
「ECサイトの売上が伸びない」「広告費ばかり増えている」「アクセスはあるのに購入につながらない」。こうした課題が続くと、「一度ECコンサルに相談した方がいいのでは」と考える企業も多いでしょう。
ECコンサルとは、EC事業の現状を分析し、売上・利益・集客・CVR・リピート・業務効率などの課題を整理したうえで、改善策や優先順位を提案・支援するサービスです。ただし、会社によって「戦略やアドバイスを中心に行う」「施策の実行まで伴走する」「EC運営そのものまで支援する」など、対応範囲には大きな違いがあります。
そのため、ECコンサルを選ぶときに大切なのは「有名な会社か」「料金が安いか」だけではありません。自社が抱えている課題と、依頼先の得意領域・支援範囲が合っているかを確認することが重要です。
この記事では、ECコンサルとは何か、仕事内容、費用、EC運営代行との違い、依頼するタイミング、契約期間、スポット相談、改善事例、失敗しない選び方まで、ECコンサルを検討するときに必要な情報をまとめて解説します。
- 1 ECコンサルについて詳しく知りたい方へ
- 2 ECコンサルとは?EC事業の課題を整理して改善につなげる専門家
- 3 WebコンサルとECコンサルの違い
- 4 ECコンサルに依頼できる主な仕事内容
- 5 ECコンサルには大きく3つの支援タイプがある
- 6 ECコンサルとEC運営代行の違い
- 7 ECコンサルの費用はいくら?
- 8 ECコンサルの契約期間・契約形態も確認する
- 9 ECコンサルを検討した方がよい企業・まだ不要な企業
- 10 ECコンサルを検討した方がよい8つの状態
- 11 逆にECコンサルを依頼しなくてもよいケース
- 12 ECコンサルを依頼するタイミング
- 13 長期契約が不安ならスポット相談から始める方法もある
- 14 ECコンサルの改善事例から分かること
- 15 ECコンサル会社を選ぶ7つのポイント
- 16 ECコンサルでよくある失敗パターン
- 17 ECコンサルに相談する前に準備しておきたいもの
- 18 ECコンサルへ依頼するまでの流れ
- 19 売れるネットショップの教科書が考えるEC改善
- 20 ECコンサルについてよくある質問
- 21 まとめ|ECコンサル選びで重要なのは「自社の課題との相性」
- 22 何から改善すればよいかわからない方へ
ECコンサルについて詳しく知りたい方へ
ECコンサルについて調べている方は、現在の検討段階に合わせて以下の記事も参考にしてください。
- ECコンサルの費用相場|月額料金、料金体系、支援内容、年間コスト、費用対効果を詳しく解説
- ECコンサル会社の選び方|得意領域、担当者、実行体制、KPI、契約条件など7つの比較ポイントを解説
- ECコンサルとEC運営代行の違い|判断を支援してもらうのか、実務まで任せるのかを比較
- ECコンサルを依頼するタイミング|売上規模だけでなく、相談すべき7つのサインから判断
- ECコンサルへ相談する前の準備|必要なデータ、質問、社内体制を整理
- ECコンサルのスポット相談|長期契約せず、単発で相談したい場合の考え方を解説
- ECコンサルの契約期間・契約形態|3か月・6か月・1年の違い、自動更新、途中解約まで解説
- ECコンサルの改善事例|売上・CVR・業務効率はどのように改善するのかを事例から解説
- ECコンサルに依頼しても売上が上がらない7つの原因|すでに依頼しているものの成果が出ていない場合の確認ポイントを解説
ECコンサルとは?EC事業の課題を整理して改善につなげる専門家
ECコンサルとは、ネットショップやEC事業の現状を分析し、売上や利益を伸ばすための戦略・改善策を提案する専門サービスです。単に「売上を上げるアイデアを教えてもらう」というより、現在どこに問題があり、何から改善すべきなのかを整理する役割があります。
現状分析 → 課題特定 → 優先順位決定 → 改善施策 → 実行 → 検証
EC事業では、売上が伸びない原因が一つとは限りません。アクセス不足、商品ページの問題、価格、広告効率、購入導線、リピート率、在庫、受注処理など、複数の要因が絡んでいることがあります。
そのためECコンサルには、個別施策を提案するだけではなく、「現在のEC事業で最も大きなボトルネックはどこなのか」を見つけ、改善の順番を決めることが求められます。
WebコンサルとECコンサルの違い
WebコンサルとECコンサルは似ていますが、確認する範囲が異なります。WebコンサルではSEO、Web広告、アクセス解析、サイト改善などWebマーケティング全般を扱うことが多い一方、ECでは商品、価格、在庫、物流、受注、リピート、多店舗運営など、販売事業そのものまで見る必要があります。
| 項目 | Webコンサル | ECコンサル |
|---|---|---|
| SEO・Web広告 | ○ | ○ |
| アクセス解析 | ○ | ○ |
| 商品・価格 | △ | ○ |
| CVR・購入導線 | ○ | ○ |
| 在庫・物流・受注 | △ | ○ |
| リピート・LTV | △ | ○ |
| 楽天・Amazon等のモール運営 | △ | ○ |
