「ネットショップを始めたいけれど、何を売ればいいのか分からない」「売れそうな商品を仕入れてみたいけれど、在庫が残るのが怖い」
これからネットショップを始める方から、よくいただく相談です。
結論からいうと、「今売れている商品」をそのまま真似して仕入れるより、自分が売り続けられる条件を満たした商品を探す方が失敗しにくいです。
ネットショップの商品選びでは、次の5つを確認してみてください。
× 利益が残る
× 配送しやすい
× 競合と違いを作れる
× 継続して販売できる
この5つが揃っているほど、ネット販売と相性のよい商品候補になります。
この記事では、初心者でも考えやすい商品アイデアから、売れる商品の探し方、利益・送料・競合の確認方法、仕入れる前のテスト方法まで分かりやすく解説します。
- 1 先に結論|初心者は「売れている商品」より「売り続けられる商品」を選ぶ
- 2 まず見てほしい|初心者が売りやすい商品アイデア10選
- 3 商品名より大切|初心者が売りやすい商品の8つの特徴
- 4 ネットショップの商品選びで確認したい7項目
- 5 売れる商品はどこから探せばいい?
- 6 レビューは「売れる商品のヒント」が詰まっている
- 7 ニッチ商品はネット通販と相性がいい
- 8 「どこでも買える商品」でもネットで売れることがある
- 9 初心者が避けた方がいい商品の特徴
- 10 「売れそう」だけで大量に仕入れない
- 11 在庫を持つ前に小さく需要をテストする
- 12 自社商品がない場合はどうする?
- 13 楽天・Amazon・自社EC・TikTok Shopで向いている商品は違う?
- 14 エビス店長なら商品候補を100点満点で評価します
- 15 商品が決まらないなら「誰に何を解決するか」から考える
- 16 ネットショップの商品選びについてよくある質問
- 17 まとめ|「流行っている商品」より、自分が勝てる商品を探そう
先に結論|初心者は「売れている商品」より「売り続けられる商品」を選ぶ
商品選びでよくある失敗が、ランキングやSNSを見て「これが流行っているから売ろう」とすぐ仕入れてしまうことです。
すでに売れている商品には、当然多くの競合も集まっています。
その結果、
↓
大量に仕入れる
↓
競合も同じ商品を販売している
↓
価格競争になる
↓
利益が減る
↓
在庫が残る
ということもあります。
ネットショップ初心者ほど、「何が流行っているか」だけではなく、自分でも利益を出して継続販売できるかを確認してください。
まず見てほしい|初心者が売りやすい商品アイデア10選
「具体的にどんな商品を考えればいいの?」という方のために、ネット通販と比較的相性を作りやすい商品ジャンルを紹介します。
ただし、ここで紹介する商品が必ず売れるという意味ではありません。需要・価格・競合・仕入条件によって大きく変わります。
1.消耗品・日用品
定期的に使い切る商品は、リピートにつながりやすいのが特徴です。
- 生活雑貨
- 掃除用品
- キッチン用品
- 業務用消耗品
- ペット消耗品
一度購入して満足してもらえれば、再購入される可能性があります。
2.食品・お取り寄せ商品
地域特産品、専門店の商品、ギフト食品などはネット通販と相性があります。
特に、実店舗では手に入りにくい商品や、遠方から取り寄せたい商品にはネット購入の理由があります。
3.ハンドメイド・オリジナル商品
自社だけの商品であれば、他店とまったく同じ商品で価格比較されにくくなります。
- アクセサリー
- 雑貨
- 革製品
- 木工品
- オリジナルデザイン商品
制作ストーリーやこだわりまで商品ページで伝えられるのも強みです。
4.趣味・専門用品
ネット通販では、実店舗で探しにくい専門商品にも需要があります。
- アウトドア用品
- 釣り用品
- 模型用品
- 手芸用品
- 専門工具
- コレクター向け用品
利用者数は少なくても、その商品を探している人の購入意欲が高いケースがあります。
5.ペット用品
ペット用品には消耗品から雑貨まで幅広い商品があります。
犬・猫という大きな分類だけでなく、犬種、年齢、サイズ、悩みなどで商品を専門化する方法もあります。
