【3分でわかる!】メルカリNOWとは?使い方とメリットのまとめ
メルカリNOWとは
フリマアプリの最大手である「メルカリ」から、
フリマじゃないメルカリとして「メルカリNOW」というサービスが
2017年11月27日に発表されました。
通常のメルカリがフリマアプリであるのに対して、
メルカリNOWはアプリは同じメルカリ内で利用できますが、
サービスとしては「即時買取サービス」になると思います。
メルカリNOWとは、ユーザーは売りたい商品の写真を撮影し
それをメルカリに査定してもらうことで商品を販売できるという仕組みです。
CtoCフリマ市場ではシェアNo1のメルカリの新たなサービスとして
注目を浴びているメルカリNOWを徹底分析してみました。
メルカリNOWのメリット
メルカリNOWのメリットとして以下のメリットがあります。
査定1秒でお金にできる
メルカリNOWのメリットは、その「即時性」にあります。
公式でもキャッチコピーとして、
「撮影するだけで、今すぐお金に!」
「1秒で買い取ります」
という宣言を行っています。
オンライン査定とはいえ、1秒即時に査定した商品をすぐにお金にできるとは過去になかったサービスと言えます。
送料も買取手数料も0円
また、商品の買取が決定した後に買い取ってもらう商品は
メルカリ側で無料で集荷してくれるサービスということです。
通常のメルカリであれば、送料は出品者が負担するケースがほとんどです。
販売成立時の手数料としても10%が必要ですから、
メルカリNOWは、手数料だけを取ってみてもメリットが高いと言えます。
また、ヤフオクは、商品の販売が成立した際に
販売手数料として8~10%がかかりますし、
商品発送に関する送料は出品者かもしくは落札者が負担します。
メルカリNOWのメリットは、ユーザーは商品の撮影のみで
ほぼ即時にお金を獲得できるという点が最大のメリットだと言えます。
メルカリNOWの誕生の背景
メルカリはフリマアプリ業界ではナンバー1のシェアを誇っています。
メルカリのアプリダウンロード数は、全世界では9000万件と発表されています。
メルカリは日本国内では、6000万件のダウンロードを突破しており、
国民の二人に一人はスマホにメルカリをダウンロードしている状態と言えます。
メルカリは、CtoC取引、いわゆる消費者間によるフリマ取引ですから、
やりとりの面倒さや商品が売れるまでのタイムラグなどが発生することで
すぐに商品を販売したいというユーザーのニーズが以前からありました。
メルカリNOWは、こうしたメルカリのデメリットと言える部分を
解消するために、メルカリグループがそのオーナーの役割を果たした
即時買取サービスです。
商品の買取は、メルカリグループのソウゾウが買取を行います。
ユーザーは写真を撮影して、カテゴリに沿って査定依頼を実施すれば
約1秒、ほぼ即時に買取金額が表示されます。
また、公式には明言されていませんが、「目の前のアイテムがキャッシュに変わる」というCASHというサービスに対抗したのがメルカリNOWだと言えます。
CASHの業界への影響力が大きくなってきたこともあり、メルカリも同系統のサービスを急ぎリリースする必要があったわけですね。
フリマアプリメルカリとメルカリNOWの違い
フリマアプリメルカリとの一番のちがいは、CtoC間取引ではなく
BtoC間取引であるという点です。
フリマアプリのメルカリでは、商品の出品者も購入者も
消費者同士で行う為、商品の出品から実際に販売、
販売成立から入金までに時間がかかるというデメリットがありました。
メルカリNOWでは、買取を実施するのは法人、メルカリグループの
ソウゾウが実施します。
個人間取引でおこるトラブルなどのリスクもメルカリグループ会社が一点集約型で
買取を実施してくれることで安心感も生まれます。
また、買取査定の金額については、一日100万品以上の出品がある
メルカリ内の取引データを利用した納得の価格査定を行ってくれるようです。
メルカリNOWで買い取りを確定した売上金はメルカリアカウントに反映されます。
売上金は即時メルカリ内での買い物にも利用できるため、不用品をメルカリNOWで
買取を依頼し、今必要な商品をメルカリで購入するという流れも非常にスムーズに行うことができます。
また2017年12月上旬以降は、ポイント購入という形で利用する仕組みに変わるようです。
メルカリはメルカリNOWによって、これまでの買取サービスの最速化を業界初の試みとともに実現させることになります。
メルカリチャンネルなど、ライブコマースと呼ばれ今注目のオンライン販売の方法もメルカリはいち早く取り入れていました。
メルカリNOWの使い方
メルカリNOWの使い方の流れとしては、以下のような流れとなります。
メルカリアプリ内で商品カテゴリを選び、商品を撮影する
メルカリNOWの利用者は、自分が買取を希望する商品のカテゴリをメルカリアプリ内で選択して、該当カテゴリにて商品を撮影します。保存してある画像などの利用はできない仕様です。
メルカリ(ソウゾウ)が査定を行う
