BASE ベイス 利用者の感想 口コミをまとめたオーナーズ調査の結果
ネットショップを誰でも簡単に出店できるBASE (ベイス)
の出店数が70万店舗を突破し、今なおショップ開設する人が後を絶ちません。
BASE(ベイス)ではこの度初の試みとなる利用者、オーナーの実態調査「オーナーズ調査」について情報を公開しました。
BASEを実際に利用しているオーナーの実態について、同じくBASEを使っている現役店長の筆者が徹底解説いたします。
BASEにネットショップを出店している方や出店を検討されている方の参考になれば幸いです。
- BASE(ベイス)とは?
- BASEのオーナーズ調査とは
- BASE利用者のショップに対するブランド意識
- BASEのショップを何人で運営しているか
- 自分で商品の製作をしているか
- BASE利用者の実店舗を持っている割合
- 運営体制は個人か法人か
- BASEで販売する商品はオリジナルかセレクトか
- BASEのネットショップをブランドとして運営している認識があるか
- ブランド運営で最も重視していることは何か
- ブランドを始めたきっかけ
- ブランドを始めた年齢
- SNSの活用状況
- 積極的に活用しているSNSは何か
- ファン作りで積極的に行なっていること
- BASEの累計ショップ開設数の推移について
- BASE出店店舗の年代とジャンル比率
- 簡単ネットショップBASEについてのまとめ
BASE(ベイス)とは?
BASE (ベイス)
とは、個人でもネットショップを即日開設することができる無料のネットショップの開業サービスの事です。
BASE(ベイス)は、楽天市場
などのようなインターネットショッピングモールと異なり、ネットショップ出店の際に長期にわたる審査などはありませんが、かんたん決済を利用申請する際には審査があります。
BASE(ベイス)でネットショップを作るのに必要なのは、Eメールアドレスだけあればネットショップ開設が可能です。
また、BASEでネットショップを出店している店舗数が2019年5月時点で、70万店舗以上と発表されました。
楽天市場
の出店店舗数が2019年2月1日時点で46,686店舗と発表されていますので、
BASEを利用している店舗数は楽天市場の10倍以上です。
筆者がBASEで実際にネットショップを出店してみての感想やメリット、感想などについては以下のページにより詳しくまとめていますのでこちらも参考にしていただければと思います。
BASEのオーナーズ調査とは
BASE (ベイス)
のオーナーズ調査とは2018年10月に発表された「We are Owners」というメッセージに意味が込められています。
BASEでは、個人事業主や中小規模事業者といった既存の言葉でネットショップのオーナーの働き方や生き方を定義することをやめ、自分の好きなことを選び、自身の価値観や好きという想いを仕事にする店長を「オーナーズ」と表現しています。
オーナーズ調査とは、BASEにおけるショップオーナーの実態について広く調査した一種の「ビッグデータ」のひとつでもあります。
BASE利用者のショップに対するブランド意識の調査結果
BASEオーナーズ調査の第一弾として、「オーナーズ自身のショップに対するブランド意識」をテーマにBASEがオーナーに独自のアンケートを実施し、その結果をプレスリリースにて2019年5月14日に発表しました。
今回は、BASE初のオーナーズ調査の結果をプレスリリースの内容を元に現役のBASE店長が解説していきたいと思います。
実際にBASEを利用しているオーナーの声と、筆者の体感を合わせてご説明していきたいと思いますので、BASEでネットショップ出店を検討されている方には参考になる部分もあるかと思います。
オーナーズ調査の概要については以下の通りです。
- 調査方法:インターネット調査
- 実施期間:2019年3月6日(水)~12日(火)
- 調査対象:ネットショップ作成サービス「BASE」利用者
- (性別:男女・その他含む / 年齢:20代~70代)
- 回答数:381ショップ
- 調査内容:12項目
オーナーズ調査の調査項目については以下の通りです。
BASEのショップを何人で運営しているか
BASEでネットショップを運営している運営人数について、オーナー一人で運営しているショップは調査数全体の55.6%と半数以上に上りました。
次いで、2名~4名が42.3%、5名以上の運営規模は、わずか2.1%という結果でした。
BASEでネットショップを出店している店舗さんの多くは、一人オーナー、もしくは小規模の運営であることがオーナーズ調査の結果からわかりました。
逆に言えば、ネットショップの運営はたった一人でも十分に成り立つビジネスモデルと言えるかもしれませんね。
自分で商品の製作をしているか
BASEで一人でネットショップを運営しているオーナーに「自分で商品の製作もしているかどうか」を調査したところ、自分で商品の開発まで行っているオーナーは、74.5%という結果でした。
