BASE(ベイス)出店の評判とメリット・デメリットを徹底考察
BASE(ベイス)出店の評判とメリット・デメリットを徹底考察
無料でかんたんにネットショップを開業できるサービスとして人気のある「BASE(ベイス)

以前は有料で使っていた機能なども無料化されていたり、 販売時の手数料が新たに制定されているため、2018年2月の最新情報を反映させた考察を行いました。
BASE(ベイス)でネットショップ出店を検討されている方の参考になれば幸いです。
BASE(ベイス)とは
BASE(ベイス)とは、ネットショップを最短3分、しかも無料で開業できるインスタントECサービスの事です。
BASEは、現在45万店舗以上の出店者がいると公式発表がありました。
BASEについては、当サイトでも以前からおすすめサービスとして機能や手数料などを紹介していましたが、2018年2月時点で、決済手数料以外のサービス手数料3%が発生したり、有料機能が無料化されていたりと改変がありましたのでこの度最新情報をまとめなおすことにいたしました。
BASEがなぜ、無料出店できるネットショップの中でも特におすすめなのかについて、メリット・デメリット、主要な機能を現役出店者が考察いたします。
BASEでネットショップ出店を検討されている方の参考になれば幸いです。
BASE(ベイス)のメリット
BASEにネットショップを出店する最大のメリットは、「無料で簡単にネットショップを開けること」です。
機能面については、後程詳しくご紹介しますが、無料でこれだけ機能が充実したECサービスはBASEの他にはありません。
また、ネットショップの運営は、いろいろと複雑な業務がからみあうこともあり、管理画面も非常に煩雑になりわかり辛いことが良くありますがBASEはバックヤードについてもシンプルでわかりやすいです。
利用する側が、簡単に扱えることを中心に設計されているインターフェイスだと思います。
無料でかんたんにネットショップを始められますが、機能は決して無料版というわけではなく、有料なのは出金サイクルとチャージバックに関する機能とBASEロゴの非表示化程度のものです。
BASEはメリットが非常に大きなECサービスだと思います。
BASE(ベイス)のデメリット
無料でネットショップを専門的なスキルなしで構築できるBASEですが、デメリットももちろんあります。
BASEだけのデメリットではありませんが、カラーミーショップなどの自社ECサイトは共通して、集客機能が弱いというデメリットを持っています。
楽天市場などのショッピングモールへの出店と比較するとよくわかるのですが、自社ECサイトは山の上にある人知れない個人店舗にすぎません。
楽天市場などのショッピングモールは、商店街、もっと言えばイオンモールのような複合商業施設の中にテナントを出店する形式です。
出店して商品を並べていれば、いつかはお客さんの目に触れる可能性があり、来店して購入してくれる可能性もあるのがモール型への出店です。
楽天市場などのモールは、固定費用が高くなるデメリットがありますが、モールでもWowma!や
ヤフーショッピングなら、出店に関する固定費が無料化されているモールもあります。
BASEで弱い集客面をヤフーショッピングや
Wowma!との連携によってカバーするという「多店舗展開」も人手的、時間的なリソースは必要になりますが、効果は高いと思います。
BASEなどの自社ECサイトへ出店する場合は、どのように集客を行うのか、SNSを使うのか、ブログや広告を使うのかを予め頭の隅においておいてください。
BASE(ベイス)の主な機能について
BASE(ベイス)の主な機能について、無料で利用できる機能と、有料で利用できる機能をそれぞれご紹介いたします。
BASEで無料で使える機能について
BASEにおいて、無料で利用できる機能を、機能別にご紹介いたします。
BASEでは、一部の機能を除き、ほぼ8割がたの機能が無料で利用できるため、無料で使えるのが前提となっているほどです。
ショップ機能
- QRコード決済
- レビュー
- 商品検索
- クーポン発行
- 海外対応
- 送料詳細設定
- カテゴリ管理
- シークレットEC
- 年齢制限
- 独自ドメイン
基本的なショップ機能としても十分すぎる機能が備わっているのがBASE(ベイス)というサービスの良いところです。
