「メルマガを配信停止してください」「登録した覚えがないメールが届きました」とお客様から連絡があったとき、どのように返信すればよいのでしょうか。
ネットショップでは、新商品やキャンペーンなどをメールマガジンで案内することがあります。しかし、不要なメールが届き続けたり、配信停止をしたはずなのに再びメールが届いたりすると、お客様からの信頼を大きく損ねる原因になります。
大切なのは、すぐに謝罪文を送ることだけではありません。まず対象メールアドレスの配信状況を確認し、停止処理を完了させたうえで、原因と対応を分かりやすく伝えることが重要です。
この記事では、ネットショップ・EC事業者が使いやすいメルマガ配信停止のお詫びメール例文を5パターン紹介します。ショップ名や実際の対応内容に合わせて書き換えてご利用ください。
※広告・宣伝目的の電子メールには、特定電子メール法や特定商取引法などのルールがあります。実際の運用では、利用中のメール配信サービスや最新の法令・ガイドラインもご確認ください。
- 1 お詫びメールを返信する前に確認すること
- 2 メルマガ配信停止依頼を受けたときの基本のお詫びメール
- 3 「メルマガに登録した覚えがない」と言われた場合
- 4 配信停止したのにメールが届いてしまった場合のお詫び
- 5 配信停止リンクに不具合があった場合のお詫び
- 6 予約配信などにより停止後にメールが届いてしまった場合
- 7 メルマガ配信停止のお詫びメール件名例
- 8 広告メールの配信停止は単なる「マナー」ではない
- 9 「登録した覚えがない」と言われたときに確認する項目
- 10 複数の配信システムを使っているショップは特に注意
- 11 メルマガ配信停止対応で避けたいこと
- 12 配信停止トラブルを防ぐためのチェックリスト
- 13 メルマガ配信停止のお詫びについてよくある質問
- 14 メルマガ配信停止のお詫びメールまとめ
お詫びメールを返信する前に確認すること
配信停止について問い合わせが来たら、まずメールを返信するのではなく、実際の配信状況を確認します。
- 対象メールアドレスを特定する
- メルマガの配信リストから停止する
- 別の配信リストにも登録されていないか確認する
- 予約済み・送信待ちのメールが残っていないか確認する
- 登録日時や登録経路など確認できる記録を確認する
- 配信停止リンクや設定に不具合がないか確認する
特に注意したいのが、複数のメール配信リストや配信システムを利用しているケースです。
「停止しました」と返信した翌日に、別のリストから同じお客様へメールを送ってしまうと、最初の配信以上に不信感を与えてしまいます。
「停止しました」と伝えるのは処理完了後
問い合わせを受けただけの段階で「配信停止しました」と返信せず、実際に停止処理が完了していることを確認してから伝えましょう。
メルマガ配信停止依頼を受けたときの基本のお詫びメール
お客様から「メールを止めてください」と連絡を受け、問題なく配信停止処理が完了した場合の基本文例です。
【件名】メールマガジン配信停止のご連絡|〇〇ショップ
〇〇様
平素より〇〇ショップをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたびはメールマガジンの配信により、ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
ご連絡いただきましたメールアドレスにつきまして、メールマガジンの配信停止処理を完了いたしました。
今後、当該メールマガジンの配信は行われません。
お手数をおかけしたにもかかわらず、ご連絡をいただきありがとうございました。
何卒よろしくお願い申し上げます。
—————【署名】—————
〇〇ショップ
担当:〇〇
ショップURL:https://example.com/
お問い合わせ:xxxxx@example.com
————————————–
過剰に言い訳せず、停止完了を明確に伝える
通常の配信停止依頼であれば、長い説明は必要ありません。「ご迷惑をおかけしたこと」「停止処理が完了したこと」を簡潔に伝えます。
なお、注文確認や発送通知など、商品購入に必要な連絡まで停止されるわけではない場合は、必要に応じてその点を案内してください。
「メルマガに登録した覚えがない」と言われた場合
お客様から「登録した覚えがない」「なぜこのメールが届いたのか」と問い合わせを受けた場合は、まず登録状況や同意記録を確認します。
