番で作る
- 6 ネットショップのメルマガ基本構成
- 7 メルマガの件名は「開かせる」より「内容を伝える」
- 8 プリヘッダーも件名の一部として考える
- 9 本文の最初で「なぜこのメールを送ったのか」を伝える
- 10 ネットショップのメルマガで使いやすい5つの型
- 11 商品を並べすぎない
- 12 CTAは「こちら」ではなく行動を書く
- 13 実際に使えるネットショップのメルマガ完成例3パターン
- 14 メルマガの配信タイミングに絶対の正解はない
- 15 メルマガは開封率だけを見ない
- 16 数字が悪いときは「どこで止まっているか」を確認する
- 17 メルマガは「開封率」ではなく売上から逆算する
- 18 全員に同じメルマガを送るところから卒業する
- 19 一斉メルマガからCRMへ発展させる
- 20 メルマガは「書き方」の前に、きちんと届く状態を作る
- 21 配信停止しやすいことも「良いメルマガ」の条件
- 22 商品を購入した=自由にメルマガを送ってよい、ではない
- 23 購入後フォローは通常のメルマガと分けて考える
- 24 初心者はまず3種類のメルマガから始める
- 25 ネットショップのメルマガ改善チェックリスト
- 26 ネットショップのメルマガについてよくある質問
- 27 まとめ|メルマガは顧客との接点をつくり、改善を続ける施策
- 28 メルマガの改善で迷ったら、購入までの流れを確認しよう
- 29 参考にした公式情報
メルマガとは?ネットショップでの意味と注文メールとの違い
メールマガジン(メルマガ)は、登録者へ継続的に情報を届けるメールです。雑誌のような読み物に限らず、新商品、再入荷、キャンペーン、商品のお手入れ方法なども配信できます。毎週同じ曜日に送る方法もあれば、入荷や季節の変化に合わせて送る方法もあります。
一方、注文確認メールや発送完了メールは、その注文について必要な情報を伝えるための連絡です。同じメールでも目的が異なるので、「購入時にメールアドレスを取得したから、セール情報も自由に送れる」とは考えず、広告配信への同意と取引上の連絡を分けて管理します。
| 種類 | 主な目的 | 内容の例 |
|---|---|---|
| メルマガ | 情報提供・再来店・再購入のきっかけづくり | 新商品、再入荷、選び方、キャンペーン |
| 注文確認・発送メール | 注文内容や配送状況の連絡 | 注文商品、支払案内、発送日、追跡番号 |
| 購入後フォロー | 使用時の不安解消・満足度の向上 | 使用方法、お手入れ、問い合わせ先 |
「購入後フォロー」という名前でも、実際の内容が商品の広告・宣伝であれば広告メールとしての確認が必要です。メールの名称ではなく内容を見て、配信条件を判断してください。
ネットショップでメルマガが重要な3つの理由
1.購入後にも、お客様との接点をつくれる
一度購入してくれたお客様でも、次に必要になったときにショップを思い出してくれるとは限りません。受信を希望する方へ役立つ情報を届ければ、再び商品を見てもらうきっかけをつくれます。接触回数を増やすことだけを目的にせず、読む理由がある内容を届けましょう。
2.購入履歴に合った情報を届けやすい
購入履歴と配信先を連携できる環境なら、購入商品、購入回数、最終購入日などに合わせて案内を変えられます。例えばコーヒー豆の購入者には補充の案内、バッグの購入者にはお手入れ方法を届ける、といった使い方です。連携できる情報や配信機能は、利用中のECサービス・配信ツールで確認してください。
3.クリックから購入までを見て改善できる
メール内のリンクや購入計測を設定すれば、どの案内から商品を見てもらえたか、購入につながったかを検証できます。登録者数が多いことだけで効果を判断せず、売上、粗利、制作・配信コストも合わせて見ましょう。配信回数を増やしても利益が残らないなら、内容や対象者の見直しが必要です。
SNSやLINEとは、顧客の使い方に合わせて併用する
メルマガ、SNS、LINEのどれか一つが、すべてのショップで最も効果的とは限りません。EC運営では、SNSで商品を知ってもらい、受信を希望するお客様にはメールやLINEで再入荷・使い方を案内するなど、接点ごとの役割を決めると運用しやすくなります。メールにも未達や迷惑メール判定があるため、確実に全員へ届く手段とは考えないでください。
ネットショップでメルマガを送る目的とは?
