2024年10月更新 ネットショップBASEとSTORESスタンダードプランはどちらがおすすめ?徹底比較
BASEの有料Appsについて
今回は、無料で出店できるインスタントECサービス、BASE (ベイス)とSTORESの有料プランであるスタンダードプランの違いについて改めて徹底比較してみました。
過去に掲載していた情報からいくつか更新された内容が多数ありますので、今回の情報はBASEとSTORESのどちらで出店しようか検討中の方にはお役に立てる情報だと思います。
現時点で、BASEで有料で利用できるAppsとしては以下のAppsがあります。
BASEロゴ非表示(月額500円)
BASE (ベイス)
は、ネットショップを無料で出店できますが、無料のままだと、BASEのロゴマークが店舗ページ上に表示される仕組みとなっています。
BASEロゴ非表示Appをインストールすることで、ネットショップ上のBASEロゴを非表示にすることが可能です。
BASEロゴ非表示Appの利用料金は月額500円となりますが、無料お試し期間が7日間用意されています。
ブランディング上、BASEのロゴを表示したくないという法人ECサイトなどは、このBASEロゴ非表示Appが役に立つと思います。
個人の趣味のネットショップで、そこまでブランディングを意識していないという方は、無理にロゴを非表示にしなくてもよいと思います。
不正決済保証(月額980円から)
「不正決済保証App」をインストールすることで、クレジットカードが不正利用(チャージバック)された時に、ネットショップに対する被害金額が補償されるようになります。
万が一チャージバックによって、売上が取り消された場合でも、BASE株式会社が提携している保証会社を通じて、売上の入金を補償する仕組みになっているので安心です。
当店でも過去にチャージバックの被害に遭った事がある為、商品が特に外国人バイヤーなどに人気のあるものを扱われている方などは、この不正決済保証Appをインストールされる事をおすすめします。
振込申請プラス(月額980円)
BASE (ベイス)
では「振込申請プラスApp」をインストールすると、売上金の「早期振込サービス」や定期的な自動振込を行う「定期振込サービス」が利用できるようになります。
振込申請プラスを利用するには、月額980円の追加費用が必要となります。
通常の振込申請では、100万円以内という制限がありますが、振込申請プラスAppでは、100万円以上の振込にも対応しています。
振込申請プラスを導入する事をおすすめする方としては、売上金の回収を早期化したい方や100万円以上の売上金を一度で回収したい方、定期的に自動で売上金を回収したい方などにおすすめです。
ネットショップの運営において、キャッシュフローも重要なポイントですから、早期に振り込みできる振込申請プラスAppの役割は売上規模が大きいネットショップほど有効に働くと思います。
上記の三つのAppが現時点では、有料で使える機能となっています。
今後、ネットショップの販売戦略を強化するようなAppがリリースされた場合には、更に売上改善などに役立つ機能が備わるかもしれませんね。
STORESのスタンダードプランとは
STORESのスタンダードプランとは、これまではプレミアムプランという名称で提供されていた、STORESの有料プランのことです。
STORESのプレミアムプランは、月額980円でSTORESの全機能が解放されるプランでしたが、新しくなったスタンダードプランでは、月額1980円と、千円の値上げとなりました。
本来であれば、値上げによって利用者減、ユーザー減少となりそうなところですが、STORESでは、スタンダードプランの最大の強みとして、販売時の手数料を大幅に引き下げました。
注文に対して、販売手数料が3.6%となり、BASEの販売時の手数料である6.6%+40円と比較しても半分近い手数料率となります。
販売時の手数料だけを比較すると、BASEよりもSTORESの方が残る利益が多くなることがわかりました。
では、実際にBASEの機能と、STORESのスタンダードプランの機能面での比較を次に一覧表にてご説明したいと思います。
BASEとSTORES(スタンダードプラン)の比較表
BASE | stores(スタンダードプラン) | |
---|---|---|
月額費用 | 無料 | 1,980円 |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 |
独自ドメインの利用 | ○ | ○ |
出店店舗数 | 80万店舗以上 | 80万店舗以上 |
決済対応 |
【BASEかんたん決済】 クレジットカード キャリア決済 コンビニ(pay-easy) 銀行振込 後払い |
クレジットカード コンビニ 銀行振込 翌月後払い キャリア決済 代金引換 楽天Pay AmazonPay Paypal |
利用可能クレジットカード | VISA MASTER AmericanExpress JCB |
VISA MASTER American Express(AMEX)/td> |
決済手数料 |
