
「Amazonに商品を出品しているのに、なかなか売上が伸びない」「広告費をかけているのに注文が増えない」「以前は売れていた商品が、最近売れなくなってしまった」と悩んでいませんか。
Amazonは多くのお客様が商品を探しているECモールですが、商品を出品するだけで売れるわけではありません。似た商品を販売している出品者も多く、検索結果で商品を見つけてもらい、商品ページで選んでもらうための工夫が必要です。
私自身、Amazonを含む複数のECモールでネットショップを運営してきました。その経験からお伝えしたいのは、Amazonの売上を伸ばすには、やみくもに広告を増やすのではなく、売れない原因を順番に確認することが大切だということです。
例えば、商品が検索結果に表示されていないのであれば、まず露出を増やす必要があります。一方、商品ページは見られているのに購入されないのであれば、商品画像や価格、配送条件などを見直した方がよいかもしれません。
さらに、注文数が増えても、広告費やFBA手数料などで利益が残らなければ、事業として成功したとは言えません。
この記事では、2026年のAmazon公式情報をもとに、Amazonの売上を伸ばす12の改善方法、おすすめ出品の獲得、Amazon SEO、広告運用、FBAの活用、利益管理まで詳しく解説します。
最後には、何から取り組めばよいか分からない方のために、30日間の売上改善プランも紹介します。
この記事で分かること
- Amazonで売上が伸びない原因の見つけ方
- おすすめ出品・検索対策・商品ページ改善のポイント
- Amazon広告を始める前に確認したいこと
- FBAや価格設定で利益を守る方法
- ACoSと損益分岐ACoSの計算方法
- Amazonの売上を改善する30日間の実行計画
【結論】Amazonの売上アップは「集客・購入率・客単価」の3つで考える
Amazonで売上が伸びないとき、最初に確認したいのは売上を構成する数字です。
Amazonの売上は、基本的に次の式で考えられます。
売上 = セッション数 × 購入CVR × 客単価
ここでいうセッション数は商品詳細ページへの訪問を表す指標、購入CVRは訪問に対して購入につながった割合を表す指標です。
例えば、ある商品の月間セッション数が2,000、購入CVRが5%、客単価が3,000円だった場合、売上は次のようになります。
2,000 × 5% × 3,000円 = 300,000円
この商品で月商45万円を目指すとしたら、アクセス数を増やす方法もあれば、購入率を改善する方法もあります。
| 改善パターン | セッション数 | 購入CVR | 客単価 | 月商 |
|---|---|---|---|---|
| 現状 | 2,000 | 5% | 3,000円 | 300,000円 |
| 集客を改善 | 3,000 | 5% | 3,000円 | 450,000円 |
| 購入率を改善 | 2,000 | 7.5% | 3,000円 | 450,000円 |
| 両方を改善 | 2,500 | 6% | 3,000円 | 450,000円 |
※数値は説明用の仮定です。Amazonの実際の集計では「注文された商品点数」と「注文件数」が異なる場合があります。ビジネスレポートのユニットセッション率などを利用するときは、指標の定義を確認してください。
ここで重要なのは、売上を増やす方法は広告だけではないということです。
商品画像を改善する、商品説明を分かりやすくする、配送条件を見直すなど、購入率を高める取り組みも売上アップにつながる可能性があります。
Amazonで売上が伸びない原因を症状別に確認する
まずは、自分の商品がどの状態にあるのかを確認しましょう。
| Amazonで起きている状況 | 主に確認したい原因 | 優先する改善策 |
|---|---|---|
| 商品が検索結果で見つからない | 検索関連性・出品状態・広告露出 | 商品名・検索キーワードの見直し |
| 検索結果に出てもクリックされない | 画像・価格・評価・配送 | メイン画像と販売条件の改善 |
| 商品ページを見られても売れない | 商品説明・レビュー・購入条件 | 商品ページの改善 |
| 広告費だけが増えている | CVR・ターゲティング・入札 | 広告と商品ページの両方を分析 |
| 売上は増えているのに利益が残らない | 原価・手数料・広告費 | 商品別の利益計算 |
| 以前は売れていたのに急に売れない | 在庫・価格・競合・おすすめ出品 | 変化した条件を確認 |
