「できるだけ手数料をかけずにネットショップを始めたい」「販売手数料が無料のサービスはないの?」と考える方は多いと思います。特に開店直後は売上がまだ読めないため、月額料金や販売時にかかる手数料などのコストは、できるだけ抑えてスタートしたいところです。
ただし、ネットショップの料金を見るときに注意したいのが、「初期費用0円」「月額0円」「販売手数料0円」は、それぞれ意味が違うということです。販売手数料という名目が0円でも決済手数料が発生する場合がありますし、月額料金がかかるサービスでも、売上が増えると無料プランより総コストが安くなることがあります。
この記事では、2026年現在の主要ネットショップサービスを例に、販売手数料無料の考え方、BASE・STORES・カラーミーショップ・Shopify・Yahoo!ショッピングなどの料金構造、売上が増えたときにプランを見直す考え方まで分かりやすく解説します。
この記事の結論
- 「販売手数料0円」だけでネットショップを選ばない
- 月額料金と売れたときの手数料は分けて考える
- 無料プランでも決済手数料などが発生する場合がある
- 売上が増えると有料プランの方が安くなることがある
- 最終的には「いくら利益が残るか」で比較する
- 1 結論|「販売手数料0円」より総コストを見ることが重要
- 2 ネットショップにはどんな手数料がある?
- 3 「月額0円」と「販売手数料0円」はまったく違う
- 4 主要ネットショップサービスの料金を比較
- 5 Yahoo!ショッピングは現在「完全無料」ではない
- 6 BASEで1万円売れたら手数料はいくら?
- 7 売上が増えると「無料プラン」の方が高くなることもある
- 8 固定費0円のプランが向いているショップ
- 9 本当に見るべきなのは「手数料率」ではなく利益
- 10 ラクマはもう販売手数料無料ではない
- 11 メルカリの販売手数料は10%
- 12 「販売手数料無料」という言葉で確認したい5つのこと
- 13 売上規模に合わせてネットショップの料金プランを選ぶ
- 14 ネットショップの手数料は定期的に見直そう
- 15 手数料だけでネットショップを選ばない方がいい理由
- 16 ネットショップ全体の費用を比較したい場合
- 17 販売手数料についてよくある質問
- 18 まとめ|「無料」を探すより「利益が残るネットショップ」を選ぼう
- 19 参考情報
結論|「販売手数料0円」より総コストを見ることが重要
ネットショップサービスの中には、「販売手数料」という名目を取らないものや、初期費用・月額料金0円で始められるプランがあります。しかし、商品が売れても一切費用が発生しないネットショップサービスはほとんどありません。
例えばBASEのスタンダードプランは初期費用・月額費用0円ですが、通常のWebショップ注文では決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%が発生します。STORESのフリープランも月額0円ですが、ネットショップの決済手数料は5.5%〜です。
つまり、「無料でネットショップを作れること」と「売れたときの手数料が無料であること」は別です。ネットショップを比較するときは、月額料金+販売時の手数料+決済手数料+その他必要費用まで含めて考えることが重要です。
ネットショップにはどんな手数料がある?
「ネットショップの手数料」と一言でいっても、実際には複数の費用があります。サービスによって名称も料金体系も異なるため、単純に「手数料○%」だけを比較すると正しく判断できません。
| 費用 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | ショップを開設するときに発生する費用 |
| 月額料金 | 毎月固定で発生するシステム利用料 |
| 販売手数料・サービス利用料 | 売上金額などに応じて発生する費用 |
| 決済手数料 | クレジットカードなどの決済時に発生する費用 |
| 振込手数料 | 売上金を銀行口座へ振り込む際に発生する費用 |
| ポイント原資 | ECモールなどで付与するポイントの店舗負担 |
| アフィリエイト費用 | アフィリエイト経由で売れた場合などに発生する費用 |
| オプション料金 | 追加アプリや拡張機能などを利用するときの費用 |
例えば「販売手数料0円」でも、決済手数料が5%かかれば、10万円売れたときには単純計算で5,000円程度の決済費用が発生します。そのため、サービス紹介ページに書かれている「0円」だけを見るのではなく、実際に商品が売れたときに売上から何円差し引かれるのかを確認しましょう。
「月額0円」と「販売手数料0円」はまったく違う
ここはネットショップの料金を比較するときに特に間違えやすいポイントです。月額料金が0円でも、商品が売れたときに決済手数料やサービス利用料が発生する場合があります。
例えばBASEスタンダードプランは初期費用・月額費用0円ですが、通常のWebショップ注文では決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%が発生します。一方、STORESのフリープランも月額0円ですが、ネットショップ決済手数料は5.5%〜です。
反対に、有料プランでは毎月固定費が発生するものの、決済手数料を低く設定しているケースがあります。つまり料金体系には、固定費を抑える代わりに売れたときの料率を高くするタイプと、毎月固定費を支払う代わりに売れたときの料率を抑えるタイプがあります。
主要ネットショップサービスの料金を比較
