【質問】ネットショップの新規出店の際の選び方を教えて!

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ネットショップでよくある質問・相談

売れる!ネットショップの教科書に寄せられたよくあるご質問について、現役店長が回答するコーナーです。


【質問】ネットショップの新規出店の際の選び方を教えて!

ネットショップを新規出店したいという方が、一番悩まれるのが、「選び方がわからない」という事のようです。

ネットショップ開業は、楽天市場などのショッピングモールなどへの出店、カラーミーショップなどのショッピングカートサービスの利用、BASE (ベイス)などのインスタントECでの出店と様々な選択肢があります。

最初のネットショップだからこそ「失敗したくない」という気持ちも非常によくわかります。

今回は、新規でネットショップを出店したいと検討されている方に、ネットショップの選び方をいくつかご紹介したいと思います。


最初に考えるのは販売予定の商品について

ネットショップの選び方

ネットショップ、ECサイトを初めて開業される方が、最初に考えるべきことは、「どこで売るか」という売場のことではなく、「何を売るか」という商品についてです。

販売予定の商品はこれから仕入れるつもり、というステージの方は、正直なところ、売場よりも商品を先に選定することに注力する方がいいです。

売場を決めてから商品を探す方法では、ほぼ9割方は「失敗するネットショップ」になると断言できます。

理由は、「ネットショップは基本的には売れないのが前提」だからです。

少し厳しい見方かもしれませんが、2018年において、ネットショップを作る、オープンする、ネットでモノを売るだけなら、インスタントECの「BASE (ベイス)」やフリマアプリ「メルカリ」の登場により、パソコンひとつ、スマホひとつあれば、誰でも気軽に即日可能となりました。

1億総ネットショップ店長、総ネット販売人という時代です。

店舗間の競争は、10年前と比べても非常にシビアであり、特に型番商品と呼ばれる汎用品などは、低価格競争に歯止めがかからない状況まで陥っているのが実状です。

また、Amazon.co.jpはプライム会員であれば、送料無料で商品を発送できるため、ただでさえ価格も安い上に、送料もかからないという状況では、一般的なマーケットプレイス出店者ではAmazon本体に価格で勝つこと自体が難しいという状況が続いています。

ネットショップをはじめて開業される方は、売場のことは、一旦おいておいて、まずは販売予定の「商品」について、インターネット上でどのくらいのシェア、競合の有無などを確認してみてください。

オリジナル商品であれば、ネット通販市場にはまだ存在していない可能性もありますので、チャンスは非常に大きいとも言えます。


ネットショップの新規出店の選び方

では、現役店長である筆者が、新規ネットショップ出店の際の選び方として「7つの選び方」をご紹介いたします。



(1)モール型?ショッピングカート型?商品出品型?

ネットショップ出店の際、最初に選ぶポイントは、売場の形式です。

モール型とは、楽天市場やヤフーショッピング、Wowmaといったインターネットショッピングモールの中にネットショップを出店するテナント型の出店方法です。

モール型出店のメリットは、楽天市場などモール側が集客を全面的に行ってくれるため、ショッピングモールへの集客自体はある程度対応済みという点にあります。

デメリットとしては、型番商品などの汎用品、日用品などは、同じ商品が多数の店舗から出品されていることになるため、価格競争にさらされやすいという点にあります。

また、販売成立時に所定の販売手数料がかかるのも、コスト面でのデメリットと言えるでしょう。

ショッピングカート型とは、先のモール型とことなり、自社ECサイトを構築するサービスのことです。

主要なサービスとしては、カラーミーショップやMakeshop、イージーマイショップなどがあります。

ショッピングカート型の出店のメリットは、自社ECサイトであるため、若干の固定費はかかりますが、販売時の手数料が決済手数料以外にはかからないというメリットがあります。