ECサイトはアクセスを増やせば必ず売上が伸びるわけではありません。アクセスは十分あるのに商品ページで離脱している場合もあれば、売上は増えているものの広告費や物流コストが増え、利益が残っていないケースもあります。
ECコンサルには、Webマーケティングだけではなく、EC事業全体を見ながら改善ポイントを判断する視点が必要です。
ECコンサルに依頼できる主な仕事内容
ECコンサルに依頼できる内容は会社や契約によって異なりますが、主に次のような領域があります。
EC事業・売上戦略の設計
売上構成、商品構成、顧客層、競合、自社の強みなどを分析し、今後どのようにEC事業を伸ばしていくかを整理します。「楽天市場を伸ばすのか」「自社ECを強化するのか」「広告を増やす前に商品ページを改善するのか」といった判断もこの領域です。
SEO・集客改善
Google検索、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonなど、それぞれの販売チャネルに合わせて集客方法を改善します。SEOだけではなく、Web広告、SNS、メルマガ、LINEなどを含めて集客全体を見る場合もあります。
商品ページ・CVR改善
アクセスはあるのに売れない場合は、商品ページや購入導線に問題がある可能性があります。商品写真、商品説明、価格、レビュー、送料表示、CTA、カート導線などを確認し、購入率の改善を目指します。
広告改善
Google広告、Meta広告、楽天RPP、Amazon広告などの運用状況を分析します。広告のROASやCPAだけではなく、商品粗利やCVRまで含めて判断し、広告費を増やすべきか、商品ページ側を先に改善すべきかを整理します。
CRM・リピート改善
新規顧客を獲得するだけでは、安定したEC事業にはなりません。F2転換率、リピート率、LTV、メルマガ、LINE、休眠顧客施策などを確認し、既存顧客からの売上を伸ばしていきます。
楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのモール改善
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングでは、それぞれ検索、広告、イベント、商品ページ、店舗運営の考え方が異なります。そのため、特定のモール運営を得意とするECコンサルもあります。
受注管理・業務効率化
売上が増えても、受注処理・在庫管理・出荷業務が追いつかなければ現場の負担が増えてしまいます。特に複数店舗を運営している企業では、受注管理システムや在庫連携、自動化まで含めて改善することがあります。
複数店舗の受注処理を効率化したい場合は「受注管理システム比較」も参考にしてください。
データ分析・KPI設計
EC改善では「なんとなく売上が悪い」で終わらせず、数字から原因を切り分けることが重要です。アクセス数、CVR、客単価、CPA、ROAS、リピート率、LTVなどを確認し、どこを改善すれば売上や利益への影響が大きいのかを判断します。
ECコンサルには大きく3つの支援タイプがある
「ECコンサル」と書かれていても、実際の支援方法は同じではありません。大きく分けると、アドバイス型、伴走型、実行支援・運営代行型の3タイプがあります。

| タイプ | 主な支援内容 | 向いている企業 |
|---|---|---|
| アドバイス型 | 分析・定例会・改善提案・レポート | 社内に実行担当者がいる |
| 伴走型 | 分析・改善提案・進行管理・効果検証 | 実行担当者はいるが戦略や判断に困っている |
| 実行支援・運営代行型 | 制作・広告・商品登録・CRM・運営業務など | 社内の実行リソースが不足している |
重要なのは、どのタイプが優れているかではありません。自社に不足しているのが「判断」なのか、「専門知識」なのか、「実行する人」なのかによって必要な支援は変わります。
ECコンサルとEC運営代行の違い
ECコンサルとEC運営代行は混同されやすいですが、基本的な役割は異なります。ECコンサルは課題分析や戦略・改善提案を中心とし、EC運営代行は商品登録、ページ更新、広告運用、受注対応などの実務を担当するサービスです。

| 項目 | ECコンサル | EC運営代行 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 分析・戦略・改善提案 | EC運営業務の実行 |
| 課題分析 | ◎ | ○ |
| 戦略設計 | ◎ | ○ |
| 商品登録 | △ | ◎ |
| ページ制作 | △ | ◎ |
| 受注・運営業務 | △ | ◎ |
| 向いている企業 | 社内に実行人員がいる | 社内の実行人員が不足している |
ただし、実際には戦略から実行まで一貫して対応する支援会社もあります。そのため「ECコンサル」「運営代行」という名称だけで判断せず、契約後にどこまで対応してもらえるのかを確認しましょう。
「自社にはどちらが必要なのか」を詳しく判断したい場合は、「ECコンサルとEC運営代行の違い|どちらを選ぶべき?費用・支援範囲を比較」で詳しく解説しています。
ECコンサルの費用はいくら?