メルマガは「セールを知らせるためだけのもの」ではありません。
ネットショップでは、一度商品を購入したお客様が毎日ショップを訪れてくれるとは限りません。そこでメルマガを使い、ショップ側から次の接点をつくります。
- 新商品を知らせる
- 再入荷を知らせる
- セール・キャンペーンを知らせる
- 商品の選び方や使い方を伝える
- 購入後のフォローをする
- 商品を使い切る頃に再購入を案内する
- 長期間購入していないお客様へ再び接点をつくる
つまりメルマガは、単なる「メール配信」ではなく、お客様との関係を継続するためのマーケティング施策です。
メルマガを書く前に「誰に送るか」を決める
文章を書く前に最初に決めたいのが、配信対象です。
よくあるのが、「メルマガ登録者3,000人に、毎回同じメールを一斉配信する」という運用です。
もちろん、ショップ全体のお知らせや大型セールなど、全員へ同じ情報を届けることが適している場合もあります。しかし、購入履歴や購入回数が違えば、お客様が必要としている情報も変わります。
| お客様 | 届けたい内容の例 |
|---|---|
| 初回購入者 | 商品の使い方、購入後サポート、ショップの特徴 |
| リピーター | 新商品、関連商品、先行情報 |
| 特定商品購入者 | その商品の活用方法、消耗品、関連商品 |
| 休眠顧客 | 最近の人気商品、新商品、ショップの変化 |
| 高頻度購入者 | 通常顧客とは異なる先行案内や特別情報 |
最初から複雑に分ける必要はありません。まずは「初回客」「リピーター」「しばらく購入していない客」くらいに分けるだけでも、メール内容を考えやすくなります。
ネットショップのメルマガはこの順番で作る
- 誰に送るか決める:全顧客、初回購入者、特定商品購入者など。
- 目的を1つ決める:新商品を知ってもらう、再購入してもらう、記事を読んでもらうなど。
- 件名を決める:メールを開く理由を短く伝える。
- 本文を書く:送った理由とお客様にとってのメリットを伝える。
- CTAを決める:商品を見る、特集を見る、使い方を見るなど次の行動を明確にする。
- 配信後の結果を見る:開封・クリック・購入まで確認する。
「とりあえず今週のメルマガを書く」から始めると、毎回何を書くか悩みます。先に目的を決めれば、件名も本文も自然に決まってきます。
ネットショップのメルマガ基本構成
基本的な構成はシンプルです。
- 送信者名
- 件名
- プリヘッダー
- ファーストビュー
- 本文
- CTA
- 必要な案内・配信停止
この中でも特に重要なのが、件名・最初に見える部分・CTAです。
長い本文を最後まで読んでもらうことより、「このメールは自分に関係がある」「詳しく見てみたい」と思ってもらうことを優先しましょう。
メルマガの件名は「開かせる」より「内容を伝える」
件名を考えるときに、「絶対見て!」「知らないと損!」「緊急!」といった強い言葉だけに頼るのはおすすめしません。重要なのは、何のメールなのかが短時間で分かることです。
| 弱い件名 | 改善例 |
|---|---|
| 新商品のお知らせ | 秋の新作バッグ3型が入荷しました |
| 再入荷しました | お待たせしました|〇〇が再入荷 |
| セール開催中 | 本日20時から|対象商品20%OFF |
| おすすめ商品 | 雨の日に使いやすいバッグ3選 |
スマートフォンでは件名全体が表示されないこともあるため、商品名、期間、割引率など重要な情報は前半へ置きます。
件名を作る3つの基本
- 内容を具体的にする
- 重要な情報を前半へ置く
- 本文と違うことを書かない
件名だけで開封させても、本文が期待と違えばクリックや購入にはつながりません。
プリヘッダーも件名の一部として考える
プリヘッダーは、受信トレイで件名の横や下に表示される短い文章です。
例えば件名が、
お待たせしました|人気の〇〇が再入荷なら、プリヘッダーを、前回完売した3カラーを本日より販売再開しましたとすると、件名だけでは伝えきれなかった情報を補足できます。