Amazonの売上改善では、最初にこの切り分けを行うことが重要です。
Amazonで売上を伸ばす12の改善方法
ここからは、Amazonで売上を伸ばすために取り組みたい12の施策を紹介します。
すべてを一度に実施する必要はありません。現在の商品の状態に合わせて、優先順位の高い施策から取り組みましょう。
1. おすすめ出品(旧カートボックス)の獲得状況を確認する
Amazonで販売する際、特に重要なのが「おすすめ出品」です。
以前は「カートボックス」と呼ばれることが多かった機能で、商品詳細ページの購入ボタン付近に表示される出品を指します。
Amazonでは、同じ商品ページに複数の出品者が販売条件を提示する場合があります。そのため、同じ商品を取り扱っていても、すべての出品者が同じ購入機会を得られるわけではありません。
Amazon公式では、おすすめ出品に関係する要素として、価格の競争力、在庫状況、配送スピード、カスタマーサービスの品質などが案内されています。
確認したいのは、次のような点です。
- 商品価格と送料を含めた条件に競争力があるか
- 在庫切れを起こしていないか
- 配送までの日数が長くなっていないか
- 注文のキャンセルや配送遅延が発生していないか
- 出品者アカウントのパフォーマンスに問題がないか
ただし、価格を最安値にすれば必ずおすすめ出品を獲得できるわけではありません。
また、対象条件を満たしていても、おすすめ出品に表示されることが保証されるわけではありません。
複数の出品者が同じASINを販売している場合は、まず現在のおすすめ出品の状況を確認してみましょう。
2. 販売価格を見直し、競争力と利益を両立する
Amazonで売上を伸ばすためには、販売価格の見直しも重要です。
特に同じ商品を複数の出品者が販売している場合、お客様は価格や配送条件を比較して購入を判断します。
ただし、価格を下げれば必ず売上が増えるわけではありません。
例えば、3,000円の商品を2,700円へ値下げすると、売上金額は300円下がります。原価や配送費用が変わらなければ、その分だけ利益が減ることになります。
また、販売手数料が商品価格に連動して変わる場合でも、値下げによる利益減少をすべて補えるわけではありません。
価格を見直すときは、次の点を確認しましょう。
- 同じ商品を販売している競合の価格
- 送料を含めた購入者の負担額
- 商品原価
- Amazon販売手数料
- FBA・自社配送の費用
- 広告費
- 値下げ後に残る利益
価格競争に参加する前に、最低限確保したい利益を決めておくことが大切です。
また、自社ブランドの商品など、直接比較される同一商品が少ない場合は、価格だけでなく商品の特徴や付加価値を分かりやすく伝えることも重要です。
3. 商品名と検索キーワードを最適化する
Amazonで商品を探すお客様は、検索窓に商品名や用途、特徴などを入力します。
そのため、出品している商品が関連する検索で見つけられるよう、商品情報を整えることが大切です。
例えば、商品名が単に「オリジナル商品 A-01」では、何の商品なのか分かりません。
一方、「ステンレス製 水筒 500ml 保温・保冷」といった情報があれば、商品の種類や特徴が伝わりやすくなります。
ただし、商品名に関連キーワードを大量に詰め込むことはおすすめしません。Amazonには商品名に関するルールがあり、カテゴリーや商品属性によって適切な表記も異なります。
まずは、次の内容を確認しましょう。
- 商品名から商品内容が分かるか
- ブランド名・型番・サイズなどが適切か
- 商品属性に誤りがないか
- 検索キーワード欄へ適切な関連語句を設定しているか
- 同じ言葉を不自然に繰り返していないか
また、商品名だけではなく、カテゴリーや商品属性、在庫・出品状態なども確認したいところです。
Amazon SEOはキーワードを増やせばよいというものではありません。お客様が探している商品と、登録されている商品情報が適切に一致することが重要です。
4. メイン画像・サブ画像を改善する
Amazonの商品検索結果では、商品画像が購入者の目に入る重要な要素です。
商品名や価格を比較する前に、画像を見て興味を持つ人もいます。
そのため、商品が検索結果に表示されているのにクリックされない場合は、メイン画像を見直す価値があります。
ただし、Amazonではメイン画像に関するルールが定められています。
