- 1 4年間 Qoo10 (キューテン)に出店した感想とメリットデメリット 出店者の評判や口コミ
- 2 Qoo10(キューテン)に実際に出店していた頃と今の違い
- 3 Qoo10(キューテン)とは
- 4 Qoo10(キューテン)の成長率について
- 5 Qoo10(キューテン)のアクセス数について
- 6 Qoo10(キューテン)に出店する5つのメリット
- 7 Qoo10(キューテン)に出店する4つのデメリット
- 8 Qoo10(キューテン)出店者の評判・口コミ
- 9 Qoo10(キューテン)を利用するユーザー層
- 10 Qoo10(キューテン)で売れやすい商品ジャンル
- 11 Qoo10(キューテン)の出店数・売上規模
- 12 Qoo10(キューテン)の出店費用と販売手数料
- 13 Qoo10(キューテン)の出店基準や条件
- 14 Qoo10(キューテン)への出店についてのまとめ
4年間 Qoo10 (キューテン)に出店した感想とメリットデメリット 出店者の評判や口コミ
Qoo10(キューテン)に約4年間出店していたネットショップ店長が、Qoo10(キューテン)に出店すると、どんなメリット、デメリットがあるのかについてを包み隠すことなく、すべてお話したいと思います。
また、実際にQoo10に出店している現役ショップオーナーの方に聞いたQoo10出店の口コミ、評判についてもご紹介したいと思います。
この記事の内容がQoo10(キューテン)への出店を検討されている方のお役にたてれば幸いです。
Qoo10(キューテン)に実際に出店していた頃と今の違い
私は、Qoo10にネットショップを出店していた会社を退職し、現在はECアドバイザーとしてネットショップの開設や運営の支援活動を行っています。
現在のECアドバイザーという仕事上、様々なネットショップ担当者の方のお話を伺う事があり、Qoo10に出店していた当時と現在とではQoo10そのものが大きく成長している事を痛感しています。
実際に私がQoo10(キューテン)に出店していた4年間の感想を振り返りながら、現在のQoo10との違いなどもお話したいと思います。
まずは、Qoo10というECモールの存在が、「メガ割」という大型セールイベントの認知度アップのおかげもあって、一般ユーザーにも知られてきたという点です。
私がQoo10に出店していた2017年頃は、まだQoo10というモールそのものの認知があまりなかった時期でした。
ユーザー層は、圧倒的に若い女性ユーザーで占められていましたが、現在ではその傾向が少しずつですが、より上の年代層の利用者も増えてきているようです。
それでも圧倒的に若い女性、10代後半から30代の女性のスマホからのアクセスが多いECモールであるという点は揺るがない状況だと思います。
私が出店していた当時は、韓国系コスメやファッションの流通が非常に多い印象でしたが、現在では韓国系のトレンドだけではなく、一般的な商品の流通も増えてきているとランキングの傾向から感じています。
とはいえ、韓国系のトレンド商品は根強い人気がありますし、ランキングでは常に上位に韓国コスメや韓国のトレンドグッズがランクインしている状況にあります。
また、私がQoo10に出店していた頃は、プロモーションの利用を行わなければなかなか商品が売れなかったというのが正直な感想です。
現在では、プロモーションを利用すればやはり商品の露出が強化される事もあり、売れやすくなるという事実は変わらないものの、プロモーションをかけなくても商品によっては売れやすくなるという出店者の声もありました。
以前に比べてQoo10を日常的に利用するユーザーが増えた事もあり、Qoo10のクーポンやポイントを活用して日用品などを購入するユーザーも増えてきているようです。
現在でも、Qoo10は若者トレンドには圧倒的に強いECモールですが、主婦層も増えてきている為、ライフスタイルに関連する商品であったり、日用消耗品や食品、美容家電などの注目度も上がってきていると感じます。
今も変わっていないポイントとしては、ECコンサルタントの支援が非常に重要であるという点です。
私が出店していた当時も、Qoo10のECコンサルタントの方には大変お世話になりましたし、コンサルタントの方がプロモーションの協力をしてくれなければ、うまく売上を作ることはできなかったと思います。
多くのQoo10出店者の方のお話を伺っていると、私と同じように担当コンサルタントの方のおかげでメガ割で売上を爆発させる事に成功したという方が本当に多いんです。
Qoo10は出店に関する費用は初期費用も月額費用もかかりませんから、出店する事へのリスクはゼロと言っても過言ではないと思います。
