アシスト店長の評判・口コミ・メリット・料金・手数料を徹底解説
アシスト店長とは
アシスト店長とは、株式会社ネットショップ支援室が運営している複数ECモール・自社ECサイトの受注状況を一元管理・処理するEC受注業務の一元管理システムです。
アシスト店長の特徴としては、顧客のリピーター化に特に強いことが評判となっている一元管理システムでもあります。
ネットショップにおいて、経営を安定させる上でリピーターの育成は最重要と言っても過言ではありません。
最近では、LTV(ライフタイムバリュー)を考えてネットショップを運営している企業さんも増えてきていますが、LTVを最大化させる為には、リピーター、ロイヤルカスタマーの存在が非常に重要となります。
今回は、ネットショップの受注一元管理システムの中でも、特にリピーター育成に強いと言われているアシスト店長について、メリット、デメリットから料金体系まで現役ネットショップ店長が詳しく解説していきたいと思います。
アシスト店長の利用を検討されている方、ネットショップの多店舗展開を実現させるためのECシステムを検討されている方の参考になれば幸いです。
アシスト店長のメリット
EC受注業務の一元管理システム「アシスト店長」のメリットについて、メリットと感じた事をご紹介いたします。
多店舗展開の際に注文の処理を効率化できる
ネットショップを楽天市場
やAmazon
、
ヤフーショッピングなどに複数出店する方法を「多店舗展開」と呼んでいます。
なぜ、ネットショップを複数のショッピングモールやMakeShop
や
カラーミーショップ
などの自社ECカートサービスで出店するのかというと、「売り場ごとに客層が異なるから」です。
楽天市場を普段のネットショッピングの場所として使っている楽天会員、特に上位ランクのダイヤモンド会員などは、自分のネットショッピングを楽天市場
に集中させる傾向があります。
この傾向は、同じくインターネットショッピングサイトとして国内トップクラスの流通規模を誇るAmazonでも言える事で、Amazonではプライム会員が総流通額の70パーセント以上を生み出しているというデータがあります。
つまり、楽天市場だけにネットショップを出店していたのでは、Amazonのヘビーユーザーには商品を露出できないですし、その逆もしかりという事ですね。
その為、中堅以上の規模のネットショップを運営している企業は多店舗展開に積極的に取り組んでいる傾向があります。
多店舗展開を行うと、出店に際しての固定費用が出店場所の数だけ増えるというデメリットに加えて、注文の処理を行う際に、各モールごとに用意されている管理画面で行わなくてはならず、注文の処理の手間が増えるというデメリットがあります。
注文の処理を一つのシステム上で、一括で行う事ができるシステムが、このアシスト店長などの一元管理システムという訳です。
アシスト店長は多店舗展開を前提とした一元管理システムであり、楽天市場をはじめ、以下のモールやECカートサービスとの連携が可能です。
ネットショップの多店舗展開については以下のページに詳しい説明を記載しておりますのでご興味のある方はご一読下さい。
注文に合わせて配送方法を自動変換できる
アシスト店長のメリットとしては、注文に合わせて配送方法を自動で変換する事ができる機能が備わっている事です。
この機能は、2019年9月時点では他にあるネットショップの受注一元管理システムの中でもアシスト店長だけに備わっている機能なんです。
ネットショップでは、商品のサイズや数量によって配送方法を変えるのが一般的ですが、どの受注システムを利用していても、大抵は受注処理を行うスタッフの目視による調節が必要となるケースがほとんどだと思います。
アシスト店長では、指定する条件によって、配送方法をメール便にしたり、宅配便としてひとつにまとめるなどの処理を自動化する事が出来ます。
この機能は他社にはない機能ですから、アシスト店長を受注一元管理システムとして選択する際の大きなポイントとなる方も多いと思います。
異なるモールからの注文でも顧客を特定し一元管理できる
ネットショップを多店舗展開していると、よくあるケースなのですが、同じお客様が、時には楽天市場で購入したり、また別の時にはAmazonで注文を行ったりと、異なるショッピングモールで注文される事があります。
