2024年10月更新 BASE ベイス 出店の評判とメリット デメリット 機能
無料でかんたんにネットショップを開業できるサービスとして人気のある「 BASE ベイス 」について、BASEのメリット・デメリットから、各機能についてまで現役出店者が考察いたします。
以前は有料で使っていた機能なども無料化されていたり、販売時の手数料が新たに制定されているため、2024年10月の情報を反映させた考察を行いました。
BASEでネットショップ出店を検討されている方の参考になれば幸いです。
BASE ベイス とは
BASE(ベイス)とは、ネットショップを最短3分、しかも無料で開業できるインスタントECサービスの事です。
BASEは、2024年2日で190万店舗以上の出店者がいると発表されています。
無料でネットショップを開設できるBASEが2022年12月9日(金)に190万ショップを突破 ネットショップBASE (ベイス)が2022年12月9日(金)に190万ショップを突破しました。 2012[…]
BASEについては、当サイトでも以前からおすすめサービスとして機能や手数料などを紹介していましたが、2018年2月に、決済手数料以外のサービス手数料3%が発生したり、有料機能が無料化されていたりと改変がありましたのでこの度最新情報をまとめなおすことにいたしました。
BASEがなぜ、無料出店できるネットショップの中でも特におすすめなのかについて、メリット・デメリット、主要な機能を現役出店者が考察いたします。
BASEでネットショップ出店を検討されている方の参考になれば幸いです。
BASE ベイス のメリット
BASEにネットショップを出店する最大のメリットは、「無料で簡単にネットショップを開けること」です。
機能面については、後程詳しくご紹介しますが、無料でこれだけ機能が充実したECサービスはBASEの他にはありません。
また、ネットショップの運営は、いろいろと複雑な業務がからみあうこともあり、管理画面も非常に煩雑になりわかり辛いことが良くありますがBASEはバックヤードについてもシンプルでわかりやすいです。
利用する側が、簡単に扱えることを中心に設計されているインターフェイスだと思います。
無料でかんたんにネットショップを始められますが、機能は決して無料版というわけではなく、有料なのは出金サイクルとチャージバックに関する機能とBASEロゴの非表示化程度のものです。
BASEはメリットが非常に大きなECサービスだと思います。
BASEベイスのデメリット
無料でネットショップを専門的なスキルなしで構築できるBASEですが、デメリットももちろんあります。
BASEだけのデメリットではありませんが、カラーミーショップなどの自社ECサイトは共通して、集客機能が弱いというデメリットを持っています。
楽天市場などのショッピングモールへの出店と比較するとよくわかるのですが、自社ECサイトは山の上にある人知れない個人店舗にすぎません。
楽天市場などのショッピングモールは、商店街、もっと言えばイオンモールのような複合商業施設の中にテナントを出店する形式です。
出店して商品を並べていれば、いつかはお客さんの目に触れる可能性があり、来店して購入してくれる可能性もあるのがモール型への出店です。
楽天市場などのモールは、固定費用が高くなるデメリットがありますが、モールでもヤフーショッピングなら、出店に関する固定費が無料化されているモールもあります。
BASEで弱い集客面をヤフーショッピングなどのECモールとの連携によってカバーするという「多店舗展開」も人手的、時間的なリソースは必要になりますが、効果は高いと思います。
BASEなどの自社ECサイトへ出店する場合は、どのように集客を行うのか、SNSを使うのか、ブログや広告を使うのかを予め頭の隅においておいてください。
BASE ベイス の主な機能について
BASE(ベイス)の主な機能について、無料で利用できる機能と、有料で利用できる機能をそれぞれご紹介いたします。
BASEで無料で使える機能について
BASEにおいて、無料で利用できる機能を、機能別にご紹介いたします。
BASEでは、一部の機能を除き、9割以上の機能が無料で利用できるため、無料で使えます。
今回は、2024年2月時点でBASEで利用できる機能をご紹介いたします。
BASEのショップのルールを設定する機能
「シークレットEC」は、BASEのネットショップにパスワードを設定して、特定のユーザーにだけ公開できるショップを作ることができる機能です。
「配送日設定」は、お届け可能日や休業日、配送時間を設定する事ができる機能です。またお客様が配送希望日時を指定できるようになる為、商品を受け取りやすくなります。
「独自ドメイン」とは、ネットショップのドメイン(URL)を自分の好みのドメインに変更する為の機能です。
既にドメインを持っていて、お名前.comなどで管理している方やこれから新規ドメインを取得してネットショップに設定したい方が独自ドメインを利用する事ができます。
他にも国内外の地域に合わせて送料の設定ができる「送料詳細設定」の機能や、海外向け、越境ECへの対応策として英語対応や海外通貨への対応も可能となっています。
BASEでは年齢制限機能も備わっており、商品に対して好ましい年齢向けに商品を販売する事ができます。
また、悪質な注文者などを対象とした「ブロックリスト」の設定も可能となっています。
商品のルールを設定する機能
「カテゴリ管理」ではネットショップの商品カテゴリーを設定して商品をより見つけやすくすることができます。
