【現役店長が教える】Amazonのカート獲得方法

Amazonでショッピングカートを獲得する方法


Amazonにて大口出品にて商品を販売している店舗であれば、 「カートを獲得する事」 がいかに重要かについてはご存じだと思います。

Amazonでまだネット販売を始められていない方には この「カートを獲得する事」がどういったことか 分からない方もおられると思います。

今回は、Amazonにてネットショップを開業、 商品を販売する際に最も重要なポイントである 「ショッピングカード獲得」についてご説明していきます。




ショッピングカートを獲得することについて

Amazonのカート獲得方法

Amazonでなぜ「ショッピングカートを獲得すること」が重要なのか?

これについては実際の商品ページをみていただければ すぐにお分かり頂けると思います。

普段何気なくAmazonでお買い物をされている方は カート獲得している店舗から購入していることが多いのではないでしょうか。

ご覧のとおり、Amazonの商品ページで最も目立つ

「カートに入れる」ボタン

このボタンとつながっている販売者が、「カートを獲得している」という状態になります。

Amazonでは、一つの商品(JANコードやISBNなど)に対して、 商品ページは基本的に「1つだけ」というルールがあります。

ただ、商品の入数違いの場合については、同じJANコードであっても、複数のページを許可してくれています。

例えば、「おーいお茶 2L」の場合、商品ページとしては、以下のパターンが許可されています。

●1本
●1ケース(6本)
●2ケース(12本)
●3ケース(18本)
●4ケース(24本)

上記の場合、商品単体から、ケース数違いの商品ですが基本的には、1本の商品のJANとケースJANの二種類が存在します。 ケースに関しては、1ケースでも2ケースでもJANは同じです。

各商品ページに対して、同じ商品を出品する販売者の間でカート獲得合戦が繰り広げられているわけです。


ショッピングカート獲得のメリット

Amazonでショッピングカートを獲得する最大のメリットは
「最も商品が購入されやすい」
ということです。

商品ページをご覧いただければすぐにお分かり頂けたかと
思いますが、基本的に、カートを獲得していない店舗の商品は
非常に目立たない場所に表示されています。

あと、アマゾンでショッピングカートを獲得している
という状態は、Amazonがカート獲得資格を与えている状態であり、
「最もお買い得な商品ですよ」
というAmazonのお墨付きともいえる状態でもあります。

価格が安いということは第一条件ですが、
それ以外にも出品者の信頼性も同時に評価されています。
例えば、Amazonのスピード配送サービスである「プライム便」や「お急ぎ便」などは
カート獲得の条件としても非常に重視されるポイントです。

当店でも、いくつかの商品ページでカート獲得ができていますが
カート獲得できていない商品は正直なところ
「ほとんど売れない状態」
と言っても過言ではありません。

逆を言えば、カートを獲得できている商品は、
「驚くほど売れる状態」
となっています。


Amazonが定めるショッピングカートボックス獲得資格の条件

これが、最も気になるポイントだと思いますので、
Amazonが公式に公開しているカート獲得資格について
その条件をご紹介いたします。

まずは、公式ページの記載内容を以下に記載いたします。


【Amazonにおけるショッピングカートボックス獲得資格】

ショッピングカートボックス獲得資格は、一定のパフォーマンスを到達している大口出品者に付与される資格です。この資格の付与に伴い、追加で手数料が発生することはありませんが、出品者はショッピングカートボックス獲得資格を維持するためには一定のパフォーマンスを維持する必要があります。ショッピングカートボックス獲得資格を得た出品者の出品商品は、Amazon.co.jpサイト上で有利な位置に表示されることになります。まず、この資格があることで、出品中の商品が商品詳細ページのショッピングカートボックスや「こちらからもご購入いただけます」ボックス内に表示される可能性が生まれます。ただし、 Amazonはこれらの場所への表示を保証するものではありません。 ショッピングカートボックスや「こちらからもご購入いただけます」ボックス内に表示されていないその他の商品は、「こちらからもご購入いただけます」ボックスの下に表示される「XX点の新品/中古品を見る:」のリンクをクリックして確認することができます。 注:中古品の出品がない場合は「新品XX点」と表示されます。


上記について簡単に解説いたします。


まず、大前提として、出品形態が「小口出品」ではなく「大口出品」でなくてはカート獲得はできません。

小口出品と大口出品の違いについては以下のページにまとめておりますので参考にしてください。


【参考】Amazon 出店方法 小口出品と大口出品の手数料の違いプラン比較


そして、資格条件として何度も繰り返し言われているのが

「一定のパフォーマンス」

という言葉です。

これに関しては、正確にどの項目を何パーセントにするか、具体的数値の公開はありません。

しかしながら、ある程度の目安となる指標は、出店している経験からわかる部分がありますので
合わせて以下にショッピングカートボックス獲得資格の要件としてまとめてご説明いたします。

