【質問】ネット通販の商品はなぜ価格が最安値なんて安く、送料無料で売れるの?

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ネットショップでよくある質問・相談

売れるネットショップの教科書に寄せられたよくあるご質問について、現役店長が回答するコーナーです。


【質問】ネット通販の商品はなぜ価格が最安値なんて安く、送料無料で売れるの?

普段ネットショッピングをしていると、「最低価格」や「最安値に挑戦」といったキャッチコピーで商品を販売しているネットショップを見かけることがあります。

ネット通販では、時には、実店舗で購入するよりもはるかに安い販売価格で、しかも送料無料という販売を行っている商品が存在していますが、なぜこんなに安く、しかも送料無料で販売できるのでしょうか?

楽天市場 ヤフーショッピングで、型番商品などを検索すると、価格が安い順に並び替えた際には、リアル店舗よりも安い商品を見つけることができます。

今回は、ネット通販における商品の値段が異常に安いことについて、その理由を現役店長が解説いたします。


ネット通販の商品がリアル店舗より安い理由とは?

ネット通販の商品価格が安い理由

ネットショッピングをしていると、商品によっては、実店舗で購入するよりもはるかに安い価格で販売されていることがあります。

例えば、楽天市場 で販売されているこちらのミネラルウォーター、おそらくですがインターネット最安値でしかも送料も無料で常に販売されています。

この記事を書いている日の価格は、税込2170円、500ml×48本、送料無料でした。

1本あたり、税込45円で販売されていることになります。

500mlのミネラルウォーターは、コカコーラ社のいろはすをはじめ、エビアンなど様々なメーカーブランド商品がありますが、スーパーマーケットでも500mlペットのミネラルウォーターが50円以下で販売されるということはほとんどなく、あるとしても無名ブランドの水だったり、賞味期限間近の水だったりといわゆる「訳あり」であるケースがほとんどです。

ネット通販における、ミネラルウォーターという商品は、もはやコピー用紙のような存在に近いのかもしれません。

ミネラルウォーターを例にあげましたが、他の商品でも何故、ここんなに安い価格で販売できるのでしょうか?

理由は会社の都合や仕入れ先原価など、様々な要因が考えられますが、筆者は、ネット通販における最安値販売の理由については、以下の理由があるのだと考えています。


  • 仕入れ原価が安い(業界一の原価)
  • 送料が安い(法人の契約運賃が安い)
  • 利益を取っていない(赤字の場合もある)
  • 入口商品として販売している(アクセス獲得の広告的商品)


上記の理由については、次に具体的に解説していきたいと思います。


ネット通販の商品が最安値で販売できる理由とは?

ネット通販の商品価格が安い理由

ネット通販の商品が、なぜ最安値で販売することができるのか、現役ネットショップ店長が、その理由と思われることを解説いたします。

筆者は、ネットショップで販売している商品のうち、数点だけですが、インターネット上の最安値で販売できている商品が今もありますので、理由はある程度想像がつくのです。




仕入れ原価が安い

インターネット上の商品で、最安値で販売している商品については、仕入れ原価が安いという理由が考えられます。

小売店のネットショップの場合、商品を卸問屋から仕入れていることがあります。

問屋を通すと、問屋もまた利益を乗せているため、メーカーから直接仕入れるよりも原価が高くなります。

ネット通販で販売している最安値商品の多くは、メーカーから直接仕入れているケースが多いと思います。



送料が安い

送料が安い、というと、「メール便」や「定形外郵便」を想像する方も多いでしょうが、いわゆる「法人契約運賃」が安いことです。

当店でも、以前は、法人契約運賃として、500円(サイズ関係なし)という契約を結べていたのですが、現在は、通常運賃とほとんど大差ない契約運賃に改定されてしまいました。

Amazonなど超大手企業の場合ですが、以前ニュースで発表されていたヤマト運輸との法人契約運賃は、一件あたり300円以下だったとも言われています。

こうした特別待遇的な送料設定の企業の場合は、送料無料といっても400円くらいの割引だと思えば済むレベルであるため、送料無料という対応もできるわけです。



利益を取っていない

インターネット上の商品で最安値で販売している商品の多くは、利益をほとんど残していないというケースがあります。

場合によっては、通常の仕入れ原価以下の価格設定になっている店舗さんもおられました。

利益を残さないというのは、本来であれば、商売人としてはありえない行為ですが、一つの目的のもと、利益を取らないという販売戦略があります。

それは、「集客」を目的にしている場合です。

リアル店舗でも、開店セールなどでは、通常時には考えられないような割引設定を行ったり、無料プレゼント企画を行ったりすることがあります。

無料プレゼントなどは、タダで差し上げるわけですから、当然その商品代金については店舗負担となります。

それでも、「無料プレゼント」や「特別割引セール」がお客さんを集める要因となる場合には、たとえ一時的にマイナスになったとしても、あとあとから利益が返ってくることが想定されるわけです。

また、利益をとっていないということとは、少し異なりますが、インターネット上で販売されている商品が最安値で販売されている場合、「プロモーション」で販売している可能性があります。