メルカリNOWで実際に買取を実施するのはメルカリグループ会社の株式会社ソウゾウが行います。ほぼ1秒で査定金額が表示される仕組みです。
利用者が商品買取を依頼すると、メルカリからアカウントに売上金が反映される
買取金額に納得がいけば、実際に買取依頼を実施します。即時売上金は、メルカリのアカウント上に反映されます。
買取確定後、2週間以内に商品の集荷依頼を行う
買取が決まった商品の発送には、メルカリに集荷依頼を行うことで対応できます。送料や手数料は無料です。
買取商品は、メルカリ内でソウゾウが販売する
買取された商品をメルカリ内でグループ会社のソウゾウが販売を行います。これがメルカリNOWの使い方の流れとなります。
メルカリNOWの仕組み
メルカリNOWの仕組みでいくつかユーザーが気になるであろうポイントをまとめました。
- 査定金額の上限は最大2万円まで
- 換金した商品は、2週間以内に自宅まで無料集荷
- 一日のメルカリNOW全体の買取金額の上限は1000万円まで
メルカリNOWではサービス開始直後からしばらくは、査定金額の上限が2万円までと定められています。
今後、査定金額の上限は、システムの状況を見ながら、拡大していく予定とのことです。
また、メルカリNOW全体での買取金額にも制限があり、一日の買取制限金額は1000万円までということです。
買取については先着順で行い、制限の1000万円に到達した場合はその日の買取は行われません。
翌日の10時にこの制限はリセットされるようですから、制限に達した場合は、翌日の10時まで待つ必要がありそうです。
この買取金額の上限についても、運用の状況を見ながら、金額枠を拡大していくということです。
多くの人が気になるポイントが、「1秒でお金に換えるなんて、詐欺や盗難品の現金化につながるのでは?」という犯罪面の利用についてだと思います。
そのあたりは、これまでにもさまざまな問題があったメルカリ運営だけに、対策を講じていました。
メルカリNOWの偽造品や盗品等への対策について
「メルカリNOW」では、偽ブランド品や盗品等の現金化を防ぐため、カメラロールに保存された写真は利用できない仕様になっているようです。
アプリ上で撮影できること、つまりは手元にあるもののみが現金化が可能という対策をとっています。
インターネット上から探してきた画像では、メルカリNOWの査定を行うことができないため、商品そのものがリアルタイムに手元にあるということが前提となります。
古物営業法に基づく本人確認の実施
初めて「メルカリNOW」を利用する場合は、古物営業法に基いた本人確認書類のアップロードを必要しています。
最近話題の仮想通貨のビットコインなどを購入するためには、各サービスのアカウントの開設が必要ですが、取引の前には本人確認書類を提出する必要があります。
本人確認書類とは、免許証、健康保険、住民票、パスポート等のことです。
本人確認書類記載の住所においてのみ商品の集荷を可能にしていることも詐欺などの抑止力になると思います。
売上金の振込時には本人名義の銀行口座の登録が必須になりますので、詐欺による現金化などについても対策されています。
また、未成年は利用できないという制限を設けていることもあり、こうした盗品などの出品の抑止につなげているようです。
250名以上のカスタマーサポート体制で、24時間365日監視している
メルカリでは常時250名規模のカスタマーサポート体制で、24時間365日監視を行っているそうです。
違反商品の監視・削除や問い合わせ対応をはじめとして、手元にない商品や偽造品を現金化されたことが判明した際には、売上金を没収したうえで、「メルカリ」のアカウントの利用制限等を行うとのことです。
偽造品や盗難品を検知した場合は警察への通報・連携等の協力も当然ながら行ってくれます。
当店の事になりますが、つい先日あるショッピングモールの注文に対して、警察より個人情報の提出命令の礼状が届いたことがあります。
インターネットショッピングが広がることで、こうした詐欺被害も増えているのは実状だと思います。
メルカリNOWのまとめ
フリマアプリの業界ナンバーワンのメルカリが
オンライン買取業界にも挑戦を挑んできました。
メルカリNOWの登場で、一般のリサイクルショップなどは、
更に経営窮地に立たされることになりそうです。
また、最も気になるニセモノや盗難品などの現金化については
監視体制をしっかりと行うことと、個人情報の提出義務を設けることで
盗難品や模造品と後からわかった場合でも、追求できる体制を取っているようです。
1秒で現金化できるというキャッチコピーはなかなか他の追従をゆるさない
スピード感だと思いますので、メルカリ以上にメルカリNOWも成長することは
間違いないと思います。
またリリース直後、アクセス過多による負荷の上昇で、メルカリNOWはサービス開始からわずか17分で一旦休止したというニュースがYahooニュースにも取り上げられていました。
国民の関心も高いメルカリNOW。今後もメルカリNOWの動向からは目が離せそうにありませんね。
参考になれば幸いです。