
「BASEでネットショップを作ったのに、まったく商品が売れない」「STORESで開店したけれど、アクセスがほとんどない」「無料のネットショップサービスだから売れないのだろうか?」と悩んでいませんか。
BASE(ベイス)やSTORES(ストアーズ)は、専門的な知識がなくてもネットショップを開設できるサービスです。商品を登録してデザインを整えれば、自分のお店を比較的手軽に作れます。
しかし、ネットショップを開設することと、商品が売れることは別の話です。
実店舗で考えてみてください。新しくお店をオープンしても、お客様がその存在を知らなければ、なかなか来店してもらえません。ネットショップも同じで、お店を作っただけでは、商品を探している人に見つけてもらえないことがあります。
私もネットショップを運営する側にいた頃、商品を登録して公開すれば、少しずつ注文が入るのではないかと期待したことがありました。しかし、実際の運営では、集客も商品ページの改善も自分たちで取り組まなければなりませんでした。
大切なのは、「なぜ売れないのか」を感覚で判断せず、原因を分けて考えることです。
この記事では、BASE・STORESで商品が売れない7つの原因を解説するとともに、それぞれのサービスで実践できる改善方法、売上を数字で考える方法、開店後30日間の改善計画まで紹介します。
すでにBASEやSTORESでショップを開設している方が、今日から取り組める内容にまとめました。
- 1 【結論】BASE・STORESは無料だから売れないわけではない
- 2 BASE・STORESで売れない原因を3分で診断しよう
- 3 BASE・STORESで商品が売れない7つの理由
- 4 BASEで売れないときに試したい5つの改善方法
- 5 STORESで売れないときに試したい5つの改善方法
- 6 BASE・STORESの売上を数字で考える方法
- 7 開店後30日間で取り組みたい売上改善プラン
- 8 BASE・STORESが売れないなら有料プランや他社ECカートへ乗り換えるべき?
- 9 BASE・STORESで売れないときによくある質問
- 10 まとめ|BASE・STORESで売れないときは、まず原因を分けて考えよう
- 11 関連する公式情報・参考資料
【結論】BASE・STORESは無料だから売れないわけではない
最初に結論をお伝えします。BASEやSTORESを利用していること自体が、商品が売れない原因とは限りません。
無料プランのネットショップでも、商品に需要があり、適切にお客様を集め、購入しやすい環境を整えれば、注文につながる可能性があります。
一方、月額料金の高いECカートへ乗り換えたとしても、それだけで商品が売れるわけではありません。
ネットショップの売上は、基本的に次の3つの要素で考えられます。
ネットショップの売上を考える基本式
売上 = セッション数 × 購入CVR × 客単価
※購入CVRは、注文件数をセッション数で割って求める場合の計算式です。実際の計測では注文数とセッション数の定義を揃えてください。
例えば、月間1,000セッション、購入CVRが1%、客単価が3,000円なら、月商は30,000円です。
どれだけ見栄えのよいネットショップを作っても、アクセスがほとんどなければ売上は伸びません。また、アクセスが多くても商品ページに必要な情報が不足していれば、購入してもらえない可能性があります。
つまり、BASEやSTORESで商品が売れないときに最初に考えたいのは、サービスの乗り換えではなく、アクセス・購入率・客単価のどこに課題があるのかということです。
売れない原因は3つの段階に分けて考える
| ショップの状態 | 考えられる課題 | 最初に取り組むこと |
|---|---|---|
| アクセスがほとんどない | 集客不足 | SNS・検索・既存顧客への告知 |
| アクセスはあるが売れない | 商品・価格・購入導線 | 商品ページと購入条件の改善 |
| 注文はあるが売上が伸びない | 客単価・リピート率 | 関連商品・再購入施策 |
| 売上はあるが利益が残らない | 原価・送料・手数料 | 商品ごとの採算確認 |
例えば、月間100セッションしかないショップと、月間10,000セッションあるのに注文がゼロのショップでは、優先すべき改善方法がまったく違います。同じ「売れない」という悩みでも、最初に確認すべきことは異なるのです。
BASE・STORESで売れない原因を3分で診断しよう
具体的な改善方法を考える前に、現在のショップがどのような状態なのか確認してみましょう。