【件名】メール配信に関するお詫びとご報告|〇〇ショップ
〇〇様
このたびは、当店からお送りしたメールにより、ご不快な思いとご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
ご連絡いただきましたメールアドレスについて確認し、メールマガジンの配信停止処理を行いました。
また、現在、当該メールアドレスの登録状況および登録経路について確認しております。
今後同様のメールが送信されないよう、配信設定についてもあわせて確認いたします。
このたびはお手数をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
ご連絡をいただきましたことに御礼申し上げます。
—————【署名】—————
〇〇ショップ
担当:〇〇
お問い合わせ:xxxxx@example.com
————————————–
確認できていない登録経路を断定しない
「以前ご購入いただいた際に登録されました」など、確認できていない内容を推測で返信しないようにします。
登録日時、登録フォーム、購入時の同意、インポートした顧客リストなどを確認し、記録から判断できる場合のみ具体的な説明を行いましょう。
また、本人から「登録していない」と申告があった場合は、原因調査より先に広告メールの配信停止を行うことが重要です。
配信停止したのにメールが届いてしまった場合のお詫び
一度配信停止を受け付けたにもかかわらず、再び広告メールを送ってしまった場合は、通常の停止依頼より慎重な対応が必要です。
【件名】【お詫び】メールマガジン誤配信について|〇〇ショップ
〇〇様
平素より〇〇ショップをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、メールマガジンの配信停止をご依頼いただいていたにもかかわらず、再度メールをお送りしてしまいました。
ご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
確認いたしましたところ、【配信リストの設定不備/停止処理の反映漏れ/その他実際の原因】により、配信対象に残っていたことが判明いたしました。
現在は配信設定を修正し、該当メールアドレスへのメールマガジン配信を停止しております。
あわせて、他の配信リストや予約配信についても確認を行いました。
今後このようなことがないよう、配信停止時の確認手順を見直し、再発防止に努めてまいります。
このたびは重ねてご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。
—————【署名】—————
〇〇ショップ
担当:〇〇
お問い合わせ:xxxxx@example.com
————————————–
停止後の再配信は原因まで確認する
一度配信停止を求められた後に広告・宣伝メールを再送してしまったケースでは、単に「もう一度解除しました」で終わらせず、なぜ再配信されたのかを確認しましょう。
迷惑メール相談センターでは、受信者が広告宣伝メールを送信しないよう通知した後に、同じ送信者から再び特定電子メールが送られた場合は法律違反になると案内しています。
配信停止リンクに不具合があった場合のお詫び
メール内の「配信停止はこちら」をクリックしても解除できない、エラーになるなど、解除機能そのものに問題があったケースです。
【件名】【お詫び】メールマガジン配信停止ページの不具合について
〇〇様
平素より〇〇ショップをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたびは、メールマガジンの配信停止手続きにおいてご不便をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
ご連絡を受け確認したところ、【配信停止ページ/配信停止リンク】に不具合が発生しておりました。
〇〇様のメールアドレスにつきましては、当店にて配信停止処理を完了しております。
また、配信停止機能についても確認・修正を行っております。
お手続きをいただいたにもかかわらず、ご迷惑とお手数をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後、同様の問題が発生しないよう確認体制の改善に努めてまいります。
—————【署名】—————
〇〇ショップ
担当:〇〇
お問い合わせ:xxxxx@example.com
