【決定版】ネットショップのSEO対策で本当に大事な7つの事
ネットショップの開業は、BASE (ベイス)
やSTORES.jp
などのインスタントECサービスのおかげで個人でも簡単に行えるようになりましたが、その反面、ネットショップが売れないとお悩みの方も非常に増えてきている状況です。
ネットショップで特に重要となるのが、「どうやってネットショップに来てもらうか」という集客施策となります。
ネットショップの集客の中で、特に重要な対策がSEO対策、検索キーワード対策と言われています。
今回は、現役ネットショップ店長が、ネットショップの集客のためのSEO対策について、本当に大切なポイントを7つに絞ってご説明いたします。
ネットショップの集客方法としてSEO対策を調査されている方の参考になれば幸いです。
- ネットショップのSEO対策とは?
- ネットショップのSEO対策で大事な7つの事
- (1)商品に対するペルソナを設計する
- (2)ロングテールを狙う(ビッグワードを狙わない)
- (3)フックとなるキーワードを3つ決める
- (4)スモールワード・ミドルワードを商品名に入れる
- (5)商品についてのストーリーを説明文にする
- (6)JANコード、メーカー型番は必ず記載する
- (7)Googleアナリティクスなどで成果を分析、調査、改善する
- 商品単位でのSEO対策には限界がある事を知る
- ネットショップに合わせてコンテンツSEO対策を実施する
- リスティング広告は最小限に抑えて長期的運用を実施する
- ネットショップのSEO対策のまとめ
ネットショップのSEO対策とは?
ネットショップの集客を目的としたSEO対策について、まずはSEO対策とは何かをご説明したいと思います。
SEO対策とは、主にGoogleやYahooといった検索サイトでのキーワード検索の結果ページにおいて、上位表示を目指す事を目的としたウェブマーケティング施策の事です。
SEO対策はネットショップ以外にもコーポレイトサイトやメディアサイト、コミュニティなど様々なウェブサイトが行うアクセスアップのための対策です。
SEO対策は英語ではSearch Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化とも呼ばれています。
初心者でもわかる!SEOとは?
今回、ネットショップにおけるSEO対策として、具体的な方法や手法をご説明する前に、一つ筆者が考える前提をお伝えしなくてはなりません。
筆者は現在、インターネットショッピングモールの国内2大サイトである、楽天市場
とAmazonをはじめ、ヤフーショッピングやWowma!(ワウマ)などのショッピングモールにも出店しています。
インターネットショッピングモールにおける商品ページの露出対策にもSEO対策は有効な手法ですが、モールでは、主にモール内の検索エンジン、検索システムが存在しています。
その為、楽天市場などのショッピングモール内でSEO対策を実施する際と、Googleやヤフーなどの検索エンジンに対してSEO対策を実施する際には手法が異なることを予めご理解いただければと思います。
ちなみに、楽天市場
におけるSEO対策については以下のページに具体的な方法などをまとめていますのでご興味のある方は是非参考にしていただければと思います。
では、ネットショップにおけるSEO対策について、本当に大切なポイントを7つ、次にご説明いたします。
ネットショップのSEO対策で大事な7つの事
ネットショップのSEO対策として、本当に大事なポイントを現役ネットショップ店長が7つに絞ってご説明いたします。
SEO対策には、リスティング広告やCPC広告などの広告媒体を利用した方法もありますが、2018年9月時点では広告利用にはかなり高額な予算が必要な傾向があります。
筆者は、可能な限り、リスティング広告などに頼らず、自力で商品ページをGoogle検索上位に表示させるために重要と思われるポイントに絞った大事な事をお伝えしたいと思っています。
現役ネットショップ店長が教えるSEO対策で重要な7つのこと
(1)商品に対するペルソナを設計する
SEO対策だけに限らず、ネットショップで商品登録、商品ページを作成する際に重要なのが「ペルソナの設定」です。
ペルソナ(persona)とは、心理学的な意味では、カール・グスタフ・ユングの概念とされています。
元々は、古典劇において役者が用いた仮面のことでしたが、ユングは人間の外的側面をペルソナと呼んだことに由来します。
マーケティング用語として利用される「ペルソナ」とは、ある商品やサービスの対象となる象徴的な顧客像のことを言います。
ペルソナについての具体的な内容は以下のページにまとめていますのでこちらも参考にしていただければと思います。
ネットショップで販売する商品は、「誰が買ってほしい商品」か、その具体的な対象者像はわかりますか?
