【現役店長が徹底検証】楽天市場とAmazonの出店時の違いを比較
【目次】
- モールへの出店を検討される方へ
- 楽天市場とAmazonの出店時の9つの違い
- 楽天市場とAmazonの出店における一番の違い
- 楽天市場とAmazonの出店プラン・費用の違い
- 楽天会員とAmazonプライム会員の違い
- 楽天市場とAmazonの手数料の違い
- 楽天市場とAmazonのイベント・集客の違い
- 楽天市場とAmazonの流通総額の違い
- 楽天市場とAmazonのアクセス数の違い
- 楽天スーパーポイントとAmazonポイントの違い
- 楽天市場とAmazonのバックヤード(管理画面)の違い
- 現役店長が感じる楽天市場出店のメリット
- 現役店長が感じる楽天市場出店のデメリット
- 現役店長が感じるAmazon出店のメリット
- 現役店長が感じるAmazon出店のデメリット
- 結論:楽天市場とAmazonのどちらに出店する方が良いのか?
モールへの出店を検討される方へ
日本国内でネットショップを開設する際、大きな選択肢として、
●自社ECサイトの開設
●ショッピングモールへの出店
という二つの方法があります。
今回、楽天市場をはじめ、Amazon、ヤフーショッピング、Wowma、ポンパレモールなど
国内大手ショッピングモールのほとんどに出店している現役店長として、
代表的なモール、「楽天市場」と「Amazon」の出店時の違いについて考察してみます。
モール出店を検討されている方の参考になれば幸いです。
楽天市場とAmazonの出店時の9つの違い
楽天市場とAmazonの出店者としての違いについて今回、9つのポイントに絞って
違いをご説明していきたいと思います。
楽天市場とAmazonの出店における一番の違い
楽天市場とAmazonの出店において、最も大きな違いは
「店舗出店型」か「商品出品型」かという点です。
楽天市場ではネットショップ、店舗を構えた商品販売を行うのに対して、
Amazonでは、出店者としての販売は行うものの、ネットショップという店構えはないに等しく、
商品単位、カテゴリ単位でのネット販売というスタイルを取ります。
同じモールへの出店であっても、楽天市場とAmazonでは
そのスタイルの違いにより、集客方法や、商品露出方法などが全く異なります。
いわば、同じネット販売でも、売り方が全く異なるため、
共通して使えるノウハウは少ないかもしれません。
楽天市場で売上をあげる方法と、Amazonで売上をあげる方法は
別次元と言ってもいいほどに、販売戦略が異なります。
楽天市場とAmazonの出店プラン・費用の違い
楽天市場の出店プランと、Amazonの出店プランについて
違いについてご説明していきます。
まず、楽天市場に出店する場合は、以下の出店プランから選択して
出店の申請を行う必要があります。
- ライトプラン
- がんばれ!プラン
- スタンダードプラン
- メガショッププラン
当然ながら、出店審査がありますので、
出店申込みから、実際の出店完了までには、
およそ1ヶ月程度はかかると思っていただければと思います。
Amazonに出店する場合は、以下の出店プランから選択して
出店の申請を行う必要があります。
- 小口出品
- 大口出品
【参考】Amazonに出店する為の大口出品と小口出品のプランの違いを徹底比較
出店プランについては、固定費、出店コスト面では
Amazonの方が、安いということがお分かり頂けるかと思います。
楽天会員とAmazonプライム会員の違い
楽天市場の会員とAmazonの会員の性質についてご説明いたします。
まず、楽天市場の会員は、以下の会員ランクが用意されています。
- ダイヤモンド
- プラチナ
- ゴールド
- シルバー
- 一般会員
会員ランクは、
一般会員から、シルバー>ゴールド>プラチナ>ダイヤモンド
と順番にランクアップしていくシステムとなっており、
ダイヤモンドランクを獲得する条件は以下の通りです。
ダイヤモンドランクになり、ランクを維持するには
楽天市場内で、かなりの回数と金額の購入が必要となります。
そのため、どうせネットショッピングをするなら、
同じ場所で実績を積み重ねて特典を受け取りたいと思う
ユーザーが圧倒的に多いのもお分かり頂けるかと思います。
楽天市場では、ゴールド以上のランク会員には、定期的に
ポイントアップの優待イベントも実施されているため、
