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フリーミアムとは(Freemium) 意味 成功事例まとめ |ECサイト用語集

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フリーミアムとは(Freemium)

フリーミアムとは(Freemium)

フリーミアムとは、基本的なサービスを無料で提供し、特別な機能や付加価値を得る場合は、有料会員サービスを提供するようなビジネスモデルのことをいいます。

フリーミアムは、インターネットサービスとの親和性が非常に高く、Googleなどは、誰でも無料で利用できますが、広告収入でより多くの収益を上げることに成功しています。

また、フリーミアム(Freemiun)の語源は、英語のフリー(Free)とプレミアム(Premium)を合わせた造語です。

今回は、今の時代にもっとも注目されていると言ってもいい、フリーミアムについて、ECサイトやネットショップにおけるフリーミアム戦略も合わせてご紹介いたします。

主なフリーミアムの成功事例

フリーミアム戦略で成功したサービスをいくつかご紹介いたします。

代表的なフリーミアムサービスとしては、以下のサービスがフリーミアム戦略で成功した事例だと思います。

  • 食べログ(飲食店検索)
  • Dropbox(ファイルサーバー)
  • ホットペッパー(フリーペーパー)
  • Facebook(SNS)
  • LINE(スマホ通話アプリ)
  • クックパッド(レシピサイト)
  • Google(検索サービス)
  • Youtube(動画サイト)
  • えんとつ町のプペル(絵本)

フリーミアム戦略で重要なポイントは、マネタイズ(収益化)をどこに持ってくるかという点です。

例えば、食べログでは、誰でも無料で飲食店を検索することができるサービスですが、有料会員である「食べログプレミアムサービス」は、月額300円を支払うことでプレミアムクーポンを受け取ることと、ランキング検索ができるメリットを享受できます。

無料でも十分に価値のあるコンテンツサイトですが、有料会員になれば、更に便利にお得に食べログを使えるというわけですね。

また、GoogleやFacebook、Youtubeの場合は、収益化が有料会員という実際のユーザーを対象にするものではなく、GoogleやFacebookが無料でたくさんの人に利用されることに対して、そのプラットフォーム上に広告を表示させるサービスで収益を上げています。

無料で使えるからこそ、誰でも利用することになり、また、人がひっきりなしにアクセスすることになります。

ウェブ広告業界も、年々市場規模が大きくなっていますので、GoogleやYoutubeなどは、無料にすることでより多くのユーザーにどんどんサービスを使ってもらえば、広告主からの広告料もどんどん増えることになります。

また、書籍でのフリーミアム戦略といえば、キングコングの西野亮廣さんが「えんとつ町のプペル」という絵本を無料公開したことで話題となりましたね。

出版業界では、書籍を完全無料公開するというのは、前例のない対応だったようで、様々なところからバッシングもあったそうです。

西野さんの書籍である「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」にも詳しく書いてあったのですが、そもそも絵本業界は、ぐりとぐらなどの古い作品がいまだに平積みされるような新陳代謝の少ない業界であり、市場規模も小さい業界だそうです。

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その理由は、絵本を購入するのは「母親」が主なターゲット層となります。

家事や育児で忙しい母親が、絵本を選ぶ時間があまりないことに加えて、そう安くない絵本購入で失敗したくないという心理が働くため「失敗しない方法」を選択しがちになるようです。

つまり、「昔から売れているベストセラー本」を子供に読み聞かせたい絵本として選びやすい傾向があるということが書籍には書いてありました。

「えんとつ町のプペル」をインターネット上で無料公開したのは、いわば、ターゲットである母親がスマホなどで絵本を先読みできることで、実際の絵本の購入を決めてもらう可能性を高めるというフリーミアム戦略をとったということでした。

「全ページ無料公開したら、実物が売れなくなるのでは?」という意見については、西野さんはきちんと対策をされており、「ウェブ版では、読み聞かせにくい縦長の構成にした」ということでした。

