初心者でもわかるネットショップ用語

ネットショッピングとショールーミングとは

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ショールーミングとは【showrooming】

商品を実際に販売店で確認し、店頭では購入せず、インターネットで検索し、店頭価格より安い価格で購入する行為。

小売店では、店頭販売のためのコスト(場所代、人件費)がかかるため、ネット通販の方が、商品の価格が安くなりやすい傾向にある。

ネット通販が当たり前になった現在、
小売店の問題として「ショールーミング」の問題があります。

特に顕著に影響が出ている業界としては
家電量販店があげられます。

ヨドバシカメラやビックカメラ、エディオンやジョーシン、
ヤマダ電機などはショールーミング問題でよく
引き合いに出されることがあります。

しかも、上記の家電量販店は、
すべて、自社のネットショップを持っています。

家電量販店系ネットショップ

そして、店頭販売の価格よりも
ネットショップの価格の方が安いということも
このショールーミングを引き起こしている原因でもあります。

ショールーミングの問題において、
インターネット上で価格を調査、比較する必要がありますが
価格比較については最大手でもある
価格.com が有名ですね。

価格.com

価格.comは以前は、パソコンなどの家電を中心とした価格比較サイトだったのですが、
現在では、日用品から保険、自動車から公共料金、建築関連までなんでも価格を
比較できてしまうサイトに成長しています。
インターネット上における、商品、サービスにおいて、
「安い場所」を探すのには価格.comは便利ですが、
必ずしも「一番安い場所」ではないこともあります。
これは筆者の経験からなのですが、
価格.comは実は一部が「広告」として利用されています。
広告を出していない店舗の商品が
ネット上の「最安値」であったとしても
価格.comに掲載されていないというケースがいくつもあります。
価格.comは便利ですが、やはり自分の目で
楽天市場やAmazonに商品を探しに行って
市場価格を比較すべきだと思います。
鵜呑みにしてはいけないということですね。

【参考】価格.com – 「買ってよかった」をすべてのひとに。

ショールーミングは、小売店、販売店の
利益を減らし、場合によっては倒産という
最悪の事態にまで陥ってしまうほど大きな問題です。

ただ、このショールーミングを逆手に取った企業がありました。

上記にも出てきていましたが、ヨドバシカメラです。

ヨドバシカメラ

2015年9月にヨドバシカメラは全店で
無料Wi-Fiの提供を始めました。

そして、こともあろうか、
スマホでどんどん価格比較してくださいと
ショールーミングを受け入れる提案をしたんです。

実際に商品を手に取ってみて、
商品をよく確認してください。

そして、購入は「ヨドバシ.com」で買ってください。

という自社ネットショップでの購入を
すすめるという提案です。

ヨドバシ.comはヨドバシカメラ店頭の
販売価格よりも安い商品が多いですが
他の家電量販店と比較すれば、
商品によっては、他の量販店の方が安い商品も
当然ながら出てきます。

ここでヨドバシカメラは
「ポイント還元率」による
囲い込みを実施していきます。

Amazonも家電などを販売していますが、
その販売価格は、ネット通販上でも
かなり安い商品が多いです。

Amazon自体が在庫を持って販売している商品もあれば、
一般出品者による商品も混在しています。

ただ、これは現状でも言えるのですが
Amazonには「ポイントがほとんどつかない」
という弱点があります。

今でこそ少しはポイントが付与されるように
なりましたが、楽天市場やヤフーショッピング、
ヨドバシカメラなどと比較しても
Amazonはポイント還元のネットショップという
印象はほとんどありません。

ショールーミングという問題を
いち早く対策を講じたヨドバシカメラ。

今後もこのショールーミング問題は
ネット通販が盛んであればあるほど
付いて回る問題だと思います。

小売店はショールーミングに向き合い、
ヨドバシカメラのようにショールーミングを
逆に利用して自社ネットショップの売上に
つないでいくような対策が望まれます。

参考になれば幸いです。

【参考】
ショールーミング – Wikipedia




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