ミネラルウォーターやお米などの日用消耗品なら、ペルソナはかなり幅広い層になりますが、レディースファッションジャンル、具体例としてワイドパンツなどは、まず「女性」であり、比較的ファッションに興味関心が高い方が対象となるはずです。
ペルソナを意識した上で商品ページを作り込む事や、商品名を適切にキーワード対策を行うことは、ネットショップのSEO対策の基本中の基本と言えるでしょう。
(2)ロングテールを狙う(ビッグワードを狙わない)
ネットショップで販売している商品は、入口商品、フロントエンド商品と呼ばれる「売れ筋」とロングテール商品、バックエンド商品と呼ばれる「本命商品」の二つの商品があります。
ロングテールとは、直訳すると「長いしっぽ」という意味になります。
主に、インターネット上の物販で、売れ筋商品(看板商品)の販売数量が 全体の割合で、高い割合になることに対して、販売機会の少ない商品でも 商品数を増やしていくことで、全体としての売上は売れ筋商品に劣らず利益を生み出すという理論のことを言います。
ロングテールをグラフ化すると以下のようなグラフになります。
グリーンの色がついている所は、売れ筋商品、入口商品と売上の関係です。
赤色が付いている所は、売上額や販売数こそ入口商品と比較すると少ないですが、様々な商品を出品する事で、商品毎に販売機会があることを表していて、これがロングテール商品と呼ばれる商品群になります。
SEO対策においても、キーワードのロングテールを狙うというのが、一種のセオリーのようになっていて、ビッグキーワードを狙うのは、難易度が非常に高く、ほとんど不可能に近いケースもあります。
ビッグキーワードとは、例えば「バッグ 通販」のようなキーワードの事を指します。
Googleで「バッグ 通販」で検索した結果は以下のような結果となっています。
上部はリスティング広告による表示のため、SEO対策からは除外としていますが、実際にSEO対策の結果として表示されているサイトを見ると、以下のサイトがトップ10に上がっていました。
ZOZOTOWNをはじめ、ベルーナ、ショップリスト、マルイ、MAGASEEK、ニッセン、楽天市場と、早々たるECサイト、ショッピングモールサイトが上位を占めています。
個人のECサイトの商品や、中小企業のネットショップの商品ページが、果たしてZOZOTOWNに勝つことができるでしょうか?
ここに、ビッグキーワードを狙う事の難しさと、ロングテールを狙う事の意味があるのです。
ロングテールに関しては、以下のページに詳しい内容をまとめています。
ネットショップのロングテールとは?
(3)フックとなるキーワードを3つ決める
(2)でご説明した、ロングテールキーワードを狙う事にも通じるのが、フックとなるキーワードを3つ決めるという方法です。
先ほどは、「バッグ 通販」というビックワードでは、大手ECサイト、ショッピングモールが上位表示され、到底勝ち目がないことをお伝えしました。
「バッグ 通販」というキーワードで大手サイトよりも検索上部に表示させるには、リスティング広告などを利用すれば、可能ではあります。
ただし、最近では、ユーザーも検索には非常に慣れていることもあり、「広告」と表示されているリンクはクリックしなくなってきている傾向があります。
せっかく表示されても、ネット検索に慣れたユーザーにはクリックされにくいという状況であり、またクリック単価も高騰している現在では、リスティング広告の費用対効果は以前に比べると悪化していると言わざるをえません。
その為、大手が細かく対策していないキーワードとして、スモールキーワード、ミドルキーワードとよばれるようなキーワードを最低でも3つ決めて、商品名に記載するという方法がネットショップのSEO対策では有効に働きます。
次に、スモールワード、ミドルワードについてご説明いたします。
(4)スモールワード・ミドルワードを商品名に入れる