ECコンサルの費用は、支援範囲や打ち合わせ頻度、分析内容、実行支援の有無によって大きく変わります。そのため「ECコンサルなら月○万円」と一律に考えることはできません。
| 支援内容 | 費用の考え方 |
|---|---|
| 定例相談・アドバイス中心 | 比較的低価格になりやすい |
| 分析・戦略・改善提案 | 分析範囲やミーティング頻度で変動 |
| 実行支援を含む | 制作・広告・CRMなどの作業範囲によって上がる |
| 運営代行まで含む | 業務量・店舗数・売上規模などで大きく変動 |
重要なのは、料金の安さだけで判断しないことです。月額費用が安くても、提案が実行されずECサイトが何も変わらないのであれば、費用対効果が高いとは言えません。逆に費用が高くても、実行支援によって社内工数が減り、売上や利益が改善するのであれば、事業として価値がある場合があります。
「月額いくらか」だけではなく、「その料金に何が含まれているのか」「自社側には何の作業が必要なのか」まで確認しましょう。
月額料金の目安、料金体系、年間コスト、追加費用、費用対効果まで詳しく知りたい方は「ECコンサルの費用相場はいくら?月額料金・料金体系・依頼できる範囲を解説」をご覧ください。
ECコンサルの契約期間・契約形態も確認する
ECコンサルを比較するときは、月額料金だけでなく、最低契約期間まで含めて確認することが重要です。同じ月額料金でも、3か月契約と1年契約では総契約額が大きく変わります。
スポット相談 → 判断を一度補いたい
1〜3か月 → 特定課題を短期改善したい
3〜6か月 → 改善後の検証まで行いたい
6か月〜1年 → EC事業全体を継続的に改善したい
さらに、自動更新、中途解約、解約予告期間、成果物の扱いなども契約前に確認しておく必要があります。
詳しくは「ECコンサルの契約期間はどれくらい?3か月・6か月・1年の違いと契約形態を解説」をご覧ください。
ECコンサルを検討した方がよい企業・まだ不要な企業
ECコンサルは、すべてのネットショップに必要なサービスではありません。現在の課題や社内体制によって、外部支援を入れた方がよいケースと、まず自社で改善した方がよいケースがあります。
| 現在の状態 | 考え方 |
|---|---|
| 売上が長期間伸びていない | 外部分析を検討する価値がある |
| アクセスはあるのに売れない | CVR・商品ページ・購入導線の分析を検討 |
| 広告費が増えても利益が増えない | 広告だけでなく利益構造まで確認 |
| 施策が思いつきで決まっている | 改善の優先順位整理が必要 |
| 社内にECの専門人材がいない | 外部専門家を利用する価値がある |
| 課題も改善方法も明確 | まず自社で実行してもよい |
| 実行担当者がまったくいない | コンサルだけでなく運営代行も検討 |
ECコンサルを検討した方がよい8つの状態

特に次のような状態が続いている場合は、一度外部の視点を入れてみる価値があります。
- 売上が長期間伸びていない
- アクセスはあるのに購入されない
- 広告費が増えているのに利益が増えない
- 毎月の施策が思いつきで決まっている
- ECの専門人材が社内にいない
- 楽天・Amazon・Yahoo!ショッピング・自社ECなど複数店舗を運営している
- データはあるが分析できていない
- やることが多すぎて優先順位を決められない
特に、「問題があることは分かっているが、何が原因なのか分からない」という状態は、ECコンサルとの相性がよいケースです。
逆にECコンサルを依頼しなくてもよいケース
一方で、必ずしもECコンサルへ依頼する必要がないケースもあります。
課題と改善方法が明確になっている
「商品写真が古いので撮影し直す」「送料表示が分かりにくいので修正する」など、問題と改善方法が明確で、自社で実行できるのであれば、まず実行した方が早い場合があります。
開店直後で分析できるデータがほとんどない
ECサイトを開店したばかりで、アクセスや注文がほとんどない場合は、詳細な分析以前に商品を掲載し、集客し、一定のデータを蓄積することを優先した方がよいケースがあります。
提案を実行する人が社内にいない
改善提案を受けても誰も実行できない場合は、コンサルだけでは問題が解決しない可能性があります。実行支援やEC運営代行まで含めたサービスを検討した方がよいでしょう。