一般的には白背景で商品を明確に表示するなどの要件があり、カテゴリーごとの基準にも従う必要があります。メイン画像に文字や装飾を自由に追加できるわけではありません。
一方、サブ画像では、適用されるルールの範囲内で商品の特徴や使用場面を説明できます。
例えば、バッグであれば収納力、サイズ感、素材の質感、使用シーンなどを分かりやすく見せると、購入前の疑問を減らせます。
商品画像を改善するときは、「目立つ画像」よりも「商品を正確に理解できる画像」を意識しましょう。
5. 商品説明・箇条書きを購入者目線で改善する
商品ページへお客様が訪れているのに購入されない場合は、商品情報が十分に伝わっているか確認しましょう。
商品ページでは、商品の特徴を説明するだけでなく、購入者が何を知りたいかを考えることが重要です。
例えば、電化製品であれば対応機種、サイズ、使い方、付属品。衣類であればサイズ感、素材、お手入れ方法などが購入判断に関わります。
まずは商品の箇条書きや説明文で、次の情報を整理しましょう。
- どんな商品なのか
- どのような用途に向いているのか
- 他の商品と比べた特徴は何か
- サイズ・素材・仕様はどうなっているか
- 付属品やセット内容は何か
- 購入前に確認すべき注意点はあるか
商品説明が長いこと自体に価値があるわけではありません。購入者が知りたい情報を、分かりやすく整理することが大切です。
また、商品情報の記載にはAmazonの出品ルールが適用されます。誇大表現や裏付けのない最上級表現、事実と異なる効果の訴求は避けましょう。
6. A+コンテンツで商品の特徴を分かりやすく伝える
Amazonには、商品詳細ページへ画像と文章を組み合わせた追加コンテンツを掲載できる「A+コンテンツ」という機能があります。
利用資格を満たすブランド登録済みの出品者などが利用できる機能です。
A+コンテンツでは、文章だけでは伝えにくい商品の特徴を、画像や比較表などで説明できます。
例えば、複数のバリエーションがある商品なら、サイズや用途の違いを比較することで選びやすくなる可能性があります。
ただし、A+コンテンツを掲載すれば必ず購入率が改善するわけではありません。
まずは通常の商品画像や説明文を整えたうえで、さらに説明が必要な商品に活用するのがよいでしょう。
また、A+コンテンツが利用できるかどうかは、ブランド登録やアカウントの条件などによって異なります。
7. レビュー・返品理由から改善点を見つける
商品レビューは、お客様が実際に商品を使用した感想を知るうえで役立ちます。
良いレビューだけでなく、低評価レビューにも注目してみましょう。
例えば、「思っていたより小さかった」という評価が続く場合、商品説明や画像からサイズ感が十分に伝わっていないのかもしれません。
「使い方が分かりにくい」という評価なら、説明書や商品ページの案内を改善できる可能性があります。
また、返品理由も重要です。
商品の初期不良なのか、説明と実物に違いがあったのか、サイズが合わなかったのかによって、必要な改善が異なります。
ただし、購入者レビューの扱いにはAmazonのポリシーがあります。
高評価と引き換えに特典を提供したり、レビューの内容を誘導したりする行為は避けてください。
レビューは評価を操作するためではなく、商品の品質と購入体験を改善するための情報として活用しましょう。
8. FBA・自社配送を見直す
配送方法もAmazonでの販売に関わる重要な要素です。
FBA(フルフィルメント by Amazon)は、Amazonが商品の保管、梱包、配送、対象となるカスタマーサービスや返品対応などを代行するサービスです。
FBAを利用することで、対応条件を満たす商品はAmazonプライムの配送特典の対象になる場合があります。
ただし、FBAの導入には費用がかかります。
主な費用には、商品のサイズや重量などで変わる配送代行手数料、保管スペースに応じた在庫保管手数料などがあります。長期保管やその他の条件によって、追加費用が発生することもあります。
そのため、FBAを利用するかどうかは、単に配送が便利になるかだけでは判断できません。
例えば、販売数が少なく商品が長期間保管される場合は、保管コストが負担になることがあります。
一方、自社配送で出荷作業が追いつかない場合は、FBAを利用することで運営上の負担を減らせる可能性があります。
FBAと自社配送を比較する際は、Amazon公式の料金シミュレーターを利用し、商品ごとの費用と利益を確認しましょう。
9. スポンサープロダクト広告を活用する