————————————–
解除リンクは実際に操作して確認する
メール配信システムを変更したときや、テンプレートを変更したときは、配信停止URLが正常に動作するか定期的に確認しておきましょう。
特定電子メール法では、広告宣伝メールの送信者には、受信拒否の通知を受けるためのメールアドレスまたはURLなど、一定の事項を表示する義務があります。
予約配信などにより停止後にメールが届いてしまった場合
配信停止処理は行ったものの、予約配信・送信キューなどに残っていたメールが送信されてしまうケースがあります。
【件名】【お詫び】メール配信停止後の誤送信について
〇〇様
平素より〇〇ショップをご利用いただき、誠にありがとうございます。
メールマガジンの配信停止をご依頼いただいたにもかかわらず、その後メールが送信されてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。
確認したところ、配信停止処理前に設定されていた【予約配信/送信処理】の確認が不十分であったことにより、メールが送信されてしまいました。
現在は配信停止設定および送信予定のメールをあらためて確認し、該当メールアドレスが配信対象となっていないことを確認しております。
停止をご依頼いただいた後にもかかわらず、重ねてご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
今後は配信停止処理時に予約配信についても確認するよう、運用手順を見直してまいります。
—————【署名】—————
〇〇ショップ
担当:〇〇
お問い合わせ:xxxxx@example.com
————————————–
「予約済みだったので届きました」で終わらせない
予約配信だったことはショップ側の事情です。
お客様へ「予約済みだったので仕方がありません」と受け取られる説明をするのではなく、ショップ側の確認不足としてお詫びし、今後送られない状態まで確認しましょう。
メルマガ配信停止のお詫びメール件名例
配信停止に関するメールでは、セールメールのような件名にせず、何についての連絡なのか分かる内容にします。
- メールマガジン配信停止のご連絡
- メール配信に関するお詫びとご報告
- 【お詫び】メールマガジン誤配信について
- 【お詫び】配信停止後のメール送信について
- 【お詫び】メールマガジン配信停止ページの不具合について
「重要」「緊急」など、必要以上に不安をあおる件名にする必要はありません。
広告メールの配信停止は単なる「マナー」ではない
メールマガジンの配信停止は、「お客様が嫌がるから対応する」というだけの話ではありません。
特定電子メール法では、原則として広告宣伝メールを送信するには事前の同意が必要とされ、受信者から送信しないよう求められた後の広告宣伝メール送信についても規制されています。
また、広告宣伝メールには、送信者の氏名・名称のほか、受信拒否を通知するためのメールアドレスまたはURLなど、一定の事項を表示する必要があります。
通信販売では特定商取引法にも注意
通信販売事業者による電子メール広告については、特定商取引法でも、消費者があらかじめ承諾しない限り原則として電子メール広告を送信できないオプトイン規制があります。
消費者から電子メール広告の送信について承諾や請求を受けた場合は、その記録を保存することも求められています。
「登録した覚えがない」と言われたときに確認する項目
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 登録日時 | いつ配信リストへ登録されたか |
| 登録経路 | 登録フォーム・購入画面・会員登録など |
| 同意状況 | メルマガ受信への承諾を確認できるか |
| 配信リスト | 複数のリストに重複登録されていないか |
| 解除履歴 | 過去に配信停止手続きが行われていないか |
| 予約配信 | 送信待ちメールが残っていないか |
登録経路が確認できない場合に、推測で説明することは避けます。
まず配信を止め、その後、必要に応じてシステムや記録を調査しましょう。
複数の配信システムを使っているショップは特に注意
ネットショップでは、ECカートだけでなく、CRM、MAツール、メール配信サービス、モール、店舗システムなど複数の顧客データを利用することがあります。
例えば、一つのメルマガリストから削除しても、別の配信サービスに同じアドレスが残っていれば、再びメールが届く可能性があります。