ECコンサルを依頼するタイミング
ECコンサルは、売上が完全に落ちてから利用するものとは限りません。事業の変化や成長に伴って判断が難しくなったタイミングも、外部支援を検討する機会です。
売上が頭打ちになったとき
これまで順調に伸びていた売上が止まった場合、次の成長段階へ進むための新しい課題が生まれている可能性があります。
広告効率が悪化したとき
広告費を増やしても売上や利益が増えない場合、広告そのものではなく、商品ページ、CVR、価格、商品構成などに原因があることもあります。
多店舗運営が複雑になったとき
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、自社ECなど店舗数が増えると、受注・在庫・商品登録などの運営業務も複雑になります。売上改善だけでなく、業務効率化まで含めて見直すタイミングです。
EC担当者だけでは判断できなくなったとき
一人のEC担当者が集客、広告、商品登録、分析、販促、受注管理まで担当していると、すべての分野を深く分析することは難しくなります。外部の専門家を入れることで、施策の優先順位を整理しやすくなります。
ECサイトをリニューアルする前
サイトリニューアルでは、デザインを新しくすること自体が目的にならないよう注意が必要です。現在の課題を整理してから、何を改善するためのリニューアルなのかを明確にしておくことが重要です。
さらに詳しく判断したい方は、「ECコンサルを依頼するタイミングは?売上規模・相談すべき7つのサインを解説」をご覧ください。
長期契約が不安ならスポット相談から始める方法もある
「ECコンサルには興味があるが、いきなり月額契約するのは不安」という場合は、スポット相談から始める方法もあります。
- 何から改善すべきか整理したい
- 現在の施策が正しいか確認したい
- リニューアル前に第三者の意見がほしい
- 広告やSEOの方向性を確認したい
- 社内で実行できるが判断だけ補いたい
スポット相談で改善方向が整理できれば、その後は社内で実行することもできます。逆に、継続的な分析やPDCAが必要だと分かった段階で月額支援へ移行する方法もあります。
詳しくは「ECコンサルはスポット相談できる?単発相談が向いているケースと注意点」をご覧ください。
ECコンサルの改善事例から分かること
ECコンサルを検討するときは、「どのくらい売上が伸びたか」だけではなく、どのような課題があり、何を改善し、誰が実行し、どのように検証したのかを見ることが重要です。
課題 → 優先順位 → 実行 → 数値確認 → 再改善
EC改善では、売上だけでなく、CVR、客単価、リピート、広告効率、利益、業務効率など複数の指標を確認します。
実際の改善事例や、成果が出やすいECに共通するポイントについては、「ECコンサルの改善事例|売上・CVR・業務効率はどう変わる?」で詳しく紹介しています。
ECコンサル会社を選ぶ7つのポイント
ECコンサル会社を選ぶときは、知名度や料金だけで判断しないようにしましょう。特に次の7項目を確認してください。
- 自社の課題と相手の得意分野が合っているか
- 自社と近い業種・売上規模・販売チャネルの支援経験があるか
- 実際に誰が担当するのか
- 提案だけか、実行支援まで対応するのか
- どのKPIを見て改善するのか
- 定例会・チャットなどコミュニケーション方法が合っているか
- 契約期間・費用・追加費用・解約条件が明確か
例えば楽天市場の売上改善が目的なのに、自社ECを中心に支援している会社へ依頼しても、自社の課題と得意領域が合わない可能性があります。
「有名なECコンサル会社か」より、「自社の現在のボトルネックを解決できるか」を基準に選ぶことが大切です。
契約前に確認したい7つの比較ポイント、注意したい会社の特徴、無料相談で聞く質問まで詳しく知りたい方は「ECコンサル会社の選び方|失敗しない7つの比較ポイントを解説」も参考にしてください。
ECコンサルでよくある失敗パターン
ECコンサルを契約すれば、自動的に売上が伸びるわけではありません。依頼側と支援側の役割が曖昧だと、良い提案を受けても改善が進まないことがあります。
コンサルを契約すること自体が目的になる
「専門家に頼んだから安心」となり、自社側が改善に関与しなくなると、施策が実行されず成果につながりにくくなります。