Amazonで商品の露出を増やす方法の一つが、スポンサープロダクト広告です。
スポンサープロダクト広告は、商品検索結果や商品詳細ページなどに広告を表示できるクリック課金型の広告です。
広告がクリックされると費用が発生し、入札額や予算などを設定して運用します。
ただし、すべての商品で自由に広告を掲載できるわけではありません。Amazon公式では、出品者の利用資格に加え、商品カテゴリーやおすすめ出品の適格性などの条件が案内されています。
広告運用では、オートターゲティングとマニュアルターゲティングを使い分ける方法があります。
| ターゲティング | 特徴 | 活用の考え方 |
|---|---|---|
| オートターゲティング | Amazonが関連性の高い検索や商品をもとに配信 | 購入につながる検索語句などを探る |
| マニュアルターゲティング | キーワードや商品などを指定して配信 | 狙いたい対象を絞り込む |
| 除外ターゲティング | 条件に合う検索や商品への配信を除外 | 関連性の低い配信を減らす |
どの方法でも、重要なのは広告を出すこと自体ではありません。
広告から商品ページへ訪れたお客様が購入しやすい状態になっているかを先に確認しましょう。
商品画像や説明文、価格、在庫に課題がある状態で広告費だけを増やしても、十分な成果が得られない可能性があります。
詳しい設定方法や運用の考え方については、Amazonスポンサープロダクト広告の始め方と運用方法で解説しています。
10. クーポン・セールを利益計算とセットで活用する
Amazonでは、利用資格や条件を満たす商品について、クーポンやセールなどの販促施策を利用できる場合があります。
割引によって購入のきっかけを作れることはメリットですが、利益を減らしてしまう可能性もあります。
例えば、3,000円の商品を10%値引きすると、販売価格は2,700円になります。
この300円の値引きを行っても利益が残るのか、事前に確認しましょう。
また、販促施策には手数料や参加条件などが設定されている場合があります。
クーポンを利用するときは、次の点を確認したいところです。
- 値引き後も利益が残るか
- クーポンの利用条件を満たしているか
- 対象商品の在庫が十分にあるか
- 利用できる期間や費用はどうなっているか
- セール前後で売上や利益がどう変わったか
単に割引率を大きくするのではなく、利益を残しながら新しい購入機会を作れるかを考えましょう。
11. 在庫切れを防ぎ、売れる機会を逃さない
Amazonで売れている商品ほど、在庫管理が重要になります。
商品への需要があっても、在庫がなければ注文を受けられません。また、在庫切れの状態が長引けば、売上の機会を逃す可能性があります。
特に広告を利用している商品や、季節によって需要が大きく変わる商品では注意が必要です。
まずは、直近の販売数から在庫が何日分あるかを確認しましょう。
例えば、1日に平均5個売れている商品で在庫が50個なら、単純計算では10日分です。
ただし、実際にはセールや季節変動によって販売数が増える場合があります。
発注してから商品が納品されるまでの日数も考慮し、余裕を持った在庫管理を行いましょう。
FBAを利用している場合は、Amazon倉庫への納品に必要な日数も確認することが重要です。
12. ビジネスレポートを使って商品別に改善する
Amazonの売上改善で、特に重要なのが数字の確認です。
出品者向けのセラーセントラルでは、利用資格や表示される機能に応じて、売上やトラフィックなどのレポートを確認できます。
まずは、商品別に次の指標を整理してみましょう。
| 確認する指標 | 何が分かるか |
|---|---|
| セッション数 | 商品ページがどれだけ訪問されたか |
| ページビュー | ページがどれだけ閲覧されたか |
| ユニットセッション率 | 訪問に対する販売点数の割合 |
| 注文された商品点数 | 何点販売されたか |
| 売上金額 | 商品ごとの売上規模 |
| おすすめ出品の状況 | 購入機会に関する課題の手がかり |
※レポートで利用できる指標や表示項目は、アカウント・権限・レポートの種類によって異なります。
例えば、セッション数が多いのに販売点数が少ない商品は、商品ページや販売条件を確認する候補になります。
一方、購入率が比較的高いのにセッション数が少ない商品は、検索対策や広告によって露出を増やす余地があるかもしれません。
ただし、数件しか売れていない商品では、短期間の数値だけで判断しないことが大切です。