読者の方がすでに楽天市場やAmazon、ヤフーショッピングなどのECモールでショップを運営されていて、新たな販路を探しているのであればQoo10はおすすめできるECモールです。
また、BASEやSTORES、カラーミーショップといった自社ECサイトの運営だけで、ECモールにはまだ出店した事が無いという方にとっても、Qoo10はリスクなしで出店できるモールとしておすすめできる売り場です。
Qoo10(キューテン)とは
Qoo10(キューテン)とは、eBay Japan合同会社が運営するインターネットショッピングモールです。
キューテン自体は、ショッピングサイトを見ていただければお分かりになると思いますが、ターゲットとなるユーザーは、10代~30代の女性層が中心のインターネットショッピングモールです。
売れ筋の商品も、韓国系のコスメやファッションや食品、美容やダイエット関連商品、マスク等の日用品、スマホアクセサリーなども非常に人気のあるショッピングモールです。
また、ユーザーの利用環境の9割以上が「スマホ経由」であり、スマホの集客力が強いという特徴もあります。
決済関係についてもモール側で一括対応してくれているため、店舗側での入金確認などの手間も不要です。出店に関しても非常に手軽なショッピングモールだという印象があります。
また、Qoo10では年に4回ほど開催される「メガ割」というセールが非常に人気のあるイベントとなっています。
Qoo10最大のショッピング祭り「メガ割」が2022年2月25日(金)~3月6日(日)まで開催 インターネットショッピングモールのQoo10(キューテン)では、Qoo10最大のショッピング祭りである「メガ割」が2022年2[…]
メガ割とは、Qoo10がシーズンごとに1回、年間4回開催される大型セールイベントで、楽天市場で言えば楽天スーパーセールのような大規模イベントです。
メガ割ではセール対象商品が20%OFFになるというのが人気の理由で、多くのQoo10会員がネットショッピングを楽しむセールイベントです。
Qoo10に出店しているショップオーナーさんにお話しを伺った所、メガ割が開催される時は、通常時の2倍以上、多いショップさんでは10倍以上の売上を作る事ができたという方もいるくらい注目度の高いセールイベントとなっています。
Qoo10では、メガ割以外にも「スーパーセール」や「ヒガ割」という日替わりのセールイベントなど毎週のように何かしらお得にネットショッピングを楽しめるイベントを開催しているショッピングモールです。
Qoo10 キューテンで今年度初のスーパーセールが4月1日(金)~7日(木)23:59まで開催 インターネットショッピングモールのQoo10(キューテン)では、新年度になって初めてとなるスーパーセールを2022年4月1日(金)[…]
では、次に、Qoo10を利用するユーザー、会員数がどのくらいいるのかという事についてご紹介したいと思います。
Qoo10(キューテン)の成長率について
私が参加したQoo10のオンラインセミナーによると、Qoo10(キューテン)の登録会員数については2021年12月時点では、2000万人以上と公式発表されています。
Qoo10の会員数は年間20~30%増のペースで増え続けているとも発表されていますが、この増加率はECモール業界ではトップクラスの高成長率だと思います。
Qoo10(キューテン)に新規会員登録するメリットとしては、会員登録時に20%OFFのカートクーポンが発行される事です。
20%オフと言えば、10000円の商品なら、2000円の割引となりますので、非常にお得な特典だと思います。
これまでQoo10でネットショッピングをしたことがないという方は、是非会員登録して20%クーポンを利用してお得にネットショッピングを体験してみてください。
流通規模の面では楽天市場の方が大きいですが、成長率という点においては、Qoo10は最も伸びているECモールだと思います。
また、私が参加したQoo10のオンラインセミナーによると、Qoo10は年間で最大40%の規模で成長していると発表されていました。
国内のECモールの中で40%の成長率を持つECモールはQoo10以外にはないと思います。
成長率については、他のQoo10出店者の方も、楽天市場やAmazonなどと比較してもQoo10が最も勢いがあるとおっしゃっていました。
今国内で最も成長性に期待できるECモールだと思います。
日本国内のEC市場規模も伸長を続けていますが、経済産業省が発表している2018年~2019年のEC市場規模の伸長率は約10%です。
2020年度の日本国内BtoC-EC市場規模は「19兆2,779億円」EC化率は「8.08%」 経済産業省の「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2020年の日本国内のBtoCのEC市場[…]