スモールワード、ミドルワードとは、SEO対策におけるロングテールキーワードの事です。
キーワードに関しては、ややこしく考える必要はありません。
先ほどの「バッグ 通販」を例に更にスモールワード、ミドルワードを検討してみましょう。
ミドルワード、ミドルキーワードとは、SEO対策におけるより具体性のあるキーワードのことを言います。
例えば「バッグ」であれば、利用するユーザーとして、男性用、女性用の2種類が考えられます。
言葉にすれば「レディース」「メンズ」「男性用」「女性用」「男性向け」「女性向け」というキーワードが浮かんできますが、これが「ミドルワード」にあたります。
また、リュックサックなどの場合は、「男女兼用」「ユニセックス」という性別に関係ないキーワードや、「学生用」「通学用」「子ども用」など、若年層に対するキーワードも考えられます。
ミドルキーワードとスモールキーワードには、厳密にはSEO的な仕分けなどはありませんが、スモールキーワードは、「カラー」「色味」「サイズ」などが挙げられます。
対象商品が「Tシャツ」の場合、「カラー」として「黒/白/青/赤」「ブラック/ホワイト/ブルー/レッド」などの指定がスモールワードとして考えられますし、「サイズ」なら「S/M/L/LL/XL」などがあります。
こうした細かいスモールキーワード、ミドルキーワードを商品毎にしっかりと商品名、商品説明やキャッチコピーの欄に入力していくことは、ネットショップのSEO対策の前提条件でもあります。
(5)商品についてのストーリーを説明文にする
これまで、ネットショップのSEO対策として、主に「キーワード」に関する事を中心にご説明してきました。
(5)では、商品そのものの魅力、メリット、用途などを一種の「ストーリー」として考え、商品説明文に説明画像や説明文として掲載する事についてご説明します。
商品説明については、一見SEO対策にはあまり重要ではないように思われるかもしれません。
特にネットショップの場合、商品名やキャッチコピーと呼ばれる部分に対してロングテールキーワードを仕込むことが中心になり、商品説明まで手が回らないといったリソースの不足面で対応できていない店舗さんも多いのが現状だと思います。
商品名をしっかりとSEO対策を実施して、GoogleやYahooといった検索エンジンでの検索時に上位表示を果たしたのに、商品ページに着てみると、カタログの切り抜きのような商品画像に、カタログに掲載されている仕様、説明文、スペック表記などだけというネットショップの商品ページを沢山見てきました。
ネットショップの運営において、最も残念な売上損失が「カゴ落ち」と呼ばれる離脱行為にあります。
数多くのライバル店舗よりも商品ページが上位に表示され、ユーザーが来店したにもかかわらず、商品ページから離脱されてしまう。
カゴ落ちやページ離脱を避ける方法が、商品ページをしっかりとストーリーを持って作り込むことにあります。
楽天市場
でネットショッピングされたことがある方なら、売れている店舗、ランキング上位に入賞するような商品ページは、非常に詳しい商品説明が、画像と説明文で表記されているのを目にされた方も多いと思います。
楽天市場の商品ページの場合、多少冗長とも捉えられるようなクドイ商品説明があることも否定できませんが、あそこまで情熱を込めた商品ページなら、来店したユーザーの転換率、購買意欲は非常に高くなる傾向があります。
商品ページを作り込む、そこにネットショップのSEO対策をより強化できるキーワードや説明文が自然な形で配置されることで、更にSEO対策は最適化されていくのです。
(6)JANコード、メーカー型番は必ず記載する
ネットショップで販売する商品で、メーカー製造の商品やバーコードがあるような商品は「型番商品」と呼ばれています。
型番商品をインターネット上に販売している方なら、JANコードやメーカー型番の大切さはご理解されているかと思います。
型番商品とは?