数字は、商品の状態を把握するための情報です。単に数値が高いか低いかではなく、なぜそうなっているかを考えましょう。
Amazonの広告費を増やす前にACoSと利益を確認しよう
Amazon広告を利用する際、特に確認したいのがACoSです。
ACoS(Advertising Cost of Sales)は、広告経由の売上に対して広告費が占める割合を表す指標です。
ACoS = 広告費 ÷ 広告経由売上 × 100
例えば、広告費が20,000円、広告経由売上が100,000円だった場合、ACoSは20%です。
| 広告費 | 広告経由売上 | ACoS |
|---|---|---|
| 10,000円 | 100,000円 | 10% |
| 20,000円 | 100,000円 | 20% |
| 30,000円 | 100,000円 | 30% |
| 50,000円 | 100,000円 | 50% |
ただし、ACoSは低ければ必ずよいというものではありません。商品の利益率によって、許容できる広告費が変わるためです。
損益分岐ACoSを計算する方法
例えば、次のような商品を考えてみましょう。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 販売価格 | 3,000円 |
| 商品原価 | 1,200円 |
| Amazon販売手数料 | 450円 |
| 配送関連費用 | 350円 |
| その他の変動費 | 100円 |
| 広告費を差し引く前の利益 | 900円 |
※説明用の仮定です。Amazon販売手数料や配送費用は商品カテゴリー・配送条件によって異なります。
この場合、広告費を差し引く前の利益は900円です。
販売価格3,000円に対する割合は30%なので、この単純モデルの損益分岐ACoSは30%となります。
広告経由売上に対してACoSが30%なら、広告費を差し引いた利益がほぼゼロになる計算です。
ACoSが20%なら一定の利益が残り、40%なら広告経由の初回注文だけでは赤字になる計算です。
ただし、これは単純化したモデルです。実際には消費税の処理、返品、保管費用、その他の固定費なども考慮する必要があります。
ROASとの違い
Amazon広告ではROASという指標も利用されます。
ROASは、広告費に対してどれだけ広告経由売上があったかを表します。
ROAS = 広告経由売上 ÷ 広告費
例えば、広告費20,000円で広告経由売上100,000円なら、ROASは5倍です。
ACoSが20%ならROASは5倍、ACoSが25%ならROASは4倍という関係になります。
ただし、広告の分析では、広告経由売上だけでなく、自然検索による注文や全体の利益も確認したいところです。
詳しくは、ROASの計算方法と損益分岐ROASで解説しています。
Amazonで売れていた商品が急に売れなくなったときの確認項目
以前は売れていた商品が急に売れなくなった場合、すぐに広告予算を増やすのはおすすめしません。
まずは、以前と比べて何が変わったのかを確認しましょう。
| 確認すること | 考えられる変化 |
|---|---|
| 在庫状況 | 在庫切れ・販売停止 |
| おすすめ出品 | 表示される出品者や適格性の変化 |
| 販売価格 | 競合の値下げ・送料の変化 |
| 商品ページ | 画像・説明・商品属性の変更 |
| レビュー | 評価や購入者の不満の変化 |
| 広告 | 配信状態・予算・入札・競争環境 |
| 季節要因 | 商品需要の増減 |
| 配送条件 | 発送日数やPrime対象状況の変化 |
例えば、検索順位が下がったように見えても、原因が商品ページだけとは限りません。
競合商品の増加、広告の表示状況、在庫や販売条件の変化など、複数の要因が考えられます。
まずは、売上が落ち始めた時期を確認し、その前後で変更した設定や発生した問題を整理してみましょう。
そのうえで、影響が大きそうな項目から改善する方が効率的です。
Amazonの売上を伸ばす30日間の改善ロードマップ
ここまで12の改善方法を紹介してきましたが、すべてを一度に実行する必要はありません。
むしろ、一度に多くの設定を変更すると、どの施策が成果につながったのか分からなくなることがあります。
ここでは、30日間で取り組む改善の順番を紹介します。
1週目:現状分析と販売条件の確認
最初の1週間は、商品の状態を確認します。