6.ギフト商品
誕生日、母の日、父の日、敬老の日、出産祝い、結婚祝いなど、ギフト需要は年間を通して存在します。
ラッピング、メッセージカード、名入れなどを組み合わせれば、商品自体が一般的でも差別化できる場合があります。
7.美容・ファッション雑貨
アクセサリー、バッグ、小物、美容雑貨などは写真や動画で魅力を伝えやすいジャンルです。
一方で流行や競争も激しいため、ブランドの世界観やターゲットを明確にすることが重要です。
8.BtoB向け消耗品・業務用品
一般消費者向け商品だけがネット通販ではありません。
- 店舗備品
- 梱包資材
- 業務用消耗品
- 専門部品
- 事務用品
一度取引が始まると、定期的なまとめ買いにつながる商品もあります。
9.地域商品・地方特産品
地域では当たり前の商品でも、全国から見ると珍しい商品があります。
地元メーカーの商品、伝統工芸、地域食品など、「その場所へ行かないと買えなかった商品」を全国へ販売できるのはネット通販の大きな強みです。
10.デジタル商品・サービス
商品によっては物理的な在庫を持たず販売することもできます。
- PDF教材
- テンプレート
- オンライン講座
- デザインデータ
- 相談・予約サービス
在庫や発送が不要なのが大きな特徴です。ただし、利用するECサービスがデジタル商品やサービス販売に対応しているか確認してください。
商品名より大切|初心者が売りやすい商品の8つの特徴
「食品なら売れる」「雑貨なら売れる」という単純な話ではありません。
初心者の場合は、商品カテゴリーよりもその商品の性質を見た方が選びやすくなります。
- 小さくて軽い
- 壊れにくい
- 保存期間が長い
- ある程度の粗利を確保できる
- リピート需要がある
- セット販売・まとめ買いができる
- サイズ・バリエーションが多すぎない
- 商品説明やサービスで違いを作れる
特に送料は重要です。送料設計はECの収益性に大きく影響するため、販売価格だけでなく、梱包後のサイズ・重量まで確認しておきましょう。
ネットショップの商品選びで確認したい7項目
1.本当に需要があるか
まず、その商品を欲しい人がいるかを確認します。
「自分が良いと思う」と「市場で求められている」は別です。
Google検索、Google Trends、楽天・Amazon、SNS、レビューなどを確認して、実際に商品を探している人がいるかを調べます。
2.粗利を確保できるか
売価から仕入価格を引いただけでは利益は分かりません。
実際には、次の費用もかかります。
- 仕入原価
- 送料
- 梱包費
- 決済手数料
- モール手数料
- 広告費
- 値引き・ポイント
売れても利益が残らない商品は、長く続けるのが難しくなります。
3.送料が利益を圧迫しないか
商品価格が1,500円なのに送料が1,000円かかる商品では、購入者側も送料を高く感じやすくなります。
また、送料無料にすれば今度は店舗側の利益を圧迫します。
商品を選ぶ段階で、「この商品はいくらで送れるのか」まで確認しましょう。
4.在庫リスクが大きすぎないか
初心者が最初から大量在庫を持つ必要はありません。
特に、季節商品、流行商品、賞味期限がある商品などは在庫リスクが高くなります。
5.競合との差を作れるか
同じ型番の商品を多くのショップが販売している場合、購入者は価格やポイントで比較しやすくなります。
一方で、
- セット内容
- ギフト対応
- 商品説明
- 専門知識
- 保証
- 配送
- アフターサポート
などで選ばれる理由を作れる商品なら、価格以外でも勝負できます。
6.リピートされる商品か
一度購入したら一生買わない商品と、毎月購入する商品では、事業の作り方が変わります。
消耗品や定期的に交換する商品なら、リピートが売上の土台になる可能性があります。
7.自分が詳しく説明できる商品か
ネット通販では、商品説明が接客の代わりになります。
商品の使い方、選び方、他商品との違い、よくある失敗などを詳しく説明できるジャンルは強みになります。
売れる商品はどこから探せばいい?