型番商品を探しているユーザーのなかには、商品の型番、JANコードで検索を行うユーザーもいます。
型番やJANコードで検索するユーザーは、一種の「ご指名検索」ともいえる検索方法ですから、「ダイレクトにその商品を探している」というユーザーになります。
先ほどご説明した「バッグ 通販」や「レディース バッグ」「リュック 青 通学用」などのキーワード検索は、具体的な商品ではなく「検索した商品一覧のなかから、自分が欲しい商品を探す」という検索方法になります。
JANコードなどは、商品毎にことなるナンバーが付いているため、基本的にその型番に対して、商品は、一種類です。色違いなどのバリエーションは型番で表現されることもあります。
欲しい商品が決まっているユーザーほど、型番で検索する傾向がありますので、JANコードやメーカー型番、品番は必ず記載しましょう。
楽天市場
などのショッピングモールは、JANコードを入力するエリアが「カタログID」という箇所に決められています。
自社ECサイト構築サービスのカラーミーショップ
やMakeShop
にもJANコードやメーカー型番を入力できるフィールドが存在していますが、型番は必ず指定の場所に記載することをおすすめします。
その理由は、価格比較サイトなどに商品露出できる可能性があるからです。
ネットショップのSEO対策は必ずしもロングテールキーワードの入力だけではないことを覚えておいてください。
(7)Googleアナリティクスなどで成果を分析、調査、改善する
7つ目のポイントは、ネットショップのSEO対策において最も大切なポイントでもあります。
楽天市場に出店している方ならバックヤード、管理画面として、RMSを利用されていると思います。
RMSには、アクセス数などを解析できる店舗カルテなどのツールがあります。
自社ECサイトの場合、厳密なアクセス解析ツールがあるサービスも存在しますが、PV数はわかっても再来訪人数やユーザーのページ移動などはわからない場合があります。
細かいアクセス数やデバイス別割合などを調べるにはGoogleアナリティクスというサービスが最も精度が高いアクセス解析が可能です。
Googleアナリティクスの詳細な説明は、ググればよいまとめ記事が沢山出てきますのでここでは割愛させていただきます。
自社系ECサイトを運営されている方、特に無料のネットショップで人気の高いBASE (ベイス)
などの場合、通常の管理画面に備わっているアクセス解析では、PV以外の要素がほとんどわからないというデメリットがあります。
実際の画面を見ていただければ一目瞭然かと思いますので、まずはこちらの画面を見ていただきましょう。
BASEでは管理画面に備わっている「データ」のメニューから、ネットショップのPV(ページビュー)数を調べることができます。
ただし、わかるのは、今日のPV数、週間PV数、累計PV数の項目のみで、UU(ユニークユーザー)数などはわかりません。
細かいアクセス解析機能が、現在のBASEにはありませんが、そこをカバーするための方法として、Googleアナリティクスの設置のためのAppsを用意してくれています。
ここで発行したタグを元に、Googleアナリティクスの設定を行えば、BASEでのアクセス状況を細かく解析、分析することができます。
グーグルアナリティクスを利用すれば、どの商品ページにアクセス数が多いかなどがわかります。
また、アナリティクスと同じく、Googleが提供するアクセス解析ツールとして「サーチコンソール」というツールがあります。
サーチコンソールを利用することで、登録した商品ページURLをグーグルにいち早くインデックスしてもらうことができたり、ネットショップに来店するキーワード状況を分析したりすることができます。
ネットショップの運営には、こうしたアクセス解析ツールを使う事で、現状把握を行い、離脱などが起きているページがあれば、改善していく事が必要です。
ネットショップの離脱防止、カゴ落ち対策については、以下のページに詳しくまとめていますのでこちらも参考にしてください。
商品単位でのSEO対策には限界がある事を知る
ネットショップのSEO対策として、本当に重要と思えるポイントにしぼって7つのポイントをご説明してきました。
ここまでご説明してきたのですが、ひとつ読者の方にはお詫びしなくてはならないことがあります。
ネットショップの商品ページにしっかりとロングテール、ミドルワードやスモールワードを入れ込み、型番、JANコードや品番を入れて商品ページもストーリーを持たせた説明を作ってもらったとしても、商品ページ単体でのSEO対策には「限界」があるのです。
商品ページごとのSEO対策に限界がある理由は、「(2)ロングテールを狙う(ビッグワードを狙わない)」で説明したことにも関連するのですが、やはり「大手ECサイト」のドメインパワーに勝つことは至難の業であるからです。
読者の方のネットショップの商品が、完全オリジナル系商品で、競合の出品のないオンリーワン商品であれば、このページでご説明したSEO対策を実施すれば、検索結果は大きく上昇する事が期待できます。
逆に、型番商品やメーカー既製品など、競合出品者が多数存在する商品の場合には、残念ながら、ここまでのSEO対策を行った場合でも、上位表示させることが叶わない可能性があります。
では、その理由を具体的な商品を例にしてご説明したいと思います。
例えばですが、あなたのネットショップで販売している商品が、メーカー既製品、それもミネラルウォーター、銘柄は「クリスタルガイザー」だと仮定します。
Googleの検索窓でクリスタルガイザーと入力してみます。
商品名と言うビッグワードであり、スモールワードでもあるキーワードのため、細かい絞込みは行っていませんが、検索結果を見ていただければ、この状況がお分かり頂けると思います。
上位表示されるサイトは、Googleショッピングという広告枠は、Amazonと楽天市場
の商品で埋め尽くされているのがわかるかと思います。
検索結果の一覧でも、楽天市場、アマゾンは上位表示され、公式サイト、ヨドバシドットコム、LOHACO(ロハコ)、NEVARまとめと、大手サイトが並んでいます。
型番商品の場合、このように大手ショッピングサイトで検索上位を占められるケースがほとんどのため、自社ECサイトの方がクリスタルガイザーを販売したとしても、商品ページを上位表示させるのは至難の業なのです。
では、こうした型番商品がメインのネットショップ運営者はどうすればいいのか?