楽天スーパーポイントがたまりやすい環境にあります。
楽天ヘビーユーザーは、ネットショッピングを
楽天市場に集中させる傾向にあります。
集中させることで、楽天スーパーポイントが
効率的に還元されるため、貯まった楽天スーパーポイントを
また、楽天市場で利用するという良いスパイラルが生まれます。
Amazonの場合、楽天市場のプラチナ・ダイヤモンドにあたるような
ヘビーユーザー会員は、Amazonプライム会員という有料会員制度があります。
Amazonプライム会員は年会費3900円で、以下の特典があります。
- 基本的に送料無料。お急ぎ便、お届け日指定が使い放題。
- Amazonプライムビデオで映画が見放題
- Prime Musicで100万曲以上が聞き放題
- Amazonパントリーが利用可能
- Amazon Dash Buttonが利用可能
- Amazonフレッシュが利用可能
- 大学生・専門学生限定で年会費が1900円となる「Amazon Student」がある
- Amazon Prime Readingで電子書籍が見放題
楽天会員と異なる点は、メディア関連の使い放題サービスが充実している点です。
年会費3900円、月額325円ですから、映画や音楽の視聴が無制限というだけでも
非常にお得なメリットがある会員サービスですね。
Amazonでは流通額の60%以上は「Amazonプライム会員」が作っていると言われています。
楽天のダイヤモンド会員と同様に、Amazonプライム会員は、
ネットショッピングをAmazonに集中させる傾向にあります。
理由は、年会費を払っていることで、送料無料やお急ぎ対応が可能になっているので
楽天市場で商品を探すよりも、Amazonで商品を探した方が比較する手間も省けるからです。
Amazonで販売する際には、いかにAmazonプライム会員に向けて
商品を露出できるかがカギとなります。
楽天市場とAmazonの手数料の違い
楽天市場とAmazonの販売時における手数料を比較してみます。
楽天市場の場合は、出店プランによって、販売手数料が異なります。
Amazonの場合は、出品プランと、出品する商品カテゴリによって
販売時にかかる手数料が異なります。
販売手数料に関しては、楽天市場は、決済手数料が別で発生するため、手数料をトータルすると、スタンダードプランで約11%前後となります。Amazonの販売手数料は、固定費が安い分、販売手数料が約8~15%程度必要となり、商品のカテゴリによっては楽天市場よりも高い手数料となります。
楽天市場とAmazonのイベント・集客の違い
楽天市場とAmazonの集客面での違いについて実際に店舗運営をしていて
行われているイベントなどをご紹介したいと思います。
楽天市場のイベント・集客について
楽天市場では、毎月かならずモール主体のセールイベントが開催されます。
代表的なイベントとしては、3ヶ月に1回の周期で開催される
「楽天スーパーセール」があります。楽天市場において、最も流通が増えるイベントです。
スーパーセール以外の月は「楽天お買い物マラソン」「ポイントアップ祭」の
いずれかが開催されています。
こちらも、複数ショップを買いまわることでポイントが最大20倍以上になる
ポイント還元イベントです。
楽天市場のヘビーユーザーである、ゴールド・プラチナ・ダイヤモンド会員は
楽天のセールイベント時にネットショッピングをまとめて行うことも多いため、
楽天のセールイベントの際には、いかに上位会員を店舗に呼び込み、
商品をアピールできるかが重要となります。
楽天スーパーセール時には、テレビコマーシャルなどでも
ユーザーの集客増加を後押ししてくれるため、
集客面においては、楽天市場は、国内ショッピングモールのなかでは、
No.1と言えるでしょう。
Amazonのイベント・集客について
Amazonで最も大きなイベントは、一年に一度、世界同時に開催されるセールイベント、
「Amazonプライムデー」があります。
2017年は7月10日~11日の2日間開催されました。
日本事業のAmazon.co.jpでは、Amazonプライムデー開始直後に
サーバーがダウンするという非常に大きなアクセス、集客の実績があります。
年間を通してみると、楽天市場のような、毎月開催のポイント還元をベースにした
イベントはAmazonでは行われていません。