商品候補を探す方法はいくつもあります。
- Amazon・楽天などのランキング
- Google Trends
- Google検索のサジェスト
- Instagram・TikTok・X
- 競合ショップ
- 商品レビュー
- 自分自身の困りごと
- 顧客からよく聞かれる相談
Shopifyも商品リサーチでは、市場や競合、顧客需要を調べ、商品アイデアを検証することを重要なプロセスとして紹介しています。
レビューは「売れる商品のヒント」が詰まっている
競合商品のレビューを見ると、売れている理由だけでなく、不満も分かります。
たとえば、
- 「サイズが分かりにくい」
- 「説明書がない」
- 「包装が簡素」
- 「もっと少量の商品が欲しい」
- 「配送が遅い」
というレビューが多ければ、そこが差別化のヒントになります。
競合とまったく同じ商品でも、購入者の不満を解決できれば選ばれる理由を作れる可能性があります。
ニッチ商品はネット通販と相性がいい
「そんなに多くの人が買わない商品では売れないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、ネット通販ではニッチな商品にもチャンスがあります。
楽天市場も、一般的な商品だけでなく、さまざまなジャンルの商品を探している顧客がいることを出店者向けに案内しています。
- 特殊サイズの商品
- 専門工具
- 業務用品
- 趣味の専門用品
- 地方限定商品
- 特定の悩みに特化した商品
実店舗では棚の広さに限界がありますが、ネットショップなら全国の「それを探している人」へ販売できます。
「どこでも買える商品」でもネットで売れることがある
反対に、珍しい商品でなければネットで売れないわけでもありません。
水、米、日用品など、近所でも買える商品がネットで購入されることがあります。
理由は、商品自体ではなく、
- 重いから届けてほしい
- まとめ買いしたい
- 店舗へ行く時間がない
- いつも同じ商品を買いたい
- ポイントを使いたい
といった「ネットで買う理由」があるからです。
楽天市場も食品・日用品・家電など幅広いジャンルにネット需要があることを案内しています。
初心者が避けた方がいい商品の特徴
「何を売るか」だけでなく、「何を避けるか」も大切です。
特に初心者の場合、次のような商品は慎重に検討してください。
- 利益額が極端に小さい商品
- 送料が商品価格に対して高すぎる商品
- 壊れやすく配送事故が起きやすい商品
- サイズ交換・返品が多くなりやすい商品
- 賞味期限・使用期限が短い商品
- 法令・許認可・表示規制が複雑な商品
- 特定の仕入先だけに依存する商品
- 偽物・知的財産権トラブルのリスクが高い商品
- 価格競争以外に違いを作れない商品
「利益300円だから300円儲かる」ではない
たとえば、
仕入価格:1,200円
粗利:300円
でも、ここから決済手数料、梱包費、広告費、送料負担などが発生すれば赤字になる可能性があります。
商品選定時には、粗利率だけでなく1注文で実際にいくら残るかも確認しましょう。
送料が商品価格の大部分を占める商品
商品価格2,000円に対して送料1,000円など、配送費の比率が大きい商品も工夫が必要です。
まとめ買い、セット販売、送料無料ラインなどで改善できる余地があるかまで考えます。
「売れそう」だけで大量に仕入れない
SNSで話題になっている商品を見つけると、「今のうちに仕入れないと」と思うことがあります。
ただ、トレンド商品ほど需要が急に下がる可能性もあります。
最初は小さくテストしてください。
在庫を持つ前に小さく需要をテストする
商品候補が見つかったら、いきなり大量仕入れする必要はありません。
- 少量だけ仕入れる
- 予約販売する
- 受注生産にする
- SNSで反応を見る
- 商品紹介ページを作って反応を見る
- 小額広告でクリック需要を確認する
- モールやフリマ等で少量販売する
重要なのは、「売れると思う」から「実際に反応がある」へ進めることです。
自社商品がない場合はどうする?
自分で商品を製造していなくてもネットショップは始められます。
卸会社から仕入れる
一般的な方法です。卸価格で仕入れて販売します。
メーカーから直接仕入れる
条件によっては卸会社を介さずメーカーと直接取引できる場合があります。
OEMでオリジナル商品を作る
既存メーカーへ製造を依頼し、自社ブランドの商品として販売する方法です。
ハンドメイド・自社制作
自分で制作できる商品なら、小規模からスタートできます。
地域の商品を探す
地元メーカーや生産者の商品を全国へ販売する方法です。
受注生産・ドロップシッピング
注文後に製造・発送する仕組みなら、在庫リスクを抑えられる場合があります。
ただし、納期・品質・返品対応・販売サービスの規約などは事前に確認してください。
楽天・Amazon・自社EC・TikTok Shopで向いている商品は違う?
