amazonストアとは

日本版Amazonストアの利用方法とメリット・機能まとめ

amazonストアとは

日本版Amazonストアの利用方法とメリット・機能まとめ

2017年9月25日より、Amazon.co.jpにて「Amazonストア」の提供が開始されました。

Amazonストアとはいったいどんなサービスなのか?先日のAmaoznBusiness出品プログラムといい、
Amazonのサービス強化が続いています。

【参考】日本版Amazon Business 出品方法やメリット 手数料のまとめ

今回は、Amazonストアについてサービスの全貌を現役出店者である筆者が公式マニュアルを元に考察してみます。

Amazonストアとは

Amazonストアとは

Amazonストアとは、自社のブランド商品をひとつのウェブページ上でまとめて掲載することができるカスタムページサービスです。

Amazon.co.jpでは、通常の商品ページが、非常に簡素なレイアウトデザインになっており、カタログ通販ページのような印象があります。

こうした、カタログ的な表現では、伝わらない商品の魅力やブランドの価値、こだわりなどを、自社ブランドの発信、訴求を目的として
自社ブランド登録者に向けて、特設ページの作成を無料で行える機能が「Amazonストア」というサービスです。

Amazonストアの利用条件

Amazonストアとは

2017年9月26日時点では、すでにAmazonセラーセントラル(管理画面)上で、Amazonストアへの入り口である「ストアフロント」メニューが追加されています。

Amazonストアを実際に利用するためには、以下の条件を満たしている必要があります。

スポンサープロダクトを利用可能であること

スポンサープロダクトとはAmazon大口出品サービスを利用している出品者が、出品中の商品をAmazon.co.jp内に広告掲載できるサービスのことです。

大口出品者であり、スポンサープロダクトを利用できることが条件となります。

Amazonブランド登録にブランドを登録済みであること

商標登録番号を取得しているブランド(事業者)でなければ、Amazonブランド登録を行うことができません。

一般的な小売店や卸問屋などが、仕入れ先メーカーの商品でAmazonブランド登録を行うことはできないです。

上記の条件を満たしていない出店者については、残念ですが、現時点ではAmazonストアを利用することはできないようです。

筆者も卸問屋という立場での出店のため、Amazonストアについては残念ながら利用できないことがわかりました。

Amazonストアの主な機能について

Amazonストアでは、主な機能として大きく3つの機能があります。

直感的な操作でページを簡単に作成できる

Amazonストアとは

Amazonストアでページを作成する際に、HTMLなどの知識は一切必要ありません。

ページレイアウトを選択して画像や文章を入力するだけで簡単に作成できます。

Amazonストアとは

リッチな表現が可能なテンプレートが用意されている

Amazonストアとは

画像や動画、商品レコメンドなど自社ブランド商品の魅力を伝えるために適切な表現手法を選ぶことができます。

特に、現在のECにおいて、動画コンテンツは転換率の向上にもつながる有効施策ですから積極的に動画掲載を行うようにしましょう。

訪問者のデータ取得が可能である

レポート機能を通じて、ページビュー数や訪問者数などのデータを取得することができます。

ネットショップの運営において、ユーザー導線などを確認することは、日常的な業務のひとつで、非常に重要です。PDCAサイクルを回し続けましょう。

Amazonストアのメリット

ではAmazonストアを利用するメリットについて、3つのメリットをご紹介いたします。

(1)無料で利用できる

Amazonストアとは

Amazonストアの利用は、条件さえ満たしていれば追加費用は一切かからずに利用することができます。

Amazonにとって、自社ショッピングモールのブランド商品のページが充実することはメリット以外ありませんので、無料でどんどんページを充実させてくれるブランドは非常にありがたい存在でしょう。

また、ブランドの登録事業者にとっては、Amazonという国内屈指のアクセス数を誇るショッピングモールの自社ブランドページを思いのままにブランディングできるわけですから、これも大きなメリットと言えます。