「デジタルコンテンツ販売」では、主に「写真」や「動画」、「音声」などのデジタルデータを商品として販売可能にすることができます。
BASEには「数量制限」の機能があるので、人気商品や限定販売の商品に対して、一人のユーザーが購入できる最大数を設定する事ができます。
また、ネットショップの商品画像に対して「ラベル」を付ける事で、「新商品」や「セール」などを目立たせる事も可能です。
「定期便」機能を使えば、サブスクリプションビジネスを展開する事も可能です。
「予約販売」機能により、ショップのオリジナルグッズや限定商品を時間指定にて販売開始する事ができます。
人気の商品に対しては、注文が殺到しやすい傾向がありますが、「抽選販売」の機能を利用すれば、数の限られた人気商品に対して、お客様に公正に販売する事ができます。
ギフト商品などで需要のある「名入れ」や「ギフトラッピング」などの対応は「商品オプション」機能を利用する事で対応可能です。
他にもコロナ禍以降、飲食店が特に注力している「テイクアウト」に対してもBASEは対応できる機能を持っています。
BASEのネットショップをデザインする機能
BASEでは「BASEロゴ非表示」にするには、月額500円の費用が必要となります。
基本的にBASEの認知度もある為、BASEロゴが表示されていて困るというシーンはあまりないかもしれません。
ただ、高級な商品を販売するネットショップや、ブランドイメージを強めたいというショップの場合は、BASEのロゴが表示されると、BASEイメージが先行してしまう為、ロゴを非表示にしておく方がよいかもしれません。
「ショップロゴ作成」機能は、全20種類のフォントから自分のネットショップのオリジナルロゴを作成する事ができます。
また、「HTML編集」を利用する事で、より細かいネットショップデザインが可能となります。
「ページ追加」の機能を利用する事で、ネットショップに対して用途に合わせたページを追加する事ができます。
「お知らせバナー」機能はショップページの上部にお知らせを表示させる事ができます。
キャンペーンやクーポンなどの利用促進だけでなく、災害時に配送が遅延するなどの情報を記載しておけば、注文者の方にいち早く情報を伝える事ができます。
商品を準備・作成する機能
BASEの特徴として、オリジナルのTシャツやスマホケース、アクセサリーなど様々なオリジナル商品を作成して販売する事が可能です。
より高度なオリジナル商品を作成する為に、外部サービスとも連携しているのが特徴です。
BASEのネットショップにお客様を集める機能
BASEは、自社ECサイトと呼ばれるネットショップになります。
自社ECサイトは、楽天市場やAmazonといったECモールと異なり、ネットショップへの集客、お客様の呼び込みを自分で行わなくてはなりません。
ネットショップへの集客を強化する機能としてクラウドファンディングサイトの「CAMPFIRE連携」機能が用意されていますので、集客だけでなくショップ運営や商品開発への資金調達も可能です。
また、ネットショップへの集客の定番となっている「SEO設定」や「Blog」も無料で利用できます。
最近では特にインスタグラムによるSNS集客も重要となってきていますが、BASEは「Instagram広告」機能も実装されています。
他にも「Google商品連携・広告」はGoogleのショッピング広告との連携が可能ですし、ネットショップの新商品などの情報発信に「ValuPress!」のプレスリリースを利用する事も可能です。
BASEネットショップの売上を向上させる機能
ネットショップの売上を向上させる為の販促機能として「クーポン」や「メールマガジン」「レビュー」や「セール」といった重要な施策を行う機能は全て備わっています。
また、インスタグラム上で商品を販売できる「Instagram販売」は、若い女性ユーザーがターゲットの商品を販売しているショップオーナーであれば必須で導入したい機能です。
「商品説明カスタム」機能を利用する事で、商品ページ内に動画コンテンツやスライドショーなどのコンテンツを追加する事も可能です。
商品動画があると、その商品の購買率、コンバージョン率が引きあがるというデータもあります。
BASEショップの課題を分析する機能
BASE自体にもアクセス分析機能などは備わっていますが、より高度なアクセス解析を行いたいという方は「Google Analytics設定」を利用することをおすすめします。
また、広告利用時の広告効果を測定できる機能も備わっていますので、BASEは無料とはいえ非常に高度なネットショップ運営を行う事ができます。
BASEのネットショップ運営を効率化する機能
BASEはネットショップ運営を効率化させる為の機能が非常に充実しているECカートサービスだと思います。
注文数が増えてくると、発送管理だけでも膨大な時間と人手が必要になりますが、BASEでは「送り状データダウンロード」をはじめ「CSV一括発送」「かんたん発送(ヤマト運輸連携)」などの配送関連の機能が充実しています。
また、注文データを一括ダウンロードする事もできますし、多店舗展開を実施されているショップの場合は、バックエンドシステムを導入されている事も多いと思います。
BASEでは「CROSS MALL」や「ネクストエンジン」といった大手一元管理システムとの連携も可能となっています。
お金を管理する機能
ネットショップのお金を管理する機能として、「freee」や「マネーフォワード」などのクラウド会計ソフトサービスとの連携機能も備わっています。
