
「ネットショップを始めたいけれど、結局いくら必要なの?」「BASEは無料と聞いたけれど、本当に一番安い?」「楽天やAmazonは手数料が高そうだけど、それでも出店する価値はある?」ネットショップを始める前は、どうしても月額料金や初期費用が気になると思います。
ただ、ここで一つ覚えておいてほしいことがあります。ネットショップの費用は、月額料金だけでは比較できません。実際には、初期費用、月額固定費、売上に応じた手数料、決済手数料、送料、広告費、外部ツールや運営コストまで含めて考える必要があります。
たとえば「月額0円」のサービスでも、売上が増えるほど手数料が大きくなることがあります。反対に、毎月固定費がかかっても、売上が大きくなるほど割安になるサービスもあります。
この記事では、BASE、Shopify、STORES、カラーミーショップ、Yahoo!ショッピング、Amazon、楽天市場の費用を比較しながら、「自分の場合はいくらかかるのか」「どのサービスが合いそうか」を分かりやすく整理します。月商と客単価などを入力するだけで、主要サービスの月間概算コストを比較できるシミュレーターも用意しました。
※掲載料金・シミュレーターは2026年9月時点の各社公式情報をもとにしています。料金体系は変更される場合がありますので、実際の出店時には各サービスの最新公式料金をご確認ください。
- 1 まず試してみてください|ネットショップ費用かんたん比較
- 2 シミュレーターの結果はどう見ればいい?
- 3 主要ネットショップサービスの費用を比較
- 4 ネットショップの費用は「固定費」と「変動費」に分ける
- 5 ネットショップ開業にはサービス料金以外にも費用がかかる
- 6 BASEの費用|まず0円で始めて、売上が増えたらプランを比較
- 7 Shopifyの費用|自社ECを育てたい場合の有力候補
- 8 STORESの費用|実店舗とネットショップをまとめたい方にも
- 9 カラーミーショップの費用|国内向け自社ECをじっくり育てたい方へ
- 10 Yahoo!ショッピングの費用|「固定費0円」という古い情報に注意
- 11 Amazonの費用|出品プランとカテゴリー別手数料を見る
- 12 楽天市場の費用|固定費だけでは比較できない
- 13 月商10万円・30万円・100万円・300万円で見るポイントは変わる
- 14 「無料ネットショップ」が一番安いとは限らない
- 15 本当に大きいのはECサービス料金以外の費用
- 16 ネットショップの初期費用はいくら用意すればいい?
- 17 モール型と自社ECでは「費用の意味」が違う
- 18 エビス店長なら「手数料率」よりこの5つを見ます
- 19 こんな人にはこのタイプのネットショップが向いています
- 20 ネットショップ開業でありがちな費用の失敗
- 21 最初から完璧なネットショップを作らなくても大丈夫
- 22 ネットショップの開業費用についてよくある質問
- 23 まとめ|「一番安い」より「自分の売上で利益が残る」を選ぼう
まず試してみてください|ネットショップ費用かんたん比較
料金表を何ページも見比べるより、まず「自分の場合はいくらくらいかかるのか」を確認した方が分かりやすいです。月商・平均客単価・広告費・店舗が負担する送料を入力すると、主要ECサービスの月間概算コストをその場で比較できます。
あなたの場合はいくら?