STEP1. 月間アクセス数を確認する
まず、直近30日間にショップへどれだけアクセスがあったか確認します。アクセスがほとんどなければ、商品ページを細かく修正するよりも、商品を知ってもらう機会を増やすことが重要です。
ただし、アクセス数を確認する際は、ページビュー、セッション、ユーザー数など、どの指標なのかを区別しましょう。同じ数値でも意味が異なるため、比較するときは同じ指標を使ってください。
STEP2. 注文数とCVRを確認する
次に、アクセスに対して何件の注文があったかを確認します。例えば、月間1,000セッションで10件の注文なら、セッションを基準とした購入CVRは1%です。
購入CVR(%)= 注文件数 ÷ セッション数 × 100
ただし、CVRに一律の正解はありません。商品単価、ジャンル、広告からのアクセスかどうかなどによって数値は変わります。開店直後のショップでは注文数自体が少ないため、数件の差でCVRが大きく変わることにも注意しましょう。
STEP3. 商品ページまで見られているか確認する
トップページに訪問者がいても、商品ページが見られていなければ購入につながりにくくなります。商品ページへの導線が分かりにくくないか、トップページからおすすめ商品へ進みやすいかを確認しましょう。
特にSTORESでは、アイテムパーツを使ってトップページにおすすめ商品を配置できます。具体的な設定方法は、STORESでおすすめ商品を表示する方法・アイテムパーツの使い方で詳しく解説しています。
STEP4. カートに入れた後で離脱していないか確認する
商品ページを見てもらえていても、購入時に送料が高いと分かったり、配送日が分からなかったりすると、購入を諦められることがあります。
計測できる環境であれば、カート追加から購入完了までの離脱状況も確認してみましょう。ただし、利用するプランや計測環境によって、確認できる指標は異なります。
BASE・STORESで商品が売れない7つの理由
ここからは、実際のネットショップ運営で考えたい7つの原因を紹介します。すべてが当てはまるとは限りませんので、自分のお店の状況と照らし合わせながら確認してみてください。
理由1. そもそもネットショップへのアクセスが少ない
BASEやSTORESで売れない原因として、まず疑いたいのが集客不足です。
BASEやSTORESは自社EC型のネットショップ構築サービスです。楽天市場やAmazonのようなECモールとは、集客の仕組みが異なります。
BASEにはPay IDアプリなどを通じて商品やショップを知ってもらう機会がありますが、ショップを作っただけで十分なお客様が自動的に集まるわけではありません。
例えば、SNSのプロフィールにショップURLを掲載していない、商品名で検索しても見つからない、開店したことを既存のお客様へ案内していないといった状態では、商品がよくても知ってもらう機会が不足します。
改善方法:商品を知ってもらう機会を増やす
まずは、お客様が商品を知るきっかけを増やしましょう。InstagramやXで商品を紹介する、商品名や用途を分かりやすくする、既存のお客様へ開店を案内するなど、費用を大きくかけずに始められる方法があります。
ただし、SNSでは商品画像と購入先への導線がつながっていなければ、投稿を見た人が購入まで進めません。投稿から商品ページへ迷わずたどり着けるようにしましょう。
理由2. 商品を欲しいと思う人に届いていない
アクセス数が少ないことと、商品を欲しい人に届いていないことは、似ているようで異なります。
例えば、ハンドメイドのアクセサリーを販売しているのに、投稿のほとんどが日常の出来事だけになっているとします。その投稿でフォロワーが増えても、必ずしもアクセサリーを購入したい人が集まるとは限りません。
また、商品がどのような人に向いているのか、どんな悩みや用途に応えるものなのかが伝わらなければ、興味を持ってもらいにくくなります。
改善方法:誰が、いつ、なぜ買う商品なのか整理する
商品ごとに「誰が、どんなときに、なぜ買うのか」を整理しましょう。例えば、同じマグカップでも「自宅で毎朝使いたい人」と「引っ越し祝いを探している人」では、求める情報が違います。
使う場面、サイズ、素材、プレゼント向けの包装など、購入する人が気になる情報を伝えることが大切です。
理由3. 商品写真で魅力が伝わっていない
ネットショップでは、実店舗のように商品を手に取って確認できません。そのため、商品写真は購入判断に大きく関わります。
例えば、商品の大きさが分からない、写真が暗い、使用したときのイメージが湧かないといった状態では、商品を購入する前に不安が残ります。