ここに一つの答えがあるとすれば、筆者は、楽天市場やAmazonへ商品を出品、ネットショップ出店を行うことが、SEO対策ではなしえない売上アップの方法だと考えています。
オリジナル商品、オンリーワン商品の場合は、自社ECサイトへのSEO対策は比較的対策が行えることは先にもご説明しました。
具体例にあげたようなクリスタルガイザーなどの消耗品や型番商品は、ショッピングモールの中でも価格競争が激化している商品であり、売れ筋である反面、モール内のSEO対策でも露出が難しい商品でもあります。
ユーザーのネットショッピング傾向として、欲しい商品が決まっている場合、最初からGoogleでの検索ではなく楽天市場やアマゾンで商品名を検索するユーザーが多いということをご存じでしょうか?
クリスタルガイザーを探しているユーザーは、YahooやGoogleの検索窓よりも楽天市場やAmazon、ヤフーショッピングの検索窓から探すことが多い傾向があります。
ここにも、型番商品がSEO対策に限界のある理由があります。
そもそもユーザーは、型番商品、購入する予定の商品が決まっている場合は、普段利用するショッピングサイトで検索する傾向があるため、GoogleへのSEO対策自体が意味をなさない場合があります。
こうした理由があり、ネットショップのSEO対策というのは、必ずしもGoogleやヤフーに対して行えばよいというものではなく、最初からショッピングモールでしか検索を行わないユーザーに対しては、その売場に商品を出品することで検索対象とするという方法があるのです。
ネットショップのSEO対策は本当に幅広い対策が必要であることをご理解いただけたでしょうか。
また、楽天市場に出店してみての感想やメリットなども、以下のページにまとめていますので、今回のSEO対策において、ショッピングモールへの出店を検討される方の参考にしていただければと思います。
ネットショップに合わせてコンテンツSEO対策を実施する
ネットショップのSEO対策、検索対策として、これまで重要なポイントを中心にお伝えしてきましたが、筆者が考えるネットショップのSEO対策はキーワードだけではありません。
もっとも長い期間にわたり、永続的に新規顧客を獲得し続けてくれるSEO対策があるとすれば、それはおそらくコンテンツSEO対策だと思います。
コンテンツSEO対策とは、ウェブマーケティングにおける王道的な手法であり、企業各社も取り組みを始めているインターネットマーケティングの集客方法です。
具体的な施策、対応方法については、以下のページにまとめていますので、是非ご一読いただけますと幸いです。
コンテンツSEO対策を継続していけば、徐々に安定したアクセス数を獲得することができるようになります。
是非、コンテンツSEO、オウンドメディア構築も検討してみてください。
リスティング広告は最小限に抑えて長期的運用を実施する
リスティング広告を最小限に抑えることは、ネットショップの運営では非常に重要なポイントです。
リスティング広告が何かわからないという方は、まずはこちらのページを読んでいただければと思います。
これは、筆者の個人的な考えなので、全てのネットショップ運営者の方に当てはまるわけではないということを先にご理解ください。
筆者はネットショップを新規開業される場合、可能な限りコスト、費用をかけずに実施することをおすすめしています。
ネットショップの開設に関しては、非常に低価格で開業する事が可能となっています。
無料でも十分ネットショップの機能を備えているサービスが、BASE (ベイス)
などのインスタントECサービスです。
BASEをはじめとして、無料でネットショップを開業する方法は以下のページにまとめております。
アメリカのIT企業、特にベンチャー企業などが誕生しているシリコンバレーという場所では、新規ビジネスが立ち上がる際に、リーンスタートアップという手法がとられることがあります。
リーンスタートアップ(Lean startup)とは、アメリカの起業家であるエリック・リースが2008年に提唱した、起業や新規事業などの立ち上げに関する方法論のことです。