ここで考えられるのは、BASEを利用するオーナーの4割程度は、ハンドメイド系や自分で商品を生産するネットショップを運営している可能性があるという事です。
具体的には、アパレル、ファッション雑貨、家具、工芸、スイーツや農産物といったジャンルのネットショップのオーナーとのことです。
ハンドメイド系のショッピングプレイスとしては、minneも業界シェアナンバーワンのショッピングサイトですね。
BASE利用者の実店舗を持っている割合
BASEオーナーズ調査によると、実店舗をもたずにネットショップだけで運営しているオーナーは、72.2%に上りました。
ネットショップは一人店長で、実店舗なし、バーチャル店舗だけで運営ができるというのが最大の強みでもあります。
実店舗を持っているけれど、まだネットショップを出店していないという読者の方がおられましたら、この機会に、BASE (ベイス)
や
STORES.jp
といった簡単ECサービス、もしくは楽天市場
などのインターネットショッピングモールなどへの出店も検討されるとよいと思います。
運営体制は個人か法人か
これは気になる方も多い調査だと思いますが、BASEに出店しているオーナーの73.2%は個人オーナーであることがわかりました。
BASEの最大のメリットは無料でネットショップを出店できるという点です。
無料だから開業に伴う初期費用はいらず、万が一ショップ運営に失敗したとしても損害となる被害は最小限にとどまるはずです。
無料のネットショップで現役店長が最もオススメしているのがこのBASE (ベイス)
でもあります。
また、個人で運営される場合には、資金繰りなどに困る場合がありますが、FREENANCE(フリーナンス)
ならフリーランス向けに損害補償などに無料で加入できるほか、請求書を早期現金化することができるのでとてもおすすめです。
ちなみにフリーナンスを運営しているのはカラーミーショップ
でおなじみのGMOペパボ株式会社ですから、カラーミーユーザーには安心感もありますよね。
BASEで販売する商品はオリジナルかセレクトか
BASEで販売している商品について、オリジナルの商品を一点以上販売しているオーナーの割合は、75.3%と大多数のオーナーがショップ独自の商品を販売されていることがわかりました。
オリジナル商品があつまるBASEは、商品を眺めているだけでも展覧会のような気持になり面白いですね。
BASEのネットショップをブランドとして運営している認識があるか
BASEでネットショップを出店しているオーナーの83.2%が、BASEのネットショップをブランドとして運営していることがわかりました。
ブランド意識があるという事は、オリジナリティ、独自性があることでもありますから、消費者の立場からすれば、様々なブランドが探せるBASEはやはり魅力ある売り場であると思います。
ブランド運営で最も重視していることは何か
BASEでネットショップを運営しているオーナーの8割以上ばブランド意識を持っている事が先ほどわかりましたが、そのブランドを運営していくうえで最も重視していることは「コンセプト・世界観」であることがわかりました。
商品の品質についても25.9%のオーナーが最重視しているポイントとなっており、世界観、品質というお金以外の部分を重視しているオーナーが大多数であることがうかがえました。
ブランドを始めたきっかけ
ブランドを始めたきっかけとしては、以下のような回答となりました。
- 自分が作ったものを発信したかった… 60.6%
- ブランドを持つのが夢だった… 14.8%
- 収入源が欲しかった… 8.2%
- ビジネスとして… 6.6%
- 新しい仕事を探していた… 5.4%
ネットショップをビジネスとして利用するオーナーも当然いるのですが、BASEでは自分自身の作った商品をブランディングして販売したいというオーナーが多い傾向にあることがわかりました。
ブランドを始めた年齢
ブランドを始めた年齢としては以下の通りです。
- 9歳以下… 0.3%
- 10代… 1.9%
- 20代… 28.4%
- 30代… 44.2%
- 40代… 18.9%
- 50代… 5.4%
- 60代… 0.9%
ブランドを始めた年齢は最年少が9歳以下、最年長は60代という結果となり、BASEを利用しているオーナーの年齢の幅は非常に広いことがわかりました。
最も多いのが30代の 44.2%で、インターネットをフル活用している世代が利用しているネットショップサービスであることがうかがえました。
SNSの活用状況
ネットショップの運営において、現在欠かすことができないのがTwitterやインスタグラム、FacebookなどのSNSツールです。
BASEと同時にSNSを利用しているオーナーは95.8%と、ほとんどのオーナーはSNSを活用している事がわかりました。
もはや、SNSとネットショップはセットで運営していくのがスタンダードといえるでしょう。
積極的に活用しているSNSは何か