また、モールに縛られず、メルマガを送信したり、販促活動をダイレクトメールなどのリアル展開につなぐことも可能というメリットがあります。

ショッピングカート型のデメリットとしては、楽天市場などのモールのような認知、集客力がないため、最初のうちはアクセス数が少ないという点があげられます。

最後に商品出品型ですが、これは、Amazonなどへの出品やヤフオクなどへの出品がこのタイプとなります。

商品出品型のメリットは、ネットショップという店構えが必要ないため、商品の価格次第で高い売上を作ることができるという点です。

デメリットとしては、差別化が難しいため、ほとんどの場合が価格競争にさらされてしまうという点です。

それぞれの売り方、売場によって、対応する内容もことなりますので、ご自身が販売される予定の商品がどのスタイルと相性が良いのかをよく考えてみてください。


(2)担当者のEC知識・HTMLなどのサイトスキルの有無

ネットショップは、インターネット上にある、ECサイト、ウェブサイトのひとつです。

ウェブサイトであるため、構築の基本となるのが「HTMLやCSS」といったマークアップ言語です。

基本となるショップデザインなどは、サービス提供側がテンプレートを用意してくれていることがほとんどですので、高度なHTMLの知識は必要ありません。

ただし、「文字の色を赤くする」ことや、「アピールバナーを掲載する」程度のHTML知識はあるに越したことはありません。

また、EC全般に関する知識、運営ノウハウがある程度備わっている経験者が店舗担当者になると、店舗運営が非常にスムーズに行われる傾向があります。

もし、店舗担当者を別途雇用できる余裕ができた際には、EC運営経験者か、ウェブ制作に携わった経験者を雇用されると良いと思います。


(3)商品をアピールするツールの有無

商品をアピールする方法、ツールや機能がネットショップの機能として備わっているかどうかが非常に重要です。

たとえば、「おすすめ商品」などの設定が行えるシステムであれば、選択した商品を、ネットショップのトップページ上に表示させることができます。

また、楽天市場やAmazonでは、商品の購入の際に非常に参考にされる「レビュー」というユーザーの声を掲載できる仕組みがあります。

カラーミーショップなどの自社ECサイトの場合でも、レビュー機能が実装されていることがあります。

ユーザーの判断材料として、ひとつでも転換率アップにつながる機能が多いサービスを選ぶことをおすすめします。


(4)メルマガ機能・クーポン機能の有無

ネットショップの運営において、日々の業務の中で重要な施策のひとつが「メールマガジンの配信」です。

メルマガは、希望するユーザーに対して配信する店舗のお得情報などを記載した一種の「セールスレター」です。

ネットショップのファンになってくれたユーザーは、店舗からのメルマガが一つの楽しみになっていることもあります。

また、メルマガの影響力は意外に大きく、楽天市場のスーパーセール時などは、メルマガからの商品購入率が非常に高まる傾向があります。

また、メルマガ以外の販促施策として、「クーポンの発行」があります。

商品の販売価格を直接値引くセールよりも、クーポンを発行して値引く行為の方が、クーポンを獲得したユーザーに、随時アラートメールが届く機能がある場合があります。

いかにユーザーの囲い込みに成功できるかどうかも、こうしたメルマガ機能やクーポン機能が備わっているかどうかが重要となります。


(5)顧客管理機能の有無

顧客管理機能は、自社ECサイトの構築の際に、特に重要な機能です。

ネットショップの運営において、売上を安定させる方法は、「リピーターの育成」にあります。

一度購入していただいたお客様に、再訪を促すメルマガを送信することがあります。

顧客管理ができているシステムであれば、過去の注文者へのメルマガ送信なども容易に行えますが、顧客管理がしっかりとできていないシステムの場合、リピーター育成が難しいことがあります。

リピーター育成に特化しているサービスとして「定期購入」「単品リピート通販」という方法があります。

健康食品などは、継続した利用が前提となり、定期購入につながりやすい商品ですので、ネットショップの開業方法として、最初から単品リピート出店を選ぶのも良い方法だと思います。

GMOグループ会社が運営する「カラーミーリピート」は業界最安の月額9800円で単品リピート販売が可能なサービスです。

【参考】業界最安のカラーミーリピートとは?リピストとの違いを比較

また、ショッピングモールでは、ユーザーのメールアドレスが、「モール毎の暗号化」を行われることが通例となっているため、購入者であっても、追客施策のメルマガなどは、ユーザーが希望しない限り配信できない仕組みになっています。

ショッピングモールでありながら、ユーザーのメールアドレスが「暗号化されていない」上、自社のメール配信サービスなどに利用できるのが「ヤフーショッピング」です。

ヤフーショッピングは、モール以外での販促活動を許す唯一のショッピングモールです。

2013年から出店料やロイヤリティの無料化を実施しており、2018年2月時点では、出店店舗数51万店舗以上と公表されています。

いかにして、顧客データを管理できるかも、出店方法の選び方として重要なポイントです。


(6)ターゲット属性と商品の相性

あなたが販売を予定している商品を主に利用するユーザー像、「ペルソナ」は把握されていますか?

