ネットショップを新規で出店、開業される方に、予算でネットショップを選ぶ方法をご紹介いたします。
現役店長が解説する無料でネットショップを開業する方法
ネットショップの選び方として、「予算で選ぶ」という方法があります。
ネットショップの運営において、出店に関する初期費用(イニシャルコスト)と月額の固定費(ランニングコスト)を
いかに抑えるかは重要なポイントです。
今回、「予算で選ぶ!ネットショップの選び方」と題して、現役ネットショップ店長が、
ネットショップ出店候補として、予算別におすすめの出店候補をご紹介いたします。
第一回目は、出店費用無料、予算ゼロ円で出店が可能なネットショップをご紹介いたします。
予算ゼロ円・無料で出店できるネットショップ・ネット販売方法
ネットショップの出店予算をゼロ円、つまり無料出店が可能なネットショップ、ネット販売サービスをご紹介いたします。
無料開業できるネット販売サービスとしては、ネットショップとして店舗を構えることができるものと、商品を出品することでネット販売できるサービスの二種類があります。
今回は無料でネットショップを開業できるサービスとして、筆者がおすすめする10サービスをご紹介いたします。
STORES(ストアーズ)
個人でも無料でネットショップが開設できる
「STORES
」というインスタントECサービスがあります。
STORES.jpは、「すべての人にオンラインストアを」というキャッチコピーを掲げ、誰でも簡単にネットショップを開設できるオンラインショップサービスを提供しています。
STORESは、ネットショップの運営では必ずと言っていいほどに必要となる、HTMLなどの専門知識や特別な技術などなくてもショップデザインを簡単に変更する事が可能です。
STORES.jpについての詳細なメリットやデメリット、機能などは以下のページにまとめていますのでこちらを参考にしていただければと思います。
また、STORES
ではま現在新型コロナウイルスによる影響を受けた方向けの開設支援が実施されています。
スタンダードプランが2ヶ月無料になるだけでなく、開設までのサポートがつきます。
BASE(ベイス)
BASE (ベイス)
は、ネットショップを無料開業できるサービスとしては筆者が最もオススメするサービスです。
理由は、月額固定費が無料で、ネットショップ運営に関する基本的機能がほとんど備わっているサービスだからです。
固定費は無料ですが、販売成立時に、手数料として、6.6%+40円が必要です。
BASEでネットショップを出店するメリット・デメリットについては以下のページにて詳しくご紹介していますので参考にしていただければと思います。
ヤフーショッピング
ヤフーショッピングは、出店に関する固定費が無料のショッピングモールです。
ヤフーショッピングの成長性は高く、第三クオーターの流通総額は1804億円と公式発表がありました。
【参考】ヤフーショッピングの3Q流通総額は1804億円!過去最高を更新!
また、11月11日を「いい買い物の日」と位置付け、毎年ヤフーショッピングでの大規模イベントを開催しています。
まだまだ楽天市場の流通額には追いつけていないですが、いずれは楽天市場を超える可能性も秘めているショッピングモールだと思います。
Amazon(小口出品)
Amazonでは、出店のプランとして、「小口出品」と「大口出品」という二種類の方法があります。
小口出品であれば、月額4900円を支払わずにAmazonでのネット販売が可能となりますが、以下のような制限があります。
小口出品の最大のデメリットは「ショッピングカートボックスの獲得ができない」という点です。
Amazonで大きな売上を作るには、ショッピングカートボックス獲得は必須の対応となるため、小口出品では大きな売上を作ることができないと言われているようなものです。
本気でAmazonでの出店を行うなら、大口出品を検討する方が無難だと思います。
Wowma!(期間限定)
Wowma!(ワウマ)は、KDDIコマースフォワードが運営する携帯キャリアAU系ユーザーが中心となるショッピングモールです。
Wowmaは、本来は月額4800円が必要なのですが、2018年3月31日までに出店すれば、一年分の出店料(57,600円)が無料となるキャンペーンを実施しているため、無料出店可能なネットショップとしてご紹介いたしました。
Wowmaは、一年前まではDeNAショッピングという名称で運営されていたショッピングモールが前身となります。
DeNA時代の基盤があるので、新しいショッピングモールとはいえ、他のショッピングモールとも張り合えるポテンシャルを持っています。
また、AU系3800万人のキャリアユーザーが潜在顧客であり、AUの人気キャンペーン「三太郎の日」とも不定期ですがコラボ企画をWowma上で行うことが予想されます。
Wowmaやヤフーショッピングは、打倒楽天市場の構想があるようで、ユーザーに対してのサービス精神が非常に旺盛なショッピングモールだと感じています。
例えば、先着限定ですが、2000円以上の商品に使える1000円OFFクーポンなどを発行した実績もあります。
自社ECサイトは持っているけれど、モール出店はまだ未体験という方なら、2018年3月末までにWowma!(ワウマ)にお試し出店してみてはいかがでしょうか。
無料で出店できるうえ、AUキャリアユーザーの流入という大きな顧客を持っているので、出店に対するデメリットはゼロと言ってもいいと思います。
Qoo10(キューテン)
Qoo10はジオシス合資会社が運営するショッピングモールです。
Qoo10のメリットは、ショッピングモールですが、出品者会員登録を行えば個人でも出店OKという点です。
また、月額固定費用がかからないため、販売成立時のみに販売手数料を払うため、ランニングコストも非常に良いというメリットがあります。
キューテンは、主な利用者が、20代~30代の女性のスマホユーザーという公式データがありますので、この世代層にささる商品を販売できるのであれば、出店を検討されると良いと思います。