個人のネットショップであっても、売上が発生し、所得が20万円以上になる場合は確定申告が必要となります。
売上管理の連携機能を使えば確定申告も非常に簡単に行うことができます。
また、BASEの機能として有料の機能である「不正決済保証」はチャージバックによる被害金額を補償する保険のようなサービスとなります。
海外への取引が多いというECサイトの場合は導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
その他の機能
BASE ベイス の出店費用と手数料
BASEでは出店に関する費用は、基本的に無料で出店することができます。
BASEで費用が掛かるのは、オプションのAppsを利用する場合と、商品の販売が成立した際の「決済手数料」「サービス利用料」が必要です。
BASEでは、すべての決済を「BASEかんたん決済」というエスクロー決済を利用しています。
エスクロー決済とは取引の安全性を保証するための仲介サービスで、決済に関する部分をBASEが代行して行う事を意味しています。
BASEかんたん決済では、以下の決済方法を全て利用することが可能です。
- あと払い(PayID)
- クレジットカード決済
- AmazonPay
- コンビニ決済・Pay-easy
- キャリア決済
- 銀行振込
- PayPal
- 後払い決済(コンビニ)
クレジットカードは、ネット通販における必須の決済方法ですね。
携帯キャリア決済にも、ドコモ、AU、ソフトバンクと主要携帯3キャリアすべてに対応できています。
銀行振込やコンビニ決済に加えて、需要が高まっている後払いも可能です。
BASEかんたん決済の手数料率は3.6%+40円です。
ただ、公式サイトでも非常に小さな表記でわかり辛いのですが、別途サービス手数料が3%必要となっています。
以前は、BASEではサービス手数料はかかっていませんでしたが、2018年2月時点では、別途手数料が3%追加で必要となりました。
これだけ機能が充実したネットショップ構築サービスなのですから、これまで無料で利用できていたことがおかしかったとも言えます。
販売成立時に、3%が加算されるわけですから、売れなければ手数料もかからないため、BASE出店者としてのリスクはやはり低い、限りなくゼロに近いと言えますね。
BASEで販売が成立した場合の「手数料」の合計は6.6%+40円が必要ということになります。
2022年4月から「グロースプラン」がスタート!
BASEはこれまでは「無料」のネットショップサービスでしたが、2022年4月からは「グロースプラン」という有料プランがリリースされています。
グロースプランは月額16,580円となっていますが、手数料が2.9%とこちらもECカートサービスの中では最低水準の手数料となっています。
グロースプランのメリットは、いつでも好きなタイミングで無料プランから切り替えを行えるという点です。
ネットショップの成長に合わせて最適なコストパフォーマンスでECサイトを運営できるのはBASE最大の魅力ですね。
BASE の無料プランとグロースプランの比較
BASEは無料で出店できるスタンダードプランと月額16,580円で手数料が2.9%になるグロースプランの二つのプランが用意されています。
スタンダードプランとグロースプランの違いを表にまとめました。
プラン名 | スタンダードプラン | グロースプラン |
---|---|---|
月額料金 | 0円 | 16,580円 |
サービス利用料 | 3% | 0円 |
決済手数料 | 3.6%+40円 | 2.9% |
月商規模が50万円以上であればグロースプランの方がコストパフォーマンスが高くなります。
まずは無料のスタンダードプランで出店して、売上規模が月商50万円以上で安定したタイミングでグロースプランに切り替えるのがベストな運営方法ですね。
BASEは機能面ではスタンダードプランもグロースプランも違いはなく、全ての機能はどちらのプランでも利用する事ができます。
BASE ベイス と他のECサービスの比較
BASEは個人でも即日無料で出店できるネットショップサービスです。
非常に出店しやすいサービスですが、他社のECカートサービスと比較した場合、機能面や費用面でどのような違いがあるのでしょうか?
他のECカートサービスとBASEを徹底比較した記事を以下にまとめております。
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BASE ベイス 出店のまとめ
BASE(ベイス)のサービス内容、決済手数料や機能面での最新情報をご紹介いたしました。
サービス手数料3%が必要になったとはいえ、ベイスがネットショップを手軽にオープンできるサービスとして最もおすすめであることは変わりません。
BASEで売れないとお悩みの方は、集客面の施策と商品露出が圧倒的に足らないケースが非常に多いと思います。
ツイッターやFacebookページ、今ではLINEやインスタグラムなど、無料で使えるSNSも非常に充実していますから、ネットショップの商品露出にSNSは必須対応だと思います。
商品を露出させながら、商品の背景にあるストーリーやこだわりなどをブログで発信することも、将来的な顧客育成の場所としても有効な施策だと思います。
BASEでネットショップを出店するのに、リスク、コストがかかるという点は現時点でもないため、安心してネットショップを開業していただければと思います。
今回の内容が、BASEにてネットショップを出店しようと思われている方の参考になれば幸いです。