2020年のEC市場規模に関しては、コロナ禍により国内の旅行系EC需要が減少したため、市場規模が若干の減少という結果になっていますが、物販だけを見れば、2019年は10兆515億円だったのに対して、2020年は12兆2,333億円の市場規模となっています。
Qoo10は年間で最大40%を超える伸長率で成長を続けています。
成長率が高い背景には、メガ割の爆発的な成功や、韓国系のファッションやトレンドが若者を中心に注目されている事などがあると思います。
楽天市場の場合、昔から楽天市場に出店してきている老舗のネットショップの影響力が強く、新規参入したショップではなかなか競争に勝てないというデメリットがあります。
Qoo10は出店数こそ徐々に増えていますが、商品カテゴリごとに見れば、まだまだブルーオーシャンなジャンルも沢山あると感じています。
メガ割などの影響力が強まってきている現在において、Qoo10に出店してネット販売を開始できれば、商材によってはいきなり大きな売上獲得ができる可能性もあると思います。
実際にQoo10に出店された店舗さんの中には、出店からわずか2ヶ月程度で売上1000万円を達成したというショップさんもおられます。
私もQoo10に出店していた当時は、プロモーションを利用して月商700万円を達成した時もありました。
Qoo10への出店は、既に楽天市場やAmazonなどでネットショップを運営されている方にとっても、新たな販路の獲得という点においてメリットが大きいショッピングモールだと思います。
Qoo10(キューテン)のアクセス数について
Qoo10(キューテン)のアクセス数について、月間ページビュー数は「8.2億PV」(2021年12月時点)と公式発表されています。
Qoo10(キューテン)で最もアクセス数が増えるイベントが「メガ割」です。
「メガ割」は楽天市場で言えば「楽天スーパーセール」のような位置づけとなる大型セールイベントです。
当店がQoo10に出店している当時は、まだメガ割セールは存在していませんでしたが、現在ではテレビコマーシャルでも頻繁にメガ割セールの告知を見かけるようになりました。
Qoo10のようなECモールは集客力が非常に大きいのが自社ECサイトとの違いでもあります。
Qoo10はまだまだ伸びしろのあるECモールだと思いますので、アクセス数も更に増加する事が予想されます。
Qoo10(キューテン)に出店する5つのメリット
Qoo10に4年間出店していた経験を元に、Qoo10出店の5つのメリットをご紹介します。
(1)初期費用・月額費用が不要なので出店リスクがない
Qoo10は初期費用も月額固定費も0円、つまり無料でネットショップを出店できるECモールです。
ヤフーショッピングも同様に出店時の月額固定費は不要ですが、ヤフーショッピングは出店者数が多く、競争が激化している傾向にあります。
ネットショップの運営で、月額固定費やシステム利用料などは、運営時のコストとして最も大きな割合を占めるポイントです。
ネットショップは開店したからといって、すぐに売上が作れる訳ではありません。
売れない時期にも商品露出強化を図り、売れる日までショップ運営を継続していかなければならないので、売れない時期に固定費がかかるというのは資金力の少ない個人や小規模事業者にとっては辛い所でもあります。
楽天市場への出店は、一番低価格な出店プランである「がんばれ!プラン」でも年間30万円の固定費がかかります。
商品が売れる売れないにかかわらず30万円がかかる楽天市場に対して、商品が売れなければ1円もかからないQoo10は、出店リスクという点だけを見ても非常にメリットの大きいECモールではないでしょうか。
(2)若い女性ユーザーを中心にした集客力がある
Qoo10(キューテン)は、利用者層は、10代後半~20代、30代の女性が主要ユーザーです。
これについては、Qoo10のECコンサルタントにも確認を取りましたし、最新のオンラインセミナーでも発表されていたので間違いのない情報です。
Qoo10利用者の男女別の年代比率
年代 | 女性 | 男性 |
---|---|---|
10代 | 18% | 17% |
20代 | 43% | 40% |
30代 | 18% | 15% |
40代 | 13% | 13% |
50代 | 7% | 9% |
60代以上 | 2% | 5% |
ちなみに10代~30代の女性ユーザー層を合計すると79%になります。
Qoo10のランキングを見てみると、女性向けマスクや韓国コスメ、下着や美容関連商品が上位にランクインしています。
