ネットショップでは、新商品、再入荷、キャンペーン、クーポンなどをお客様へ継続的に案内する方法として、メールマガジンを活用できます。
ただし、「商品を購入してくれたから、このメールアドレスへメルマガ登録の案内を送ってもよい」と単純に考えるのは注意が必要です。
通信販売における広告・宣伝目的の電子メールは、原則として事前にお客様から承諾を得たうえで送信するオプトイン方式が基本となります。
そのため、ネットショップでは購入者へ一方的に登録依頼メールを送るより、ECサイト、注文完了画面、マイページ、商品同梱物などで登録メリットを伝え、お客様自身にメルマガ登録を選んでもらう方法がおすすめです。
この記事では、ネットショップですぐ使えるメルマガ登録の案内文・登録完了メールを5パターン紹介します。ショップ名、配信内容、登録特典、配信頻度などを書き換えてご利用ください。
※広告・宣伝目的の電子メール配信には、特定商取引法などのルールがあります。実際の配信方法については、利用中のメール配信サービスや最新の法令・ガイドラインもご確認ください。
- 1 メルマガ登録をお願いする前に知っておきたいこと
- 2 ネットショップでメルマガ登録を増やす基本導線
- 3 ECサイトでメルマガ登録をお願いする案内文
- 4 注文完了画面・マイページで登録をお願いする案内文
- 5 商品同梱物・QRコードから登録をお願いする案内文
- 6 メルマガ登録完了メール
- 7 ダブルオプトイン・本登録をお願いする確認メール
- 8 メルマガ登録案内の見出し・キャッチコピー例
- 9 メルマガ登録のメリットは具体的に伝える
- 10 メルマガ登録フォームに表示したい内容
- 11 購入者のメールアドレスを自動でメルマガ登録していい?
- 12 注文確認メールにメルマガ登録案内を入れてもいい?
- 13 メルマガ登録・解除の仕組みを用意する
- 14 メルマガ登録で避けたい対応
- 15 メルマガ登録率を上げるために確認したいこと
- 16 メルマガ登録についてよくある質問
- 17 メルマガ登録をお願いする例文まとめ
メルマガ登録をお願いする前に知っておきたいこと
ネットショップでは、注文時にお客様のメールアドレスを取得することが一般的です。
しかし、そのメールアドレスは注文確認、決済、発送通知など、購入手続きを行うために取得したものでもあります。
「注文時にメールアドレスを取得した=自由に広告メールを送ってよい」ではありません。
消費者庁の特定商取引法ガイドでは、消費者があらかじめ承諾していない場合、通信販売事業者が電子メール広告を送信することを原則禁止しています。
注文確認・発送通知とメルマガは目的が違う
注文確認や発送通知など、契約内容や商品の配送に必要なメールと、セール・新商品・クーポンなどを案内するメルマガは目的が異なります。
注文に必要なメールの一部に広告が付随する場合など一定の例外はありますが、それを理由にすべての購入者へ自由に販促メールを送れると考えない方が安全です。
ネットショップでは、「メルマガを受け取ることに同意した人」を明確に管理する運用をおすすめします。
ネットショップでメルマガ登録を増やす基本導線
登録者を増やしたい場合は、登録依頼メールを大量送信するよりも、ショップ内のさまざまな場所に自然な登録導線を用意します。
- ショップトップページ
- 商品ページ下部
- 注文完了画面
- 会員登録・マイページ
- 商品発送時の同梱物
- QRコード付きショップカード
- SNSプロフィールや固定投稿
登録フォームでは、「メルマガ登録はこちら」だけではなく、登録すると何が届くのかを具体的に伝えると登録する理由が分かりやすくなります。
ECサイトでメルマガ登録をお願いする案内文
ショップトップ、商品ページ、フッターなどに掲載する基本的な登録案内です。
メールマガジン登録のご案内
〇〇ショップでは、メールマガジン会員を募集しています。
ご登録いただいた方へ、
・新商品のご案内
・再入荷のお知らせ
・キャンペーン情報
・会員向けのお得な情報
などをお届けします。
登録は無料です。
配信が不要になった場合は、いつでも解除していただけます。
▼メールマガジン登録はこちら
https://example.com/mailmagazine/
〇〇ショップ
「何が届くか」を先に伝える
「ぜひ登録してください」だけでは、お客様にとって登録する理由が分かりません。
新商品、再入荷、クーポン、限定情報など、実際に配信する予定の内容を具体的に書きましょう。
注文完了画面・マイページで登録をお願いする案内文
商品購入直後はショップへの関心が高いため、注文完了画面やマイページにメルマガ登録欄を設置する方法があります。
お得な情報をメールで受け取りませんか?