商品だけでなく、「どこで売るか」も重要です。
| 販売先 | 相性を作りやすい商品の特徴 |
|---|---|
| 楽天市場 | 食品、ギフト、まとめ買い、専門商品など |
| Amazon | 型番商品、比較しやすい商品、配送スピードが重要な商品 |
| 自社EC | オリジナル商品、ブランド商品、専門性の高い商品 |
| TikTok Shop | 動画で魅力が伝わりやすい商品、実演できる商品 |
これは絶対的な分類ではありませんが、販売チャネルによって購入者の行動が違うため、商品との相性を考えることが重要です。
楽天市場にはモール自体の集客力があり、自社ECではブランド構築や顧客データ活用など別の強みがあります。楽天もネット販売方法ごとの特徴を整理しています。
エビス店長なら商品候補を100点満点で評価します
「候補が3つあるけれど、どれを選べばいい?」という場合は、次の5項目で点数を付けてみてください。
| 評価項目 | 配点 | 確認すること |
|---|---|---|
| 需要 | 20点 | 実際に探している人がいるか |
| 粗利 | 20点 | 送料・手数料を含めても利益が残るか |
| 配送しやすさ | 20点 | 小ささ・重量・破損・送料 |
| 差別化 | 20点 | 価格以外で選ばれる理由が作れるか |
| 継続性 | 20点 | 安定仕入れ・需要・自分の知識 |
目安として、
50~69点:もう少し調査
49点以下:慎重に検討
くらいに分けてみると、感覚だけで商品を決めにくくなります。
商品が決まらないなら「誰に何を解決するか」から考える
どうしても商品が決まらない場合は、「何を売るか」から考えるのを一度やめてみてください。
代わりに、
↓
どんな困りごとを
↓
何を使って解決するか
を考えます。
たとえば、「クッションを売る」ではなく、
「長時間デスクワークをする人が、仕事中を少し快適に過ごせる商品を売る」
と考えます。
するとクッションだけでなく、デスク用品、フットレスト、収納用品など、商品展開も考えやすくなります。
商品中心ではなくお客様の悩み中心でショップを考える方法です。
ネットショップの商品選びについてよくある質問
ネットショップ初心者は何を売るのがおすすめですか?
小さくて軽い、壊れにくい、利益を確保しやすい、リピート需要がある、差別化しやすい商品は比較的検討しやすいです。ただし、必ず需要調査を行ってから仕入れてください。
売れる商品はどこで探せますか?
Amazon・楽天ランキング、Google Trends、検索候補、SNS、競合ショップ、商品レビューなどが参考になります。ランキングだけでなく、購入者の不満や未充足ニーズも確認しましょう。
ニッチな商品でも売れますか?
売れる可能性があります。ネット通販は全国から顧客を集められるため、実店舗では扱いにくい専門商品でも「その商品を探している人」に届けられます。
在庫を持たずにネットショップを始められますか?
受注生産、デジタル商品、サービス販売、条件に合ったドロップシッピングなど、在庫を抑える方法があります。ただし、利用サービスや仕入先の条件を確認してください。
ハンドメイド商品でも売れますか?
可能です。オリジナル性や制作ストーリーを伝えやすい一方、制作時間を含めて適切な価格設定ができるか確認してください。
利益率はどのくらい必要ですか?
商品ジャンルやビジネスモデルによって異なるため一律には言えません。粗利率だけでなく、送料、広告費、決済手数料、返品などを含めて最終的に利益が残るかで判断します。
最初から商品数は多い方がいいですか?
必ずしも多い必要はありません。最初は商品候補を絞り、売れる商品を見つけてから品揃えを広げる方法もあります。
楽天市場と自社ECでは売る商品を変えた方がいいですか?
同じ商品でも販売方法を変えることがあります。楽天ではポイント・ギフト・まとめ買い、自社ECではブランド体験や独自商品など、それぞれの販売チャネルの強みを活かして考えましょう。
まとめ|「流行っている商品」より、自分が勝てる商品を探そう
ネットショップで何を売るか迷ったら、ランキングだけを見て決める必要はありません。
まず商品候補を、次の5つで確認してください。
× 粗利
× 配送しやすさ
× 差別化
× 継続性
そして、最初から大量に仕入れるのではなく、少量販売や予約販売などで小さく反応を確認してみてください。
売れる商品は「当てる」より、「検証して見つける」方が失敗しにくいです。
もし商品がなかなか決まらない場合は、「何を売るか」ではなく、「誰のどんな困りごとを解決したいか」から考えてみてください。