件名と同じ文章をそのまま繰り返すより、追加情報を入れる方が効果的です。
本文の最初で「なぜこのメールを送ったのか」を伝える
メルマガ冒頭に長い季節の挨拶を入れる必要はありません。例えば、
こんにちは。〇〇ショップです。いつもありがとうございます。季節もすっかり秋らしくなってきました。
と始めるより、
前回3日で完売した「〇〇」が、本日再入荷しました。
と本題へ入った方が、内容を理解しやすくなります。
特にスマートフォンでは最初に見える範囲が限られるため、一番伝えたいことをファーストビューへ置くことを意識してください。
ネットショップのメルマガで使いやすい5つの型
1.新商品・再入荷型
新商品や人気商品の再入荷を知らせる形式です。何が入荷したか → どんな商品か → どんな人におすすめか → 商品を見るの順で十分です。
2.ランキング型
「今売れている商品」を紹介する形式です。商品を大量に並べるより、TOP3程度に絞って「なぜ人気なのか」を一言添える方が選びやすくなります。
3.セール・キャンペーン型
期間、対象商品、割引内容を最優先で伝えます。このタイプでは特に「いつまでなのか」が重要です。
4.読み物・お役立ち型
商品の売り込みではなく、商品の選び方、使い方、お手入れ、季節別の活用方法などを紹介します。すぐ購入しないお客様とも接点を維持できるのがメリットです。
5.再購入型
消耗品や定期的な買い替えが発生する商品に向いています。購入直後ではなく、商品が必要になりそうなタイミングで送ることが重要です。
商品を並べすぎない
メルマガでありがちなのが、商品を20個、30個と並べることです。商品数が多ければどれかがクリックされそうに思えますが、選択肢が多すぎると「結局どれを見ればいいのか」が分からなくなることもあります。
今回のメルマガで一番見てほしい商品・テーマを決めることをおすすめします。例えば、
「今週おすすめの商品20選」より、「雨の日に使いやすいバッグ3選」の方がメールの意図は明確です。
CTAは「こちら」ではなく行動を書く
CTAとは、お客様に次の行動を促すリンクやボタンです。
| 曖昧なCTA | 改善例 |
|---|---|
| 詳しくはこちら | 再入荷した〇〇を見る |
| こちらから | ランキングTOP3を見る |
| クリックしてください | セール対象商品を見る |
| 詳細 | 〇〇の使い方を確認する |
クリック後に何があるのか分かる言葉を使いましょう。
実際に使えるネットショップのメルマガ完成例3パターン
ここまでの内容を、実際のメルマガにするとどうなるのか見てみましょう。
完成例1|再入荷を知らせるメルマガ
【件名】お待たせしました|人気の〇〇が再入荷
【プリヘッダー】
前回3日で完売した3カラーを、本日より販売再開しました。
前回の入荷では3日で完売した「〇〇」が、本日再入荷しました。
今回は、人気だった
・ブラック
・ベージュ
・グリーン
の3カラーをご用意しています。
「再入荷したら知らせてほしい」というお問い合わせも多かった商品です。
気になっていた方は、ぜひ商品ページをご覧ください。
▼再入荷した〇〇を見る
https://example.com/item/
完成例2|お役立ちコンテンツ型メルマガ
【件名】失敗しない〇〇の選び方|3つのポイント
【プリヘッダー】
サイズ・素材・使い方から、自分に合う〇〇の選び方を解説します。
〇〇を選ぶとき、「種類が多くて違いが分からない」と迷ったことはありませんか?
実は、〇〇選びでは次の3点を見ると選びやすくなります。
1.〇〇
2.〇〇
3.〇〇
それぞれの違いと、どんな人に向いているのかを記事で詳しくまとめました。
▼〇〇の選び方を詳しく見る
https://example.com/guide/
完成例3|再購入を案内するメルマガ
【件名】〇〇の残り、少なくなっていませんか?