若い女性世代に受けのよい商品を持っている方は、Qoo10に出店すれば他のECモールでは獲得できないユーザーの支持を得られる可能性があると思います。
他にもQoo10が若い女性ユーザーに支持されている理由として以下のような記事も掲載されていました。
サイバー・バズがインフルエンサーを対象に「2021年トレンド振り返り」と「2022年トレンド予測」に関する調査を実施。…
株式会社AMFのプレスリリース(2021年11月29日 21時00分)JC・JK流行語大賞2021を発表「きまZ」「ガル…
2021年11月4日発売の「日経トレンディ2021年12月号」では、日経クロストレンドと11月3日に発表した「2021年…
また、Qoo10はTikTokとの連携に力を入れている唯一のECモールでもあります。
先日、TikTokのオンラインセミナーに参加したのですが、その時にQoo10のメガ割との連携についてのお話を伺う事ができました。
TikTokもメインユーザーが10代~20代の若い世代であることもあり、Qoo10とのユーザーの相性は非常に良いという事が連携の背景にあります。
TikTok売れはどうやって起きるのか?TikTokとECの親和性についてロジックをまとめてみた 本日は、TikTok For Businessが開催するEC業界向けオンラインセミナーに参加してきました。 [siteca[…]
こうした地道な広報活動もあって、Qoo10の認知度は日増しに広がっていると思います。
(3)メガ割やスーパーセールなどイベントの注目度が高い
Qoo10では3ヶ月に1回のペースで「メガ割」というセールイベントが開催されています。
メガ割の影響力が大きいという事は、お話を伺ったQoo10出店者の方がほぼ全員口を揃えておっしゃっていました。
メガ割開催時には、テレビコマーシャルをはじめ、インターネット上でも積極的に集客を行ってくれます。
Twitterなどを利用している方であれば、Qoo10がメガ割を開催しているタイミングでTwitterトレンドに「メガ割」というキーワードを見つけた事がある方もおられるでしょう。
それだけ影響力のあるセールイベントを定期的に開催してくれるというのがQoo10の魅力の一つだと思います。
自社ECサイトの場合は、集客を自分で行わなくてはなりませんが、Qoo10なら出店するだけでメガ割やスーパーセール開催の際には、お客様が勝手に来店してくれる可能性が高まります。
Qoo10などのECモールに出店するメリットがこの集客力にあります。
(4)広告コストが低く、商品単体で高い売上を狙える
楽天市場では、プロモーション、広告枠の利用には非常に高額な広告費用が必要となります。トップページのメイン下部への商品露出の場合、40万円以上の広告費が必要とも言われています。
また、CPC広告などの利用でも、クリック単価が50円~100円以上となるため、商品の売上以上に、広告費の方が圧迫するケースも良くある事例です。
ヤフーショッピングでも「アイテムマッチ広告」や「ストアマッチ広告」、他にも「PRオプション」など料率設定で商品露出を行う広告が多数用意されています。
企画露出広告は、1枠5万円以上のことも通例で、商品を露出させるには「広告利用は必須」とも言われています。
Qoo10は、広告としては「プロモーション」という扱いで「タイムセール」や「共同購入」などの露出枠への出稿が可能です。
Qoo10ではECコンサルタントとの連携が重要で、プロモーションについて担当コンサルタントに相談すれば、最適な広告設定を行ってくれると思います。
広告費用としては、イベントや広告枠によりますが、1回あたり1000円~3000円程度であるケースが多いと感じました。
また、メルマガなどに同時掲載されると、プッシュ型のモールであるQoo10では非常に高い反応率が期待できます。
私がお話を伺ったQoo10出店者の中には、メルマガの効果が凄く高かったとおっしゃっている方もおられました。
これは当店の過去の事例となりますが、2016年中は、ある1つの商品で、月商700万円以上をプロモーションで売り上げた実績があります。
当店のQoo10の月商推移(2015年1月~2017年9月)
当店のQoo10での売上状況は、2015年末からプロモーション広告を利用したことで、大きく売上が上がり始めました。
Qoo10でのギネス月商は、2016年7月の月商770万円です。2016年の当店Qoo10の年商は6000万円以上を達成しています。この時利用した広告費用は、1ヶ月あたり5000円程度でした。
当店の月商推移をみていただければお分かりになりますが、2016年10月に売上がガクンと落ちていると思います。これは、プロモーションによる商品露出をやめた結果、売上が一気に下落しました。
