ネットショップでクレジットカード決済の注文を受けた際、カード会社や決済サービス側で承認されず、決済を完了できないことがあります。
このときお客様へ伝えるべきなのは、「カードに問題があります」と断定することではありません。「現在のご注文では決済を完了できていないこと」と「お客様に次に行ってほしい手続き」を、できるだけ簡潔に案内することが大切です。
このページでは、ネットショップですぐ使えるクレジットカードエラー時のメール例文を5パターン用意しました。ショップ名・注文番号・支払期限などを書き換えてご利用ください。
※決済エラー時の操作方法や支払方法の変更可否は、ECモール・カート・決済代行サービスによって異なります。必ず利用中サービスの最新手順に合わせて文面を調整してください。
クレジットカードエラー時のメール例文5選
クレジットカード決済が失敗する理由はさまざまです。加盟店側で正確な原因を確認できない場合もあるため、原因を推測してお客様へ伝えるのではなく、現在の決済状況と必要な手続きを案内しましょう。
1.クレジットカード決済が完了しなかった場合の基本メール
原因を特定できていない場合に使いやすい基本形です。「カードが使えない」と断定せず、「決済を完了できなかった」と表現します。
【件名】【重要】お支払い方法ご確認のお願い|注文番号:○○○○
○○様
このたびは【ショップ名】をご利用いただき、誠にありがとうございます。
ご注文いただきました下記商品につきまして、クレジットカード決済を正常に完了できていないことを確認いたしました。
【ご注文情報】
注文番号:○○○○○○○
商品名:○○○○○○○○
ご注文金額:○○○円
恐れ入りますが、ご注文履歴または当店がご案内する決済画面より、お支払い状況をご確認いただけますでしょうか。
【お手続き方法】
○○○○○○○○○○○○
カード決済が完了しなかった詳しい理由につきましては、当店では確認できない場合がございます。必要に応じて、ご利用のカード会社へお問い合わせください。
なお、メールへの返信でクレジットカード番号やセキュリティコードをお送りいただく必要はございません。
お手数をおかけいたしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
【ショップ名】
【担当者名】
【メールアドレス】
【ショップURL】
2.カード情報の更新・再決済をお願いする場合
ECカートや決済サービスにカード情報を安全に更新できる画面が用意されている場合に使用します。カード番号をメールで返信してもらうのではなく、必ず正規の決済画面へ案内します。
【件名】クレジットカード決済の再手続きについて|【ショップ名】
○○様
このたびは【ショップ名】をご利用いただき、誠にありがとうございます。
ご注文番号【○○○○○○○】につきまして、現在クレジットカード決済が完了していない状態となっております。
恐れ入りますが、下記の手順よりお支払い情報をご確認のうえ、再度お手続きをお願いいたします。
【お手続き方法】
1.○○○○へログイン
2.注文番号【○○○○】を選択
3.お支払い方法を確認・変更
4.決済手続きを完了
▼お手続きページ
【正規の決済・注文管理ページURL】
お手続きが完了しましたら、当店にて決済状況を確認後、発送準備を進めます。
なお、セキュリティ上、クレジットカード番号・有効期限・セキュリティコード等をこのメールへの返信でお送りにならないようお願いいたします。
何卒よろしくお願いいたします。
【ショップ名】
【担当者名】
3.3Dセキュアなど本人認証で決済できなかった場合
現在のECカード決済では、EMV 3-Dセキュアによる本人認証が行われることがあります。本人認証が完了しなかったことを確認できる場合は、カード会社側の認証設定について確認をお願いすることがあります。
