売れるネットショップの教科書に寄せられたよくあるご質問について、現役店長が回答するコーナーです。
【質問】楽天市場で販売禁止の商品と禁止行為・ペナルティについて教えて!
楽天市場に出店されている方から、よく寄せられる質問が、楽天市場での禁止行為、禁止商材についてです。
楽天市場では、2018年1月25日に「取扱禁止商材・禁止行為ガイドライン」とそれに関連するガイドラインが新設・改定されました。
今回は、楽天市場に出店されている方、これから出店を検討されている方に、楽天市場内での禁止行為とペナルティについてご説明いたします。
- 楽天市場での禁止行為について
- (1)法令・公序良俗に反する行為
- (2)価格表示に関する禁止行為
- (3)表示全般に関する禁止行為
- (4)楽天又は第三者の権利を侵害する行為
- (5)レビューに関する禁止行為
- (6)課金を回避することを目的とする行為
- (7)決済に関する禁止行為
- (8)不正なシステム利用
- 楽天市場での販売禁止商品・取扱禁止商材
- (1)法令で販売・所持が規制されているもの
- (2)公序良俗、モラルに反するもの
- (3)商品に関する契約等で譲渡・転売が禁止されているもの
- (4)悪用されるおそれのあるもの
- (5)青少年の保護育成上好ましくないもの
- (6)危険なもの
- (7)他人の権利・利益を侵害する可能性のあるもの
- (8)その他当社が不適切と判断したもの
- まとめ
楽天市場での禁止行為について
楽天市場における、禁止行為ガイドラインを各項目ごとに簡単にご説明いたします。
(1)法令・公序良俗に反する行為
楽天市場に限らず、法令違反行為は即退店のペナルティとなります。
(2)価格表示に関する禁止行為
価格表示、特に「二重価格について」の表示は、数年前に楽天市場内の一部の店舗が詐欺的記載をしたことで楽天市場が世間からバッシングにあいました。
二重価格については、以下のページにまとめていますので参考にしてください。
(3)表示全般に関する禁止行為
商品名やキャッチコピーなどに記載する文言についても、禁止行為とされている表現があります。
最近特に厳しいのが、美容、ダイエットに関する表現です。「必ず痩せる」などは即修正対応として楽天より修正指示のメールが届きます。
(4)楽天又は第三者の権利を侵害する行為
タレントがテレビで紹介した際に、そのタレントの画像などを使うと肖像権違反となりますので注意しましょう。
特にマツコさん関連は要注意ですね。
(5)レビューに関する禁止行為
意外にやってしまうのが、レビューが記載された商品ページの使い回し行為です。
商品リニューアルやモデルチェンジなどで、商品が変わった際には、過去のレビューを利用することはガイドライン違反ですので注意しましょう。
また、「レビューを書いて送料無料」など、レビューを書くことによる特典提供も、楽天市場では禁止行為となります。
(6)課金を回避することを目的とする行為
課金回避とは、楽天市場での注文成立時の「販売手数料を回避する行為」です。
例えば楽天市場内で、大口の注文が入った際に、注文者と電話などで直接連絡を取り、楽天市場上では注文をキャンセルし、楽天の外で直接取引を行う行為などがこれに該当します。
また、最初の商品を発送した際に、商品の梱包の際に、FAXなどによる直接注文を促すような行為もガイドライン違反となります。
(7)決済に関する禁止行為
決済においては、ユーザーの利便性を中心としたガイドラインが設定されています。
例えば、クレジットカード決済手数料を惜しんで、「現金払いのみ」などという販売方法は楽天市場では受け付けられません。
(8)不正なシステム利用
店舗運営者による架空注文などは、不正システム利用のガイドライン違反となります。
また、同じ内容の商品を複数登録する行為は、広告入稿時にコピーページを作る程度の対応以外では、ガイドライン違反対象となります。
楽天市場での販売禁止商品・取扱禁止商材
楽天市場において、販売が禁止されている商品をご説明します。
ほとんどの販売禁止商品は、一部商品(アダルトコンテンツなど)を除き楽天市場以外の場所であっても禁止されている商品となります。
(1)法令で販売・所持が規制されているもの
法令、法律で規制されているものは、楽天市場以外の売場でも販売禁止です。
(2)公序良俗、モラルに反するもの
公序良俗に反する商品も販売禁止商品です。
主に危険ドラッグや生物、アダルトコンテンツなどが該当します。
(3)商品に関する契約等で譲渡・転売が禁止されているもの
クレジットカードや預金通帳などがこのガイドラインの対象となります。
また、特定サービスのポイントなども基本的には譲渡禁止商品です。
(4)悪用されるおそれのあるもの
主に個人情報の観点から悪用される可能性のある商品の販売を禁止しています。
例えば卒業アルバムや免許証、保険証、特殊な職業の制服、盗撮の恐れのあるカメラなどもこのガイドライン違反となります。
(5)青少年の保護育成上好ましくないもの
児童ポルノやアダルトコンテンツがこのガイドライン違反となります。
(6)危険なもの
危険物も楽天市場では販売禁止となっていますので注意してください。
(7)他人の権利・利益を侵害する可能性のあるもの
偽ブランド商品などは、このガイドライン違反となります。
また、著作権に保護されているものについてもガイドライン違反となる商品があります。
(8)その他当社が不適切と判断したもの
他にも以下のような商品は販売禁止商品となります。
まとめ
楽天市場でのガイドライン違反となる、販売禁止商品と禁止行為について現役楽天店長がご紹介いたしました。
多くの禁止行為は、禁止されている理由も明確ですので問題ないと思いますが、レビューの依頼行為などは、以前は禁止されていなかったため、まだおこなわれている店舗さんも一部存在しています。
禁止行為を行うと、最初は楽天市場からの警告がありますが、改善対応がなされなければ、最悪の場合強制退店となりますので注意してください。
また、メルカリ感覚で販売している商品の中には、楽天市場では禁止商品になっているものも多数存在しています。
十分に注意して、不要なペナルティを受けないようにしましょう。