後払い6% その他6.6%+40円 |
3.6% (AmazonPayは4%) (代引きはかからない) |
配送サービス | ○ | ○ |
独自アクセス解析 | ○ | ○ |
GoogleAnalytics | ○ | ○ |
デザインテンプレート数 | 11 | 48 |
海外販売 | ○ | ○ |
スマホ対応 | ○ | ○ |
有料デザインテンプレート | ○ | × |
HTML編集 | ○ | ○ |
ロゴ変更 | ○ | ○ |
背景変更 | ○ | ○ |
文字色変更 | ○ | ○ |
シール(バッジ) | ○ | ○ |
ロゴ作成サービス | ○ | ○ |
ブログ機能 | ○ | ○ |
シークレット販売 | ○ | ○ |
年齢制限機能 | ○ | ○ |
サービスロゴの非表示化 | 月額500円 | ○ |
1商品の画像登録数 | 20枚 | 15枚 |
バリエーション登録(選択肢) | ○ | ○ |
商品カテゴリ設定 | ○ | ○ |
CSV商品登録 | ○ | ○ |
数量制限 | ○ | ○ |
ダウンロード商品の販売 | ○ | ○ |
送料設定 | 一律/詳細 | 一律/詳細 |
受注データCSV出力 | ○ | ○ |
納品書出力 | ○ | ○ |
商品撮影サービス | ○ | ○ |
梱包材無料提供 | ○ | ○ |
ヤマト運輸集荷サービス | ○ | ○ |
倉庫サービス | 980円~ | 0.2円/個 |
倉庫からの配送料 | 650円~/個 | 330円~/個 |
オリジナル商品作成 | スマホケース・Tシャツ | × |
ギフト対応 | ○ | ○ |
再入荷通知 | × | ○ |
SEO対策 | ○ | × |
メルマガ配信 | ○ | ○ |
クーポン発行 | ○ | ○ |
商品仕入れサービス | ○ | × |
レビュー機能 | ○ | ○ |
※2019年9月時点での機能表
BASEとSTORESスタンダードプランの違いについて
BASEとSTORESのプレミアムプランは、
実際何が違うのでしょうか。違いの部分をまとめました。
STORESプレミアムプランは決済方法に「代金引換」が利用できる
ネットショップの運営において、
重要なポイントである「決済方法」について。
ネットショップの支払方法において、
ユーザーの希望する支払方法が用意されていなかった場合、
約50パーセントのユーザーは購入をやめて離脱するという
データがあります。
2019年9月現在において、
ネットショップの決済方法の中心は、
やはり「クレジットカード決済」が
まだまだ圧倒的に利用される割合が高く、
モールにもよりますが、
平均的にも60~70%はクレジットカード決済を
利用されることが多いです。
クレジットカード決済はネットショップ、
及び実店舗での利用の際にも利用者には
手数料がかからないというメリットがあります。
これは、実際にはクレジットカード手数料が
発生しているのですが、店舗側が手数料を
負担している場合がほとんどです。
逆に言えば、商品代金の一部には
このクレジットカード決済手数料にあたる
4%前後が販売価格に含まれているといっても
良いと思います。
クレジットカード決済は、非常に便利なのですが、
今後は、個人情報の観点から、クレジットカード番号を
ネットショップ側が管理できなくなる可能性が高いです。
楽天市場をはじめ、ほとんどのショッピングモールや
ASPショッピングカードによるネットショップは、
各サービスの提供するクレジットカード決済会社を利用しています。
自社ネットショップの場合は、
クレジットカード会社と別途契約する必要があり、
ネットショップ開業の際には、カード決済を
導入するまでのタイムラグが約1ヶ月程度発生します。
楽天市場などのインターネットショッピングモールであれば、
クレジットカード決済は、楽天市場が契約する会社の
サービスを利用することになります。
現状、楽天市場では受注情報をAPIをいう技術で
取得しているのですが、APIで受注データを取得すると
クレジットカード番号情報が「通過」してしまうのです。
通過というのは、厳密にはカード番号を店舗側では
目視で確認するなどは不可能なのですが、
システム上は、取得できていることを言います。
この通過が今後問題視されてくると言われています。
STORESはPayPal、楽天Pay、AmazonPayが利用できる
また、STORESは代金引換に加えて、
PayPal(ペイパル)という世界中で利用されている
決済手段を利用できます。
【PayPalペイパルとは】
PayPalはアメリカの企業PayPal社が提供する、インターネット上の決済サービスのこと。
安全性と低料金である点が世界中で普及している理由で、国内の決済以外に海外送金なども安全に行うことができる。
PayPalは日本国内よりも、海外のネット通販サイト、大手ではeBay(イーベイ)などで利用されている決済サービスです。
PayPalはクレジットカードのほとんどに対応している点が大きなメリットです。VISA・Master・JCB・Amexなど。
