初心者でもわかるネットショップ用語

頒布会とは?頒布会と定期購入の違いを解説

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頒布会とは【はんぷかいとは】

頒布会とは通信販売等において、定期的におすすめ商品などを送付する仕組みのことで、ネット通販よりも古くからあるサービスのこと。

よくある頒布会の例として、「日本酒頒布会」や「ワイン頒布会」「季節のフルーツ頒布会」「全国産地の海産物頒布会」などがある。

頒布会と定期購入の違い

ネット通販において、頒布会と定期購入はよく混同されることがあります。
頒布会と定期購入の違いについては、届く商品がことなります。

頒布会は、販売者が、毎月などの一定期間ごとに、毎回異なるおすすめの商品を送付する場合が多いです。
定期購入は、購入者が、指定期間(一カ月単位や3ヶ月毎など)で、同じ商品をシステム側で自動注文するケースが多いです。

定期購入の商品は、主に水や食品、健康食品などの食料品や、化粧品、主に基礎化粧品とよばれる商品や、介護用紙オムツなどの
消耗品の販売と相性が良い仕組みです。

定期購入・頒布会ご利用ガイド

【参考】
楽天市場|定期購入・頒布会ご利用ガイド

頒布会・定期購入が利用できるECサービス

ネットショップを運営できるサービスにおいて、頒布会や定期購入といった
販売方式に対応可能なECサイト、ASPショッピングカートサービスを紹介します。

定期購入のシステムをメインとするカートサービスや、
ネットショップ運営におけるオプションサービスとして定期購入の対応が可能なものまで
様々なサービスの形態があります。

以下、簡単にですが、各サービスについての内容も紹介していきたいと思います。

予算を抑えて定期購入・頒布会やるならShopify

定期購入|Makeshop

Shopifyの定期購入機能はアプリを使って簡単に、さらに予算を抑えて利用することができます。

定期購入機能があるアプリの月額利用料金は、無料から$49、高くても$200と比較的安価に始められます。

一番安いプランである「ベーシックプラン」で年間の利用料を計算してみると、月額利用料$29からサブスクをスタートすることができます。

定期購入機能があるアプリは2022年3月現在10種類以上ありますが、日本語対応可能なアプリで最も人気があるのが「定期購買」です。

大手企業から人気D2C企業まで、幅広い規模のストアに利用されています。

サブスクにおいて必要とされる基本的な機能はもちろん、購入金額によって割引率を変更できる会員機能や、LINE・EC運用システムのネクストエンジンとの連携、BOX機能など購入者・Shopifyユーザー両者の利便性を考慮した機能も満載です。

こうした機能は毎月アップデートされるため、変化の激しいShopifyでも安心して利用できます。

MakeShop|定期購入オプション

定期購入|Makeshop

MakeShop(メイクショップ)の定期購入は、オプションプランとして利用できます。
Makeshopプレミアムショッププラン利用時にオプションとして追加できますが、
初期費用30万円が必要となるため、イニシャルコストの捻出が必要です。
定期購入の機能としては、とても細かい設定が可能です。

例えば、
初回購入価格のみを設定し、2回目以降の料金を「0円」に設定することで、一括払いの仕組みで定期購入を行うことも可能です。
また、お届け回数に応じて、販売価格を変更できるという設定により、定期購入のメリットを段階的に利用者に与えることで、解約率を下げるという
施策も実施できます。非常に細かいところまで綿密な販売戦略が組める点は、メイクショップならではの定期購入といえるでしょう。

リピート通販システムならたまごリピート

定期購入|たまごリピート

たまごリピートは、以前は「たまごカート」という名前でサービスを提供していました。
定期購入特化型のASPカートサービスとしては、老舗的なサービスになります。

主なプランは、「たまごリピートASP」と「たまごリピートGOLD」の二つのプランがあります。
たまごリピートASPは、初期費用69,800円(税抜)で月額利用料が49,800円必要です。
一年間の費用としては、667,400円(税抜)が必要となりますので、
ネットショップのランニングコストとしても決して安くない部類になります。

たまごリピートGOLDの場合は、初期費用99,800円(税抜)で月額利用料が79,800円(税抜)必要です。
こちらは、初年度の開業費用としては、1,057,400円(税抜)で、100万円以上が必要です。

たまごリピートASPとGOLDの違いとしては、専用サーバーかどうかという点になります。
フォーム一体型のランディングページの作成や、ステップメールの送信などは
非常にメリットがある機能だと思いますが、運営コストが高すぎるため、
筆者としてはあまりオススメとは言えないサービスです。

【参考】
リピート通販システムならたまごリピート

定期購入・頒布会ならリピスト

定期購入|リピスト

リピストとは、定期購入などのリピート通販専用のカートサービスです。
機能的には、ステップメールの配信、商品ページ一体型注文フォーム(ランディングページですね)が備わっている上、
一番安いプランであるライトプランなら、初期費用29,800円、月額利用料が14,800円から利用できます。
初年度の開業費用としては、207,400円と、たまごリピートASPと比較した場合、約3分の1の運営コストです。

