売れるネットショップの教科書に寄せられたよくあるご質問について、現役店長が回答するコーナーです。
【質問】初めてネットショップを出店する際にオススメの場所はどこですか?
ネットショップを初めてオープンされる時、何を頼りに出店場所を選べばよいかがわからないといった質問をいただくことがあります。
中でも、「ネットショップ=楽天市場」といった、市場イメージを優先しての出店で、失敗されるケースも多いと感じています。
ネットショップの運営は、対応する業務内容が多岐に渡り、時には専門的知識やスキルが要求される場面もあります。
今回は、ネットショップを初めてオープンされる方に、検討材料となる要素をいくつかご紹介したいと思います。
ネットショップ出店前に考えておくこと
ネットショップを初めてオープンさせたいと思われる方が、最初に考えておくべきことを現役店長がご紹介いたします。
最初に考えることとは、「どこで売るか?」という場所選びよりも、「ネットショップ出店が本当に必要かどうか」という出店自体の必要性についてです。
以下に3つほど、事前に考えておくべきことをご紹介いたします。
売りたい商品は、ネットショップでなければ売れないのか?
よくネット販売したいという方のお話を聞くと、実際にはネットショップという体裁である必要がなく、商品が売れれば実際は何でもいいというケースを目にすることがあります。
ネットでモノを売るには、現在は、ネットショップの開業以外にも、ヤフオクやメルカリといった、出品型のネット販売の方法もあります。
ヤフオクやメルカリは、CtoC、もしくはBtoCの取引となるケースがほとんどで、販売する対象は個人消費者が中心です。
メルカリの場合はフリマアプリの性質上、個人対個人のCtoCが売場の主流のため、事業者が消費者向けに商品を販売する場所としては少し売場のカラーが異なります。
ヤフオクも、オークションサイトとして国内最大手ですが、こちらに関しては、ビジネスユーザーの出品も多数見受けられます。
そのため、ヤフオクでは、ショップの販売というのも、利用者の認知があるため、BtoCの取引も一般的となっています。
ヤフオクもメルカリも、販売成立時に販売手数料が約8~10%かかりますが、ネットショップのような月額固定費は基本的にかかりません。
出品型という意味では、Amazonも、ネットショップというよりも、商品出品型のモールとなります。
ご自身がネット販売したい商品は、店舗デザインも凝ったものにした上で、店舗として販売する方が良いのか、商品単体で売場毎に出品する方が良いのかを見極めるようにしてください。
どのレベルでのネット販売を実現させるのか?
ネット販売を行うにあたり、ネットショップで出店するのか、Amazonなどに商品を出品するのかについては、先ほどご紹介いたしました。
実際にネット販売について、どのレベルを目標にするのか、という点について、事前に考えておく必要があります。
「実店舗の片手間で、ちょっとでも売れたらいいな」
という程度で考えている方と、
「月商100万円以上の売上を目指してネット販売したい」
という方では、その気合いの入り方や、コストの掛け方も大きく異なると思います。
チョットだけ売れればいいという方なら、出店料や固定費がかからない無料系のECサービスを利用することをおすすめします。
具体的には、BASE (ベイス)やイージーマイショップ
、モール系ならヤフーショッピングや、出店料固定費が無料のWowma!(ワウマ)などが最低限のコストで運用できるネットショップ・ショッピングモールです。
月商100万円以上を目標とされる場合は、継続してネット販売を行う事が前提となります。
売場を選ぶ最も重要なポイントは「販売を継続できる場所」という点です。低コストでありながら、売上を作り続けることができる場所を探してみてください。
商品について需要の有無と継続的販売が可能かどうか
売場探しを行う前に、重要なポイントが「売りたい商品」「販売予定の商品」に需要があるのか?という点です。
どんなに売場のコストパフォーマンスが良くても、売れる商品を販売しなければ、売上はゼロのままでしょう。
商品の需要の有無については、メーカー製造の型番商品などであれば、すでに別のネットショップから販売されている可能性があります。
まずは、出店を検討しているショッピングモールなどで、販売予定の商品を検索してみましょう。
チェックする項目としては、キーワードで検索した際に、出品されている数、販売価格、送料、レビューの数などです。
また、オリジナル系の商品の場合、市場に需要があるかどうかが分かりにくいことがあります。
類似する商品が、インターネット上でどのように販売されているのかを検索してみましょう。
共通して言えることは、事前リサーチが非常に重要であるということです。
リサーチなしで、いきなりネットショップを出店する行為は、ほとんどの場合失敗すると思います。
どうしても、自分の商品の需要や売場選定が分からないという方は、当サイトの無料相談を受けられることをおすすめします。
最初は固定費を限界まで抑えることを優先する
ネットショップ運営のどのステージにも共通する重要なポイントですが、固定費を安く抑えることは鉄則中の鉄則です。
無駄なコストを徹底してそぎ落とし、必要な広告費やプロモーションへ投資することが、売れる状態を継続できる最良の方法だと考えています。
楽天市場は、確かに売れているネットショップも存在しますが、その反面、思っている以上に売れていないネットショップが80%以上あるとも言えます。
楽天市場を退店して、BASE (ベイス)などの無料系ECサービスに移られる店舗が増えてきているというニュースがありました。
楽天市場で売れないから、BASEなどの自社ECサイトに移るのは、「より売れなくなる道」を選んでいるという自覚がない方も非常に多いのです。
大切なのは、固定費と売上のバランスと、売場毎に集客の手法が異なることを理解することです。
楽天だから売れない、BASEだから売れない、カラーミーショプだから売れない、というのは残念ですが言い訳に過ぎないのです。
店舗運営に対応できる人材を確保する
店舗運営の担当者を確保することもネットショップ運営における重要なポイントです。
店舗運営担当者とは、ネットショップの運営において、常時デスク前に常駐できるような人材を指します。
店長が自ら担当するのでも問題はありませんが、業務内容によっては、店長は実店舗兼任の経営者であることも少なくありません。
最初から人材を雇用するのはコスト的に難しいと思いますので、まずは店長自らが常駐担当者となれるような仕組み作りを考えてください。
経営者であれば、キャッシュフローなどを特に重要ととらえておられると思いますので、ネットショップ出店の際には、まずは「無料」か「ほぼ無料」のコストで出店できる場所を探してみてください。
もし店舗担当者を一人雇う余裕ができた際には、以下のページに求められる人材像をまとめていますので参考にしてください。
まとめ
今回は、はじめてのネットショップ開業を検討される方に、事前に考えておいた方が良いことを中心にご紹介いたしました。
ネットショップの開業は、BASE (ベイス)などインスタントECサービスと呼ばれるサービスのおかげで、本当に身近になりました。
また、モールではヤフーショッピングやWowma!といった、固定費ゼロ円で出店できるショッピングモールも、モールのポイント戦略などで利用者が増えている傾向にあります。
ネットショップは開業して終わりではなく、開業後、数年間販売を継続できる状態を前提としていなければ、売れるネットショップにすることは困難だと思います。
まだネットショップに関しては右も左もわからない、という方は、是非、当サイトが提供する「絶対失敗しない!ネットショップの始め方メールセミナー」を受講してみてください。もちろん費用は一切かかりませんのでご安心ください。
本日の情報が、ネットショップ出店を検討されている方の参考になれば幸いです。