提案だけ増えて実行されない
SEO、広告、SNS、商品ページ、CRMなど、毎月たくさんの改善案が出ても、実際に変更されなければECサイトは変わりません。
KPIが売上だけになっている
EC売上は大きく分けると、次のように考えられます。
売上 = アクセス数 × 購入率(CVR)× 客単価
さらに継続的なEC事業では、リピート率やLTV、利益率も重要です。売上だけを見ていると、何が良くなったのか、どこに問題があるのかを判断しにくくなります。
自社の利益構造を見ていない
広告費や値引きを増やせば売上が伸びることはあります。しかし、広告費、送料、モール手数料、ポイント、クーポン、外注費などまで含めると、利益がほとんど増えていないこともあります。
依頼先の得意領域と自社の課題が合っていない
自社の最大の課題がリピート率なのに新規広告獲得だけを得意とする会社へ依頼しているなど、課題と専門性がずれているケースです。
すでにECコンサルを利用しているものの成果が出ていない場合は「ECコンサルに依頼しても売上が上がらない7つの原因」で詳しく解説しています。
ECコンサルに相談する前に準備しておきたいもの
相談前にすべてのデータを完璧に揃える必要はありません。ただし、次のような情報があると、現在の課題を整理しやすくなります。
- 過去12か月程度の売上
- 月間アクセス数
- CVR
- 客単価
- 広告費
- 広告経由の売上
- 粗利率
- リピート率
- 商品別売上
- 楽天・Amazon・自社ECなど店舗別売上
- 現在感じている課題
すべて分からなくても問題ありません。むしろ、「何の数字を確認すればいいか分からない」という状態自体が、現在のEC運営で改善すべきポイントになることもあります。
相談前に何を準備するか詳しく知りたい方は、「ECコンサルに相談する前に準備すること|必要なデータ・質問・社内体制を解説」をご覧ください。
ECコンサルへ依頼するまでの流れ
ECコンサルを利用するときは、いきなり契約するのではなく、現在の課題と支援範囲を整理してから進めます。
STEP1|現在の課題を整理する
「売上を上げたい」だけではなく、現在どこで困っているのかを整理します。
STEP2|相談・診断
ECサイトや各種データを確認し、現在の状態を把握します。
STEP3|課題を分析する
アクセス、CVR、商品、広告、リピート、運営業務などからボトルネックを探します。
STEP4|改善提案・見積もり
何を改善するのか、どこまで支援してもらうのか、費用はいくらかを確認します。
STEP5|契約・役割分担
支援内容、KPI、期間、自社側と支援会社側の役割を明確にします。
STEP6|改善施策を実行する
優先順位に沿って施策を進めます。
STEP7|数字で効果を確認する
施策前後の数字を比較し、継続・改善・中止を判断します。
売れるネットショップの教科書が考えるEC改善
EC改善で重要なのは、たくさんの施策を実行することではありません。「現在、売上や利益を止めている最大の原因はどこなのか」を見つけることです。
例えばアクセスそのものが少ないネットショップで、商品ページのボタン色だけを変更しても、大きな売上改善につながらない可能性があります。逆にアクセスは十分あるのに購入されていないのであれば、新しい広告を増やす前に、商品ページや購入導線を確認した方がよいケースがあります。

| 現在の状態 | 優先して確認したいこと |
|---|---|
| アクセスが不足している | SEO・広告・SNSなど集客 |
| アクセスはあるが売れない | 商品・価格・商品ページ・CVR・購入導線 |
| 購入はされるが売上が伸びない | 客単価・アップセル・クロスセル |
| 新規購入はあるが継続しない | F2転換率・リピート率・LTV・CRM |
| 売上は伸びているが現場が回らない | 受注管理・在庫・物流・業務効率 |
| 売上は伸びているが利益が残らない | 広告費・粗利・送料・手数料・運営コスト |
つまりEC改善は、集客 → 購入 → 客単価 → リピート → 利益 → 業務効率のどこにボトルネックがあるかを確認してから、施策を決めることが重要です。
ECコンサルについてよくある質問
ECコンサルの料金はいくらくらいですか?