【プリヘッダー】
以前ご購入いただいた〇〇の交換・補充時期をご案内します。
以前ご購入いただいた「〇〇」は、その後いかがでしょうか。
一般的な使用量では、購入から約〇日~〇日ほどで次回分をご検討いただく方が多い商品です。
残りが少なくなっていましたら、必要なタイミングでご利用ください。
▼〇〇をもう一度見る
https://example.com/item/
商品について分からないことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
メルマガの配信タイミングに絶対の正解はない
「何曜日の何時が一番いいですか?」と聞かれることがありますが、ショップによって異なります。
BtoB向け、食品、ファッション、趣味用品では、お客様がメールを見る時間も異なります。
ネット上の「〇曜日〇時が最も開封される」という情報だけで決めるより、自社の顧客でテストすることが重要です。例えば、火曜日20時、木曜日12時、日曜日10時などを比較し、開封だけでなくクリック・購入まで確認します。
メルマガは開封率だけを見ない
メルマガの効果を見るときは、数字を見る順番が重要です。届いたか → 開かれたか → クリックされたか → 購入されたか
| 指標 | 確認すること |
|---|---|
| 到達 | メールが正常に届いているか |
| 開封 | 件名・送信者名・配信対象が適切か |
| クリック | 本文・商品・CTAに興味を持たれたか |
| CV | 遷移先で購入・申込されたか |
| 売上 | メルマガ経由でいくら売れたか |
| 配信停止 | 内容や頻度が顧客に合っているか |
| 迷惑メール報告 | 不要な配信になっていないか |
開封率は参考になりますが、それだけでメルマガの良し悪しを判断しない方がよいでしょう。メール環境によって開封計測が正確に取れない場合もあるため、クリック・購入・売上まで見ることが重要です。
数字が悪いときは「どこで止まっているか」を確認する
| 状態 | 主な確認ポイント |
|---|---|
| メールが届かない | 送信ドメイン認証、配信リスト、迷惑メール判定、送信環境 |
| 届くが開かれない | 件名、送信者名、配信対象、配信タイミング |
| 開かれるがクリックされない | 冒頭、商品選定、本文、CTA、商品数 |
| クリックされるが売れない | 商品ページ、価格、送料、在庫、購入導線、オファー |
| 売れるが解除が多い | 配信頻度、対象者、内容の偏り、過度な販促 |
「売れないから件名を変える」ではなく、どの段階で数字が落ちているかを確認してから改善しましょう。
メルマガは「開封率」ではなく売上から逆算する
EC事業者にとって、メルマガの最終目的は開封率を上げることではありません。
以下は平均値ではなく、計算方法を説明するための仮の例です。10,000人への配信が正常に受け付けられ、そのうち300人がクリックし、クリックした人のうち15人が1回ずつ購入したとします。ここでの到達は受信トレイへの表示を保証する意味ではありません。
| 指標 | 例 |
|---|---|
| 正常配信数(計算の分母) | 10,000通 |
| ユニーククリック率 | 300人 ÷ 10,000通 × 100 = 3% |
| クリック数 | 300人 |
| クリックした人の購入率 | 15人 ÷ 300人 × 100 = 5% |
| 購入件数 | 15件 |
| 客単価 | 8,000円 |
| 売上 | 15件 × 8,000円 = 120,000円 |
購入率と客単価が同じという仮定なら、クリック率を3%から4%へ上げると、購入は20件、売上は160,000円になります。ただし、実際には配信対象や商品によって購入率も変わるため、この数字を改善効果の保証として使わないでください。
クリック率は「配信数を分母にするか」「開封数を分母にするか」、クリック数は「延べ回数か」「人数か」で意味が変わります。ツール間で比較するときは定義をそろえ、売上についても計測期間・計測方法をそろえて確認しましょう。メール経由の売上がすべて配信による純増とは限らないことにも注意が必要です。
つまり、メルマガだけを見るのではなく、メールから購入完了までを一つの導線として見る。これがECメルマガの改善では非常に重要です。
全員に同じメルマガを送るところから卒業する
運用に慣れてきたら、次に考えたいのがセグメント配信です。
| 対象 | 配信例 |
|---|---|
| 初回購入者 | 使い方、ショップの特徴、購入後フォロー |
| 2回以上購入 | 関連商品、新商品、買い替え提案 |
| 商品A購入者 | 専用消耗品、活用方法 |
| 90日以上未購入 | 最近の人気商品、新商品 |
| 高頻度購入者 | 先行情報、関連商品の案内 |