特にBASEやSTORESでは、ショップオーナー自身が商品を撮影・登録するケースも多いため、写真の見せ方は改善しやすいポイントの一つです。
改善方法:購入前の疑問が解消される写真を増やす
商品写真では、商品の全体像、色や素材の質感、サイズ感、使用している場面、細部の特徴、セット内容や付属品などが伝わるようにしましょう。
例えば、バッグであれば、単に置いて撮影するだけでなく、持ったときの大きさや収納できる物を見せると、購入後のイメージが湧きやすくなります。
最初から高価な撮影機材をそろえる必要はありません。まずは自然光や背景、撮影角度を工夫し、商品が分かりやすく見える写真を増やしましょう。
理由4. 商品説明が短すぎる・必要な情報が不足している
「かわいいアクセサリーです」「おすすめの商品です」といった説明だけでは、お客様は購入を判断できません。購入前に知りたいのは、商品の特徴だけでなく、実際に使ったときのことです。
例えば、食品なら原材料、内容量、保存方法、賞味期限、配送方法。衣類ならサイズ、素材、お手入れ方法。ハンドメイド商品なら寸法、個体差、発送までの日数などが重要です。
改善方法:商品説明を購入者目線で書き直す
商品説明を書くときは、次の順番を意識すると整理しやすくなります。
- どんな商品なのか
- どんな人に向いているのか
- 商品の特徴とメリット
- サイズ・素材・仕様などの詳細
- 配送や返品など購入前の注意事項
長い文章を書けばよいというわけではありません。お客様が購入前に確認したい情報を、見つけやすく整理することが大切です。
理由5. 送料・価格・配送条件が購入の妨げになっている
商品価格には納得していても、購入画面で送料を確認した途端に離脱してしまうケースがあります。
例えば、商品価格が1,500円でも、送料が800円かかれば、購入者が支払う合計金額は2,300円です。この合計金額を見て、購入を迷う人がいても不思議ではありません。
ただし、送料を無料にすれば必ず売れるわけではありません。送料をショップ側が負担すれば、その分だけ利益が減る可能性があります。
改善方法:送料と購入総額を分かりやすくする
まずは、商品ページから送料や配送条件を確認しやすいか見直しましょう。
送料無料の条件を設定する場合も、単に売上を増やすためではなく、利益を残せるか計算することが重要です。例えば、一定金額以上の購入で送料無料にする場合は、平均注文単価、商品原価、配送費用、決済手数料まで考慮しましょう。
「送料を安く見せること」だけが目的にならないようにしてください。
理由6. ショップへの信頼感が不足している
初めて訪れたネットショップでは、「本当に商品が届くのか」「問い合わせに対応してもらえるのか」「返品はできるのか」など、不安を感じることがあります。
BASEやSTORESで作成されたネットショップだから信用されない、というわけではありません。ただし、ショップの運営者情報、問い合わせ方法、発送時期、返品条件などが分かりにくければ、購入をためらう理由になり得ます。
改善方法:購入前の不安を減らす情報を整える
まず、特定商取引法に基づく表記を適切に整え、ショップ情報や販売条件を確認しやすくしましょう。
商品が届くまでの目安、問い合わせ先、返品・キャンセルの条件についても、購入者が迷わないように説明します。
また、実際のお客様から寄せられたレビューや、商品を使用した写真などがあれば、適切な範囲で活用することも検討できます。ただし、レビューを捏造したり、事実と異なる実績を掲載したりすることは避けてください。
必要な表示内容を確認したい方は、ネットショップの特定商取引法に基づく表記についての解説も参考にしてください。
理由7. 開店後に改善していない
ネットショップは、一度作れば完成というものではありません。実際の運営では、商品写真を変えたり、説明文を見直したり、売れている商品を目立たせたりと、少しずつ改善を重ねていくことが重要です。
例えば、アクセスがあるのに売れない商品があれば、写真や価格、説明内容に原因があるかもしれません。逆に、特定の商品だけが売れているなら、その商品をもっと見つけやすい位置に配置する方法もあります。
改善方法:毎週1つずつ改善する
毎週1回でも構わないので、アクセス数、注文件数、売れた商品、売れなかった商品を確認する時間を作りましょう。
改善する項目を一度に増やしすぎず、「今週は主力商品の写真を変更する」「来週は送料の説明を見直す」というように進めると、何が変わったのか把握しやすくなります。
BASEで売れないときに試したい5つの改善方法