SNSの中で何が最も利用されているかという結果では、Instagramが45.4%とダントツに多いことがわかりました。
- Instagram… 45.4%
- Facebook… 23.2%
- Twitter… 20.9%
- LINE@… 8.0%
- ブログ… 1.7%
- その他… 0.8%
次いでFacebookが23.2%となっていましたが、これはおそらくオーナー世代が30代が一番多いため、Facebookでアカウント、Facebookページを運用しているオーナーが多いからではないかと思います。
Facebookもだんだんと利用者が減少している傾向があるため、今後のSNS戦略としては、インスタグラム、ツイッター、LINE@あたりが有力だと個人的に思っています。
ブログは1.7%と非常に少ないですが、店長ブログというスタンスは益々減っていき、かわりにオウンドメディアなどが増えるのではないでしょうか。
ファン作りで積極的に行なっていること
SNSの活用にも言えることですが、ネットショップの運営で大事なことはお客様を「ファン」に育てるという事です。
- SNS活用… 51.0%
- キャンペーン・セール… 12.0%
- プッシュ配信… 11.5%
- ポップアップショップ・展示・イベント出店… 10.0%
- メールマガジン配信… 6.1%
- ファンイベント… 5.7%
ファンを育てる事で、ユーザー、消費者はリピーターとなってくれます。
リピーターになれば、新規顧客獲得にかかるコストが削減でき、ネットショップの売上を安定させることができるわけです。
また、最近では多くの企業が、リピート購入される為の特設ECサイトをリピスト
や
カラーミーリピート
などの単品リピート通販カートで構築する傾向があります。
BASEの累計ショップ開設数の推移について
BASEは、2012年からサービスをリリースして、2013年11月で5万店舗を突破、その後、2014年9月に10万店舗を突破しています。
2016年1月に20万店舗、2016年11月に30万店舗、2017年7月に40万店舗、2018年5月に50万店舗と着実に出店店舗数を増やしてきました。
50万店舗突破からわずか4ヶ月で、60万店舗の開設数を達成するという正に右肩上がりの出店数となっています。
そして、2019年3月にはなんと70万店舗に到達しました。
BASE (ベイス)
に今後追加される予定の新機能について次にご紹介いたします。
BASE出店店舗の年代とジャンル比率
では、実際に70万店舗以上のネットショップの出店ジャンルとオーナーの年代について公式サイトで公開されている「weareowners」よりご紹介いたします。
BASEに出店しているオーナーの年代
BASEにネットショップを出店しているオーナー、店長で最も多い年代は、30代で35.5%となっていました。
次に多い世代は、20代までの世代で26.9%、その次が40代で23.4%と、20~40代で85.8%と大多数を占めていることがわかりました。
BASEは比較的若い世代から支持されているネットショップ開設サービスであるとも言えますね。
BASEに出店しているネットショップのジャンル
BASEに出店しているネットショップのジャンルとしては、第一位はファッションジャンルで41.2%のシェアとなっていました。
やはり、ファッションジャンルをネット販売するユーザーとBASEの相性は良いようですね。
二番目に多い出店ジャンルは、エンタメ・ホビーで12.9%のシェアとなっていました。
食べ物・飲み物ジャンルが9.87%、インテリア6.62%、コスメ4.09%と続いていました。
比較的若い世代が利用するネットショップということもあり、商品ジャンルも若い世代が探す商品ジャンルの出店割合が高いようですね。
BASEでは、インフルエンサーとして、香取慎吾さんがBASEを紹介するテレビコマーシャルなども放送しているため、若い世代への訴求も非常に上手だと思いました。
BASEオーナーズ調査のまとめ
今回は、ネットショップを簡単に出店できるBASE (ベイス)
の初めての出店者意識調査でもある「オーナーズ調査」の結果について、現役店長である筆者の感想を交えてご紹介してみました。
簡単にまとめると、BASEのネットショップを一人で運営しているオーナーは50%で、そのうちの70%がオリジナル商品も製作していました。
BASEを自身の「ブランド」としてネットショップ運営しているオーナーは80%以上おられました。
ブランドを運営する上で最も重視していることとしては、「コンセプト・世界観」を重視しているオーナーが60%以上という結果でした。
BASEを利用しているオーナーの9割以上が情報発信にSNSを活用しており、最も利用が多いサービスは「Instagram」という結果でした。
BASEはこれからも沢山のオーナーを排出しながら、より多くの人に愛されるショッピングプレイスになる事と思います。
今回の記事の内容がBASEでネットショップ出店を検討されている方の参考になれば幸いです。