ネットショップで重要となる「レビュー機能」も無料で使えます。
またクーポン発行機能から、カテゴリ設定、商品検索など、ネットショップ運営で基本となる機能は全て無料で利用できます。
意外にうれしいのが海外対応なども無料で対応できるという点です。
昨今話題の「越境EC」をBASEなら制限はありますが、無料で可能にできます。
また細かい配慮として、年齢制限であったり、シークレットECという閲覧者限定などの販売方法も基本無料機能で備わっています。
独自ドメインの対応も無料ですから、ブランディングを高めたいネットショップの要望にも応えてくれていますね。
商品機能
- セール
- 定期便
- 数量制限
- デジタルコンテンツ販売
- ラベル
商品の販売に関する機能として、セール機能や数量制限などの機能があります。
また、デジタルコンテンツが販売できるのは他のショッピングカートシステムと比べても珍しい機能だと思います。
音楽を作成されている方で、オリジナルの楽曲を有料販売したいなどの場合に、BASEは便利なプラットフォームだと思います。
ショップデザイン機能
- HTML編集
- ショップロゴ作成
以前は月額料金が必要だったHTML編集機能も、2018年2月では無料化されています。
HTMLタグが多少使えれば、バナーを追加設定したり、商品説明画像を加えるなどの商品ページの強化を行う事ができます。
また、店舗ロゴについても、イラストレーターやフォトショップといったグラフィックソフトを持っていない方でも簡単にかわいらしいロゴが作れる機能があります。
小さな部分においても、無料化してくれるあたり、BASEは本当に親切なサービスだと思います。
商品作成・仕入れ機能
- スマホケース作成
- Tシャツ作成
メニューとしては、「商品作成・仕入れ機能」となっていますが、オリジナル商品を作成するための機能です。
ネットショップをオープンさせてみたいけど、商品がない、というユーザーの方にはおすすめの機能です。
また、イラストレーターや漫画家の方などが、オリジナルTシャツなどを販売するのにもBASEは最適だと思います。
マーケティング機能
- SEO設定
- Google Analytics設定
- Yahoo!コンバージョンタグ設定
- Googleコンバージョンタグ設定
- Googleプロモーションコード
- 広告効果設定
マーケティングに関する機能は、主にSEO対策と広告関連のタグ設定などが中心です。
ネットショップは「なんとなく売れた」という感覚のまま運営していては、その先の売上を目指すことが難しいものです。
どの商品がどんなタイミングで売れているのか、またどういったキーワードで店舗にアクセスされたのかを定期的に確認しておく必要があります。
売れ筋商品を見つけ出し、その商品ページから他の商品ページへの導線をバナーで用意したりといった店舗運営の改善が重要です。
ショップ運用機能
- CSV管理
- 納品書ダウンロード
CSV管理を使えば、大量の商品を一括でアップロードすることができます。
また、ネットショップの運営時に対応が必要となる「納品書」もワンクリックで発行できます。
メディア機能
- Blog
- メールマガジン配信
BASEで高い売上を上げている店舗は、「Blog」機能をしっかりと活用しています。
BASEでは、キュレーションメディアとして「BASE Mag.」というコンテンツを持っています。
特徴ある商品のブログ記事などを掲載申請すれば、BASE Mag.に掲載してもらえる可能性があります。
BASE Mag.はBASEでのネットショッピングを楽しみたいユーザーが注目するメディアですから、通常では露出できないようなユーザーへの商品訴求にも役立ちます。
また、ベイスではメルマガの配信も無料で行う事ができます。リピーター育成にはメルマガが有効ですから、無料で配信できるのはありがたいです。
サポート機能
- 商品撮影サービス
- ラッピング梱包キット
BASEに出店している方でも、意外に知らないのが商品の無料撮影サービスがあることです。
BASEでは、プロのカメラマンに商品写真を撮ってもらえるサービスが存在します。
サイズや枚数などの制限はありますが、プロの撮影技術を無料で体験できるため勉強にもなります。