【件名】カード決済の本人認証についてご確認のお願い
○○様
このたびは【ショップ名】をご利用いただき、誠にありがとうございます。
ご注文番号【○○○○○○○】のクレジットカード決済につきまして、本人認証を含む決済手続きが完了していないことを確認いたしました。
オンラインでのカード決済では、カード会社による本人認証が必要となる場合があります。
恐れ入りますが、ご利用のカード会社で本人認証サービスの設定状況をご確認いただいたうえで、再度決済をお試しください。
認証方法やエラーの詳しい理由については当店では確認できない場合がございますので、解決しない場合はご利用のカード会社へお問い合わせください。
【再決済方法】
○○○○○○○○○○
ご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
【ショップ名】
【担当者名】
4.別の支払方法への変更を案内する場合
クレジットカードでの再決済が難しく、ショップ側で別の支払方法へ変更できる場合に利用します。実際に利用できる決済方法だけを掲載してください。
【件名】お支払い方法変更のご案内|注文番号:○○○○
○○様
このたびは【ショップ名】をご利用いただき、誠にありがとうございます。
ご注文番号【○○○○○○○】につきまして、クレジットカードでのお支払いを完了できていない状態となっております。
当店では、今回のご注文について下記のお支払い方法への変更が可能です。
【変更可能なお支払い方法】
・○○○○
・○○○○
・○○○○
お支払い方法の変更をご希望の場合は、下記の方法よりお手続きをお願いいたします。
【変更方法】
○○○○○○○○○○○○
※利用できる支払方法や手数料等は変更方法によって異なる場合があります。お手続き画面に表示される内容をご確認ください。
なお、メールへの返信でクレジットカード番号等をお知らせいただく必要はございません。
何卒よろしくお願いいたします。
【ショップ名】
【担当者名】
5.支払期限が近いため再度連絡する場合
決済未完了のまま一定期間経過した場合の再案内です。キャンセル期限はショップの販売条件や利用しているモール・決済サービスに合わせて設定してください。
【件名】【再送・重要】お支払い手続きについて|注文番号:○○○○
○○様
【ショップ名】でございます。
先日ご案内いたしましたご注文のお支払いについて、現在も決済の完了を確認できていないため、再度ご連絡いたしました。
【ご注文情報】
注文番号:○○○○○○○
商品名:○○○○○○○○
ご注文金額:○○○円
【お支払い手続き期限】
○月○日(○)まで
恐れ入りますが、期限までに下記よりお支払いのお手続きをお願いいたします。
【お手続き方法】
○○○○○○○○○○
期限までにお支払いを確認できない場合は、当店の販売条件に基づき、ご注文をキャンセルさせていただく場合がございます。
すでにお手続きがお済みの場合は、行き違いとなりますことをご容赦ください。
ご不明な点がございましたら、カード情報を記載せず、このメールへお問い合わせください。
何卒よろしくお願いいたします。
【ショップ名】
【担当者名】
クレジットカードエラーメールの件名例
カード決済に関するメールは、フィッシングメールと間違われやすい点にも注意が必要です。過度に不安をあおらず、注文番号やショップ名を入れて何の連絡か分かる件名にしましょう。
- 【重要】お支払い方法ご確認のお願い|注文番号:○○○○
- 【ショップ名】クレジットカード決済についてのご確認
- ご注文のお支払い手続きについて|【ショップ名】
- カード決済の再手続きについて|注文番号:○○○○
- 【再送】お支払い手続きについてのお願い
「カード利用停止」「ブラックリスト」「限度額オーバー」など、店舗側で確認できない事情を件名に書くのは避けましょう。
クレジットカードのオーソリ・決済エラーとは?