Amazonのショッピングカート獲得資格の要件


(1)注文不良率

注文不良率は、購入者からの評価、Amazonマーケットプレイス保証やチャージバックの申請率の割合を元に算出されます。


(2)出品者のパフォーマンスの指標

出品者のパフォーマンス指標とは、利用者、ユーザーからの評価などが重視されます。配送遅延などの要素も関わってきますので、店舗運営が正常化していることが前提となります。


(3)配送スピード、配送方法、価格、FBAの利用など

プライム便やFBAなど、配送面で顧客満足度が高いことが望まれます。また、配送方法としては、プライム便に対応するためにはヤマト運輸か日本郵便での発送が前提となります。価格面は最安値に近い価格設定が求められますが、必ずしも最安値でなければカート獲得ができないというわけではありません。あくまでも総合的な評価中に販売価格もユーザーが購入しやすい価格設定が前提であるということです。


(4)Amazonでの販売実績

特に最近ではAmazonはこの販売実績を重視する傾向にあります。理由としては、一時期流行ったAmazon内での転売行為を抑止するためでもあります。販売実績が少ない出品者がカートを獲得することは難しいと言えます。


(5)出品形態が「大口出品」である

Amazonでは出品形態として、「小口出品」と「大口出品」の二種類の販売方法が用意されています。小口出品は月額利用料なしで手軽に出品できるメリットの反面、販売商品ジャンルに制限があり、手数料も大口よりも割高の設定となります。大口出品は月額利用料3900円が必要となりますが、販売商品のジャンル制限はありません。本気でAmazonでの販売ヲ検討しているのであれば「大口出品」での販売をおすすめします。



それぞれの要件については、Amazon内でも常に改良、変更されているとも説明に記載されています。
カート獲得資格を維持するには、とにかく「顧客満足度の最大化」を継続していく必要があります。
顧客満足度の最大化とは、「価格面で買い易い価格設定であること」や「配送速度が速いこと」「顧客対応が迅速であること」など
総合的な評価基準を元に、算出されています。どれかひとつでも欠けていればカート獲得資格ははく奪されます。

ショッピングカート獲得のチャンスを高める方法

では、Amazonで、ショッピングカート獲得のチャンスを高める方法とはどのような方法があるのでしょうか。

Amazon公式のガイダンスには以下のような記載があります。

ショッピングカートボックス獲得資格を得るためのパフォーマンス要件は、商品カテゴリーによって異なる場合があり、変更される可能性があります。このため、Amazon.co.jp では具体的な指標の内容は公開していません。ショッピングカートボックス獲得資格には高い基準が設けられています。下記の要因すべてにおいて満足度の高いサービスをお客様に提供することで、ショッピングカートボックスの獲得のチャンスを高めることができます。

「下記の要件」については、以下の通りです。


それぞれの要件について具体的にご説明いたします。

(1)価格

Amazonでは「配送料も考慮したうえで、競争力のある価格設定をおすすめします。」という説明があります。
当然ながら、送料込で、最安値近くの設定が必要となります。
ただしAmazonはこうも言っています。
「ただし、価格は評価要件の1つにすぎないため、最低価格をつけることでカートボックスを必ず獲得できる保証はありません。」
これは当店でも起こっている事象ですが、当店よりも約500円以上安い値段をつけている出品者がいるにもかかわらず、
当店の商品がカート獲得できているケースがいくつも見受けられています。

Amazonは、必ずしも最安値の販売者を優遇するというわけではなく、あくまでも総合評価的に信頼のおける出品者に
カート獲得資格を与えているのは事実のようです。


(2)在庫状況

当然ながら、在庫がゼロでは、売る商品がないため、カート獲得はできません。また、在庫数が少ない場合も同じくカート獲得確率は下がります。
いくら価格面で最安値で販売できたとしても、販売数がたったの「5点」などでは、Amazon内で満足のいく数量を販売することができないからです。
在庫数がある程度豊富であることも、カート獲得の可能性を高める要因となります。


(3)配送

これも、カート獲得の重要なポイントです。Amazonでの配送設定は「配送オプション」という項目で管理しています。
配送オプションは、商品毎に設定できるため、商品によっては、出荷タイミングがことなるものもあると思います。
例えば、すぐに出荷できる常時在庫を持っている商品なら、即日発送も可能でしょう。
また、造花やハンドメイド系商品であれば、注文から発送まで数日を必要とするような商品もあると思います。

Amazonでは、プライム便とよばれる、即日発送、翌日お届けのサービスが、プライム会員向けに提供されています。
プライム便は、これまでAmazon本体だけの特権でしたが、現在は、我々のような一般出品者にもプライム便の利用を開放しています。
当店も一部商品限定ですが、このプライム便対応を行っています。プライム便に対応してから、カート獲得できる商品ががぜん増えた印象がありますので
配送は、ショッピングカート獲得において、重要な項目であることは間違いありません。