セラーセントラルで売上やトラフィックのレポートを確認し、商品別にセッション数、販売点数、売上などを整理しましょう。
また、在庫切れ、おすすめ出品の状況、配送条件、アカウントパフォーマンスに問題がないかも確認します。
この週の目標は、売れない原因を推測ではなく数字と実際の販売条件から把握することです。
2週目:商品ページを改善する
2週目は、特に改善余地が大きい商品から商品ページを見直します。
商品名、メイン画像、サブ画像、箇条書き、商品説明などを確認しましょう。
レビューに共通する不満がある場合は、その内容も参考にします。
ただし、ASINの商品情報は複数の出品者によって共有される場合があり、希望する変更がそのまま反映されるとは限りません。
変更可能な項目と権限を確認しながら進めましょう。
3週目:広告・販促施策を見直す
商品ページと販売条件を整えたら、広告や販促の改善に進みます。
広告を利用している場合は、検索語句、ターゲティング、入札額、予算、ACoSなどを確認します。
すでに成果が出ている商品では、広告による露出拡大を検討できます。
一方、商品ページへの訪問が多いのに購入率が低い場合は、広告を増やす前に追加の改善が必要かもしれません。
クーポンやセールを利用する場合も、利益計算と在庫確認を忘れないようにしましょう。
4週目:売上・購入率・利益を比較する
最後の1週間は、取り組んだ施策の結果を確認します。
例えば、商品画像を変更した商品では、その前後のセッション数や購入率を比較します。
広告設定を変更した場合は、広告費、広告経由売上、ACoS、商品全体の売上などを確認しましょう。
ただし、30日間だけで効果を断定する必要はありません。販売数が少ない商品や季節変動の大きい商品は、より長い期間で確認することも大切です。
30日間の改善計画まとめ
| 期間 | 優先して取り組むこと | 確認する数字 |
|---|---|---|
| 1週目 | 在庫・おすすめ出品・販売条件の確認 | 売上・セッション・販売点数 |
| 2週目 | 商品名・画像・説明文の改善 | セッション・購入率 |
| 3週目 | 広告・クーポン・価格の見直し | 広告費・ACoS・注文数 |
| 4週目 | 施策の効果検証と次の改善計画 | 売上・利益・購入率 |
最初から12の施策すべてに取り組む必要はありません。
売上への影響が大きく、改善できる可能性が高いものから順番に実施することが大切です。
エビス店長が考える、Amazon売上改善の優先順位
私はAmazonの売上改善を考えるとき、まず「購入できる状態になっているか」を確認します。
在庫がない、販売条件に問題がある、おすすめ出品の適格性に問題があるといった状態では、広告や商品ページの改善より先に対処する必要があるためです。
次に、商品が購入者へ見つけてもらえているかを確認します。
検索で見つけられないのであれば、商品名や商品属性、広告の活用などを検討します。
その次に、商品ページで購入してもらえているかを確認します。
商品ページへ訪問があるのに購入につながらないなら、画像、商品説明、価格、レビュー、配送条件などを見直す必要があります。
最後に、利益が残っているかを確認します。
広告経由で注文が増えても、手数料や広告費を差し引いて利益が残らないのであれば、価格や広告運用を見直す必要があります。
整理すると、私が考える優先順位は次のとおりです。
- 商品を正常に販売できる状態にする
- 商品を探している人に見つけてもらう
- 商品ページで購入を判断しやすくする
- 広告や販促で販売機会を増やす
- 売上だけでなく利益が残るか確認する
この順番を意識すると、今どこに時間と予算を使うべきかが分かりやすくなります。
Amazonの売上アップについてよくある質問
Q1. Amazonに出品したのに商品が売れないのはなぜですか?
商品が検索結果で見つけられていない、価格に競争力がない、商品画像や説明が不十分、配送条件が合わないなど、さまざまな原因が考えられます。まずはセッション数と販売点数を確認し、露出不足なのか購入率の問題なのかを分けて考えましょう。
Q2. Amazonで売上を伸ばすには広告が必要ですか?
広告は有効な集客手段の一つですが、すべての商品で必須というわけではありません。検索対策や商品ページの改善によって売上を伸ばせる場合もあります。広告を利用する際は、出品資格やおすすめ出品の適格性、商品の利益率を確認しましょう。
Q3. Amazonのおすすめ出品を獲得するにはどうすればよいですか?