支援内容によって大きく異なります。定例相談だけなのか、分析・改善提案まで行うのか、制作や広告運用など実行支援まで含むのかによって料金は変わります。料金だけではなく、支援範囲と自社側に必要な作業を確認してください。
小規模なネットショップでもECコンサルを利用できますか?
依頼自体はできますが、費用対効果を確認する必要があります。売上規模や現在の課題によっては、まず自社でできる改善を進めた方がよい場合もあります。
ECコンサルとEC運営代行はどちらを選べばいいですか?
社内に実行できる担当者がいて、戦略や判断に困っている場合はECコンサルが向いています。改善施策を実行する人自体が不足している場合は、運営代行や実行支援まで対応するサービスを検討した方がよいでしょう。
ECコンサルを依頼すればどれくらいで成果が出ますか?
一律には言えません。広告や商品ページ改善のように比較的短期間で数字を確認できる施策もあれば、SEOやCRMのように一定期間の検証が必要な施策もあります。契約前に「いつ・何の数字で成果を判断するのか」を確認することが重要です。
長期契約しないとECコンサルは利用できませんか?
必ずしも長期契約が必要とは限りません。会社によってはスポット相談や単発診断に対応している場合があります。課題整理やセカンドオピニオンだけ必要で、自社で実行できる場合はスポット相談も選択肢になります。
ECコンサルへ相談する前にデータを揃える必要がありますか?
すべて揃っていなくても相談できます。売上、アクセス、広告費、CVRなど、分かる範囲で準備しておくと課題を整理しやすくなります。
改善事例と同じ施策をすれば同じ成果が出ますか?
同じ成果が出るとは限りません。商材、売上規模、広告費、販売チャネル、運営体制によって優先すべき施策は異なります。事例を見るときは、成果の数字だけではなく、課題と改善プロセスを確認してください。
まとめ|ECコンサル選びで重要なのは「自社の課題との相性」
ECコンサルは、EC事業の現状を分析し、課題の整理や改善戦略を支援するサービスです。ただし、ECコンサルへ依頼すれば自動的に売上が伸びるわけではありません。
課題を見つける → 優先順位を決める → 施策を実行する → 数字で検証する → 次の改善へ進む
このサイクルを継続することが重要です。また、ECコンサル会社によって、楽天市場に強い、広告に強い、自社ECに強い、CRMに強い、実行支援までできるなど、それぞれ得意分野が異なります。
料金や会社の知名度だけで決めるのではなく、自社が今どこで困っているのかを整理し、その課題を解決できる支援先を選ぶことが大切です。
料金を知りたい → ECコンサルの費用相場
会社を比較したい → ECコンサル会社の選び方
コンサルと運営代行で迷っている → ECコンサルとEC運営代行の違い
相談するタイミングを知りたい → ECコンサルを依頼するタイミング
相談前に準備したい → ECコンサル相談前の準備
まず単発で相談したい → ECコンサルのスポット相談
契約条件が気になる → ECコンサルの契約期間・契約形態
実際の改善例を見たい → ECコンサルの改善事例
すでに依頼しているが成果が出ない → ECコンサルで成果が出ない原因
何から改善すればよいかわからない方へ
「売上が伸びない原因が分からない」「SEO、広告、商品ページなど、どこから改善すればよいか判断できない」「ECコンサルへ依頼する前に、まず自社の課題を知りたい」。そのような場合は、いきなりコンサル契約を検討する必要はありません。
売れるネットショップの教科書では、ECサイトの無料診断を行っています。商品ページ、SEO、購入導線、集客などを確認し、現在のECサイトで何がボトルネックになっているのか、どこから改善すべきなのかを整理します。
無料診断を受けたからといって、ECコンサルの契約が必要になるわけではありません。まずは自社の現在地を把握してから、スポット相談で十分なのか、継続的なコンサルが必要なのか、自社で改善できるのか、運営代行など別の支援が必要なのかを判断してください。