ここからは、BASEを利用している方向けに、具体的な改善方法を紹介します。
BASEにはショップ運営を支援するさまざまな機能がありますが、すべてを使えば売れるというわけではありません。自分のショップに必要な機能から試しましょう。
1. Pay IDアプリから商品を知ってもらう機会を見直す
BASEでは、購入者向けのPay IDアプリを通じて商品やショップを知ってもらう機会があります。
ただし、Pay IDに掲載すれば自動的に十分な注文が入るわけではありません。商品画像や商品名が魅力的か、どのような商品なのか短い情報でも伝わるかを確認しましょう。
すでにPay IDアプリのフォロワーがいる場合は、アプリ内で案内できる販促機能についても確認してみてください。
2. クーポン Appを目的を決めて使う
BASEでは、クーポン Appを使ってショップ独自の割引クーポンを発行できます。クーポンコードをSNSなどで案内したり、過去の購入者へ特典として伝えたりすることも可能です。
ただし、クーポンを発行すれば必ず売上が増えるわけではありません。例えば、利益率が低い商品へ大きな割引を設定すると、注文が増えても利益が残らない可能性があります。
初回購入を後押しするのか、リピーターへ感謝を伝えるのかなど、目的を決めて利用しましょう。
3. お気に入り登録からの購入促進を検討する
BASEでは、Pay IDアプリで商品をお気に入り登録した未購入者へ、条件に応じてクーポンを配布する「お気に入りクーポン」機能が案内されています。
商品を気に入っているものの、購入に至っていない人へ再検討のきっかけを提供できる施策です。ただし、この機能にはPay IDアプリへの商品掲載などの利用条件があります。導入前に最新の公式情報を確認してください。
4. SNSから商品ページへ直接誘導する
InstagramやXで商品を紹介する場合、ショップのトップページに案内するだけでは、お客様が目当ての商品を探し直す必要が生じることがあります。
投稿で紹介した商品へ直接進めるリンクを案内するなど、購入までの手間を減らしましょう。
また、単に「販売中です」と投稿するのではなく、商品の使用例、選び方、サイズ感など、購入を判断するために役立つ情報を発信することが大切です。
5. 商品名と説明文を検索する人の言葉に合わせる
例えば「新作No.12」という商品名だけでは、何の商品なのか分かりません。
商品を探している人が使う言葉を意識し、商品名に種類や特徴を含める方法を検討しましょう。ただし、不自然にキーワードを詰め込む必要はありません。
「誰が、何を、どんな用途で探しているか」を考えることが重要です。
BASEの料金や機能、利用者の評判について詳しく知りたい方は、BASEの評判・メリット・デメリットも参考にしてください。
STORESで売れないときに試したい5つの改善方法
次に、STORESでネットショップを運営している方向けの改善方法を紹介します。
STORESでは、商品配置やトップページの見せ方を見直すことで、お客様が商品を見つけやすいショップに改善できます。
1. アイテムパーツでおすすめ商品を目立たせる
STORESには、トップページに特定の商品を表示できる「アイテムパーツ」があります。
「すべて」「新着」「カテゴリ」「カスタマイズ」の4種類があり、カスタマイズを使えばおすすめしたい商品を選んで表示できます。
例えば、トップページにすべての商品を並べているだけなら、まず主力商品を3〜6点ほど目立つ位置へ配置してみましょう。特に商品数が多いショップでは、何を見ればよいか分かりやすくすることが大切です。
設定手順や商品の並び順については、STORESでおすすめ商品を表示する方法で詳しく解説しています。
2. ランキングパーツで人気商品を紹介する
STORESには、購入実績をもとに人気商品を表示するランキングパーツがあります。売れ筋商品を紹介したい場合に利用できる機能です。
ただし、注文実績がほとんどない開店直後のショップでは、ランキングが十分な参考にならない場合があります。
そのため、最初は自分で選んだおすすめ商品を掲載し、販売実績が増えてきた段階でランキングを活用する方法も考えられます。
ランキングの集計条件や表示仕様は変更される場合があるため、利用時はSTORES公式ヘルプを確認してください。
3. バナーパーツで特集やおすすめ商品へ誘導する
STORESのバナーパーツは、画像にリンクを設定して、商品ページや特集ページなどへ案内できる機能です。
例えば、「秋のおすすめ商品」「贈り物に人気の商品」「初めての方へ」といった内容を案内できます。