【参考】ペルソナとは(persona)|ECサイト用語集

例えば、低価格のコスメを販売するネットショップがあるとします。

低価格、プチプラなどのコスメは、10代~20代の女性にはニーズの高い商品ですが、40代以上の女性の場合は、より高品質な化粧品を求める傾向があります。

若い女性層のユーザーが多い、Qoo10(キューテン)などとは、プチプラ商品の相性はいいでしょうが、年齢層が高いと言われる「ヤマダモール」などでは、プチプラコスメは売れにくいと思われます。

また逆に、介護用品などある程度年齢層が高い商材をQoo10(キューテン)で販売しても、主要ユーザーの8割が20代~30代の女性層である売場では、介護用品のニーズは低い傾向があります。

商品によって、売場との相性がありますので、その点をしっかりと見極めるようにしましょう。


(7)将来的な多店舗展開への布石となるか

ネットショップの売上規模がある程度大きくなってきたら、売上の横展開、複数ネットショップの運営を視野に入れることになります。

ネットショップの通例で、売上が月商100万円規模になった店舗は、より大きな売上を目指す方法として、最も簡単に売上アップできるのが「多店舗展開」です。

【参考】ネットショップの多店舗出店の方法と多店舗展開のメリット・デメリット

ネットショップ、ECサイトを多店舗で運営するには、人手も必要になりますし、受注処理や商品登録においても、連携システムが必要となります。

【参考】多店舗展開の為のECサイト受注処理システムの徹底比較

多店舗展開には、「コストアップ」が前提となりますが、コストアップ以上の売上増も見込める施策です。

是非、多店舗展開ができる売場かどうかを見極めてください。

多店舗展開の際に基準とされるのが「楽天市場」などの主要ショッピングモールへの出店です。

多くの商品連携システム、受注連携システムの基盤CSVとなるのが「楽天形式のCSV」でもあります。

楽天市場に出店することで、ヤフーショッピングやポンパレモール、Wowma!などの多店舗がやりやすくなるメリットもあります。



重要なのは店舗担当者を常駐できるかどうか

ネットショップの選び方

ネットショップ、ECサイトの運営において、最も重要なポイントは、「店舗担当者」がデスク前に常駐できるかどうかにかかっています。

ネットショップは、よく「自動販売機」のように例えられることがありますが、ネットショップは、実店舗とほとんど変わらないほどの手間暇がかかるビジネスモデルです。

ネットショップを運営する上で基本となる、対応内容をご紹介いたします。

以下の内容は、ネットショップを運営する上で「最低限度の対応内容」で、これ以外にもこまごました作業などが発生します。

  • 商品仕入れ
  • 売場作り・バナー作成
  • 顧客対応(お問合せメール・電話)
  • 商品登録
  • 注文の処理
  • 商品の改廃
  • 在庫管理
  • 発送用送り状の作成
  • 商品のピッキング
  • 商品の梱包
  • 商品の出荷作業
  • 返品対応
  • 販促活動(メルマガ・広告)
  • 経理作業(売上処理)
  • アクセス解析
  • 市場調査
  • 店舗運営状況の確認・改善

これだけ対応が必要なネットショップが果たして自動販売機として運営して、うまくいくでしょうか?


新規ネットショップの選び方のまとめ

今回は、ご質問いただく内容でも特に多い「新規ネットショップ出店の際の選び方」についてご説明いたしました。

ネットショップは、インスタントECなどのサービスであれば、即日無料で開業できるため、オープンするだけで終わってしまう方も非常に多いと思います。

ネットショップは、自動販売機ではなく、実店舗運営と同じくらいの対応力が必要であり、決して簡単なビジネスモデルではありません。

新規参入こそ簡単ですが、参入後、店舗開店後は、非常に難しい作業やマーケティングの知識、検索対策やアナリティクスなどの確認と改善作業など、不断の努力が必要です。

是非、本気でネットショップを運営することを前提に、売場選びを行ってみてください。

今回の内容が、ネットショップの選び方で悩まれている方の、参考となれば幸いです。



 

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10億店長

楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・ポンパレモール・Wowma(ワウマ)・Qoo10・NETSEA他、BASEやSTORES.jp、Makeshop、カラーミーショップなどでネットショップを運営してる現役店長です。 ネットショップの売上10億円を目指して、日夜店舗運営に勤しんでいます。売れるネットショップの教科書の内容がネットショップに関連するみなさんの売上アップのヒントになれば幸いです。

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