ペイパルの利用が可能であれば、PayPalに登録したアカウント情報(メールアドレスとパスワード)のみで決済が可能な点も
安全性が高いと言われているポイントです。
また、最近注目されている楽天Pay、AmazonPayにも対応しています。
楽天PayやAmazonPayは、インターネットショッピングモールの大手のID決済ですので利用者が多く、転換率の向上にも大きく役立ちます。
有料のデザインテンプレートはBASEのみ購入可能
BASEもSTORESにも無料で利用できる
デザインテンプレートはいくつか用意されていますが、
簡易的なレイアウトのデザインがほとんどです。
BASEのデザインマーケットなら、
約5000円~プロがデザインした
非常にデザイン性と機能性の高い
デザインテンプレートを購入することができます。
ネットショップの売上を上げるために重要な要素である
「回遊率」という考え方があります。
回遊率は、訪問者がひとつのネットショップの中で、
商品ページやカテゴリページを移動して
ぐるぐると移動する割合のことを言います。
リアルの店舗であれば、一件のお店内で
様々な商品を手に取ってみて回る感覚に近いです。
ウェブマーケティングではセッションという言葉がありますが、
一人のアクセスユーザーが、ウェブサイトに来訪して、
離脱するまでの間を1セッションと言います。
ネットショップの回遊率は、訪問者がネットショップを離脱するまでの間
どのくらい他のページを閲覧したかが重要な指標となります。
よいネットショップのデザインとは、
この回遊率、回遊性の高いデザインであると思っています。
ネットショップやウェブサイトのトップページデザインを
アウトソーシングで制作会社に依頼した場合、
よほど安いクラウドソーシングサービスを利用したとしても
3万円以上はかかると思います。
BASEのデザインマーケットのデザインテンプレートの価格は
1万円以下のデザインがほとんどですので、とても良心的だと思います。
1商品に対する画像登録枚数が違う
BASEは1商品に対して、登録できる商品画像の枚数は20枚までです。
STORESのスタンダードプランであれば、最大15枚まで登録できます。
商品画像の枚数としては、BASEもSTORESもどちらも15枚以上が登録可能となりました。
以前は、STORESの場合は、フリープランであればたった5枚までしか商品画像を登録できませんでしたが、フリープランでも15枚まで画像が登録できるようになっています。
アパレル系やファッションジャンルのECサイトであれば、商品画像の多さも転換率に大きく影響する傾向がありますので商品画像で掲載可能な画像が多数ある場合には、できるだけ多く画像を登録するように心がけてみて下さい。
オリジナル商品(Tシャツ・スマホケース)を販売できるのはBASEのみ
BASEには、オリジナルのTシャツやスマホケースを販売することができる
非常に便利かつおもしろい機能が無料で備わっています。
店舗運営者は、好きなデザインや写真などがあれば、
アップロードするだけでオリジナルのTシャツを販売することができます。
この機能の最大のメリットは「受注生産形式」という点です。
しかも、1点の注文から発注依頼が可能です。
デザイナーやイラストレーターなどクリエイティブな
活動をされている方なら、オリジナルのイラストやグラフィックを
Tシャツのデザインにすることができるのが非常に魅力があると思います。
例えば人気イラストレーターの方が、BASEでネットショップを開業すれば
自分のイラストをTシャツとして販売するネットショップができるわけです。
しかも、このオリジナル商品の販売機能は、無料で利用できるAppsです。
ネットショップをやってみたいけど売るもの、商品がない
という方で、デザインなどに自信がある方は、
BASEのオリジナル商品販売機能がおすすめです。
ただし、当たり前のことではありますが、著作権を侵害するものや
肖像権や他人の権利を侵害するようなデザイン、イメージの
アップロードは禁止されています。
公序良俗にも反さないデザインであることも意識して利用してください。
【参考】BASE|Tシャツ作成について
BASEとSTORES(スタンダードプラン)のまとめ
今回は、ネットショップを完全無料で出店可能な「BASE (ベイス)」と、無料から出店可能で、売上規模に応じて手数料率を引き下げて出店する事ができる「STORES」のスタンダードプランとの違いについて、最新情報をまとめなおしてみました。
ネットショップは、BASEとSTORESの登場によって、個人でも身近に利用できるサービスとなりました。
BASEもSTORESもどちらも人気サービスとなっていますが、無料で利用できるBASEと有料で販売手数料を3.6%まで引き下げる事ができるSTORESには、それぞれに特徴がある事が比較してみてわかりました。
ただし、どちらのサービスを利用するにしても、ネットショップの運営において、集客面の重要性は変わりませんし、集客をいかに行うかが売上アップのカギとなります。
ご自身の運営スタイルに最も合う出店方法を探してみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。