月商と客単価を入力すると、主要ECサービスの月間概算コストをすぐに比較できます。
円
円
円
円
商品カテゴリー・価格帯によって異なります。未選択の場合、Amazonは比較から除外します。
200件
スタンダード
- 固定費
- –
- 手数料概算
- –
- 広告・送料
- –
グロース
- 固定費
- –
- 手数料概算
- –
- 広告・送料
- –
Basic
- 固定費
- –
- 手数料概算
- –
- 広告・送料
- –
スタンダード
- 固定費
- –
- 手数料概算
- –
- 広告・送料
- –
レギュラー
- 固定費
- –
- 手数料概算
- –
- 広告・送料
- –
ショッピング
- 固定費
- –
- 手数料概算
- –
- 広告・送料
- –
大口
- 固定費
- –
- 手数料概算
- –
- 広告・送料
- –
がんばれ!プラン
- 固定費
- –
- 手数料概算
- –
- 広告・送料
- –
このシミュレーターは「料金の目安を比較するため」の簡易計算です。BASEは通常のWebショップ注文を想定し、PayPay・Amazon Pay・PayPal等の追加手数料は含めていません。ShopifyはBasic年払い・オンラインカード手数料3.55%を基準としています。STORESはスタンダードの年間契約月額3,300円・ネットショップ決済手数料3.6%を基準としています。カラーミーショップはレギュラープラン月額4,950円・クレジットカード決済手数料3.4%を基準とし、初期費用3,300円は含めていません。
Yahoo!ショッピングは売上ロイヤリティ2.5%、決済3%、ストアポイント原資1%を目安として計算し、アフィリエイト関連費用等は含めていません。Amazonは選択した販売手数料率で計算し、FBA料金は含めていません。楽天市場はがんばれ!プランを基準に、システム利用料5.5%、楽天ペイ3%、ポイント1%、安全性・利便性向上システム利用料0.1%を仮定した概算で、アフィリエイト等は含めていません。
各サービスは料金体系・課税区分・商品カテゴリー・決済方法・売上経路などによって実際の請求額が変わります。最終的な出店判断では各社公式料金をご確認ください。
シミュレーターの結果はどう見ればいい?
結果が出たら「一番安いサービスはどこか」だけを見るのではなく、固定費と変動費の内訳を確認してください。売上がまだ小さい段階では固定費が低い方が始めやすい一方、売上が大きくなると、売上に連動して発生する手数料率の差が効いてきます。
たとえば月商10万円で手数料率が1%違っても差額は1,000円ですが、月商300万円なら3万円、年間では36万円の差になります。売上が伸びてくるほど「月額料金が安いか」より「売上に対して何%かかるか」を見ることが大切です。
ただし、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングのようなモール型ECは、自社ECより費用が高く見える場合がありますが、モール自体に買い物目的のユーザーが集まっているという大きな違いがあります。
主要ネットショップサービスの費用を比較
2026年9月時点の主要サービスをざっくり比較すると、次のようになります。ここでは分かりやすく代表的なプランを掲載していますが、実際には商品カテゴリーや決済方法などによって追加費用が発生します。
| サービス | 初期費用 | 主な固定費 | 主な売上連動費用 |
|---|---|---|---|
| BASE スタンダード | 0円 | 0円 | 3.6%+40円/件+サービス利用料3% |
| BASE グロース | 0円 | 16,580円/月 ※12か月一括払い時の月換算 |
決済手数料2.9% |
| Shopify Basic | 基本0円 | 3,650円/月 ※年払い |
オンラインカード手数料3.55%〜 |
| STORES スタンダード | 0円 | 3,300円/月 ※税込・年間契約 |
ネットショップ決済手数料3.6%〜 |
| カラーミーショップ レギュラー | 3,300円 ※税込 |
4,950円/月 ※税込 |
クレジットカード決済手数料3.4%〜 |
| Yahoo!ショッピング | 0円 | 10,000円/月 ※税抜 |
売上ロイヤリティ2.5%+決済+ポイント等 |
| Amazon 大口 | 0円 | 4,900円/月 ※税抜 |
カテゴリー別販売手数料 |
| 楽天市場 がんばれ!プラン | 60,000円 ※税抜 |
25,000円/月 ※税抜・年間一括払い |
システム利用料+楽天ペイ+ポイント等 |
この表だけを見ると固定費0円のサービスが安く見えますが、売上が増えると手数料の差が大きくなります。また、モール型サービスでは集客力も含めて考える必要があるため、「一番安い=一番合っている」とは限りません。