同じ3,000人へ毎回同じメールを送るより、「これは自分に関係がある情報だ」と感じてもらえる配信を目指します。
一斉メルマガからCRMへ発展させる
顧客数や注文数が増えてくると、Excelや手作業で顧客を分けるのは難しくなります。
そこで選択肢になるのが、EC向けCRMです。
CRMを活用すると、購入商品、購入回数、最終購入日、購入金額などをもとに対象者を分け、適切なタイミングでメールなどを自動配信できるサービスがあります。
| 顧客の状態 | 自動化できる例 |
|---|---|
| 初回購入 | 商品の使い方・購入後フォロー |
| 一定期間経過 | 再購入・補充の案内 |
| 特定商品購入 | 関連商品の案内 |
| 長期間購入なし | 休眠顧客への再アプローチ |
メルマガを「毎週担当者が考えて送るもの」から、顧客の状態に合わせて動く仕組みへ変えることができます。
メルマガ登録者全員へ同じ情報を送るだけでなく、購入履歴や顧客の状態に合わせて内容・タイミングを変えることで、F2転換やリピート売上を改善できる可能性があります。
EC向けCRM「actionlink」でできること、料金、導入事例、向いているネットショップ・向いていないショップまで詳しくまとめています。
メルマガは「書き方」の前に、きちんと届く状態を作る
どれだけ良いメルマガを書いても、迷惑メールフォルダに入ってしまえば読まれません。現在のメール配信では、送信ドメインの認証や迷惑メール対策が重要になっています。
- SPF
- DKIM
- DMARC
- 配信停止の仕組み
- 迷惑メール報告率の管理
- 正しいFromアドレス・ドメインの使用
個人用Gmail宛てでは、すべての送信者にSPFまたはDKIMなどの要件があり、大量送信者にはSPF・DKIM・DMARCや、広告・購読メールのワンクリック配信停止など追加の要件があります。配信量とメールの種類に応じて、Google公式のメール送信者ガイドラインを確認してください。
メール本文に解除リンクを置くことと、受信側が使うワンクリック配信停止のヘッダーに対応することは別です。利用中の配信サービスで両方の対応状況を確認し、自社ドメインの認証設定も案内に沿って確認しましょう。
配信停止しやすいことも「良いメルマガ」の条件
配信解除されると、「せっかく集めた登録者が減ってしまう」と考えるかもしれません。しかし、読みたくない人が簡単に解除できない状態にすると、迷惑メールとして報告される可能性があります。
解除を防ぐことより、読みたい人へ届けること。この考え方が長期的なメール運用では重要です。
商品を購入した=自由にメルマガを送ってよい、ではない
通信販売の電子メール広告は、相手方の承諾などがない場合の送信が原則禁止されています。例外に当たる場合もありますが、商品購入時にメールアドレスを取得したことだけで、販促メールを自由に送れるとは判断しないでください。
登録画面では、どのショップから何の情報が届くのかを分かりやすく示し、受信を選択できる仕組みにします。同意の取得状況を確認できる記録を残し、配信停止を希望した方を次回の広告配信から除外できるよう管理しましょう。基本ルールは消費者庁の迷惑メールに関する説明でも確認できます。
【関連記事】メルマガ登録をお願いする案内文・登録方法を詳しく見る
購入後フォローは通常のメルマガと分けて考える
「商品は無事届きましたか?」「使い方で困っていませんか?」といった購入後フォローも、ECでは重要です。ただし、通常のセールメルマガとは目的が異なります。
購入後フォローは、到着確認 → 不安解消 → 商品理解 → 満足 → 次の購入
という順番で設計すると自然です。
【関連記事】購入後のアフターフォローメール例文を見る
初心者はまず3種類のメルマガから始める
ここまで読むと、「かなり大変そう」と感じるかもしれません。
最初から高度なCRM運用をする必要はありません。
- 新商品・再入荷メール:新しい情報があるときに送る
- お役立ちメール:商品の選び方や使い方を送る
- 再購入メール:必要になりそうな時期に送る
まずは、この3種類について「どれがクリックされ、どれから売れたか」を確認しましょう。そこから自社の勝ちパターンを見つけていけば十分です。
ネットショップのメルマガ改善チェックリスト
- 誰に送るメールか決まっている
- 目的が1つに絞られている
- 件名だけで内容がある程度分かる
- 重要情報を冒頭に置いている
- 商品を並べすぎていない
- CTAが具体的
- スマートフォンで読みやすい
- 遷移先とメール内容が一致している
- 配信対象が適切
- 簡単に配信停止できる
- 送信ドメイン認証を確認している
- 配信後にクリック・購入まで見ている
- 売れないときに数字の落ちている場所を確認している
ネットショップのメルマガについてよくある質問
Q.メルマガと注文確認メールは同じですか?