このフリーミアム戦略で、えんとつ町のプペルの累計発行部数は32万部以上となっているようです。

【参考】【書籍】キンコン西野 累計50万部突破!|キングコング西野オフィシャルダイアリー

フリーミアム戦略では、いかにマネタイズ(収益化)を設定するかということが重要なポイントだとよくわかる事例ですね。

ECサイトにおけるフリーミアム

ECサイト、ネットショップにおけるフリーミアム戦略について事例をご紹介したいと思います。

Yahoo!ショッピング

ヤフーショッピング

ヤフーショッピングは、2013年から、出店に関する固定費、月額利用料を全て無料化しました。

その甲斐もあって、現在は出店店舗数は楽天市場の10倍以上である51万店舗以上になりました。

ヤフーショッピングのフリーミアム戦略は、出店に関する費用は無料ですが、出店者に「広告料」を払わせることで、収益化を行っています。

特に「PRオプション」や「アイテムマッチ広告」「ストアマッチ広告」は、51万店舗がひしめくヤフーショッピングにおいて、出店者が自分のネットショップの商品を検索上位にあげたいという欲求にピッタリとマッチした広告だと思います。

また、ヤフーショッピングは、毎年11月11日を「いい買い物の日」というイベントデーにしており、11月は年末商戦突入直前ということもあり、非常に多くのポイント還元やクーポン発行、集客告知のためのテレビコマーシャル放映を行ってくれます。

ヤフーショッピングは競争は激しいですが、出店に関する固定費が一切不要という意味では、出店する価値のあるショッピングモールだと思います。

【参考】ヤフーショッピング攻略法(1)Yahooショッピングに出品する前に行う3つのこと

BASE(ベイス)

ベイス

BASE (ベイス)
も無料で出店できるネットショップサービスとしては、フリーミアム戦略の成功事例だと思います。

BASEは現在、出店店舗数は45万店舗以上になりました。

また、最近ではライブコマース事業にも注力しはじめていますし、先日も香取慎吾さんがテレビコマーシャルを行うことが発表されました。

BASEのコンセプトは「お母さんも使えるネットショップ」ということで、テレビCMが始まればBASEの出店者数は更に増え続けそうですね。

BASEでは、販売時の手数料として、決済手数料と合わせて、6.6%+40円がかかります。

先日、BASEのアプリダウンロード数が400万ダウンロードを突破したという発表もありましたので、利用者が増えれば、手数料収入もあがることになります。

BASEに関しては、実際に店長が出店してみての感想とメリット、デメリットなどを以下のページにまとめていますので参考にしてみてください。

【参考】BASE(ベイス)出店の評判とメリット・デメリットを徹底考察

Wowma!

Wowma

Wowma!も2017年からフリーミアム戦略を取っています。

Wowmaでは、2018年3月31日までの出店に限り、出店後から1年間の月額利用料を無料にしています。

この記事を書いているのが2018年2月末ですから、まだ無料出店には間に合いますね。

WowmaはAUキャリアであるKDDIコマースフォワードが運営するショッピングモールです。

集客のための企画やクーポン発行などに積極的にモール原資での対応を行ってくれるモールです。

Wowmaに無料で出店できる間に、是非出店して売上アップを狙ってみてください。

Wowmaに出店する前に行うとよいことを3つご紹介していますのでこちらも参考にしてください。

【参考】Wowma攻略法(1)Wowma(ワウマ)に出店する前に行う3つのこと

フリーミアムのまとめ

フリーミアムについて、実際に成功した事例からネットショップでのフリーミアム事例までをご紹介いたしました。

インターネットサービスとフリーミアム戦略は非常に相性がよいため、新サービスの多くが無料提供されていますね。

当サイトである「売れるネットショップの教科書」も、一種のフリーミアムであり、全コンテンツを無料開放しています。

Googleアドセンスなどが主な収益源ですが、それ以外にユーザーから費用をいただく対応は現在行っていないです。

是非、自社サービスで、フリーミアム戦略を取り入れられないか、検討してみてください。

今回の記事が、読者の方の参考になれば幸いです。




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