このたびは〇〇ショップをご利用いただき、ありがとうございます。
メールマガジンにご登録いただくと、
・新商品
・再入荷
・キャンペーン
・会員向け情報
などをメールでお届けします。
メールマガジンの受信をご希望の方は、下記よりご登録ください。
▼メールマガジンに登録する
https://example.com/mailmagazine/
登録は無料です。
配信はいつでも解除できます。
登録する・しないをお客様が選べる状態にする
購入したことを理由に自動的にメルマガ会員へ登録するのではなく、受信を希望するお客様が自分で選択できる導線にします。
登録チェック欄を設ける場合も、「メールマガジンを受け取る」など、何に同意するチェックなのか分かる表現にしましょう。
商品同梱物・QRコードから登録をお願いする案内文
商品にショップカードやチラシを同梱し、QRコードから登録フォームへ誘導する方法です。
〇〇ショップからのお知らせ
このたびは〇〇ショップをご利用いただき、ありがとうございます。
メールマガジンでは、新商品・再入荷・キャンペーンなどのお知らせをお届けしています。
「また利用したい」と思っていただけましたら、ぜひご登録ください。
【メールマガジン登録】
QRコードを読み取って簡単に登録できます。
登録無料・いつでも解除OK
〇〇ショップ
同梱物は「登録してください」よりメリットを見せる
紙の同梱物は、メールを送信せず既存顧客へメルマガ登録を案内できる有効な接点です。
QRコードだけを掲載するより、「新商品」「再入荷」「クーポン」など、登録後に得られる情報を一緒に表示すると目的が伝わります。
メルマガ登録完了メール
お客様が登録フォームから手続きを完了した後に自動送信するメールです。
【件名】メールマガジン登録ありがとうございます|〇〇ショップ
〇〇様
このたびは〇〇ショップのメールマガジンへご登録いただき、誠にありがとうございます。
メールマガジンでは、今後、
・新商品のお知らせ
・再入荷情報
・キャンペーン情報
・〇〇ショップからのお知らせ
などをお届けいたします。
次回の配信まで、楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。
配信停止をご希望の場合は、メール内の配信停止リンクまたは下記ページよりお手続きいただけます。
https://example.com/mailmagazine/unsubscribe/
今後とも〇〇ショップをよろしくお願いいたします。
—————【署名】—————
〇〇ショップ
ショップURL:https://example.com/
お問い合わせ:xxxxx@example.com
————————————–
登録完了メールで再度「何が届くか」を確認する
登録した直後に、「登録が完了したこと」「今後どのようなメールが届くのか」「配信停止はどこからできるのか」を伝えると分かりやすくなります。
ダブルオプトイン・本登録をお願いする確認メール
登録フォームへメールアドレスを入力した後、確認メール内のURLをクリックして本登録してもらう方式を採用している場合の文例です。
【件名】【ご確認】メールマガジン本登録のお願い|〇〇ショップ