ただ、通常のアクセス数だけで言えば、楽天市場よりもAmazonの方が多いというデータがありますので
日常の集客では、Amazonの方がわずかに優勢であると思います。
楽天市場とAmazonの流通総額の違い
楽天市場の国内流通総額、楽天グループとしての公表が楽天EXPO2017の講演の中でありました。
楽天グループの流通総額はおよそ「3兆円」ということです。
Amazonでは、2016年の売上総額が「1.1兆円」と発表されています。
楽天は楽天グループ総額で3兆ですから、仮に楽天市場の割合が50%だったとしたら、
1.5兆円の流通額となります。
流通規模という意味では、楽天市場の方が大きいと思われます。
楽天市場とAmazonのアクセス数の違い
楽天市場とAmazon.co.jpのアクセス数について「SimilarWeb」というツールを利用して調査してみました。
アクセス数だけでみると、Amazonの方が楽天市場よりも多いことがわかりました。
楽天スーパーポイントとAmazonポイントの違い
楽天市場で流通しているポイントは「楽天スーパーポイント」です。2017年の楽天EXPOで、楽天スーパーポイントの発行が1兆ポイントを突破したと三木谷さん講演で発表されました。それだけ利用されることが多い人気のポイントだということですね。
Amazonで流通しているポイントは「Amazonポイント」です。
Amazonポイントは、2017年8月時点では、Amazonでの商品注文時にしか獲得できません。
利用場所もAmazon内のみとなりますので、楽天スーパーポイントのような
多くの企業や店舗での利用はできないポイントです。
楽天スーパーポイントは、2017年8月時点では、約66万店舗で利用できると公式発表がありました。
ポイントの魅力としては、楽天スーパーポイントの方が圧倒的に高いと言えるでしょう。
楽天市場とAmazonのバックヤード(管理画面)の違い
これは、店舗運営時に体験する内容ですが、楽天の管理画面は「RMS」という名称の
システムを利用します。
Amazonの場合、バックヤードシステムとして「Amazonセラーセントラル」という名称の
管理システムを利用します。
どちらも利用する目的はほとんど同じで、以下の作業を行います。
- 商品の登録・更新
- 注文の処理
- 伝票の出力
- 店舗の売上分析
- 販促活動(広告・キャンペーンの利用・メルマガ配信など)
楽天市場のRMSは、メルマガ配信を行えますが、Amazonのセラーセントラル上では
メルマガ配信のシステムはありません。
また、売上の分析ツールなどについてもRMSの方が若干わかりやすいという印象です。
Amazonは、あらゆるポイントが簡略化されているため、
RMSよりも管理メニュー項目は少ないです。
また、できることも限られているため、
ひとによってはAmazonの方がバックヤード作業は簡単と思う方もおられます。
ネットショップの運営でより細かな施策、店舗デザインやバナー作成、
商品画像の作り込みなどは、楽天市場の方が向いていると思います。
Amazonでは商品画像を作り込んでも、商品の第一画像には、文字入れなどが禁止されているため
目立つ商品画像、オリジナリティあふれる画像やバナーは利用することができません。
カタログ販売的な印象がAmazonでのネットショップ運営となります。
逆に楽天市場は、店舗独自のオリジナリティを出せば出すほど
楽天会員からは好まれやすいという傾向もあります。
バックヤードの仕組みだけとってみても、
まったく異なるカラーのモールであることがわかります。
現役店長が感じる楽天市場出店のメリット
楽天市場に実際に出店してみて、楽天市場ならではのメリットをまとめてみました。
- 国内最大規模の流通額&集客力がある
- 楽天イベント時は売上3倍アップのチャンス
- 楽天スーパーポイントの魅力
- メルマガ配信施策などによりリピーターが付きやすい
- 検索対策やクーポン施策などに幅がある
- 店舗の担当者(ECコンサルタント)がつきアドバイスをくれる
- 店舗のカラー・オリジナリティを出せる
- 楽天大学などの店舗運営サポートが充実している
- 売れる商品の販売を継続することで売上が安定しやすい
楽天市場出店のメリットとしては、やはり、楽天会員の多さと楽天市場の圧倒的な集客力による安定的な売上が見込めることでしょう。