2017年2月頃を境に売り上げはみるみる下落し、直近2017年9月の月商はなんと、67万円程度にまで落ち込んでしまいました。
Qoo10ではプロモーションを利用すれば非常に大きな売上を作れる可能性がありますが、逆にプロモーションを利用しなければ、満足のいく売上を作ることは難しいということがわかりました。
これは一つの事実としてご紹介いたしました。
(5)成長率が高く商品カテゴリによってはブルーオーシャン状態
2022年3月のオンラインセミナーでは、Qoo10に出店している店舗数は2021年12月時点で「21,400店舗」と発表されていました。
ビューティーやファッションカテゴリは充実している一方で、需要が高いにもかかわらず出品数が少ないカテゴリは、完全にブルーオーシャン、競争の少ない状態にあると言えるでしょう。
よくECサイトの運営は「積み重ねのビジネスモデル」だと言われる事があります。
他の人より早くからお店を開き、そこで商品を売り続け固定客を獲得すれば売上が安定するというセオリーもあります。
他のECモールでは全く売れなかった商品がQoo10ではバカ売れしたというケースも少なくありません。
是非、Qoo10に出店して先行者メリットを享受してみてください。
Qoo10(キューテン)に出店する4つのデメリット
Qoo10に出店する事に対して、デメリットと感じた事を4つ紹介します。
(1)プロモーションの活用がなければ大きな売上が見込めないい
Qoo10に出店していて最も感じた事が「プロモーション」、広告の利用がなければ、大きな売上が作りにくいという事です。
参考までにQoo10に出店していた当時の当店での売上状況をご紹介いたします。
当店において、Qoo10でのネットショップ運営の最盛期は2016年でした。
当店の2016年中の平均月商は、502万円でした。月商500万円を一年間キープしていただけでも非常に大きな成果が出ていますが、なんとこの月商の9割を占める商品は「たった一つの商品」だけです。
当店では日用品を中心に販売していましたが、イベントセールなどが開催されていない通常時はそこまで商品の注文が多くありませんでした。
私が出店していた当時はまだメガ割というイベントが存在していませんでしたが、それでもプロモーションをかけて商品露出を強化したところ、上記にような売上を獲得する事ができました。
現在は、メガ割やスーパーセールといったビッグセールが定期的に行われている為、私が出店していた当時よりも広告効果は高くなっていると思います。
また、他のQoo10出店者の方にお話しを伺った所、私と同じように、プロモーションを利用した際には売上が大きく跳ね上げるという事を共通しておっしゃっていました。
やはり、Qoo10で大きな売上を獲得するには、プロモーションの利用が前提になるというのが出店者に共通している認識のようです。
逆に言えば、プロモーションを上手く活用すれば、売上を作りやすいモールであるという事も言えるかもしれません。
プロモーションを利用する際には、必ず担当のECコンサルタントの方がサポートしてくれるので、店舗側ではそこまで大きな負担はなく、コンサルタントの方に対応を依頼しておけば最適な設定を行ってくれると思います。
当店が売れていた時もプロモーションを精力的に実施しており、また担当コンサルタントの方が積極的に商品露出の枠を抑えてくれていたと記憶しています。
楽天市場でも言える事ですが、やはり担当のECコンサルタントによって店舗の売上は大きく増減するものだと痛感しました。
(2)利用ユーザーの76%が若い女性層であり、商品に向き不向きがある
Qoo10(キューテン)の利用者層は、10代後半~30代女性がメインのユーザー層です。
女性 | 男性 |
---|---|
76% | 24% |
これは先ほどから何度も出てきていますが、Qoo10のオンラインセミナーで得た最新の情報ですので参考にしてください。
Qoo10のトップページのデザインからもお分かりいただけますが、若い女性が好む商品ジャンル、バナーが多く目につくと思います。
また、ランキングに掲載されている商品を見ても、女性向けのマスクや韓国コスメ、補正下着、美容機器などが多くランクインしている日が多いです。
韓国のアイドルの影響もあり、最近では若い男性でもメイクや美容に興味を持つ方も増えてきているようですから、男性向けコスメやファッションなどは比較的売れやすいモールだと思います。
ただ、ある程度高い年齢層、50代以上向けの商品については楽天市場などと比較すると売るのが難しいモールであると感じます。
メガ割のテレビコマーシャルなどの広報活動もあり、最近ではQoo10を利用するユーザーも高い年代層の方も増えてきていると聞いていますから、これから成長が期待できるかもしれません。