代表的なネットショップサービスを簡単に比較すると、料金構造にはかなり違いがあります。ここでは細かなオプション料金ではなく、「月額費用」と「売れたときの主な費用」という視点で整理します。
| サービス | 月額の考え方 | 売れたときの主な費用 |
|---|---|---|
| BASE スタンダード | 0円 | 決済3.6%+40円+サービス利用料3% |
| STORES フリー | 0円 | ネットショップ決済5.5%〜 |
| カラーミーショップ フリー | 0円 | 決済サービス利用時に決済関連費用が発生 |
| Shopify | 月額制 | 利用プラン・決済方法に応じた決済手数料 |
| Yahoo!ショッピング | 月額システム利用料あり | 売上ロイヤリティ+決済・ポイントなど |
BASEには売上規模が大きいショップ向けのグロースプランもあり、月額費用を支払う代わりに通常の決済手数料が2.9%となり、サービス利用料は0円です。売上が少ない段階ではスタンダードプランが使いやすくても、売上が増えるとグロースプランの方が総コストを抑えられる可能性があります。
カラーミーショップのフリープランも初期費用・月額費用0円で始められますが、オンライン決済を利用する場合は決済関連費用が発生します。Shopifyについても月額料金に加えて決済手数料が発生するため、単純な月額料金だけで比較しないことが大切です。
Yahoo!ショッピングは現在「完全無料」ではない
以前のYahoo!ショッピングは、初期費用0円・月額システム利用料0円・売上ロイヤリティ0円という料金体系が大きな特徴でした。そのため、古いネットショップ比較記事では「無料で出店できるモール」として紹介されていることがあります。
しかし、2026年現在は料金体系が変更されており、初期費用0円、月額システム利用料10,000円(税抜)、売上ロイヤリティ2.5%となっています。さらに、決済サービス利用料やストアポイント原資、条件によってはアフィリエイト関連費用なども発生します。
ネットショップやECモールの料金体系は数年で大きく変わることがあります。そのため、古い比較記事だけを見て出店先を決めるのではなく、必ず公式サイトの最新料金を確認しましょう。
BASEで1万円売れたら手数料はいくら?
「月額0円でも売れたら費用が発生する」と言われても、具体的な金額が分かりにくいと思います。そこでBASEスタンダードプランを例に、通常のWebショップ注文で10,000円の商品が1件売れた場合を単純計算してみます。
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 売上 | – | 10,000円 |
| 決済手数料 | 10,000円×3.6% | 360円 |
| 注文ごとの固定費 | 1注文あたり | 40円 |
| サービス利用料 | 10,000円×3% | 300円 |
| 合計 | – | 700円 |
この条件では、10,000円の売上に対して700円の関連手数料が発生する計算です。手数料差引後は9,300円ですが、ここからさらに商品原価、送料、梱包費、広告費などを差し引く必要があります。
なお、実際の費用は利用する決済方法などによって異なる場合があります。この計算は、料金の考え方を理解しやすくするための単純例として見てください。
売上が増えると「無料プラン」の方が高くなることもある
開業直後は売上が少ないため、月額0円のプランは非常に使いやすい選択肢です。しかし、売上が増えてくると、毎月固定費を支払ってでも決済手数料を下げた方が、総コストを抑えられることがあります。
例えばSTORESでは、フリープランのネットショップ決済手数料が5.5%〜、スタンダードプランは年間契約の場合に月額3,300円(税込)で決済手数料3.6%〜となっています。最低料率同士だけを単純比較すると、その差は1.9ポイントです。
3,300円 ÷ 1.9% ≒ 173,684円
他の条件がすべて同じと仮定した場合、月商約17.4万円を超えるあたりから、手数料差による削減額が月額費用を上回る計算になります。実際には利用する決済方法や必要な機能などによって条件が変わりますが、「月額0円だからずっと一番安い」とは限らないことが分かります。
固定費0円のプランが向いているショップ
固定費0円のプランが向いているのは、まだ売上規模が小さいショップです。これから初めてネットショップを開設する場合や、副業としてテスト販売する場合、新商品の需要を確認したい場合などは、売れない月に固定費が発生しないことが大きなメリットになります。
一方で、月商50万円、100万円、300万円と売上が伸びてくると、数%の手数料差が大きな金額になります。例えば月商100万円で手数料率が2ポイント違えば、単純計算で毎月2万円の差になります。
月額数千円を節約するために、毎月数万円多く変動費を支払っている状態になっていないかを定期的に確認しましょう。
本当に見るべきなのは「手数料率」ではなく利益
ネットショップサービスを選ぶとき、「A社は5%、B社は3%」という数字だけで比較しがちですが、最終的に重要なのは手数料率ではありません。EC運営では、売上から複数のコストを差し引いたあとに、どれだけ利益が残ったかを見る必要があります。
利益を考える基本式
売上 − 商品原価 − 送料 − 決済手数料 − 販売手数料 − 月額費用 − 広告費 = 利益