アシスト店長では、異なるモールであっても、お客様のお名前と電話番号が同一の場合は同一顧客として顧客管理を行ってくれる機能があります。
一人のお客様として、異なるモールでのご注文を特定する事ができるので、累計購入回数などもお客様単位で集計することができます。
販促メールを送るタイミングなどにも役立つ機能ですし、お客様一人一人にきちんと向き合うという意味では非常に重要な顧客管理機能だと思います。
受注処理を自動化して時間短縮ができる
受注処理の一元管理システムにおいて、最も重視されるポイントが、受注処理の作業時間を短縮するという事です。
注文数の多いネットショップであれば、一日の注文件数が1000件以上になるというショップも売れているネットショップでは決して珍しい事ではありません。
モールごとに異なる管理画面を使って受注処理を行うと、その出店モール数だけ、処理を行う人手が必要となり、雇用コストがかかります。
当店では、アシスト店長ではなく、ごくーシステム
という一元管理システムを使っていますが、受注管理システムがあることで、毎日の受注処理がたった一人の担当者で済んでいます。
当店では、楽天市場のセール時、楽天スーパーセール時などは、一日の注文件数が500件前後となる事が多いのですが、500件程度であれば、一人のスタッフが約5時間程度作業する事で、翌日の出荷分の伝票や配送シールなどを作成する事ができています。
アシスト店長の場合、自動化できるポイントがかなり多く用意されていますので、当店の受注管理システムよりも更に短い時間での処理が可能だと思います。
ネットショップで多店舗展開を実現するのであれば、受注の一元管理システム導入は必須と言っても過言ではありません。
封入物の管理機能がありリピーター育成が可能
ネットショップで注文された商品をお客様に発送する際に、チラシやメッセージカードなどの封入物を入れたいという方は多いのではないでしょうか?
ただ、手作業でこれを行う場合、出荷する際の作業としては、お客様名を確認したり、商品ごとに異なる封入物を入れるという対応が非常に難しい事があります。
その結果、全てのお客様に対して、同じ封入物を入れていくという処理でしのいでしまっている店舗さんもおられるかと思いますが、これは厳密にはマイナスの効果の方が大きいと思います。
例えば、初回購入者だけに使ってもらいたいクーポン情報や、特定商品を購入した方だけに、その上位商品、たとえばサプリメントなら、お試し商品購入者に対して、半年分のおまとめ商品を提案するなどの封入物を入れた方が、お客様に対しての反応率は高いと思います。
お客様事に最適な封入物を入れる事で、お客様は自分事としてその封入物を確認し、次のアクションを行ってくれる可能性が高まるという訳です。
封入物を顧客に合わせて精査できる機能もアシスト店長の強みの機能のひとつです。
ステップメール機能で顧客対応を自動化できる
ネットショップを運営していると、お客様にアフターフォローのメールを送る事があります。
ショッピングモールによっては、アフターフォローメールなどを自動で配信してくれるモールもありますが、その対応はまちまちで、統一性もありません。
お客様が購入された後、商品が無事に届いたのかどうか、また届いた商品に不備はなかったか、到着から一か月後にその後商品に問題は発生していないかなど、決まった期間を指定して、その時に合わせたタイミングでメールを送る機能が「ステップメール」機能です。
これは、マーケティングオートメーションツールのひとつとしても現在のEC業界では非常に注目されている仕組みです。
毎回お客様を特定して、注文日からさかのぼってメールを送信するというのを人の手で行うと莫大な時間的コストが失われます。
自動化してしまえば、注文した商品発送後以降、お客様の状況に合わせて用意していたメールが届き続けるため、お客様によっては、再度来店してくれる可能性も上がるという訳です。
ステップメール機能は、お客様に再訪を促し、リピーターへと育ててくれる可能性を高める重要なツールだと言えるでしょう。
分析機能が細かくデータを取得できる
アシスト店長がただの受注一元管理システムにとどまっていないポイントが、この分析機能にあります。
アシスト店長は、注文者情報を細かく集計する事が可能で、店舗ごとの売上目標や達成率なども確認する事ができます。