(3)ネットショップに対するリピーターが付きにくい
私がQoo10に出店していた当時も感じた事ですが、商品ごとのセールプロモーションを実施すると、驚くほど売れる商品がありました。
その反面で、リピーターが増えたかと言えば、あまりリピート購入してくれるお客さんは当店に関して言えばいなかったのが実情です。
価格訴求のプロモーションを実施した事もその要因ですが、価格が安いから購入するというユーザーの多くは、次のタイミングでも「価格の安い商品を探す」傾向にあります。
当店は型番商品がメインのショップだったこともあり、同じ商品が他のネットショップやECモールでも多数出品されていました。
オリジナル商品を販売しているショップであれば、リピーターもつきやすいのかもしれませんが、当店のような型番商品、それも日用消耗品を販売しているネットショップの場合、価格訴求のプロモーションは通常時になかなか売れなくなってしまうというデメリットを感じました。
リピーターをどのように育てていくかというのはネットショップ運営においての定石的な運営手法です。
たとえECモールであっても、やり方次第でリピーターになってもらえる方法はあると思います。
(4)バックヤード、管理画面が若干使いにくい
これは、使い方によっては、「使いやすい管理画面」なのかもしれませんが、楽天市場のRMSなどに慣れている私にとっては、当時のQoo10のバックヤードシステムは使いづらく感じました。
また、店舗に対するデータ分析機能が楽天市場などのシステムと比べると少し弱いと感じましたが、2022年内をめどに改善対応がなされるという事をオンラインセミナーでおっしゃっていたので、今後に期待ですね。
Qoo10(キューテン)出店者の評判・口コミ
私自身も過去にQoo10に出店して店舗運営を行っていた経験がありますが、多くの店舗担当者の方や店長さんにお話を聞く機会がありました。
その経験を元に、実際にQoo10にネットショップを出店した結果、どのような状況になり、どんな事が起こったのかという事をお話したいと思います。
多くのQoo10出店者の方に共通していた感想として、「メガ割の効果が大きい」「広告費が安い」「店舗運営に手間がかからない」といった事をお話を伺った皆さんが口を揃えておっしゃっていました。
私がQoo10でネットショップを運営していた当時は、まだ「メガ割」というセールイベントが存在していませんでしたが、現在ではメガ割はQoo10を代表するビッグセールに成長しています。
メガ割の販促効果を期待してQoo10に出店したという店舗さんも少なくありません。
あるショップさんは、Qoo10から出店わずか2か月後に売上1000万円を達成されたとおっしゃっていました。
その背景には、メガ割が開催される前に、Qoo10の担当コンサルタントの方がプレセールイベントで商品の露出強化を行ってくれたというエピソードがありました。
Qoo10では、出店した店舗さんに対して、担当のECコンサルタントがついてくれるサポート制度があります。
担当コンサルタントとは、日頃からプロモーションの事で相談したり、店舗の販促につながるような提案を行ってくれました。
また、プロモーションを利用する際には、商品ごとに最適な露出枠を獲得して設定作業を行ってくれるため、店舗側としてはプロモーションに対して時間を取られる事がほとんどありません。
この点についても多くのQoo10出店者の方が、Qoo10のプロモーション、広告の利用は運用が楽で、費用対効果が高いとおっしゃっていました。
私がQoo10に出店していた当時も、担当コンサルタントの方が非常に積極的にプロモーションを活用してくれたこともあり、月商700万円を達成する事ができたという事実があります。
他にもQoo10に出店された方の声として、以下のような感想、口コミがあがっています。
Qoo10(キューテン)出店者の口コミ
- 他のモールよりもレビューが沢山つく
- コストをかけずに出店できてノーリスクでネット販売できる
- 小さいショップでも商品次第ですぐに売れる
- 1回のプロモーションの爆発力がすごい
- イベントが常に開催されているので、売上が作りやすい
- メガ割の反響が凄すぎる
- 他のモールでは売れなかった商品がQoo10では完売した
- 担当者のフォローがしっかりしているので、困った時に助かる
- 他のモールと比較して広告費が安いし、広告出稿の手間が無い
Qoo10に実際に出店されているショップさんの体験談については、Qoo10公式サイトにある「出店事例」のページに沢山掲載されています。
Qoo10(キューテン)を利用するユーザー層
Qoo10を利用するユーザーとは、どのような世代、性別なのでしょうか?