クレジットカード決済では、カード会社へ取引の承認を求める処理が行われます。一般に「オーソリ」「与信」と呼ばれる処理です。
カード会社が取引を承認できなかった場合、決済代行サービスなどを通じてエラー・拒否コードが返されます。
ただし、ショップ側がすべてのエラーについて詳細な理由まで分かるわけではありません。カード会社によっては、具体的な理由を示さず「承認しない」などの一般的な結果だけを返すことがあります。
そのため、お客様へのメールで原因を断定するのではなく、「決済を正常に完了できていないため、ご確認ください」と案内するのが安全です。
クレジットカード決済がエラーになる主な原因
カード決済が完了しない原因として、一般的には次のようなものがあります。
- カード番号・有効期限などの入力情報に誤りがある
- カードの有効期限が切れている
- 利用可能額や口座残高等の関係で承認されない
- カード会社による不正利用検知・セキュリティ判定
- EMV 3-Dセキュアなど本人認証が完了しなかった
- カード会社・決済サービス等で一時的な処理エラーが発生した
- 加盟店や決済サービス側の設定・処理上の問題
重要なのは、これらは「一般的に考えられる原因」であり、実際の注文について店舗側が推測で原因を決めないことです。
例えば「限度額を超えています」「残高不足です」と店舗から断定すると、お客様に不快感を与えるだけでなく、実際の原因と異なる可能性もあります。
2026年のECでは3Dセキュアによる本人認証も確認する
現在のネットショップにおけるクレジットカード決済では、不正利用対策としてEMV 3-Dセキュアによる本人認証が重要になっています。
経済産業省が公表しているクレジットカード・セキュリティガイドラインでは、原則すべてのEC加盟店について2025年3月末までのEMV 3-Dセキュア導入が求められ、その後のガイドラインでもEC加盟店が実施すべき不正利用対策として位置付けられています。
そのため、2026年現在は「カードの限度額や有効期限」だけでなく、本人認証が正常に完了しなかったことで決済できないケースも考慮する必要があります。
ただし、本人認証の詳しい方法や認証できなかった理由はカード会社によって異なります。店舗側で原因を特定できない場合は、お客様からカード会社へ確認してもらうよう案内しましょう。
カードエラーメールで絶対に注意したいカード情報の扱い
カードエラー対応で最も注意したいのが、クレジットカード情報の取り扱いです。
メール返信でカード番号を送ってもらわない
「新しいカード番号をメールで返信してください」と案内するのは避けてください。
カード情報を変更する場合は、利用しているECカートや決済サービスが提供する安全な決済画面・マイページ・再決済URLなどを利用します。
通常のメール本文には、カード番号、セキュリティコードなどの情報を記載してもらわないようにしましょう。
ショップ側からカード番号を聞き出そうとしない
メールだけでなく、一般的な問い合わせフォームなどへカード番号を入力させることも避けます。
自社がどこまでカード情報を取り扱う必要があるのか、利用している決済代行サービスの仕様とセキュリティ基準を確認してください。
再決済URLは正規のページであることが分かるようにする
カード決済を促すメールはフィッシングメールと非常に似ています。ショップ名、注文番号、問い合わせ先などを明記し、お客様が正規の注文に関する案内だと確認できるようにします。
不必要に短縮URLを使用するよりも、利用中のモールや自社ECの正規画面から手続きできる方法を案内すると安心です。
カード決済エラーが発生した時の店舗対応
- 注文・決済ステータスを確認する
- 決済代行サービスのエラー情報を確認する
- 再決済・支払変更の正式な手順を確認する
- お客様へ決済未完了と必要な手続きを案内する
- 決済完了を確認してから発送処理へ進む
- 期限までに決済されない場合は販売条件に沿って対応する
「カードエラー=注文キャンセル」と決めつける必要はありません。利用中のシステムでカード情報の更新・再決済ができるのであれば、その方法を案内できます。
一方、モールによっては店舗側で支払方法を自由に変更できないこともあります。再注文が必要なのか、購入者側で決済方法を変更できるのか、利用しているサービスの最新手順を必ず確認してください。
クレジットカードエラーメールで避けたいNG対応
「限度額オーバーです」と推測で伝える
エラーコードによっては店舗側で具体的な理由を確認できない場合があります。お客様の信用情報や資金状況に関わる内容を推測で伝えないようにします。