メールマガジンへお申し込みいただき、ありがとうございます。
現在、メールアドレスの仮登録が完了しております。
下記URLをクリックすると、メールマガジンの本登録が完了します。
▼メールマガジン本登録
https://example.com/mailmagazine/confirm/
本登録完了後、新商品・再入荷・キャンペーンなどの情報をお届けいたします。
このメールにお心当たりがない場合は、URLをクリックせず、そのままメールを削除してください。
〇〇ショップ
ダブルオプトインは誤登録対策にもなる
確認メールから本登録してもらう方式にすると、メールアドレスの入力間違いや、第三者による無断登録を減らすことができます。
必ずしもすべてのショップで同じ方式を採用する必要はありません。利用中のECカートやメール配信サービスの機能を確認して選択してください。
メルマガ登録案内の見出し・キャッチコピー例
登録フォームやバナーでは、長い説明より短い見出しで登録メリットを伝えます。
- 新商品・再入荷情報をメールでお届け
- 〇〇ショップのお得な情報を受け取る
- メールマガジン会員募集中
- 再入荷・キャンペーン情報を見逃さない
- メール限定のお知らせを受け取る
- 登録無料・いつでも解除できます
実際には配信しない「限定クーポン」などを登録特典として書かないようにしてください。
メルマガ登録のメリットは具体的に伝える
登録率を上げるために重要なのは、登録フォームのデザインよりも、登録すると何が得られるのかが分かることです。
| 弱い案内 | 改善例 |
|---|---|
| メルマガ登録はこちら | 新商品・再入荷情報をメールでお届け |
| お得な情報を配信します | セール・キャンペーン情報をいち早くお知らせ |
| ぜひ登録してください | 入荷待ち商品の再入荷情報を受け取れます |
ショップによって登録メリットは異なります。自社が実際に配信できる内容を選んで案内しましょう。
メルマガ登録フォームに表示したい内容
登録フォーム周辺には、次の情報を分かりやすく表示しておくと安心です。
- 配信する内容
- 登録料金の有無
- 配信頻度の目安
- 配信停止できること
- 登録に必要な情報
- プライバシーポリシーへのリンク
例えば「月2~4回程度」「新商品・再入荷・キャンペーン情報を配信」など、配信イメージを具体的にすると、登録後のミスマッチを減らせます。
購入者のメールアドレスを自動でメルマガ登録していい?
購入時に取得したメールアドレスを、そのまま無条件で広告・宣伝メールの配信リストへ追加する運用は避けましょう。
消費者庁は、通信販売事業者による電子メール広告について、消費者があらかじめ承諾しない限り原則として送信を禁止するオプトイン規制を案内しています。
また、電子メール広告の送信について承諾や請求を受けた場合は、その記録を保存する必要があります。
登録チェック欄は分かりやすくする
メルマガ登録への同意を取得する場合は、「お得な情報を受け取る」だけではなく、メールマガジン・広告メールの受信に関する選択であることが分かる表現にします。
消費者庁も、電子メール広告の承諾を取得する際の表示についてガイドラインを公開しています。
注文確認メールにメルマガ登録案内を入れてもいい?