こちらについても、先日参加したウェビナーで最新の情報を得る事ができましたのでご紹介したいと思います。
まず、Qoo10を利用するユーザーの男女比率について。
Qoo10は比較的女性のユーザーが多いという事を耳にされたことがあるかもしれませんが、具体的な男女比率は以下のように発表されています。
Qoo10利用者の男女比率
女性 | 男性 |
---|---|
76% | 24% |
Qoo10を利用するユーザーの76%が女性ユーザーと発表されています。
Qoo10の売れ筋ランキングを見ていると、ランクインしている商品のほとんどが女性向けの商品である事がわかります。
では、Qoo10を利用するユーザーの年代別の割合についてもご紹介いたします。
Qoo10利用者の年代比率
年代 | 利用者割合 |
---|---|
10代 | 18% |
20代 | 43% |
30代 | 17% |
40代 | 13% |
50代 | 7% |
60代以上 | 2% |
最も多い世代が20代で「43%」、その次に多い世代が10代で「18%」、次いで30代の「17%」と続いています。
10代~30代の若い世代で全体の78%を占めていますので、Qoo10が若い世代から支持されているモールであるという事がわかります。
男女別の年代についてもウェビナーで発表されていましたのでこちらも合わせてご紹介したいと思います。
Qoo10利用者の男女別の年代比率
年代 | 女性 | 男性 |
---|---|---|
10代 | 18% | 17% |
20代 | 43% | 40% |
30代 | 18% | 15% |
40代 | 13% | 13% |
50代 | 7% | 9% |
60代以上 | 2% | 5% |
男女別の年代比率に関しては、男女の間でそこまで大きな開きはない事がわかりました。
最近の傾向としては、メガ割などの大型セール開催時にテレビコマーシャルによる告知を行なっている事もあって、若年層以外の認知も増えてきているようです。
Qoo10(キューテン)で売れやすい商品ジャンル
Qoo10を利用する主なユーザーは20代の女性ユーザーが多いと先ほど説明しました。
若年層の女性ユーザーが多い事で、特定ジャンルの商品が売れやすいという傾向があります。
実際に筆者がQoo10のウェビナーに参加して得た情報を元に、Qoo10で売れやすい商品ジャンルについてご紹介したいと思います。
Qoo10で最もよく売れている商品カテゴリは「ビューティーコスメ」で、20代女性が主要ユーザーであるという点もこの結果にマッチしていますね。
20代女性が主要ユーザーであるという点もこの結果にマッチしていますね。
二番目に取引件数が多い商品カテゴリが「レディースファッション」で「18%」、その次が「食品」で「11%」とウェビナーでは発表されていました。
楽天市場やAmazonなどのECモールと比較してもQoo10だけが突出して女性ユーザーに売れているECモールであるという事がこの取引件数の割合からも伺えますね。
若い女性向けの商品を扱っている事業者の方であれば、Qoo10は新たな販路の拡大に繋がりやすいと思います。
現状はまだ取引件数が少ないカテゴリであっても、逆に言えば「ブルーオーシャン」な売り場であるとも言えるのではないでしょうか。
あるショップオーナーさんにお話しを聞いた所、楽天市場ではあまり売れていなかった商品がQoo10ではランキングに掲載されるくらい売れた事があるとおっしゃっていました。
売り場が変わる事で新たな顧客ニーズを掘り起こす事にもつながると思います。
Qoo10(キューテン)の出店数・売上規模
Qoo10の出店店舗数は21,400店舗と発表されていました。
ECモールの出店数としては楽天市場が出店数を公開していた当時で、45,000店舗程度でしたので、その半分くらいの出店数となります。
Qoo10の流通金額については、公式な発表はなされていないのですが、オンラインセミナーの資料に掲載されていた内容によれば、2023年に流通総額5000億円へ挑戦すると発表されていました。
成長率が高いQoo10であれば、その目標達成も現実的なものなのだと思われますし、引き続きシーズンごとにメガ割が開催される為、大きな売上も目指せるのではないかと思います。
ECモールの流通総額としては、Amazonは2021年に年間2.5兆円以上の規模に成長しています。
アマゾン日本事業の2021年(2021年1~12月)売上高は円ベースで2兆5378億1000万円。ドルベースでは230億…
Qoo10が今後、楽天市場やAmazonのような国内を代表するECモールにまで上り詰められるかどうかは、これからQoo10に出店するEC事業者の方にかかっていると思います。
Qoo10(キューテン)の出店費用と販売手数料
キューテンの出店にかかる費用と販売時の手数料についてをまとめました。
公式サイトに以下のように規定されていますのでご紹介します。
Qoo10の出店にかかる初期費用と月額料金
初期費用 | 0円 |
---|---|
月額固定費 | 0円 |
契約期間 | なし |
販売手数料 | 6~10%(カテゴリにより異なる) |