ただし、リピストのライトプランは、受注手数料が1件あたり、35円必要な点と、LPフォームは、1ページのみ、ステップメールの対応は不可です。
基本的な定期購入機能を利用するには、「スタンダードプラン以上」の契約が必要です。
リピストのスタンダードプランは、初期費用69,800円、月額利用料39,800円が必要です。
一年間の固定費としては、547,400円が必要です。
リピストのスタンダードプランであれば、たまごリピートASPの667,400円(税抜)の費用と比較した場合、
約12万円ほどリピストの方が安くなります。

定期購入・頒布会機能|FutureShop2

定期購入|フューチャーショップ2

FutureShop2で定期購入を利用するには、基本のプランを利用していることを前提として、オプションプランとして月額5,000円で利用できます。
一番低コストである「プラン50」を選択した場合、
初期費用2万円、月額利用料15,000円+定期購入オプション月額5,000円となります。
年額で、26万円で定期購入の利用ができます

ただし、フューチャーショップは、モバイルオプションやポイントの利用機能、クーポン発行機能などはすべてオプションとして月額費用が必要です。
そのため、ある程度ネットショップ運営で必要と思われる機能を追加実装していくと、結局のところ、年額50万円以上が必要となります。
フューチャーショップの定期購入機能もMakeshopと同じように細かい設定が可能です。

【参考】
定期購入・頒布会機能|機能|ショッピングカートはFutureShop2

STORES|最短2分で定期購入がはじめられる

定期購入|STORESJP

STORESは、2016年5月から、STORESを利用しているユーザーに対して、定期購入の商品を販売できるサービス「定期便」を開始しました。
STORESはBASE (ベイス)と同じく、無料かつ簡単にネットショップを開業できるサービスで人気があります。
STORESの定期販売、定期便の最大のメリットは、「無料で定期購入機能が利用できる」ことです。
他のサービスが定期購入機能を追加するだけで、月額5000円や初期費用30万円がかかることと比べると、無料で利用できるというのは
とても価値の高いサービスだと思います。
定期購入に関して、細かな設定ができない点はデメリットではありますが、それ以上に無料で定期購入機能が利用できるメリットは大きいです。
購入周期は、毎週~3ヶ月まで設定ができます。
この定期購入機能だけでもSTORESでネットショップを開業する価値はあると思います。

【参考】STORESは最短2分で定期購入がはじめられる

Eストアーリピート(定期購入・頒布会)/ショップサーブ

定期購入|ショップサーブ

ショップサーブの定期購入機能は、「Eストアーリピート」というサービス名で提供されています。
月額利用料は、4,565円(税抜)で最初に開通料として、4,565円が必要です。
こちらもフューチャーショップと同じく、ネットショップ運営機能のオプションとしての追加となります。
一番安いプランである「スタンダードプラン」で年間の利用料を計算してみると、
開通料1万円、月額利用料8,900円、スマホページ2,667円、に、Eストアーリピート月額利用料4,565円で
初年度は、208,149円(税抜)が必要となります。

定期購入の機能としては、特筆するような機能はなく、
定期購入のための基本機能とという印象です。

定期購入ができるECサイト構築なら【侍カート】

定期購入|侍カート

侍カートは、2013年にサービスの提供が開始された比較的新しいサービスです。
定期購入専用といえるサービスで、プランも「ASPプラン」「カスタマイズプラン」「フルスクラッチプラン」の3つのプランから選ぶことができます。
一番安いプランである「ASPプラン」の場合、初期費用10万円、月額利用料7万円で、一年間で94万円が必要です。

他社の定期購入と比較しても、特別に優れているポイントというのはあまり感じられないというのが正直な感想です。
サービスの実績も少ないこともあり、今後は何か特別なメリットがなければ選ぶことはないように思います。

【参考】
定期購入ができるECサイト構築なら【侍カート】

楽天市場の頒布会・定期購入

定期購入・頒布会ご利用ガイド

楽天市場にも頒布会・定期購入の機能を追加することができます。
利用料金は、月額5,000円に販売時の手数料がプラス2%必要となります。
年間プランで最も安い、がんばれプランに定期購入機能を追加した場合、
初期費用6万円、月額19,500円に定期購入月額利用料5,000円が加わり、
354,000円が初年度に必要となります。
筆者の運営するネットショップでもこの定期購入機能を追加していますが、
売れ行きはそれほど良いとは言えません。
また、これまでのASPサービスと比較して、楽天市場の定期購入機能は
細かい設定はできず、基本的なサイクルの指定くらいしか設定できません。
あくまでも楽天市場で販売する際の追加機能程度の位置にありますので
単品リピート通販に特化したい場合にはオススメできません。
また定期購入商品の登録については、楽天市場でのCSV一括登録機能での対応ができません。

【参考】
楽天市場|定期購入・頒布会ご利用ガイド

頒布会のまとめ

頒布会については、ネット通販以前からカタログ通販事業者などで
取り入れられていた販売手法です。
主に、企業の職場や町内会といった人の集まる場所に月一回程度出向き、
カタログを元に直接顧客へ営業をかけるなどの販売を行う方法が主流だった時代もあります。

今ではネット通販が盛んとなり、頒布会や定期購入の依頼自体が
インターネット上で完結できる仕組みがあるため、
これまでリアルで行われていた頒布会がネット上で展開する形式に
移行しつつあります。

参考になれば幸いです。

【参考】頒布会とは – コトバンク




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