- 自社ECカートのメルマガ
- メール配信サービス
- CRM・MAツール
- キャンペーン用リスト
- 店舗会員データ
- 過去にCSVで作成した配信リスト
配信停止依頼があった際に「どのシステムを確認するか」を社内で決めておくと、解除漏れを防ぎやすくなります。
メルマガ配信停止対応で避けたいこと
「自分で解除してください」と突き放す
お客様から直接配信停止を求める連絡が来ている場合に、解除URLだけを送り返して再度操作を求めると、不満を大きくすることがあります。
ショップ側で安全に停止できる仕組みがある場合は、停止処理を行ったうえで完了を伝える方がスムーズです。
配信停止理由をしつこく聞く
サービス改善のために任意アンケートを設ける方法はありますが、「なぜ解除するのですか?」と回答を必須にする必要はありません。
「システム上仕方ありませんでした」と責任転嫁する
配信システムの不具合や予約配信が原因だったとしても、お客様から見ればショップから届いたメールです。原因は説明しても、システムだけに責任を押しつける表現は避けましょう。
停止したのに販促内容を入れたお詫びメールを送る
配信停止へのお詫びメールの中に、商品紹介、クーポン、新商品情報などを入れるのは避けましょう。
お詫びと配信停止の連絡に必要な内容だけにします。
原因が分からないのに断定する
「お客様が以前登録されています」「システムエラーでした」など、確認できていない原因を推測で伝えることは避けます。
配信停止トラブルを防ぐためのチェックリスト
- メルマガ登録時の同意を記録できているか
- 配信停止リンクが正常に動作するか
- スマホからも解除できるか
- 解除されたアドレスへ再配信されないか
- 複数リストの停止方法を決めているか
- 予約配信も停止対象になるか確認しているか
- 配信システム変更時に解除情報を引き継いでいるか
- 担当者が停止依頼を受けた際の手順を決めているか
特にメール配信サービスを変更するときは、配信対象者だけでなく、過去に配信停止した人の情報をどう扱うかも確認しておきましょう。
メルマガ配信停止のお詫びについてよくある質問
Q.お客様から「メールを止めて」と返信が来たらどうすればいいですか?
まず対象メールアドレスの配信停止処理を行い、他の配信リストや予約配信にも残っていないか確認します。そのうえで停止完了を返信するとよいでしょう。
Q.配信停止後に1通だけメールが届いてしまっても問題ありませんか?
「予約済みだから1通は仕方ない」と考えない方がよいです。受信拒否の通知を受けた後の広告宣伝メール送信には法的な規制があります。停止依頼を受けた段階で、予約配信や送信キューも含めて確認してください。
Q.配信停止のお詫びメールにも商品を紹介していいですか?
おすすめしません。配信停止を希望している相手への連絡なので、お詫び・停止完了・必要な説明だけにします。
Q.「登録した覚えがない」と言われたらどう返信すればいいですか?
まず配信停止を行い、登録日時や登録経路、同意記録を確認します。確認できていない段階で「以前登録されています」と断定しないようにしましょう。
Q.注文確認メールも止める必要がありますか?
メルマガなどの広告メールと、注文確認・決済・発送など契約履行に必要なメールは性質が異なります。現在進行中の注文がある場合は、必要な取引連絡まで停止してしまわないよう注意してください。
Q.配信停止リンクは必ずメールに入れる必要がありますか?
広告宣伝メールには、受信拒否を通知するためのメールアドレスまたはURLなど、法令上必要となる表示があります。利用しているメール配信サービスのテンプレート設定も確認してください。
メルマガ配信停止のお詫びメールまとめ
お客様からメルマガの配信停止を求められた場合は、文章を考えることよりも、まず確実にメールが届かない状態にすることが重要です。
- 配信停止処理を完了してから返信する
- 複数の配信リストを確認する
- 予約配信・送信待ちメールも確認する
- 原因を推測で断定しない
- 停止後の再配信では原因と再発防止まで確認する
- お詫びメールに販促内容を入れない
特に「一度配信停止したのに、またメールが届いた」というケースは、お客様の信頼を大きく損ねます。
配信停止を単なる事務処理として扱わず、登録・配信・解除までを一つの顧客対応として管理し、安心して利用してもらえるメール運用につなげましょう。