Qoo10では初期費用、月額の固定費用はかかりませんので、販売成立時の手数料のみが必要となります。
商品カテゴリーによって、販売手数料率が変わるシステムをとっており、6%~10%の販売手数料率となります。
商品カテゴリーごとの販売手数料率については以下の通りです。
Qoo10のカテゴリー別販売手数料
カテゴリー | 手数料率 |
---|---|
レディースファッション | 10% |
ビューティコスメ | 10% |
メンズスポーツ | 6~10% |
デジタル | 8~10% |
モバイル | 8~10% |
ホーム生活 | 6~10% |
食品 | 6~10% |
ホビー | 6~8% |
エンタメ | 6~10% |
ベビーキッズ | 9~10% |
出店費用と販売時の手数料率を見ても、Qoo10は非常に良心的な設定を行っているショッピングモールだと思います。
Qoo10(キューテン)の出店基準や条件
Qoo10に出店するには、Qoo10会員への登録が必要となります。
会員登録がまだの方は先に会員登録をした後で、出店者登録を行ってください。
Qoo10に出店する方法は下記の出店申請ページで、必要事項を入力する必要があります。
Qoo10の出店条件についてですが、特に出店に関しての基準や取り決めはなく、個人の方であっても商品が出店条件を満たしていれば出店する事はできるようです。
個人でもECモールに出店できるという点について、意外に思う方もおられると思います。
確かに最近では、楽天市場やヤフーショッピングも出店条件が厳しくなっていますし、個人の方が出店申請を行っても出店許可が下りる事はほとんどないのが実情だと思います。
それは、楽天市場やヤフーショッピングなどのECモールの社会的な位置づけが非常に重要になってきた事、インフラ的な役割を担い始めている事にも原因があるのではないかと筆者は考えています。
そんな中で、Qoo10は個人のショップユーザーにも門戸を開いてくれている非常に稀なECモールです。
もちろん、出店申請において、登録する情報は正確であり、個人であっても名前や住所、電話番号などの個人情報は正しく記載する必要があります。
また、取り扱う商品についても、Qoo10の出品に関するガイドラインに準拠している商品である必要があります。
違法な商品は言うまでもありませんが、商品の存在が認められない物(無在庫転売)であったり、効果不明の健康食品や健康器具などは出品する事ができません。
出店申請を行う個人の所在を明確にできて、販売する商品もガイドラインに違反していない商材であれば、約2週間程度でQoo10でのネット販売が可能になると思います。
個人だからと言って諦めずに、まずは出店申請を行う準備から始めてみてください。
Qoo10(キューテン)への出店についてのまとめ
今回は、ECアドバイザーとして活動を行う筆者が過去にQoo10に4年間出店して感じた事のほかに、Qoo10に現在も出店中の店舗担当者の方やショップオーナーさんに伺った内容、Qoo10のオンラインセミナーで得た最新の情報を元にQoo10出店に関する内容をまとめました。
以前は私がQoo10に出店していた時の経験や感想のみの記事でしたが、現在ではQoo10に出店中の方から現場の「いま」のお話を沢山伺う事ができた事もあり、記事の内容も大幅にアップデートできていると思います。
Qoo10は一言で言えば「若い女性が多く、勢いのあるモール」といった売り場だと思います。
また、Qoo10を利用するユーザーの9割はスマホからのアクセスである事もあり、より即売性が求められるECモールだと思います。
販売されている商品ジャンルなども解説しましたが、Qoo10ではまだまだ未開のジャンルが多く、全体的にブルーオーシャンであるともいえるのではないでしょうか。
特にQoo10では「メガ割」という大型セールイベントの反響が大きく、店舗によっては通常時の10倍以上の売上が獲得できたという話も決して特別な事ではない状況にあります。
すでに楽天市場やAmazon、ヤフーショッピングやauPAYマーケットなどに多店舗出店されているEC事業者の方であれば、Qoo10への出店は非常に容易に行うことができると思います。
というのも、Qoo10は楽天市場の商品データをCSVで出品できるシステムが用意されているので、商品登録の手間がほとんどかからないというメリットがあります。
また、BASEやSTORES、カラーミーショップやShopify(ショッピファイ)といったECカート、自社ECサイトを運営されている方で、ECモールへの出店に興味があるという方にもQoo10への出店はおすすめです。
Qoo10は楽天市場のような固定費がかからない為、無料でECモールに出店できるからです。
是非、Qoo10に出店して、新しい売り場で今まで出会う事がなかった新しいお客様にあなたの商品を知ってもらって下さい。
今回の記事の内容がQoo10への出店を検討されている方の参考になれば幸いです。
Qoo10では資料ダウンロードもできますので、最新状況などを把握されてから、出店するかどうかを検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。