異なります。メルマガは情報提供や再来店を促す配信、注文確認メールは注文内容を伝える連絡です。注文に必要な連絡と広告・宣伝の配信を分け、広告メールは配信同意などの条件を確認してください。
Q.ネットショップのメルマガは今でも効果がありますか?
登録者数や配信回数だけでは決まりません。購入履歴や興味に合った内容を適切なタイミングで届けられれば、既存顧客との再接点や再購入施策として活用できます。
Q.メルマガはどのくらいの頻度で送ればいいですか?
一律の正解はありません。新商品やセールの頻度、商品の購入周期、お客様が必要とする情報量によって変わります。クリック率・配信停止率・売上も見ながら調整してください。
Q.メルマガの件名は何文字くらいがいいですか?
文字数だけで決めるより、スマートフォンでは件名が途中までしか表示されない場合があることを考え、重要な情報を前半へ置くことをおすすめします。
Q.開封率が低いときはどうすればいいですか?
件名だけでなく、送信者名、配信対象、配信時間、メールが正常に届いているかまで確認します。また、開封率だけではなくクリックや売上もあわせて評価してください。
Q.クリックされるのに売れません
その場合はメールではなく、商品ページ、価格、送料、在庫、オファー、購入導線など、クリック後のページに問題がある可能性があります。
Q.全員に同じメルマガを送ってはいけませんか?
ショップ全体のお知らせなど、全員へ送ることが適している内容もあります。ただし、毎回同じ内容を送るだけでなく、購入商品や購入回数に応じて徐々に分けると関連性を高めやすくなります。
Q.商品はいくつくらい掲載すればいいですか?
決まった数はありませんが、商品を大量に並べるより、今回のテーマに合った商品を数点に絞り、それぞれを選ぶ理由が分かるようにする方法がおすすめです。
Q.CRMは小さなネットショップでも必要ですか?
顧客数が少なく、手作業で十分に管理できている段階では急いで導入する必要はありません。顧客数や注文数が増え、「誰に何を送るか」の管理が難しくなってきた段階で検討してもよいでしょう。
まとめ|メルマガは顧客との接点をつくり、改善を続ける施策
メルマガは、受信を希望するお客様へ情報を届け、再来店・再購入のきっかけをつくる仕組みです。大切なのは誰に送るか、何を伝えるか、次に何をしてほしいかを決め、配信後の行動から改善することです。
まずは新商品・再入荷、お役立ち情報、再購入案内の3種類から始めましょう。配信同意と解除の仕組み、送信ドメイン認証を確認し、開封率だけでなくクリック・購入・利益を見て次の配信を考えます。顧客数が増えたら、購入履歴に合わせた配信やCRMの活用を検討してください。
メルマガの改善で迷ったら、購入までの流れを確認しよう
「何を書けばよいか分からない」「クリックはされるのに売れない」ときは、メールだけでなく配信対象・商品ページ・購入導線を合わせて見直すと、次に取り組むことを整理できます。無料EC診断では、ショップの状況に合わせて集客や購入導線の改善ポイントを確認できます。