また、一カ月に1回、5枚までですが、無料でラッピングキットを届けてくれるサービスもあります。
BASEで有料で使える機能について
- 振込申請プラス(980円)
- 不正決済保証(980円~)
- BASEロゴ非表示(500円)
BASEで有料で使える機能は、無料で使える機能と比べてもかなり少ないことがお分かり頂けるかと思います。
BASEはネットショップ出店者にとって、本当にありがたいサービスだと思います。
有料で利用できるサービスは、売上の入金サイクルを早めるための申請機能と、クレジットカードの不正利用時の補償であるチャージバック対応、あとは、ブランディングに欠かせないBASEロゴの非表示化という三つです。(2018年2月時点)
特に入金サイクルなどにこだわりなく、また、BASEでのネットショップ運営というのが対外的にも問題ないショップであれば、無料のままBASEを利用することができます。
チャージバックについては、確かにあると安心ではありますが、当店の場合でも2年間で1回程度、しかも海外からの注文の場合に発生した程度の発生率ですから、あまり気にされることもないように思います。
BASE(ベイス)の出店費用と手数料
BASEでは出店に関する費用は、基本的に無料で出店することができます。
BASEで費用が掛かるのは、オプションのAppsを利用する場合と、商品の販売が成立した際の「決済手数料」「サービス利用料」が必要です。
BASEでは、すべての決済を「BASEかんたん決済」というエスクロー決済を利用しています。
エスクロー決済とは取引の安全性を保証するための仲介サービスで、決済に関する部分をBASEが代行して行う事を意味しています。
BASEかんたん決済では、以下の決済方法を全て利用することが可能です。
クレジットカードは、ネット通販における必須の決済方法ですね。
携帯キャリア決済にも、ドコモ、AU、ソフトバンクと主要携帯3キャリアすべてに対応できています。
銀行振込やコンビニ決済に加えて、需要が高まっている後払いも可能です。
BASEかんたん決済の手数料率は3.6%+40円です。
ただ、公式サイトでも非常に小さな表記でわかり辛いのですが、別途サービス手数料が3%必要となっています。
以前は、BASEではサービス手数料はかかっていませんでしたが、2018年2月時点では、別途手数料が3%追加で必要となりました。
これだけ機能が充実したネットショップ構築サービスなのですから、これまで無料で利用できていたことがおかしかったとも言えます。
販売成立時に、3%が加算されるわけですから、売れなければ手数料もかからないため、BASE出店者としてのリスクはやはり低い、限りなくゼロに近いと言えますね。
BASEで販売が成立した場合の「手数料」の合計は6.6%+40円が必要ということになります。
BASE(ベイス)出店のまとめ
BASE(ベイス)のサービス内容、決済手数料や機能面での最新情報をご紹介いたしました。
サービス手数料3%が必要になったとはいえ、ベイスがネットショップを手軽にオープンできるサービスとして最もおすすめであることは変わりません。
BASEで売れないとお悩みの方は、集客面の施策と商品露出が圧倒的に足らないケースが非常に多いと思います。
ツイッターやFacebookページ、今ではLINEやインスタグラムなど、無料で使えるSNSも非常に充実していますから、ネットショップの商品露出にSNSは必須対応だと思います。
商品を露出させながら、商品の背景にあるストーリーやこだわりなどをブログで発信することも、将来的な顧客育成の場所としても有効な施策だと思います。
BASEは確かに集客力が弱いですが、BASEだけの機能で何とかしようとせずに、無料で出店可能なショッピングモールであるヤフーショッピングや、2018年3月までに出店すれば、まるまる一年間の固定費がゼロ円となるKDDI系のWowmwaに出店するのも有効策だと思います。
BASEでネットショップを出店するのに、リスク、コストがかかるという点は現時点でもないため、安心してネットショップを開業していただければと思います。
今回の内容が、BASEにてネットショップを出店しようと思われている方の参考になれば幸いです。
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