ネットショップの費用は「固定費」と「変動費」に分ける
ネットショップの費用は、大きく固定費と変動費に分けると理解しやすくなります。
固定費|売れなくても発生する費用
- 月額利用料
- ECカート・モール利用料
- 有料アプリ
- 外部システム
- 独自ドメイン
- その他の月額ツール
開店直後で売上がほとんどない時期は、この固定費が大きな負担になります。これから小さくテストしたい場合は、まず固定費を抑えるという考え方があります。
変動費|売れた分だけ増える費用
- 決済手数料
- 販売手数料
- モールのシステム利用料
- ポイント原資
- アフィリエイト費用
- 送料
- 梱包費
売上が小さいうちは目立ちにくい費用ですが、月商100万円、300万円と伸びてくると変動費率の違いが大きくなります。これが「月額0円だから長期的にも一番安い」とは限らない理由です。
ネットショップ開業にはサービス料金以外にも費用がかかる
ECサービスの料金だけ見て「月5,000円くらいで運営できそう」と考えると、実際に始めてから想定外の支出が増えることがあります。ネットショップ開業では、サービス料金以外の費用も最初から考えておきましょう。
商品仕入れ・在庫
物販なら商品そのものを仕入れる資金が必要です。在庫を100万円持つショップでは、ECカートの月額数千円の違いよりも、在庫回転や粗利の方が経営へ大きく影響します。
商品撮影・デザイン
自分で撮影・制作すれば費用を抑えられますが、カメラマンや制作会社へ依頼すれば撮影費・バナー制作費・デザイン費などが発生します。
送料・物流費
商品が売れるたびに発生する費用です。送料無料にする場合は店舗側が負担するため、商品価格と送料のバランスを必ず確認してください。
広告費
楽天やAmazonなどのモール内広告、Google広告、Meta広告、SNS広告などを利用する場合は広告予算も必要です。特に自社ECはショップを作っただけで自動的にアクセスが集まるわけではないため、SEO・SNS・広告などの集客方法も考えておく必要があります。
外部システム・アプリ
売上が伸びると、受注管理、在庫連携、CRM、メルマガ、レビュー、分析、物流連携などの有料システムを追加することがあります。つまり、「ネットショップを作る費用」と「ネットショップを運営し続ける費用」は別と考えておいた方が安全です。
BASEの費用|まず0円で始めて、売上が増えたらプランを比較
BASE
にはスタンダードプランとグロースプランがあります。スタンダードプランは初期費用0円・月額費用0円で、通常のWebショップ注文では商品が売れた際に決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%が発生します。PayPay、Amazon Pay、PayPalでは決済手数料に1%が加算されるため、利用する決済方法にも注意してください。
グロースプランは初期費用0円で、12か月一括払い198,960円、月換算16,580円です。1か月払いの場合は19,980円となります。通常の決済手数料は2.9%、サービス利用料は0円です。
そのため、売上がまだ小さい段階ではスタンダードプラン、売上が増えてくるとグロースプランの方が有利になる可能性があります。記事上部のシミュレーターでは両方を同時に計算しているので、現在の月商だけでなく半年後の目標月商も入力してみてください。
BASEの料金をもう少し詳しく確認したい方へ
スタンダードとグロースの違いや、「1,000円の商品を売ったら実際いくら残る?」といった具体的な手数料計算は、こちらの記事で詳しく解説しています。
BASEでネットショップを始めようとすると、「無料で開設できる」と聞く一方で、「売れたら手数料はいくら取られるの?」「1,000円の商品なら実際いくら残る?」と気になる方も多いと思います。 とくにBASEは、スタン[…]
Shopifyの費用|自社ECを育てたい場合の有力候補
Shopify
の2026年9月時点の料金は、年払いの場合Basicが月3,650円、Growが月10,100円、Advancedが月44,000円です。月払いではBasicが4,850円、Growが13,500円、Advancedが58,500円となります。
Basicではオンラインカード手数料が3.55%からとなっています。ただし、Shopifyは月額料金だけで判断しない方がよく、必要に応じて有料テーマ、有料アプリ、制作費、外部サービスなどが追加される場合があります。
一方で、商品数を増やしたり、海外販売やCRM、他サービスとの連携を進めたりしやすく、自社ECを長期的に育てたい事業者には検討しやすいサービスです。
Shopifyが自分に合うか詳しく知りたい方へ