楽天スーパーポイントは、国内流通ポイントの中で、最も魅力あるポイントであるという結果も発表されました。
ネットショップを「店舗」として構えることができ、メルマガ、クーポンなど、ネットショップ運営のオーソドックスな施策が利用できる点もAmazonとの違いでしょう。
また、ECコンサルタントという専任の担当者が付く点も、Amazonと異なるメリットだといえます。
楽天大学というネットショップ運営に関するアドバイスサイトもあり、画像作成方法などを動画で学習することができます。
楽天市場は、ネットショップの基本機能が全て詰まっているといっても過言ではないお手本的なモールだと思います。
また、ここ数年は、オリジナル商品、特にグルメジャンルやギフトジャンルの成長が非常に良いというデータがあります。
グルメジャンルやギフトジャンルの商品を販売している方であれば、是非楽天市場への出店を検討されると良いと思います。
現役店長が感じる楽天市場出店のデメリット
楽天市場に出店する際に、デメリットと感じたことをまとめました。
- ショップ運営のための固定費、手数料が高い
- 商品ジャンルによっては新規参入が難しい
- ECコンサルタントの能力差が大きいためサポートに当たり外れがある
楽天市場出店の際のデメリットとして、最もよく言われるデメリットは運営コストの高さ、固定費の高さにあります。
ただし、それは、月商100万円以下の店舗に言えることでもあります。月商が1000万円~1億円を超えるような売れてるネットショップであれば、楽天市場出店の固定費は割合的には高いとは言い難いからです。
モール共通の問題点としては、「販売手数料」がかかるため、売上が上がれば、上がった分だけ「所定パーセンテージ」を支払う必要があります。
最近は、EC支援会社、コンサル会社などが「脱モール」のためのセミナーなどを実施しているのを見かけますが、脱モールがかなうと、利益率が高まるためネットショップの運営利益が非常に大きくなるメリットがあります。
ただし、楽天市場などのモール利用者は、モール流通ポイントの獲得目当てにモールでしかネットショッピングをしないユーザーも多いですから、モールから退店するのは、必ずしも得策とは限りません。
また、商品ジャンル、特に型番と呼ばれる、汎用品や日用消耗品などを販売するようなネットショップの場合は、新規参入は非常に難易度が高いです。
日用品などの型番商品は、どこでも買える商品であり、他社との差別化は「価格面」になるケースがほとんどです。
大手の古株店舗が、日用品ジャンルはすでにシェアを獲得しているため、新規の店舗がこのシェアを奪うことは非常に難しいといえます。
あとは、専任のECコンサルタントには、経験や性格などにより、失礼ながら「当たり外れ」があるのも事実です。良いECコンサルタントが担当になってくれれば、売上はどんどん上がっていくでしょうが、その逆のタイプの人が担当になると、売上があがるどころか、連絡すらほとんどないというようなことも経験があります。
現役店長が感じるAmazon出店のメリット
Amazonにネットショップを出店する際のメリットと思われるポイントをまとめました。
- 商品ページがひとつしかないため、カート獲得後は凄まじく売れる
- 店舗デザインなどがないため、商品さえあればすぐに売れる
- FBAなどAmazonが販売代行してくれるサービスがある
- ネットショップ運営のノウハウがなくても価格と需要次第で商品が売れる
- 転売やせどりといった副業的な販売も可能である
Amazonのメリットは、楽天市場以上のアクセス数があるモールであり、商品ページも基本的にひとつずつしか存在しないため、カート獲得ができた場合は、楽天以上のスピードで売れまくるという点にあります。
また、Amazonは、サイトを見ていただければわかりますが、商品ページは非常に簡素なデザインです。
出店者側で店舗デザインなどは触ることができないため、ネットショップの構築、デザインの作成などは不要です。
「とにかく商品を販売したい!」
「ネットショップに詳しくないけど、良い商品を非常に良い値付けで販売できる!」
という場合には楽天市場よりもAmazonの方が向いているかもしれません。
また、楽天市場よりも、Amazonの方が出店審査面で言えば比較的出店しやすいというメリットもあります。
現役店長が感じるAmazon出店のデメリット
実際にAmazonに出店していて、日頃からデメリットだと感じることをまとめました。