自社ブランド登録が可能な出店者の方は、Amazonストアの利用を強くおすすめいたします。


(2)デザインテンプレートから選ぶだけなので簡単

Amazonストアとは

通常、商品ページやカテゴリページを作る際に、HTMLやCSSなどの知識が必要となる場合があります。

Amazonストアでは、こうしたHTMLなどの知識なしで、ストアページを作成することができます。

大切なのは、「何をどのようにPRするのか」という「アイデア」の部分です。

テンプレートについてもデザインというよりもレイアウトを選ぶために用意されている程度で、選択で迷うということもありません。


(3)ページは自動でレスポンシブ対応されている

現在のEC市場は、そのアクセス元の半数以上が「スマートフォンからのアクセス」です。

スマホに対応していないショッピングサイトや商品ページは、ユーザーから即時離脱という最悪の結果を招きます。

Amazonストアでは、デザインをひとつ作成すれば、スマホ、タブレット、PCとすべてに表示を最適化することが自動で行われています。

専門的な用語でいえば「レスポンシブ対応」がなされているシステムですね。

Amazonストアでブランドページを作成する際には、ブランドの魅力の訴求やテキスト、画像の調整などに注力して、その他の部分はAmazonの機能にお任せしておきましょう。


Amazonストアのデメリット

Amazonストアにおけるデメリットも考察してみたいと思います。主に利用者が制限されるというのも大きなデメリットではあります。

商標番号のある事業者のみの利用可能

Amazonストアにおけるデメリットというよりも、非常に「狭き門」となっているポイントです。

自社ブランドのない事業者や出店者にはAmazonストアについては現時点では利用できないサービスです。

「現時点」とお伝えしたのは、今後、ブランドによっては、自社でページを作成するリソースがないというケースが出てくると思います。

その際には、有志によって、適切なブランドページが作成され、Amazonによる許可申請が通れば、ブランドページを公開できる可能性はあると思います。

せっかくあたらに追加されたサービスが、商標登録事業者のみでは、非常にもったいないと感じますから、今後の利用拡大には期待したいところです。


UIやサポート情報などが基本英語である

これはAmazonが米国から始まっているサービスに由来する点でもありますが、Amazonの管理画面や一部アップロードの仕様の多くは「英語表記」になっています。

Amazonストアも2017年9月末にスタートしたばかりのサービスで、まだ日本事業では、うまくマニュアル化できていない機能も多数あるようです。

ただ、時間が経てば多くのページやマニュアルは翻訳されると思いますので、少し気長に待っていればいいかと思います。

また、Amazonストアのサービス自体は、メリットでも記載しましたが、非常に「直観的な操作」が可能ですので、マニュアルなしでも不便ではないと思います。


Amazonストアについて良くある質問

Amazonストアに関して、よくある質問事項がまとめられていましたので
特に気にされるポイント、重要なポイントのみを紹介したいと思います。

Amazonブランド登録サービスを利用できるのはどのようなブランドですか?

現在は商標登録済みのブランドのみがAmazonブランド登録サービスを利用できます。商標とは、「文字商標」であり、商品、またはパッケージに表示されたブランド名と一致する必要があります。

Amazonブランド登録の申請にはどのような情報が必要ですか?

現在はAmazonブランド登録を申請するには以下の情報が必要です。

  • 商標登録済みのブランド名
  • 商標登録番号(※文字商標での登録が必須)
  • ブランドのロゴ画像
  • ブランドが表示されている商品、またはパッケージ
  • ブランドが出品される商品カテゴリーの一覧表
  • ブランドの商品が製造、販売されている国の一覧表

製品コード(JAN/EAN/ISBNなど)がない商品の場合、Amazonブランド登録は必要ですか?

製品コード免除のためにAmazonブランド登録を行う必要はありません。ただし、的確なブランドをAmazonブランド登録に登録すると、製品コードなしで、該当ブランドの商品を出品できるようになります。

Amazonストアのまとめ

Amazonの新サービスである「Amazonストア」について、
公式マニュアルを元に、メリットや機能などを考察してみました。

Amazonストアは、簡単に言えば、各ブランドの発信元企業や団体に
それぞれの特集ページを作らせるようなイメージのサービスに感じました。

確かにブランド発信者側からすれば、集客力のあるAmazonのなかで
自社のブランド製品をまとめたページが無料で作れるというのは大きなメリットだと思います。

一般的な小売業などのAmazon出店者の場合は、Amazonストアの機能は
利用することができないので、気にする必要のないサービスだと思います。

参考になれば幸いです。




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