リーンスタートアップの意味としては、新規で事業を立ち上げる際には、最初期には必要最低限の製品を開発して、顧客に試すことを実施し、顧客からのフィードバックを得て、改善を繰り返し、事業を少しずつ拡大させていく起業方法を意味しています。
簡単に行ってしまえば、初期投資を抑え、最小限のテストモデルを市場に投入して、調査、改善を繰り返しながら事業を拡大させていくという事業の方法です。
ネットショップというビジネスモデルはまさに、リーンスタートアップとの相性が良いビジネスモデルだと思います。
開業は、BASEなどで最低ゼロ円で即日行う事ができます。
もし商品が売れなかったとしても、開業にかける資金がゼロ円で、仕入れなどを行わずドロップシッピングという無在庫販売を利用すれば、ほとんど資金的リスクはありません。
初期費用を抑えながら店舗運営を続けていく、その中で売れる商品を開発して、育成し、リピーターを育てる。
これを1年以上、安定的に継続させることができれば、少しずつネットショップの運営が安定していくはずです。
ネットショップを一発逆転のツールのように思われる方もおられますが、そういった突発的需要をつかむような商品は、えてして継続販売はできないものです。
人気のゲームハードを仕入れて転売的に販売したとしても、メーカーからの供給が安定化した後では、仕入れ値と販売価格の面で大手家電メーカーサイトには勝てなくなります。
それ以前に需要と供給のバランスが正常化すれば、定価での販売すら難しくなるのが型番系商品なのです。
一時的に売り抜けるつもりなら、その方法もありだと思いますが、ネットショップをビジネスとして長く育てていくなら、安定的な経営を目指すべきだと思います。
そういった意味でもリスティング広告などは、一種のドーピング剤であり、使えばアクセスは増えますが、その分広告費用はかさみます。
やめればアクセスはパタリとなくなってしまうため、結果また広告出稿してアクセスを獲得するという悪循環に陥ってしまい、赤字運営を行わなくてはならなくなるのです。
筆者がお伝えしたいのは、広告に頼らず、自力でアクセス数を獲得できる対策を、低コストで行い、継続していくということです。
ネットショップのSEO対策のまとめ
今回はネットショップにおけるSEO対策として、現役のネットショップ運営者として、日頃から苦心しているSEO対策について現状でわかる範囲となりますが重要なポイントをまとめてみました。
SEO対策は、一朝一夕に効果が出るものではないということは前提となりますし、費用をかけないのであれば、その分手間と時間が必要となる施策でもあります。
また、やみくもにキーワードを入れればよいというものでもなく、ページの構成やキーワードの配分、言い回しや文字のブレ、揺れ対応など様々な対応が必要です。
SEO対策そのものをプロに委託するという方法もありますが、これもメリットとデメリットの両方がある方法です。
メリットは当然ながら、SEO対策の業務をアウトソーシングできるため、他の店舗運営作業に集中する事ができるという点です。
デメリットとしては、依頼する会社、業者のスキルレベルによっては、効果が出ないこともありますし、費用はそれなりにかかる上、契約期間が半年~一年は必要になるという点です。
筆者としては、ネットショップへの集客対策としてコンテンツSEOなどに挑戦されるのであれば、是非自社の担当者をたてて、自社で内製する体制を作られることをオススメします。
SEO対策は最初はわからないことだらけかもしれませんが、普遍的な内容をまとめたSEO対策の書籍を1冊購入して熟読し、そこに書いてあることを実践していけば必ず効果は出てくるはずです。
SEO対策は、テクニックもありますが、継続的にコンテンツを作り、インターネット上にアップし続けていくという熱意と継続力が重要です。
自社製品の魅力を伝えるブログサイトでもいいですし、食品系サイトなら、食品の持つ効能や栄養、成分などを解説するサイトでもいいと思います。
競合店舗がやっていないことをひたむきに継続していくことで、少しずつ成長していくはずです。
ネットショップの集客にSEO対策は必ず将来的な財産となると思いますので、集客で悩まれている方はこの記事を参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。