Shopifyの料金だけでなく、機能、メリット・デメリット、どんなEC事業者に向いているのかまでまとめています。
最終更新・料金確認:2026年9月2日 エビス店長 本記事にはプロモーションが含まれます。ただし、サービスの良い点だけでなく、導入前に確認しておきたいデメリットや向かないケースも含めて、できる限り公平にお伝えする[…]
STORESの費用|実店舗とネットショップをまとめたい方にも
STORES
には月額0円で始められるフリープランと、本格運営向けのスタンダードプランがあります。ネットショップだけを小さく試したい場合はフリープランを選べますが、今回のシミュレーターでは継続的にネットショップを運営するケースを想定し、スタンダードプランを比較対象にしています。
2026年9月時点のSTORESスタンダードは、年間契約の場合は月額3,300円(税込)、初期費用は無料です。ネットショップの決済手数料は3.6%〜となっています。フリープランは月額0円ですが、ネットショップ決済手数料は5.5%〜となるため、売上が増えるほどスタンダードとの手数料差も大きくなります。
STORESの特徴は、ネットショップだけではなく、キャッシュレス決済、POSレジ、予約システムなど、実店舗向けサービスも展開していることです。実店舗とネット販売を両方行う事業者なら、料金だけでなく店舗運営全体をまとめやすいかという視点でも比較してみる価値があります。
STORESでの出店を詳しく確認したい方へ
STORESの機能やメリット・デメリット、実際にどんなショップに向いているのかは、こちらの記事でも詳しくまとめています。
STORESの評判・口コミは?メリット・デメリットをEC運営者が解説【2026年版】 「STORESでネットショップを始めてみたいけれど、本当に使いやすいの?」 「無料で始められるけれど、あとから手数料が[…]
カラーミーショップの費用|国内向け自社ECをじっくり育てたい方へ
カラーミーショップ
は、国内で長く提供されているネットショップ構築サービスです。無料で始められるフリープランもありますが、今回のシミュレーターでは本格的にネットショップを運営する代表プランとしてレギュラープランを比較しています。
2026年9月時点のレギュラープランは初期費用3,300円(税込)、月額4,950円(税込)で、決済手数料は3.4%〜です。初期費用3,300円は開設時にかかる費用のため、記事上部の「毎月の費用」を比較するシミュレーターには含めていません。
カラーミーショップには事業規模に応じた複数のプランがあり、売上が増えてくると固定費0円のプランより有料プランの方が総コストを抑えられる場合があります。また、HTML・CSSを編集してショップデザインを調整したい場合や、国内向けの自社ECをじっくり育てたい事業者にも候補になります。
カラーミーショップも比較候補に入れている方へ
BASE・STORES・Shopifyなどとの違いも含めてネットショップサービスを選びたい方は、主要ECサービスの比較記事も参考にしてください。
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載順位やおすすめ判断は広告報酬の有無だけで決定していません。 ネットショップおすすめサービスを探しているけれど、BASE・STORES・Shopify・カラーミーショップなど選択肢が[…]
Yahoo!ショッピングの費用|「固定費0円」という古い情報に注意
Yahoo!ショッピングは2026年に料金体系が変更されているため、以前の「初期費用・月額費用・売上ロイヤリティ無料」という情報のまま判断しないようにしてください。
2026年9月時点では初期費用0円、月額システム利用料10,000円(税抜)、売上ロイヤリティ2.5%が基本となり、これに決済サービス利用料、ストアポイント原資負担、アフィリエイト関連費用などが加わります。
今回のシミュレーターでは比較しやすいように、売上ロイヤリティ2.5%、決済3%、ストアポイント原資1%を基本値として計算しています。アフィリエイト経由率などによって実費は変動するため、シミュレーターの結果より実際の費用が高くなる場合があります。
Yahoo!ショッピングへの出店を考えている方へ
料金を確認して「出店してみようかな」と思った方は、申込み前に必要書類や審査、開店までの流れも確認しておくと安心です。
Yahoo!ショッピングへ出店してみたいと思っても、「まず何を準備すればいいの?」「個人事業主でも出店できる?」「審査は難しい?」など、最初は分からないことが多いと思います。 特に2026年はYahoo!ショッピン[…]
Amazonの費用|出品プランとカテゴリー別手数料を見る