- ショッピングカートが獲得できないとほとんど売れない
- オリジナル商品やグルメジャンル、ギフト、ファッション系はかなり弱い(ユーザーが期待していない)
- ネットショップ運営のセオリーがほとんど通用しないので、販売戦略が立てにくい
- メールマガジンの配信ができない
- あくまでもAmazonの中での販売となるため、店舗に対するリピーターができない
- 店舗の担当者がいないため、店舗運営で困ってもサポートに問合せするしかない(事務的)
Amazonに出店していて、デメリットと言える点は、「カート獲得できない場合は商品が売れない」という点に尽きると思います。
メルマガなどの配信システムもないため、Amazonで商品を露出させるというのは、なかなか難しいと思います。
また、楽天市場のように、商品名やキャッチコピーを最適化する「SEO対策」のような施策もAmazonでは対応しにくいというデメリットがあります。
担当のECコンサルタントなどもつかないので、困った時にはカスタマーサポートに質問するほかありません。ただし、楽天市場のように「売れないからアドバイスをください」というような質問には対処してくれません。あくまでもシステムなどに対するサポートですから、事務的対応になりがちです。
またAmazonでは、売れていた商品が突然全く売れなくなるということが非常に頻繁に起こります。これもカート獲得しているかどうかということにつながるのですが、自分がカートを獲得していない時、別の出品者がカートを獲得しているわけです。
Amazonでのネット販売は、カート獲得が全てにおいて重要であるということが言えます。
結論:楽天市場とAmazonのどちらに出店する方が良いのか?
ここまで、楽天市場とAmazonについて、出店者という立場から、
双方のメリット、デメリットを解説してきました。
楽天市場とAmazonは、比較すればするほど、それぞれが違う要素を持っているモールであると
いうことがお分かり頂けたのではないでしょうか?
楽天市場には楽天市場を利用する「ダイヤモンド会員」などのユーザーがいて
Amazonには、「Amazonプライム会員」がいます。
両方の会員になっているユーザーもいますが、どちらかに特化して利用する
ユーザーが圧倒的に多いです。
二つの会員は、それぞれのモールでショッピングを完結させるため、
楽天市場にしか出店していなければ、Amazonプライム会員に商品を販売することはできません。
逆に、Amazonにしか出店していなければ、楽天市場の会員に商品を販売することはできません。
筆者の結論は、楽天市場とAmazonのどちらに出店する方が良いか
については、「可能であれば両方に出店することがベスト」という回答です。
多店舗展開という言葉を聞いたことがある方もおられるかもしれませんが、
筆者はまさに「多店舗展開」を実施し、ネット販売を本日現在も継続しています。
現役店長としていえることは、
「楽天市場で売れる商品とAmazonで売れる商品は違う」
ということです。同じ商品を販売価格で販売していても
楽天では飛ぶように売れていても、Amazonでは一つも売れない商品はいくつもあります。
その逆もあり、Amazonで毎日数十個売れる商品が、楽天市場では週に2~3個しか売れない
ということも日常的に起こっている事実です。
売場が違えば、来店する顧客層も変わりますし、同時に出店しているライバル店舗も違います。
価格競争となった場合、Amazonでは最安値の商品ばかりが売れますが、
楽天市場では必ずしも価格だけで売れているとは限らず、付加価値的なサービスを期待して
他の店舗よりも販売価格が高い商品が売れることもよくあるケースです。
楽天市場とAmazonの出店で迷われる方は、まずは販売予定の商品を
それぞれのモールで検索してみて、同じ商品を出店している店舗の有無、
販売価格の差、ライバルの数などを確認してみてください。
特に型番と呼ばれる汎用的な日用品、消耗品などは、価格競争にさらされる商品ですので
仕入れ値がある程度安い商品でなければ、特にAmazonでは「カートが獲得できないため一つも売れない」という可能性が高いです。
楽天市場のメリット・デメリット、Amazonのメリット・デメリットをよく確認して
どちらに出店するか、両方とも出店するかを検討してください。
参考になれば幸いです。