手数料が少し高いサービスでも、集客機能や販売機能によって売上を伸ばしやすいのであれば、結果として利益が大きくなる可能性があります。反対に手数料が安くても、必要な機能を外部サービスで追加したり、運営業務が増えて人件費が高くなったりすれば、総コストでは高くなることがあります。
ネットショップは、「最も手数料が安いサービス」ではなく、「自社の売上規模と運営方法で最も利益を残しやすいサービス」を選ぶことが大切です。
ラクマはもう販売手数料無料ではない
以前の記事を読んだ方の中には、「ラクマは販売手数料無料ではなかった?」と感じる方もいるかもしれません。しかし現在は制度が変わっており、商品が売れた場合には販売手数料が発生します。
2026年現在、楽天ラクマの販売手数料は販売実績によって変動し、10%・9%・8%・7%・6%・4.5%の6段階となっています。最低4.5%の料率になるためには、判定期間中に所定の販売回数と販売金額の条件を満たす必要があります。
つまり、旧記事にあった「ラクマは販売手数料無料」という情報は現在は使えません。フリマアプリについても、過去の料金情報ではなく現在の公式情報を確認する必要があります。
メルカリの販売手数料は10%
メルカリでは出品時の出品料はかかりませんが、商品が購入されて取引が完了すると、販売価格の10%が販売手数料として差し引かれます。例えば10,000円の商品が売れた場合は、1,000円が販売手数料になります。
さらに発送方法によって送料などが発生するため、販売価格だけではなく最終的にいくら利益が残るかまで確認する必要があります。フリマアプリと自社ネットショップでは販売目的や集客方法が異なるため、単純に「どちらの手数料が安いか」だけで比較するのはおすすめできません。
「販売手数料無料」という言葉で確認したい5つのこと
サービス紹介ページに「無料」「0円」と書かれていた場合は、その数字が何を意味しているのか確認しましょう。同じ「無料」でも、初期費用だけが無料なのか、月額料金が無料なのかによって意味は大きく変わります。
- 初期費用が0円なのか
- 月額料金が0円なのか
- 販売手数料・サービス利用料が0円なのか
- 決済手数料はいくらなのか
- 振込・ポイント・アフィリエイト・オプションなど別費用はないか
「月額0円」だけを見て契約すると、売上が伸びたあとに想定以上の変動費が発生することがあります。逆に月額料金がかかっていても、決済手数料が低ければ売上規模によっては有料プランの方が安くなる場合があります。
売上規模に合わせてネットショップの料金プランを選ぶ
ネットショップサービスの料金は、事業のステージに合わせて考えると選びやすくなります。開業時と月商100万円を超えた後では、適している料金体系が同じとは限りません。
これからネットショップを開業する場合
まだ需要があるか分からない段階では、固定費を抑えられるプランが使いやすいでしょう。商品登録、注文処理、決済など必要な機能がそろっていることを確認しながら、小さく始めて実際の売れ方を見る方法が現実的です。
売上が伸び始めた場合
月商10万円、30万円、50万円と売上が増えてきたら、無料プランと有料プランの手数料差を計算します。月額料金よりも、料率を下げることで削減できる金額の方が大きくなれば、有料プランへ移行するタイミングを検討できます。
売上が安定してきた場合
売上規模が大きくなるほど、0.1%、0.5%、1%といった手数料の違いも利益へ影響します。この段階では料金だけでなく、受注管理、在庫連携、CRM、広告、分析、外部システム連携なども含めてサービスを選ぶことが重要です。
ネットショップの手数料は定期的に見直そう
一度ネットショップを開設すると、同じ料金プランを何年も使い続けてしまうケースがあります。しかし、サービス側の料金体系も変わりますし、自社の売上規模や必要な機能も変化するため、定期的な見直しが必要です。
最低でも年に一度は、「現在の売上なら上位プランの方が安くないか」「他サービスへ変更した場合の総コストはいくらか」「手数料を含めても利益は残っているか」を確認しておきましょう。月商が大きくなるほど、料金プランの見直しだけで年間の利益に差が出る可能性があります。
手数料だけでネットショップを選ばない方がいい理由
ネットショップ運営で最も高いコストは、必ずしもシステムの手数料ではありません。手数料が0円でも商品が売れなければ利益は生まれませんし、反対に月額費用がかかっても、それ以上に売上を伸ばせるなら十分に価値があります。
例えば月額5,000円のサービスへ変更することで、購入率の改善や運営効率化につながり売上が大きく増えるのであれば、その5,000円は単なるコストではなく投資と考えることができます。反対に月額0円でも、必要な決済方法が使えない、分析が十分にできない、運営業務が増えるといった問題があれば、結果的に高くつく可能性があります。
料金を見るときは、「コストを減らせるか」だけではなく、「売上を作りやすいか」「運営を効率化できるか」まで含めて判断することが重要です。
ネットショップ全体の費用を比較したい場合
この記事では「販売手数料無料」というテーマを中心に解説しましたが、実際にネットショップサービスを選ぶときは、初期費用、月額料金、決済手数料、販売手数料などを総合的に比較する必要があります。
BASE、STORES、Shopify、カラーミーショップ、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど、主要サービスの費用をまとめて比較したい場合は、以下の記事も参考にしてください。
販売手数料についてよくある質問
販売手数料が完全無料のネットショップはありますか?