注文数や売り上げ状況を確認できる一元管理システムは多数ありますが、商品別に集計したり、年代別、男女別、支払い方法別など絞り込めるあらゆる要素で注文情報を分析する事ができるのはアシスト店長ならではの強みだと思います。
また、お客様のキャンセル理由についても集計可能なため、ネットショップのキャンセル理由で多い理由から、店舗改善のヒントを得る事も出来ます。
自社内にデータ分析の得意なスタッフがいれば、アシスト店長の集計データはマーケティングに大きく役立つと思います。
各種伝票の出力にも対応している
ネットショップの運営上必要となる帳票、伝票の出力にももちろん対応しています。
主な出力可能な帳票としては以下の通りです。
- TOTALピッキングリスト
- 個別ピッキングリスト(受注伝票)
- 納品書
- 領収書
- 請求書
また、最近ではペーパーレス化が進んでいる事もあり、領収書や納品書をウェブ上で発行するというケースも増えてきています。
アシスト店長では、納品書や領収書をメールに自動でURLを作成する事で、お客様自身で発行してもらう事ができます。
ネットショップへのお問合せで多いのが、「領収書の発行」の依頼だったりするので、お問合せの削減にもつながります。
大手ECサイトの実績も多数存在している
これはアシスト店長を利用しているECサイト、ネットショップの中に、皆さんもご存知の店舗さんが沢山おられるという事ですね。
大手のECサイトが実際にアシスト店長を利用しているため、売上規模でも数億円以上の月商規模への対応も可能という事がわかります。
注文件数も一日数千件という利用者の方もおられるようですから、かなり大規模なECサイトでもアシスト店長は対応可能ということです。
アシスト店長のデメリット
では、逆にアシスト店長のデメリットと感じる部分についてもご説明したいと思います。
ある程度の運用コストが必要
アシスト店長は、大規模ECサイトでも導入されていますが、個人のネットショップの一元管理システムとして導入するには、コストが高くなる傾向があります。
利用料金については、後ほど詳しく料金テーブルをご説明したいと思いますが、オプション機能などを加えていくと月額料金がそれなりにかかってくることになります。
個人のネットショップなどには導入する事はコスト的に難しいと言うのがデメリットの一つと言えるでしょう。
多機能な分、運用の難易度が高め
アシスト店長のメリットでもご説明いたしましたが、アシスト店長は非常に多機能であり、データ集計にも項目が多いシステムのため、利用される方のリテラシーによっては、難易度が高いシステムと感じる場合があると思います。
実際に私もデモ画面を触った事がありますが、絞り込める項目が非常に多い上、精細なデータ設定が可能となっているので、とにかく項目が多く感じることがありました。
これは、簡単ではないという意味ではなく、ある程度複雑な処理ができるからこそ、高精細なデータ集計ができるというメリットにもつながっています。
STORES.jp
や
BASE (ベイス)
等の簡単ECサービスの管理画面に慣れている方であれば、かなり難易度が高いと感じられるでしょう。
対応可能なモールやカートに制限がある
2019年9月時点で、アシスト店長が対応しているショッピングモール、ECカートシステムは以下の通りです。
アシスト店長も常にアップデートを行っているアクティブなサービスですから、今後対応できるショッピングモールやECカートシステムは増えていく事が予想されますが、現時点で対応していないカートについては一元管理ができない恐れがあります。
詳細な情報や開発予定などは、アシスト店長の運営会社であるネットショップ支援室に直接お問合せして最新情報を得て下さい。
アシスト店長の導入事例と評判・口コミ
アシスト店長を実際に導入しているネットショップを公式サイトの掲載内容から紹介してみたいと思います。
&Habitさん~BOTANISTブランド
BOTANISTブランドと言えば、楽天市場
のシャンプーやヘアケア商品のランキングでもトップ店舗と言って過言ではない人気ブランドですよね。
&Habitさんはアシスト店長を導入されていますが、その導入理由としては、多店舗展開によって作業の分散や複雑化、コストの増加が課題となっていた為だそうです。
何より凄いのは、BOTANISTという人気商品を販売しているショップさんの受注処理作業が、アシスト店長導入でたったの二人の担当者で済むようになったという事です。