Amazon公式では、価格の競争力、在庫状況、配送スピード、カスタマーサービスの品質などが関係すると案内されています。ただし、条件を満たしていても獲得が保証されるわけではありません。セラーセントラルで現在の状況を確認し、改善できる項目から見直しましょう。
Q4. Amazon SEOでは商品名にキーワードを多く入れた方がよいですか?
キーワードを多く入れることが目的ではありません。商品に関連する情報を正確に設定し、購入者が商品を理解しやすい商品名にすることが重要です。Amazonの商品名ルールやカテゴリーごとの要件にも注意しましょう。
Q5. FBAを利用すると必ず売上が伸びますか?
必ず伸びるわけではありません。FBAは配送業務の効率化や、対象商品のPrime配送特典などにつながる可能性がありますが、配送代行手数料や在庫保管手数料が発生します。商品ごとの採算を確認して判断しましょう。
Q6. Amazon広告のACoSは何%以下が理想ですか?
すべての商品に共通する理想値はありません。商品の利益率によって許容できるACoSが異なります。まずは商品原価、販売手数料、配送費用などから広告費を差し引く前の利益率を計算し、損益分岐ACoSを把握しましょう。
Q7. レビューが少ない商品でも売上を伸ばせますか?
可能性はあります。ただし、レビュー数や評価は購入判断に影響することがあります。商品ページの情報を充実させ、適切な商品品質と配送・顧客対応を提供することが大切です。レビュー獲得のために禁止されているインセンティブや評価誘導を行わないよう注意してください。
Q8. 以前売れていた商品が急に売れなくなった場合は?
在庫切れ、おすすめ出品の状況、競合価格、レビュー、商品情報、広告の配信状況などを確認しましょう。売上が落ち始めた時期と、その前後に発生した変化を比較すると、原因を絞り込みやすくなります。
Q9. Amazonで売上が増えても利益が残らない場合はどうすればよいですか?
商品原価、Amazon販売手数料、FBA・配送費用、広告費、返品関連費用などを確認しましょう。売上金額ではなく、商品ごとに利益がいくら残っているかを把握することが重要です。
Q10. Amazonの売上改善は何から始めるのがよいですか?
最初はセラーセントラルで商品ごとの売上とトラフィックを確認することをおすすめします。そのうえで在庫やおすすめ出品の状況を確認し、セッション数が少ない商品は露出改善、セッション数が多いのに売れない商品は購入率改善を検討しましょう。
まとめ|Amazonの売上アップは、商品ごとの原因を見つけることから
Amazonで売上を伸ばす方法は一つではありません。
おすすめ出品の獲得、商品名や検索キーワードの最適化、商品画像の改善、FBAの活用、広告運用、在庫管理など、取り組める施策は数多くあります。
しかし、大切なのはすべての施策を実施することではありません。
現在の商品がなぜ売れていないのかを見つけ、改善の優先順位を決めることです。
商品が検索で見つからないなら、まず露出を改善しましょう。商品ページが見られているのに売れないなら、画像や商品説明、価格、配送条件などを見直しましょう。
注文が増えても利益が残らないなら、広告費や販売手数料、FBA費用などを確認しましょう。
Amazonは商品ごとに販売状況を分析できるため、すべての商品を同じ方法で改善する必要はありません。
まずは売上への影響が大きい商品から、数字を見ながら改善を進めてみてください。
Amazonの売上改善でお悩みの方へ
「Amazonに出品しているのに商品が売れない」「広告費を増やしても売上が伸びない」「何から改善すればよいか分からない」と悩んでいませんか。
売れるネットショップの教科書では、Amazonを含むECモールの運営、商品ページの改善、集客、広告、利益改善などについて無料EC診断を受け付けています。
私自身、Amazonや楽天市場など複数のECモールを運営してきた経験があります。だからこそ、一般論だけでなく、現在の状況を確認して改善の優先順位を考えることが大切だと思っています。
今のAmazon運営で何を優先すべきか迷っている方は、無料EC診断をご活用ください。
Amazon売上改善の関連情報
Amazonの売上改善では、出品プランや広告、ブランド戦略など、取り組むテーマごとに確認したい内容が異なります。必要な施策について、以下の記事も参考にしてください。
Amazon公式情報・参考資料
この記事は2026年10月時点のAmazon公式情報をもとに作成しています。出品機能、広告の利用条件、手数料、管理画面の表示は変更される場合があるため、実際に設定する際は最新の公式情報をご確認ください。