フィンテックとは(fintech)
フィンテックとは(fintech)
フィンテック(fintech)とは、金融(Finance)とIT技術などのテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語です。
ファイナンス・テクノロジーを略して、「フィンテック」と呼んでいます。
フィンテックは、その言葉の意味として、ITにおけるビッグデータを活用した革新的な金融商品やサービスを意味することもあり、既存の金融・サービス事業にとっては、新たな競合的視点での存在となっています。
今回は、現役ネットショップ店長が、ECとフィンテックに対しての視点を中心に、フィンテックのメリットや将来性などを解説していきます。
フィンテック(fintech)のメリット
フィンテックのメリットとしては、これまでの既存の金融機関が行っている金融サービスに対して、主に一部の機能に対してサービスを特価させることで、低コストかつ高精度なサービスを実現できるメリットがあります。
フィンテックのITテクノロジーは、主に「ビッグデータ」と呼ばれる、膨大な顧客情報を元に金融商品・サービスの利用に反映させることができるので、営業面などでもより対象となる顧客を絞り込んだアプローチも可能になります。
2018年1月時点で、特に注目されている「フィンテック」の事例としては、三菱UFJフィナンシャル・グループが、ブロックチェーン技術を利用した独自仮想通貨「MUFGコイン」を発行することを公式に発表しています。
フィンテックは、既存の金融サービスに対しても、IT技術によって、よりコストを引き下げ、リソースも軽減できるメリットがあり、今後の発展も期待されている分野です。
ECにおけるフィンテックの将来性とは
Eコマースにおける、フィンテックの将来性としては、2018年1月29日に楽天市場を運営する「楽天」が、野村ホールディングスの傘下にある「朝日火災海上保険」を買収し、損害保険事業に参入することを発表して、大きなニュースとなりました。
楽天はおよそ500億円を投じて、楽天が保有する楽天会員9000万人のデータと、損害保険という金融商材を組み合わせた「フィンテック」を2018年夏頃までに正式子会社化してリリースするとのことです。
【参考】楽天が損保事業に参入!楽天会員データを使いフィンテックを強化!
楽天は、楽天銀行や楽天カードといった金融サービスをすでに保有していますが、楽天市場などのネット通販とも、顧客データの連携が取れる為、顧客の購入履歴などから、世帯状況や趣味嗜好に合わせて、フィンテックにより最適化された保険サービスを提供できる可能性があります。
IT企業のフィンテックを利用した金融業への参入については、スマホアプリの「LINE」が資産運用サービスへの参入をはじめ、YahooもAIを活用した投資信託の販売を開始しています。
ネット通販、ネットショップとフィンテックも、企業規模にもよるところはありますが、今後は他業種からの参入による、新規金融サービスが行われるケースは増えていくことになりそうです。
フィンテック(fintech)についてのまとめ
フィンテックは、昨今の仮想通貨の技術、ブロックチェーンなどと合わせて、インフラ的な役割を果たすことが期待されています。
既存の金融サービスを提供している企業は、IT技術を積極的に取込み、より求める成果の高い顧客へのリーチが可能になることがフィンテックによって可能となりそうです。
また、膨大なビッグデータを活用することで、楽天などは、楽天トラベルなどの利用者に対しても、保険商材を提供できる新しい販路が生まれると期待されています。
2020年には東京オリンピックが控えており、民泊やホテル、宿泊施設に対しても、フィンテックによる商品訴求は効果的に働くと思います。
参考になれば幸いです。