Amazonでは大口出品が月額4,900円(税抜)、小口出品が商品1点販売ごとに100円となり、さらにカテゴリー別の販売手数料が発生します。販売手数料率は商品カテゴリーによって異なるため、Amazonだけは「何を売るか」で費用が大きく変わります。
また、FBAを利用する場合は配送代行手数料や在庫保管手数料などが別途必要です。そのため今回の簡易シミュレーターではFBAを計算対象から外し、販売手数料率を自分で選択できるようにしています。
Amazonで本格的に販売する場合は、販売手数料だけでなくFBA、広告、返品などまで含めて商品単位で利益計算することをおすすめします。
Amazonで商品を販売しようと思ったとき、最初に迷いやすいのが「大口出品と小口出品、どちらを選べばいいの?」という点です。 名前だけを見ると「大口は本格的な事業者向け、小口は初心者向け」という印象を持つかもしれま[…]
楽天市場の費用|固定費だけでは比較できない
楽天市場には、がんばれ!プラン、スタンダードプラン、メガショッププランの3つがあります。2026年9月時点では、全プラン共通の初期登録費用が60,000円(税抜)、がんばれ!プランが月25,000円、スタンダードプランが月65,000円、メガショッププランが月130,000円で、いずれも税抜です。
がんばれ!プランは年間一括払い、スタンダードプランとメガショッププランは半年ごとの2回分割払いです。さらにシステム利用料、楽天ポイント原資、楽天スーパーアフィリエイト、安全性・利便性向上のためのシステム利用料、楽天ペイ利用料などが発生します。
がんばれ!プランのシステム利用料は3.5〜7.0%、スタンダード・メガショップは2.0〜4.5%で、楽天ペイ利用料は月間決済高の2.5〜3.5%です。楽天公式では、目標月商が約178万円を超えるとスタンダードプランが割安になる目安も示されています。
このように楽天は条件によって費用が大きく変わるため、今回のシミュレーターはあくまで概算です。楽天への出店を本格的に検討する場合は、楽天公式の料金シミュレーションでも最終確認してください。
楽天市場への出店を迷っている方へ
楽天市場は固定費だけを見ると高く感じやすいモールです。ただ、集客力やイベント、ポイント施策まで含めると評価は変わります。
月商10万円・30万円・100万円・300万円で見るポイントは変わる
月商10万円|まず固定費を抑える
月商10万円で月2万円の固定費があれば、それだけで売上の20%です。まだ売れるか分からない段階では、固定費をできるだけ抑えて小さくテストする方法が考えやすいでしょう。BASEスタンダードやSTORESフリー、カラーミーショップのフリープランなど、固定費を抑えて始められる選択肢もあります。
月商30万円|変動手数料も確認する
このくらいから固定費だけでなく、売上に連動する手数料の差も少しずつ効いてきます。「月額無料だから」という理由だけではなく、有料プランへ変更した場合も含めて総コストで比較したい段階です。
月商100万円|手数料率の差が大きくなる
月商100万円なら、手数料率1%の違いで月1万円、年間12万円変わります。このあたりから料金シミュレーターで複数サービスを比較する意味がかなり大きくなります。
月商300万円|料金以外の差も重要になる
月商300万円規模になると、月額固定費の数千円差よりも、手数料率、集客力、広告効率、受注処理、在庫連携、CRM、物流などが利益に大きく影響します。単純な「最安サービス探し」ではなく、事業全体の効率で判断した方がよいでしょう。
「無料ネットショップ」が一番安いとは限らない
分かりやすく仮の例を考えてみます。サービスAが「月額0円+売上の6%」、サービスBが「月額5,000円+売上の3%」だったとします。月商10万円ならAは6,000円、Bは8,000円なのでAの方が安いですが、月商100万円ならAは60,000円、Bは35,000円となり逆転します。
実際にBASE、STORES、カラーミーショップにも固定費を抑えたプランと、固定費を払う代わりに決済手数料を抑えられるプランがあります。このように、ネットショップ料金には固定費と変動費の損益分岐点があります。だからこそ「無料」「月額○円」という表示だけでなく、自分の売上を入れて比較することが大切です。
本当に大きいのはECサービス料金以外の費用
出店先を比較していると、月額3,300円、3,650円、4,950円といった違いが気になります。しかし実際のEC経営では、商品仕入れ100万円、広告費20万円、送料10万円というように、ECサービス料金以外の方が大きいことも珍しくありません。
そのため、開業予算を考えるときはECサービスの料金だけで決めず、商品原価・在庫・物流・広告・人件費まで含めて事業全体でいくら必要なのかを見るようにしてください。
ネットショップの初期費用はいくら用意すればいい?