Qoo10に実際に出店してみての感想などを以下のページにまとめていますので、こちらも参考にしてください。
イージーマイショップ(無料版)
イージーマイショップ
は、基本的には有料のショッピングカートサービスですが、機能面に制限がある「無料版」での出店も可能です。
主な機能制限は、画像などのデータ容量に制限があり、無料版では100MBまでしかデータ容量が与えられていません。
イージーマイショップの強みは、画像の自動補正機能や、商品毎に登録できる商品画像が50枚までアップロード可能という、画像に特化したショッピングカートである点です。
アパレルジャンルなどで、商品画像が沢山ある場合には、イージーマイショップ
はかなり重宝すると思います。
イージーマイショップのより詳しいメリット、デメリットは以下のページにまとめていますのでこちらも参考にしてください。
メルカリ
フリマアプリのシェアナンバー1は「メルカリ」ですね。
メルカリは、出品自体は無料で行えますが、販売手数料として10%が必要です。
ヤフオクはオークションサイトですが、メルカリはフリマアプリ、価格固定販売となります。
楽天が運営するラクマは、販売手数料がなんと「無料」という突き抜けた設定になっていますから、メルカリユーザーが今後ラクマへ流動する可能性は高そうです。
ラクマ
ラクマは楽天が運営するフリマアプリです。
ラクマは、2018年2月26日から、フリマアプリの「フリル」とサービスが統合されます。
ラクマは、メルカリと比べると、利用者数が少ないという弱みがありますが、販売者、出品者にとっては、販売手数料が「無料」というのはメルカリの販売手数料10%と比較してもこれ以上ないメリットだと思います。
今後、運営している楽天は、CtoCマーケットにも積極的に広告を投下すると思いますので、メルカリ出品者のシェアを少しずつラクマに流動させることが期待されています。
ヤフオク
ヤフオクは、Yahoo!Japanが運営するオークションサイトです。
オークションサイトとしての規模は、日本国内でナンバーワンを誇ります。
ヤフオクは、無料で出品した場合は、販売成立時の手数料が10%かかりますが、Yahoo!プレミアム会員として出店した場合は、販売手数料が8.64%となります。
ヤフオクは、メルカリなどのフリマアプリの成長もあり、以前に比べて流通額は若干減少傾向にあるようですが、オークションサイトとしては、シェアNo1だけあって人気も知名度も高いです。
本格的に商品を販売するのであれば、Yahoo!プレミアム会員になっておいた方が売上額が大きくなった際には非常に恩恵があります。
【参考】ヤフオク!!ストア
無料でネットショップを出店するメリット・デメリット
低予算でネットショップ、ネット販売するメリットは、固定費用がかからないため、
店舗運営が続けやすいという点です。
低予算でネットショップ、ネット販売を行うデメリットとしては、
サービスによっては、機能制限があるという点です。
BASEでは、「BASE」というロゴを非表示にするのに、月額500円がかかります。
特にブランディング上気にならない店舗であれば、BASEのロゴが出ていてもあまり影響はないでしょうが、
ある程度ブランド意識の高い店舗であれば、BASEロゴは出したくないでしょう。
Amazonは、小口出品プランであれば、月額固定費は無料ですが、
出品できる商品に制限がありますし、販売成立時の手数料も、大口出品と比較した場合若干割高になります。
こうしたデメリットをカバーするには、月額利用料を予算として捻出し、
必要経費として、計上するようにしましょう。
完全無料で走り続けると、どこかでターニングポイントとなる機会がやってきます。
その際には、しっかりと資金を投下してネット販売の拡販を実施できるように準備しておきましょう。
無料で出店しても利益が20万円以上なら確定申告が必要ですよ
個人の副業で、ネットショップの売上で20万円以上の利益を得た場合は翌年に確定申告が必要となります。
個人事業主の方なら、確定申告については、ご存じだと思いますが、個人の方は、「確定申告って何?」というところから一度確認しておく必要があります。
国税庁のホームページでは、確定申告については、以下のような記載があります。
所得税及び復興特別所得税の確定申告は、毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた全ての所得の金額とそれに対する所得税及び復興特別所得税の額を計算し、申告期限までに確定申告書を提出して、源泉徴収された税金や予定納税で納めた税金などとの過不足を精算する手続です。
確定申告についての詳細は、以下の国税庁のホームページをご確認いただいた方が確実でしょう。
確定申告をスムーズに行うには、会計ソフトを利用するのが一番おすすめです。
特におすすめなのが、クラウド会計ソフトシェアNo1の「会計ソフトfreee(フリー)
」や、会計ソフトとしての信頼も厚い「やよいの青色申告オンライン
」ですね。
筆者は自分の確定申告は、個人事業主のシェア伸び率No.1のクラウド会計ソフトと定評のあるMFクラウド会計を利用する予定です。
オンライン会計ソフトなら、スマホなどからも利用できるので、非常に便利です。
予算ゼロ円・無料で出店できるネットショップのまとめ
今回は低予算、ゼロ円で出店できるネットショップをご紹介いたしました。
どのサービスも、無料出店だからといって、マイナス面があるわけではなく、
機能的制限や、販売手数料率が若干上がるといった程度のデメリットしかないと感じます。
低予算だから、売れないネットショップになるということは、現在においては
ありえないと思いますし、逆にコストをかけたからと言って売れるわけでもありません。
ネットショップの出店は、予算が無くても、個人であっても可能な時代となりました。
ぜひ、ご自身の予算に合わせて、出店先を選んでみてください。
出店先に自信が持てない、どちらを選べばよいかが判断できないなどお困り事があれば、
いつでもご相談くださいませ。