ただし、バナーを増やしすぎると、どこを見ればよいか迷う可能性があります。メインで紹介したい内容を絞り、お客様が次に何をすればよいか分かるようにしましょう。
4. カテゴリーを整理して探しやすくする
商品数が増えてきたら、カテゴリーの整理も重要です。
例えば、アクセサリーショップなら、ネックレス、ピアス、リングなど、購入者が探す単位で分けることが考えられます。
STORESにはカテゴリーへのリンクをトップページへ配置する機能もあります。ただし、商品数が少ない段階からカテゴリーを細かく分けすぎると、商品がほとんど入っていないカテゴリーが増えてしまう場合があります。
お客様が商品を探しやすいかどうかを基準に整理しましょう。
5. スマートフォンで購入までの流れを確認する
トップページがきれいに表示されていても、商品を購入しにくい状態では売上につながりません。
自分のスマートフォンで、商品を探すところから購入手続きまで確認してみましょう。特に、商品画像が見やすいか、説明文が読みやすいか、送料が分かるか、購入ボタンが見つけやすいかなどを確認します。
STORESの機能や料金、利用者の評判について詳しく知りたい方は、STORESの評判・メリット・デメリットも参考にしてください。
BASE・STORESの売上を数字で考える方法
売上改善を考えるときは、何となく「もっとアクセスが必要」「もっと商品を増やしたい」と考えるのではなく、数字に置き換えると改善の優先順位が分かりやすくなります。
基本となる計算式は次のとおりです。
売上 = セッション数 × 購入CVR × 客単価
ここでは、月商3万円のネットショップを例に考えてみましょう。
月商3万円のショップを月商10万円にするには?
まず、現在の状況を次のように仮定します。
| 指標 | 現在 |
|---|---|
| 月間セッション数 | 1,000 |
| 購入CVR | 1.0% |
| 注文件数 | 10件 |
| 客単価 | 3,000円 |
| 月商 | 30,000円 |
このショップで月商10万円を目指す場合は、いくつかの方法が考えられます。
| 改善パターン | セッション数 | CVR | 客単価 | 月商 |
|---|---|---|---|---|
| 現状 | 1,000 | 1.0% | 3,000円 | 30,000円 |
| 集客を増やす | 2,000 | 1.0% | 3,000円 | 60,000円 |
| 購入率を改善する | 1,000 | 2.0% | 3,000円 | 60,000円 |
| 3つを改善する | 2,000 | 1.5% | 3,500円 | 105,000円 |
※すべて説明用の仮定です。改善率や売上を保証するものではありません。
この例では、アクセス数だけを増やしても月商10万円には届きません。一方、アクセス数、CVR、客単価をそれぞれ改善することで、月商10万円を超える計算になります。
売上が増えても利益が残るとは限らない
ただし、売上だけを目標にすることには注意が必要です。
例えば、商品の原価、送料、決済手数料、梱包費、広告費などが大きければ、売上が増えても利益が残らない可能性があります。
特にBASE・STORESでは、利用プランや決済方法などによって費用条件が異なります。有料プランへの変更や広告出稿を検討するときは、月商だけでなく利益も確認しましょう。
広告運用も行っている場合は、ROASの計算方法と損益分岐ROASの考え方も参考になります。
開店後30日間で取り組みたい売上改善プラン
BASEやSTORESで開店したばかりの方は、あれもこれも同時に改善する必要はありません。まずは、30日間で取り組むことを整理してみましょう。
1週目:現状を確認して購入しやすいショップに整える
最初の1週間は、売上を増やす施策を始める前に、ショップの基本情報を整えます。
確認したいのは、商品写真、商品説明、送料、配送日、問い合わせ先、返品条件などです。また、自分のスマートフォンで実際に購入手続きを試し、どこで迷うかを確認しましょう。
もし商品を10点登録しているなら、まずは主力商品3点から重点的に見直す方法もあります。
2週目:商品を知ってもらう機会を増やす
次の1週間は、集客に取り組みます。例えば、InstagramやXで商品紹介を行い、ショップへのリンクを分かりやすく掲載します。
すでに商品を購入したことのあるお客様や、実店舗のお客様がいる場合は、適切な方法でオンラインショップの存在を案内することも考えられます。
ただし、SNSで毎日宣伝することだけが集客ではありません。商品の選び方や使い方など、お客様の役に立つ情報も発信しましょう。