参考までに公式サイトにある、お客様からの声をここに転載させていただきます。
当社は複数のモール・自社サイトをブランドごとに運用するビジネスモデルもあるため、店舗数が多くなっておりました。
導入前は電話/受注/メールの担当者を店舗ごとに立てる必要があり、業務兼務による人件費の問題や店舗ごとの情報の統一が課題でした。
また、繋ぎ込みができないEC店舗や越境ECもあるので、なるべく多くの店舗を繋ぎ込め、かつ情報集約ができ、当社のシステムや運営方針に融通の利く、カスタマイズの領域が広い一元管理ツールを探していました。
当社のビジネスモデルを理解していただいた上で、カスタマイズの領域が広いということ、取り扱っているEC店舗のほとんどを繋ぎ込めることが導入を前向きに検討出来たきっかけです。
受注取込後、一括で処理を行えるので、受注担当者が2名ほどで十分対応することが可能になりました。
スタッフはメールと電話専任に分けるなど、それぞれの業務が分担でき、各セクションでクオリティーを求められるようになりました。
また、細かい設定も可能なため、備考欄に記入がある受注の色分けや、細かい検索条件を設定保存など工数削減につながりました。
さらに「アシスト店長」上でアカウント権限設定を作成し、受注処理担当と電話/メール担当の業務エリアも分けることができました。
アシスト店長の月額費用・手数料
アシスト店長を導入する為に必要となる初期費用、月額利用料などをご説明いたします。
この情報は、2019年9月時点での情報となります為、最新の情報についてはアシスト店長の公式ページにてご確認下さい。
アシスト店長の受注管理機能
初期費用 | 月額費用 |
---|---|
0円 | 10,000円 |
アシスト店長の受注件数による料金
受注件数 | 料金 |
---|---|
~400件 | 0円 |
401~1000件 | 25円 / 件 |
1001~3000件 | 20円 / 件 |
3001~5000件 | 15円 / 件 |
5001~5500件 | 10円 / 件 |
5501件~ | 別途ご相談 |
アシスト店長の在庫管理機能
初期費用 | 月額費用 |
---|---|
10,000円 × 店舗数 | 5,000円 × 店舗数 |
アシスト店長のオプション機能
機能 | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
初期設定代行1店舗 | 40,000円 | 0円 |
後払い一体型帳票出力オプション | 50,000円 | 3,000円 |
分析ツール | 0円 | 5,000円 |
楽天レビュー取込 | 5,000円 | 5,000円 |
入金消込機能 | 5,000円 | 5,000円 |
発注管理 | 5,000円 | 5,000円 |
CPM分析・RFM分析 | 0円 | 15,000円 |
ステップメール | 20,000円 | 20,000円 |
ステップDM | 10,000円 | 10,000円 |
顧客対応管理 | 100,000円 | 10,000円 |
メールディーラー連携 | 5,000円 | 0円 |
越境EC対応 | 30,000円 | 5,000円 |
大量配信メールサーバー | 40,000円 | 10,000円~ |
詳細な見積もりなどは、案件ごとに変わってくると思いますので、まずは無料相談を受けることをおすすめします。
アシスト店長のまとめ
今回は、ネットショップの受注一元管理システムとして、受注処理の時間短縮だけでなく、リピーター育成につながる機能も充実しているアシスト店長についてご説明いたしました。
アシスト店長は、ここまでご紹介してきた通り、受注処理の一元管理システムとしてだけでなく、様々な販促支援ツールも兼ね備えている一元管理システムです。
最近注目されているサブスクリプション、定期購入通販のショッピングカートとして、楽楽リピートというサービスも展開していますが、アシスト店長は楽楽リピートとの連携も可能です。
楽楽リピートも単品リピート通販カートとしては、非常に高い機能を兼ね備えたシステムですから、リピート通販に挑戦したいと考えられている店舗さんは一度楽楽リピートの利用も検討されることをおすすめします。
今回の記事の内容が、アシスト店長の利用を検討されている方の参考になれば幸いです。