また、配送については、Amazonからの「出荷遅延通知」には注意をしておかなくてはなりません。
出荷遅延通知とは、商品ページで設定している配送予定日数を超えて、商品が出荷されなかった場合に
Amazonから届く通知です。
Amazonの管理画面であるセラーセントラル内には、お客様からの注文データに対して、「送り状番号」を入力して「出荷通知を送る」必要があります。

出荷遅延が頻発すると、カート獲得資格はすぐに剥奪されてしまいますので、配送状況については管理を徹底する必要があります。
非常にシビアな基準がこの配送という項目です。

また、配送に関してもう一つアドバイスをすれば、自社配送の場合、ヤマト運輸(宅急便)か日本郵便(ゆうパック)でなければ
カート獲得することはできないことにも注意が必要です。もし、自社で契約している物流が、ヤマトかゆうパック以外であれば、
Amazonの倉庫に商品をあずけて販売する「FBA」を利用することをお勧めします。
FBAなら、商品の出荷はAmazonが代行して行ってくれますし、何よりのメリットは配送料が非常に安いことにあります。
ただし、これについては、2017年7月の現時点では、ヤマト運輸とAmazonの間での運賃値上げの交渉が起こっていますので
今後どうなるかは未確定要素となります。

筆者の考えになりますが、Amazonとしては、将来的にはFBAはやめる方向で動いている気がします。
むしろ、我々のようなマーケットプレイス出品者の在庫を利用して、商品を発送する方法、ドロップシッピング方式を推奨していくのではないかと予測しています。

(4)カスタマーサービス

これは、Amazon以外のネットショップ、ショッピングモールでも重要なポイントです。レビューなどは特に店舗の評価と直結していますので
ユーザーレビューが著しく低い出品者の場合、カート獲得率は非常に低くなると思います。
カスタマーサービスは、顧客の評価の総合基準となるため、そう簡単に評価を上げるというわけにはいかない項目です。
日々の店舗運営を迅速かつ丁寧に継続していくほか、この指標を上げる方法はありません。
逆に、カスタマーサービスの満足度が高ければ高いほど、他のライバル店舗にカートを奪われにくいという強みにもなります。

参考までに当店の顧客満足度指数をここに公開させていただきます。当店の指標はAmazonでカート獲得が可能な指標として資格を与えられていますので、
当店の指標以上のショップであれば、カート獲得は可能だと思います。

【指標】



Amazonに実際に出店していてカート獲得についての気づき

当店では、カートを獲得できている商品で、さらに販売価格面で他の店舗よりも優位性の高い商品は
本当に飛ぶように売れています。これは、楽天市場やヤフーショッピング、自社ECサイトでは
考えられないような売れ方です。

また、ショッピングカート獲得の要因として実際にこれが重視されているのではないかと思う、
要素について、ここにご紹介したいと思います。

●販売価格が最安値である、最安値近い設定である
●店舗評価が一定以上(●%以上)を維持している
●プライム対応を実施している
●出荷遅延率が限りなくゼロに近い

このあたりがしっかりと対応できていれば、おのずとショッピングカート獲得は
出来るのではないかと思います。

また、アマゾンでのショッピングカート獲得は、常に変動する要素であることを
覚えて置いて下さい。一度カートを獲得できたからと言って、そのカートは永続的に自分の店舗のものにはなりません。

より好条件の出品をする出品者が現れれば、カートは簡単に奪われてしまいます。
特に店舗評価やプライム対応などの条件に差がない場合は、価格面で1円でも安い出品者にカートが移る傾向があります。
これは、実体験として、日々感じることですので、場合によっては、カート獲得を死守するためには「自動更新機能」を利用する必要があるかもしれません。

Amazonのカート獲得方法のまとめ

アマゾン公式のガイドラインに沿って、カート獲得の方法について
筆者自らの日々の体験をもとにご説明してきました。

Amazonは楽天市場と異なり、非常に特殊な販売方法であることがお分かり頂けたと思います。

また、このカート獲得がうまくいけば、Amazonの強大な集客力の恩恵をすべて受け取ることができるため
商品によっては、毎日100件~300件の注文が入ってくることも可能になります。

Amazonの攻略法は、ショッピングカートボックス獲得にあります。

参考になれば幸いです。




ECエヴァンジェリスト

楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・ポンパレモール・Wowma(ワウマ)・Qoo10・NETSEA他、BASEやSTORES.jp、Makeshop、カラーミーショップなどでネットショップを運営してる現役店長です。 ネットショップの売上10億円を目指して、日夜店舗運営に勤しんでいます。売れるネットショップの教科書の内容がネットショップに関連するみなさんの売上アップのヒントになれば幸いです。

あわせて読みたい

コメントを残す