消費者庁の案内では、契約の成立、注文確認、発送通知などの重要なメールに広告が付随する場合は、電子メール広告のオプトイン規制の対象外となるケースがあります。
ただし、それを理由に注文メール全体を販促メールのようにするのはおすすめしません。
注文確認メールでは、注文内容・支払い・配送などの重要情報を最優先にし、メルマガ案内を入れる場合も末尾に小さく案内する程度にします。
より確実なのは、注文完了画面やマイページなどで、お客様自身に登録してもらう方法です。
メルマガ登録・解除の仕組みを用意する
登録を増やすことだけでなく、「受け取りたくなくなった人が簡単に解除できること」も大切です。
例えばMakeShopでは、ショップ会員とは別にメールアドレスだけで登録できるメルマガ会員機能があり、メルマガ登録・解除ページを利用できます。
利用しているカートやメール配信サービスに登録・解除機能がある場合は、独自の手作業管理よりも、正式な機能を利用した方が管理しやすくなります。
メルマガ登録で避けたい対応
購入者を自動的にメルマガ会員へ追加する
商品購入時のメールアドレス取得と、広告メール受信への同意は分けて考えます。受信を希望する人が選択できる状態を作りましょう。
登録依頼だけを目的に無承諾で広告メールを送る
「メルマガ登録してください」という内容自体が販促目的となる場合があります。広告メール送信の同意がない相手へ、一斉に登録勧誘メールを送る運用は避けるのが安全です。
配信内容を説明せず登録させる
登録後に毎日のようにセールメールが届くなど、お客様の想定と異なる配信は解除や苦情につながります。
解除方法が分からない
登録は簡単なのに解除方法が見つからない設計は避けます。配信メールや登録ページから分かりやすく解除できるようにしましょう。
存在しない特典で登録を促す
実際には配布しないクーポンや、常時実施していない特典をうたって登録させないようにします。
登録者数だけをKPIにする
登録者を無理に増やしても、読まれず解除されるだけでは意味がありません。登録数と合わせて、開封、クリック、購入、解除なども確認しましょう。
メルマガ登録率を上げるために確認したいこと
- 登録すると何が届くか具体的に書いているか
- 登録フォームがスマホでも入力しやすいか
- 入力項目を増やしすぎていないか
- 注文完了画面にも登録導線があるか
- 商品同梱物から登録できるか
- 配信頻度を伝えているか
- いつでも解除できることが分かるか
- 登録同意を記録できる仕組みになっているか
登録者を増やすときは、「登録してください」と強くお願いするより、登録する価値と安心感を伝えることが重要です。
メルマガ登録についてよくある質問
Q.商品を購入したお客様へメルマガを送ってもいいですか?
広告・宣伝目的のメールについては、原則として事前の承諾を得たうえで送信する運用が基本です。購入時にメルマガ受信へ同意しているかを確認してください。
Q.メルマガ登録をお願いするメールだけなら送っていいですか?
登録勧誘自体が広告・宣伝を目的とするメールとなる可能性があります。未承諾者へ独立した登録依頼メールを一斉送信するより、ECサイト、注文完了画面、同梱物などで登録を案内する方法がおすすめです。
Q.注文完了画面でメルマガ登録をお願いしてもいいですか?
お客様自身が登録するかどうかを選べる形であれば、登録導線として活用しやすい場所です。何を配信するのか分かるように表示してください。
Q.メルマガ登録特典としてクーポンを配ってもいいですか?
登録特典を用意する方法はあります。ただし、実際の内容・利用条件・有効期限などを分かりやすく伝え、誤解を招く表現は避けてください。
Q.ダブルオプトインは必須ですか?
すべてのショップで一律に必須というわけではありませんが、入力されたメールアドレスが本人のものであることを確認しやすく、誤登録対策として利用できます。利用中サービスの機能に合わせて検討してください。
Q.配信頻度は書いた方がいいですか?
必須ではありませんが、「月2~4回程度」など目安を示すと、登録後にどの程度メールが届くのか想像しやすくなります。
Q.メルマガを解除したいと言われたらどうすればいいですか?
利用中のメール配信システムの解除機能を利用します。解除ページがある場合は、そのURLを案内できる状態にしておきましょう。
メルマガ登録をお願いする例文まとめ
ネットショップでメルマガ登録者を増やす場合は、購入者へ一方的に登録依頼メールを送るより、お客様自身が内容を理解したうえで登録を選べる導線を作ることが大切です。
- メルマガで何を配信するのか具体的に伝える
- 購入者を無条件で配信リストへ追加しない
- ショップ・注文完了画面・同梱物などに登録導線を作る
- 登録完了メールで配信内容を再確認する
- 簡単に配信解除できるようにする
- 登録の承諾を適切に管理する
「登録してください」とお願いするだけではなく、なぜ登録する価値があるのか、どのようなメールが届くのか、不要になったら解除できるのかまで分かりやすく伝えて、安心して登録してもらえる仕組みを作りましょう。