サードパーティーとは 意味(third party)
サードパーティーとは 意味(third party)
サードパーティー(third party)とは、一般的な意味としては、第三者団体(企業や機関など)のことを指します。
サードパーティーのサード(third)とは、「第三」と言う意味で、当事者からは独立した立場である団体、企業、機関という意味の「第三者」という位置づけになります。
サードパーティーと言う言葉は、日本国内においては、コンピューター関連の用語として利用されることが多く、Amazonに出品している方なら、注文確認メール内に「サードパーティーの出品」という文面を目にした方も多いと思います。
今回はサードパーティー(third party)について、EC事業関連を中心に解説したいと思います。
主なサードパーティーの事例とメリット
日本国内における、サードパーティーという用語の主な使用事例をご紹介いたします。
サードパーティーという言葉をよく利用する事例として、コンピュータ関連の部品や周辺機器、ソフトウェアメーカーなどの事例があります。
コンピューター関連のメーカーに対するサードパーティーとしては、コンピューター本体のメーカーとは直接関係のないメーカーが「サードパーティー」にあたります。
メーカーが製造、販売する製品を「純正品」と呼ぶのに対して、サードパーティーの企業が製造、販売する商品のことを、サードパーティー製品(非純正品、または社外品)と呼んでいます。
ここで気を付けいたいのが、純正品を販売するメーカーに対してのサードパーティーの存在が「サード」、「第三」とついているため、「ファースト」「セカンドパーティー」が存在するように感じることがあります。
実際には「ファーストパーティー」や「セカンドパーティー」という存在は基本的にはなく、純正品か、非純正品かの違いというのが、コンピューター関連におけるサードパーティーの位置づけとなります。
また、販売しているソフトウェアやツールによっては、ソフトウェアのサードパーティーはISV(Independent Software Vendor)、ハードウェアのサードパーティーはIHV(Independent Hardware Vendor)と呼び分けられる場合があります。
サードパーティーのメリットとしては、純正品に比べて、販売価格や利用料金が安いという傾向があります。
サードパーティーの存在により、純正品を販売するメーカーも、商品の独占的販売ができないため、販売価格をサードパーティーに多少合わせる形で、値下げする必要があるという点でも、市場におけるサードパーティーの存在は非常に重要であると言えます。
サードパーティーのデメリットとしては、メーカー製造の純正品と比較した場合に、トラブル時の保証の範囲が明確でない場合があるという点です。
メーカーが製造、販売する純正品の場合は、トラブルや不良品などの場合は、改善のためのサポート体制が用意されていますが、サードパーティー製品の場合は、サポート体制がまちまちだったり、保証がしっかりとしていないこともあります。
サードパーティーは、2018年現在においては、各業界にとっても必要不可欠な存在となっていると言えます。
EC市場におけるサードパーティーの例
EC市場におけるサードパーティーという言葉が良く利用されるケースをご紹介いたします。
最近、Amazon.co.jpで注文者宛に送信したメール内に「サードパーティの出品者からのメッセージ」という表記が追記されるようになりました。
Amazonでは、我々のようなアマゾン出品者のことを「マーケットプレイス」と呼んでおり、Amazon.co.jpが出品している商品と差別化しているのは、アマゾン出店者であれば周知のことと思います。
マーケットプレイス出品者のことを、Amazon.co.jpの立場から見ると、第三者団体、サードパーティーとなるわけですね。
また、楽天市場
などのショッピングモールでは、受注処理をRMSで行うことが一般的ですが、多店舗展開を実施している場合は、受注処理を外部のソフトウェア、受注処理サービスを利用することがあります。
楽天市場
からすると、外部の受注処理ソフトや商品連携ソフトなどは「サードパーティー」という扱いとなります。
EC市場においてもサードパーティーという立場は、必要不可欠な存在であることがよくわかりました。
サードパーティーのまとめ
今回は、最近Amazonのバックヤードである、セラーセントラル上から注文者に送信するメール内に「サードパーティー」という表記が入ってきたこともあり、サードパーティーについて言葉の意味をまとめました。
サードパーティーは、正規品を販売する立場のメーカーからすれば、非正規品という意味合いになりますが、必ずしもメーカーの正規品がクオリティ、価格面で優位であるとは限りません。
むしろ、サードパーティーが存在することで、市場価格が適正化され、サービスレベルも向上しやすい傾向があります。
サードパーティーについては、各業界ともに、今後とも様々なサービスが増えていく傾向は続いていくと思います。
今回の記事の内容が、サードパーティーについて調べられている方の参考になれば幸いです。