「販売手数料」という名目がないサービスはありますが、オンライン決済を利用すれば決済手数料などが発生するケースが一般的です。販売手数料だけではなく、月額料金、決済手数料、振込手数料などを含めた総コストで判断してください。
BASEは本当に無料ですか?
BASEスタンダードプランは初期費用・月額費用0円です。ただし通常のWebショップ注文では、決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%が発生します。利用する決済方法によって追加費用が発生する場合もあるため、最新料金を公式サイトで確認してください。
STORESは無料ですか?
STORESのフリープランは月額0円ですが、ネットショップ決済手数料は5.5%〜です。スタンダードプランでは年間契約の場合に月額3,300円(税込)、決済手数料3.6%〜となるため、売上規模によっては有料プランの方が総コストを抑えられる場合があります。
カラーミーショップに無料プランはありますか?
カラーミーショップには初期費用・月額費用0円のフリープランがあります。ただしオンライン決済を利用する場合は決済関連費用が発生するため、「月額0円=販売コスト0円」ではありません。
Yahoo!ショッピングは無料で出店できますか?
2026年現在、Yahoo!ショッピングは初期費用0円ですが、月額システム利用料10,000円(税抜)と売上ロイヤリティ2.5%が設定されています。さらに決済サービス利用料やストアポイント原資なども条件に応じて発生します。
売上が増えたら有料プランに変更した方がよいですか?
必ず変更すべきとは限りませんが、月額料金と手数料率の差から損益分岐点を計算することをおすすめします。売上が増えるほど、固定費を支払って料率を下げる有料プランが有利になる場合があります。
ラクマは販売手数料無料ですか?
現在は無料ではありません。2026年現在、楽天ラクマでは販売実績に応じて10%〜4.5%の範囲で販売手数料が変動します。
メルカリの販売手数料はいくらですか?
メルカリでは、商品が購入されて取引が完了すると販売価格の10%が販売手数料として差し引かれます。実際の利益を計算するときは送料なども含めて考えましょう。
まとめ|「無料」を探すより「利益が残るネットショップ」を選ぼう
ネットショップを始めるとき、初期費用や月額料金を抑えることは重要です。特に開業直後やテスト販売の段階では、固定費0円のサービスを選ぶことでリスクを抑えてスタートできます。
ただし売上が増えたあとも、「月額0円だから一番安い」と考え続けるのはおすすめできません。売上が伸びれば、わずかな手数料率の違いでも毎月の利益に大きな差が生まれます。
ネットショップ料金を見る順番
月額費用 → 販売時の費用 → 決済手数料 → その他費用 → 最終利益
最終的に見るべきなのは、「売上 − 原価 − 送料 − 手数料 − 固定費 − 広告費」で、いくら利益が残ったかです。販売手数料0円のサービスを探すこと自体が目的になってしまうと、本来見るべき利益を見失ってしまいます。
ネットショップは「一番安いサービス」を選ぶのではなく、自社の売上規模と運営方法で最も利益を残しやすいサービスを選ぶことが重要です。
参考情報
- BASE公式|料金プラン
- STORES公式|ネットショップ料金
- カラーミーショップ公式|初期費用・月額費用
- Yahoo!ショッピング公式|出店案内
- 楽天ラクマ公式|販売手数料
- メルカリ公式|販売手数料
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