3週目:商品ページとトップページを改善する
3週目は、実際のアクセス状況を見ながら改善します。
アクセスが集まっている商品があれば、その商品ページの写真や説明を見直しましょう。逆に、注目してほしい商品があまり見られていない場合は、トップページでの配置やSNSからの誘導を見直します。
STORESならアイテムパーツ、BASEなら利用中のデザインや商品導線を活用するなど、できる範囲で取り組みます。
4週目:数字を確認して次の改善テーマを決める
最後の1週間は、ここまでの取り組みを振り返ります。アクセスが増えたのか、注文が発生したのか、商品ページを見てもらえたのかを確認しましょう。
ただし、開店直後で注文件数が少ない場合は、短期間のCVRの上下だけで効果を判断しないことが重要です。改善による変化が分からない場合は、期間を延ばして様子を見ることも必要です。
30日間の改善チェックリスト
| 期間 | 取り組むこと | 確認する結果 |
|---|---|---|
| 1週目 | 商品写真・説明・購入条件を整える | 購入前の不安がないか |
| 2週目 | SNS・既存顧客への案内を行う | アクセスが増えたか |
| 3週目 | 商品配置・商品ページを改善 | 商品が見られているか |
| 4週目 | アクセス・注文・利益を確認 | 次の改善課題を特定する |
この30日間で必ず売上が増えるわけではありません。しかし、何も分からないまま運営を続ける状態から、数字を見ながら改善できる状態へ進むことはできます。
BASE・STORESが売れないなら有料プランや他社ECカートへ乗り換えるべき?
商品が売れないと、「もっと高機能なECカートを使った方がよいのでは」と考えることがあります。
もちろん、現在利用しているサービスでは実現できない機能が必要な場合や、取引量の増加によって料金面のメリットが生じる場合は、プラン変更や乗り換えを検討する価値があります。
しかし、アクセス不足や商品ページの問題が解決していない状態で乗り換えても、同じ課題が残る可能性があります。
例えば、現在のショップに月100セッションしかないのであれば、利用するカートを変更しただけでアクセスが何倍にも増えるとは限りません。
乗り換えを検討した方がよいケース
現在のECカートでは必要な販売機能を利用できない、注文管理や外部システム連携に大きな制約がある、手数料や月額料金を比較すると他サービスの方が合理的、といった場合は見直しを検討できます。
一方、商品の魅力が伝わっていない、集客できていない、購入前の不安が解消されていないといった問題は、カートを変更する前に改善できる場合があります。
| 現在の課題 | 乗り換えの優先度 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| ショップへのアクセスが少ない | 低い | 集客方法と商品訴求 |
| 商品写真・説明が不足している | 低い | 商品ページの改善 |
| 必要な販売機能が使えない | 高い場合がある | 機能・連携要件 |
| 売上規模に対して手数料が高い | 検討の価値あり | 年間総コストの比較 |
| 複数店舗の受注管理が難しい | 検討の価値あり | 受注管理・外部連携 |
BASEとSTORESの料金・機能の違いを比較したい方は、BASEとSTORESの比較記事も参考にしてください。
また、楽天市場やAmazonなどのECモールへ出店するという選択肢もありますが、モールには独自の費用や運営ルールがあります。
どちらが向いているかについては、自社ECとECモールの違い・メリット・デメリットで詳しく解説しています。
BASE・STORESで売れないときによくある質問
Q1. BASEやSTORESは無料だから売れないのですか?
いいえ。無料プランであること自体が、商品が売れない原因とは限りません。大切なのは、商品に需要があるか、お客様がショップを見つけられるか、購入しやすいページになっているかという点です。ただし、利用できる機能や決済手数料はプランによって異なるため、運営状況に応じた見直しは必要です。
Q2. BASEとSTORESはどちらが売れやすいですか?
どちらか一方が、すべてのショップで必ず売れやすいとは言えません。扱う商品、集客方法、必要な機能、利用するプランなどによって適したサービスは変わります。サービスを選ぶ際は、単に「どちらが売れるか」ではなく、自分の販売方法に合っているかを確認しましょう。
Q3. ネットショップを開店したら、どれくらいで売れますか?