「事故カード」「ブラックリストのお客様」と判断する
旧来のEC運営ではこのような表現が使われることもありましたが、単にカード決済が拒否されたという事実だけで、お客様を不正利用者などと判断することはできません。
不正利用の疑いがある注文については、利用中のモール・カード会社・決済代行サービスの不正検知や確認手順に従って対応してください。
カード番号をメール返信で送ってもらう
カード変更が必要でも、通常のメールでカード番号を受け取る運用にしないでください。正規の決済画面へ案内します。
理由が分からないのに何度も決済を繰り返す
決済サービスが再試行を案内している場合を除き、原因を確認せず店舗側で何度もオーソリを繰り返すのは避けます。
エラー内容に応じて、再決済、カード情報の確認、別の支払方法、カード会社への問い合わせなど適切な方法を案内してください。
決済できていないのに商品を発送する
前払いとしてカード決済を利用している注文では、ショップの販売条件や受注フローに従い、必要な決済確認が完了してから発送手配へ進みます。
決済エラー対応が増えてきたら受注管理フローも確認する
注文数が増えると、通常注文だけでなく、カード決済エラー、入金待ち、住所不備、キャンセルなど「そのまま発送できない注文」の管理も増えてきます。
複数モールを運営している場合、決済待ちの注文と発送可能な注文をそれぞれの管理画面で確認していると、処理漏れや誤出荷の原因にもなります。
ネットショップの受注管理について詳しく見る
GoQSystemの受注管理機能を確認する
※決済ステータス等の連携可否は、利用しているモール・カート・決済サービスとの対応状況をご確認ください。
クレジットカードエラー時のよくある質問
Q.カードエラーの原因をお客様に伝えてもいいですか?
実際に決済サービスから明確な情報が提供されている場合を除き、原因を推測して伝えるのは避けた方が安全です。「決済を完了できていません」と案内し、詳しい理由はカード会社へ確認してもらう方法があります。
Q.「限度額オーバー」と管理画面に表示されたら、そのまま伝えていいですか?
エラーコードの意味は決済サービスによって異なる場合があります。また、お客様の信用情報に関わる内容でもあるため、必要以上に具体的な原因をメールへ書かず、支払い方法の確認をお願いする方が無難です。
Q.別のクレジットカード番号をメールで送ってもらってもいいですか?
おすすめできません。カード情報の変更は、ECカート・決済サービスが提供する安全な画面を利用してください。通常のメール返信でカード番号やセキュリティコードを受け取る運用は避けます。
Q.3Dセキュアでエラーになった場合はどうしますか?
本人認証が正常に完了していないことを確認できる場合は、再度決済を試してもらうか、カード会社の本人認証設定を確認してもらいます。詳しい認証方法はカード会社によって異なります。
Q.カードエラーなら別の支払い方法に勝手に変更していいですか?
一方的に変更するのは避けます。変更可能な支払い方法と手続き方法を案内し、お客様自身に選択・手続きしてもらうのが基本です。モールによって変更できない場合もあるため、最新ルールを確認してください。
Q.何日連絡がなければキャンセルしていいですか?
一律に「7日」と決めるのではなく、ショップで表示している販売条件、利用しているモール・決済サービスの支払期限やキャンセルルールに従ってください。期限を設ける場合は、メールに具体的な日付を記載すると分かりやすくなります。
Q.カードエラーのお客様へ電話をした方がいいですか?
まずメールやモール内のメッセージ機能など、注文時に案内している連絡方法を利用します。期限が迫っていて連絡が取れないなど必要性が高い場合は、注文時の連絡先へ電話する方法もあります。
カードエラーのメールは「原因の断定」より「次の手続き」を伝える
クレジットカード決済が完了しなかったときに最も重要なのは、お客様のカードに問題があると決めつけることではありません。
「現在、決済が完了していないこと」「どこから再手続きできるのか」「いつまでに手続きが必要なのか」を分かりやすく案内しましょう。
また、2026年現在のECではEMV 3-Dセキュアによる本人認証も重要になっています。カードエラーの原因は利用限度額や有効期限だけとは限らず、本人認証や不正利用検知、一時的な処理エラーなどさまざまです。
そして、支払い方法を変更する場合でも、クレジットカード番号やセキュリティコードを通常のメールで送ってもらうことは避け、安全な決済画面へ案内してください。