これは「○万円あれば必ず大丈夫」と一律には言えません。ネットショップは始め方によって必要な予算が大きく違うからです。
まず小さくテストする場合
BASE、STORES、カラーミーショップなどには固定費を抑えて始められるプランがあります。自分でショップを作り、少量だけ商品を仕入れ、商品撮影も自分で行い、広告も少額から始めれば初期投資をかなり抑えられます。
小規模な事業として始める場合
有料カート、商品在庫、商品撮影、梱包資材、広告などを揃えると一定の予算が必要になります。ここではショップ制作費だけではなく、開店後数か月の運転資金まで考えておくと安心です。
本格的なEC事業として始める場合
制作会社への依頼、受注・在庫システム、広告、物流、まとまった商品在庫などを用意する場合、必要資金は大きくなります。出店費用だけではなく、売上が安定するまで運営を継続できる資金計画が重要です。
モール型と自社ECでは「費用の意味」が違う
楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングと、BASE・Shopify・STORES・カラーミーショップでは、そもそも費用の意味が少し違います。
楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングはモール自体に買い物を目的としたユーザーが集まっているため、手数料は高くなりやすい一方で、モール内集客を利用できるメリットがあります。
BASE、Shopify、STORES、カラーミーショップなどの自社ECは、自分のブランドやショップを育てやすく、料金を抑えられることもありますが、基本的にはSEO・SNS・広告などで自分たちが集客する必要があります。
そのため、モールの手数料を単なる「高いコスト」と考えるのではなく、その費用によってどれだけ売上を作れるのかまで見て判断することが大切です。
エビス店長なら「手数料率」よりこの5つを見ます
私なら出店先を比較するとき、料金表だけではなく次の5項目を確認します。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 総コスト率 | 売上に対して最終的に何%の費用が発生するか |
| 集客力 | 自分で集客する必要があるか、モール集客を利用できるか |
| 粗利 | 各種手数料を払っても十分な利益が残るか |
| 運営工数 | 受注・在庫・発送などにどのくらい人手がかかるか |
| 成長性 | 売上や商品数が増えても運営を続けやすいか |
たとえば手数料が3%安くても、集客のために毎月20万円の広告が必要なら、本当に安いとは言えません。逆に手数料が高くても、そこから毎月安定して売上が作れて十分な利益が残るのであれば、悪い選択ではありません。
こんな人にはこのタイプのネットショップが向いています
とにかく小さく始めたい
まだ商品が売れるか分からず、できるだけ固定費をかけたくない場合は、BASE、STORES、カラーミーショップなどの無料から始められるプランが候補になります。
実店舗とネットショップをまとめて運営したい
実店舗でのキャッシュレス決済やPOSレジも使いながらネットショップを運営したい場合は、STORESを比較してみる価値があります。
国内向け自社ECをじっくり作り込みたい
国内向けのネットショップを運営しながら、HTML・CSSなども使ってショップを調整したい場合は、カラーミーショップが候補になります。
自社ブランドを長期的に育てたい・拡張性を重視したい
自社ECとしてブランドや顧客との関係を育て、アプリや外部サービスを使って機能を拡張していきたいならShopifyなどが候補になります。
モールの集客力を利用したい
すでにユーザーが集まっている場所で商品を販売したいなら、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなどを検討します。
型番商品・比較されやすい商品を販売したい
商品名や型番で探す人が多く、価格・配送条件などで比較されやすい商品ならAmazonとの相性を確認する価値があります。
ギフト・食品などを販売したい
イベント・ポイント施策やまとめ買い需要を活用できる商品なら楽天市場なども候補になります。ただし、これらはあくまで傾向であり、商品の粗利・価格・競合・顧客層によって適した販売先は変わります。
ネットショップ開業でありがちな費用の失敗
- 月額料金だけを見てサービスを選ぶ
- 決済手数料を計算していない
- 送料・梱包費を利益計算に入れていない
- 広告費を予算化していない
- 有料アプリを追加しすぎる
- 売上が伸びた後の手数料率を考えていない
- 将来のショップ移行費用を考えていない
特に多いのが「月額料金が安いから選んだものの、売上が増えたら手数料負担が大きくなった」というケースです。現在の売上だけでなく、半年後・1年後に目指す月商でもシミュレーションしておくと判断しやすくなります。
最初から完璧なネットショップを作らなくても大丈夫
「ちゃんとしたネットショップを作るなら、最初から大きなお金が必要なのでは?」と不安になる方もいると思います。ただ、最初からすべての機能をそろえる必要はありません。
まずは、商品を見られる、注文できる、決済できる、商品がきちんと届く、返品や問い合わせなど必要な情報が確認できるという基本を整えます。そのうえで実際の売上を見ながら、デザイン改善、アプリ追加、CRM、広告、物流外注などへ段階的に投資していけば十分です。
ネットショップの開業費用についてよくある質問
ネットショップは無料で始められますか?