初回注文までの期間はショップによって異なります。すでにSNSのフォロワーや既存顧客がいるショップと、まったく認知されていない状態で開店したショップでは、状況が違います。開店後すぐに売れないからといって、商品やサービスに問題があるとは限りません。まずはアクセスがあるか、商品ページが見られているかを確認しましょう。
Q4. アクセスがゼロの場合は何から始めればいいですか?
最初は集客から取り組みましょう。SNSで商品を紹介する、ショップURLを分かりやすく案内する、商品を探す人に伝わる商品名を付けるなど、できるところから始めます。ただし、単にアクセス数を増やすだけではなく、商品を必要としている人に知ってもらうことが大切です。
Q5. Instagramのフォロワーが多ければ売れますか?
フォロワー数が多くても、必ず商品が売れるわけではありません。商品に関心のある人が集まっているか、投稿から商品ページへ進みやすいか、商品の魅力が伝わっているかなどが重要です。フォロワー数だけでなく、ショップへのアクセスや実際の注文につながっているかを確認しましょう。
Q6. 商品数を増やせば売上は伸びますか?
商品数を増やすことで選択肢が広がる場合はありますが、必ず売上が伸びるわけではありません。むしろ、商品の特徴が分かりにくいまま商品数だけが増えると、お客様が選びにくくなる可能性もあります。最初は主力商品の写真・説明・価格・配送条件を整えることをおすすめします。
Q7. 売れない場合は広告を出すべきですか?
広告は集客の選択肢の一つですが、商品ページや購入導線が整っていない状態で広告費を増やすことには注意が必要です。広告を利用する場合は、商品1件あたりにどれくらいの利益が残るか、どの程度の広告費まで許容できるかを確認しましょう。
Q8. BASEやSTORESから楽天市場へ出店すれば売れますか?
楽天市場にはモール内で商品を探す利用者がいますが、出店すれば必ず売れるわけではありません。競合との比較、店舗運営、商品ページの改善、広告や販促施策などが必要です。また、出店費用や手数料も発生するため、現在のショップの課題を整理してから判断しましょう。
Q9. 売上が少ない段階でも無料EC診断を相談できますか?
はい。売上が少ない場合でも、アクセスや商品ページ、購入導線などの状況を整理することはできます。現状の課題が分からない場合は、まず何を優先して改善すべきかを明確にすることから始めましょう。
まとめ|BASE・STORESで売れないときは、まず原因を分けて考えよう
BASEやSTORESで商品が売れないからといって、無料のネットショップサービスを利用していることが原因とは限りません。
ネットショップの売上は、アクセス数、購入率、客単価などの要素によって変わります。まずは、現在のショップにお客様が来ているのか、商品ページを見てもらえているのか、購入しやすい状態になっているのかを確認しましょう。
特に意識したいのは、次の3つです。
- アクセスが少ないなら、商品を知ってもらう機会を増やす
- アクセスがあるのに売れないなら、商品ページと購入条件を見直す
- 注文があるなら、客単価・リピート・利益まで確認する
BASEにはPay IDやクーポン App、STORESにはおすすめ商品を表示するアイテムパーツやランキングパーツなど、運営改善に利用できる機能があります。
ただし、機能を増やすことが目的になってはいけません。今のお客様が何に困っているのか、どこで購入を迷っているのかを考えながら、必要な改善を一つずつ進めましょう。
ネットショップは、開設したら完成ではありません。お客様の反応を見ながら、少しずつ売れるお店へ育てていくものです。
BASE・STORESの売上改善でお悩みの方へ
「何から改善すればいいか分からない」「アクセスはあるのに商品が売れない」「SNSを頑張っているのに注文につながらない」と悩んでいませんか。
売れるネットショップの教科書では、ネットショップの集客、商品ページ、購入導線、利益改善などについて無料EC診断を受け付けています。
私自身、ネットショップを運営する中で、何を改善すればよいか分からず手探りだった時期がありました。だからこそ、最初から大きな費用をかけるのではなく、まず現在の状況を整理することが大切だと考えています。
今のショップで何を優先すべきか迷っている方は、ぜひご活用ください。
関連する公式情報・参考資料
BASE・STORESの機能や利用条件は変更される場合があります。実際に機能を利用する際は、各サービスの最新の公式情報を確認してください。