プロモーションとは、一種の広告のことで、販売促進のために、メーカーやモールなどが支援金を出してくれるケースがあるのです。

その為、通常の原価を下回るような価格設定になっていても、店舗側としては、後からメーカーから補助が出る為、損はしないで販売できるというケースがあるのです。

これについては、当店でも実際にあるメーカーさんから販促支援をいただいているので、実体験として言えるケースです。



入口商品として販売している

入口商品とは、インターネット通販における、集客施策の王道でもある、ネットショップ来店の入り口となる商品のことです。

入口商品は、多くの場合、利益をほとんど残さず、販売価格も比較的お手頃な価格設定にして、送料無料で販売するという傾向があります。

ユーザーにとっては、入口商品が一種の「お試し的商品」となり、次回以降の来店の可能性につながる商品でもあります。

入口商品については、以下のページにより詳しい解説を行っていますのでこちらも参考にしてください。





実店舗よりコストが安い

実店舗とネット通販を比較した場合、商品を販売する為のコストがネットショップの場合圧倒的に安いのです。

まず、ネット通販では、実店舗のような店舗が必要ありませんし、土地代もかかりません。

楽天市場 での出店の場合、出店費用として、月額2万円~5万円、規模の大きなメガショッププランでも10万円の利用料です。

実店舗では人を沢山雇う必要があるので人件費が高額になりますが、ネットショップの場合、最少人数は店長一人だけでも運営できてしまいます。

その他、レジなどの備品やトラック、フォークリフトなどの機材などコスト面ではリアル店舗の方が圧倒的に必要な仕組みのため、そのコスト分を商品価格に反映せざるをえません。

ネット通販と実店舗で、コスト面が逆転するポイントが唯一「送料」に関してです。

実店舗は、商品を定期的にまとまった商品数を仕入れているので、商品1点あたりの仕入れ運賃は、ネット通販の出荷運賃と比較すると非常に少額となります。

実店舗とネットショップでは、店舗運営のコストが大きく異なるため、ネットショップの方が、原価+送料+手数料+利益という計算がシンプルであるため、安い価格設定が可能になるのです。




ネットショップの商品はなぜ送料無料にできるのか?

ネット通販の商品価格が安い理由

インターネット上で販売されている商品、特に、楽天市場 などのショッピングモールで販売されている商品の多くが「送料無料」という設定で販売されています。

なぜ、ネット通販の商品は、送料無料で販売できるのでしょうか?

その理由については、おそらく70%以上のネットショップは、「送料無料=送料込」で販売しているからだと思います。

実際には送料無料なわけではなく、送料込価格を「送料無料」としているケースが非常に多いのです。

もちろん、ネットショップの販売者によっては、送料分をサービス、無料にしている店舗さんもおられますので、必ずしも送料込を送料無料としているわけではありません。

ただ、覚えておいてほしいのは、「送料がタダ、無料なわけはない」ということです。

本来かかるべき送料を店舗が負担しているか、商品代金の一部に含んでいるかに過ぎないのです。

ネット通販では、過去に送料無料、最安値という二つの対応を、モール毎、売場毎に競い、結果として過当な価格競争に陥り、現在に至っています。

その結果、2017年には、ネット通販市場が15兆円規模を突破し、宅配便数量も過去最高数を記録し、結果として物流クライシスと呼ばれる、配送遅延や配送不可状態に陥り、物流運賃値上げという対応になりました。

今後、ネット通販事業者は、送料無料と最安値の追及という安売り販売から脱却し、消費者に対して別の価値を提供していく必要があると筆者は考えています。

ちなみに、ネットショップの運営において、送料を安くする方法については、以下のページにまとめていますのでこちらも参考にしてください。


ECサイト運営で送料無料の仕組みと送料を安く発送する方法


ネット通販の商品価格が安い理由のまとめ

今回は、インターネット通販の商品価格が異常に安く、また送料無料という販売ができていることについてその裏側的な情報をご紹介しました。

特にお伝えしたかったことが、送料無料という販売方法は、実際には「送料を店舗が負担している」か「送料込で販売している」という事実についてです。

お水やお米といった、数十キロの重さのある商品を、タダで届けてくれる物流会社などこの日本のどこにも存在しません。(存在したら依頼殺到してパンクしますし)

ネット通販の送料は、誰かが、肩代わりしているわけです。

また、販売価格が安い理由については、原価が安いことは前提となり、広告的に赤字でも販売するというケースも多いです。

こうした裏事情があって、インターネット通販の商品価格は安い設定ができるわけです。

今回はかなりネット通販事業者の裏側的事情を公開しましたが、実際このあたりの理由があってこそ最安値で販売する事が出来ているのだと思っています。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。




 

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十億戎店長

楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・ポンパレモール・Wowma(ワウマ)・Qoo10・NETSEA他、BASEやSTORES.jp、Makeshop、カラーミーショップなどでネットショップを運営してる現役店長です。 ネットショップの売上10億円を目指して、日夜店舗運営に勤しんでいます。売れるネットショップの教科書の内容がネットショップに関連するみなさんの売上アップのヒントになれば幸いです。

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