はい。BASEのスタンダード、STORESのフリー、カラーミーショップのフリーなど、初期費用や月額費用を抑えて始められるサービスがあります。ただし、商品が売れたときには決済手数料などが発生します。
BASEは本当に無料ですか?
スタンダードプランは初期費用0円、月額費用0円です。ただし通常のWebショップ注文では、商品が売れると決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%が発生します。決済方法によって追加料金が発生する場合もあります。
STORESはいくらから始められますか?
ネットショップのフリープランは月額0円で利用できます。シミュレーターで比較しているスタンダードプランは2026年9月時点で年間契約なら月額3,300円(税込)、ネットショップ決済手数料3.6%〜です。
カラーミーショップはいくらから始められますか?
フリープランなら初期費用・月額費用0円で始められます。シミュレーターで比較しているレギュラープランは初期費用3,300円、月額4,950円で、決済手数料3.4%〜です。
Shopifyはいくらから始められますか?
2026年9月時点でBasicは年払いなら月3,650円、月払いなら月4,850円です。有料アプリやテーマなどを追加すれば別途費用が発生する場合があります。
楽天市場の出店費用はいくらですか?
2026年9月時点では全プラン共通の初期登録費用が60,000円(税抜)です。月額出店料は、がんばれ!プラン25,000円、スタンダードプラン65,000円、メガショッププラン130,000円で、さらにシステム利用料、楽天ペイ利用料、ポイント原資等が発生します。
Yahoo!ショッピングは月額無料ではないのですか?
2026年9月時点では初期費用0円ですが、開店後は月額システム利用料10,000円(税抜)が発生します。さらに売上ロイヤリティ、決済サービス利用料、ポイント原資、アフィリエイト関連費用などがあります。
Amazonの月額料金はいくらですか?
大口出品は月額4,900円(税抜)、小口出品は商品が売れるごとに100円で、どちらもカテゴリー別販売手数料が別途発生します。FBAを利用する場合はFBA関連費用も必要です。
月商100万円ならどのサービスが一番安いですか?
商品カテゴリー、注文数、決済方法、広告、送料、ポイント、FBAなどによって異なるため、一律には決められません。記事上部のシミュレーターへ月商・客単価などを入力し、まず月間概算コストを比較してみてください。
ネットショップ制作会社へ頼むといくらかかりますか?
テンプレートを使うかオリジナルデザインにするか、商品登録数、撮影、外部システム連携、カスタマイズ内容などによって大きく変わります。ECサービスの月額費用とは別に制作予算として考えてください。
広告費はいくら必要ですか?
一律には決められません。商品単価や粗利、競合状況によって適正な広告費は変わります。最初から大きな広告費をかけるのではなく、少額でテストして購入につながるかを確認しながら増やす方が安全です。
このシミュレーターの料金は正確ですか?
いいえ。出店先を比較するための概算です。実際の請求額は商品カテゴリー、決済方法、プラン、アフィリエイト経由率、ポイント設定、FBA、オプションサービスなどによって変わります。最終判断では必ず各サービスの最新公式料金をご確認ください。
まとめ|「一番安い」より「自分の売上で利益が残る」を選ぼう
ネットショップの出店先を選ぶときは、月額料金だけを比較しないようにしてください。固定費、売上連動手数料、決済費用、送料、広告費、運営費まで含めて考えることで、本当に自分に合ったサービスが見えやすくなります。
売上がまだ小さいなら固定費を抑え、売上が増えてきたら変動費率を重視します。本格的に運営する段階になったら、さらに集客力や作業効率まで含めて判断してください。
また、自社ECの中でもBASEは小さく始めやすい、STORESは実店舗連携との相性がよい、Shopifyは拡張性が高い、カラーミーショップは国内向けECを作り込みやすいというように、それぞれ強みが違います。料金だけでなく「自分がどんなネットショップを運営したいか」まで考えて選んでみてください。
最初から「絶対にこのサービス」と決める必要はありません。まず、どのくらいの月商を目指すのか、平均いくらの商品を売るのか、送料はいくらかかるのかをシミュレーターへ入力して比較してみましょう。





