コミットとは(Commit)
コミットとは(Commit)
コミットとは、英語で(Commit)と綴り、主な意味としては「関係する」「参加する」「かかわり合う」といった意味です。
IT用語としての「コミット(Commit)」は、主にデータベースの更新処理を正常に完了させ、更新内容を「確定」することを「コミットする」と言うことがあります。
ダイエットでおなじみの【RIZAP】
が「結果にコミットする」というキャッチフレーズが印象的ですが、この場合のコミットは、コミットの名詞形の「コミットメント(commitment)」の意味である「積極的に関わる」「約束する」という意味として使われていると思われます。
コミットについて、ネットショップに関するコミットメントを中心に現役店長が解説いたします。
IT用語のコミットとは?
IT用語におけるコミット(commit)とは、トランザクション処理(関連する複数の処理や操作を一つの処理単位にまとめて管理する方式のこと)が「成功」した時、その結果を「確定する」ことです。
トランザクション処理の具体例としては、例えば、銀行の入金・出金などは、一連の入出金の処理が完全に連携が取れた際に、はじめて「成功」を返さなくてはいけません。
出金は「成功した」けど、入金には「失敗した」というのでは、トランザクション処理は「失敗」「エラー」を返す必要があります。
つまり、トランザクション処理の結果は、「すべて成功」か「すべて失敗」しか存在しないということです。
IT、システム用語として使われる「コミット(commit)」は、トランザクション処理の「成功の結果を確定する事」と覚えておきましょう。
ちなみにトランザクション処理が失敗した場合は、アボート(abort)やロールバック(roll back)という言葉で表されます。
アボート(abort)とは、プログラムの実行中に、故障やエラーなどによって、プログラムの実行が不可能になり、データ処理を中断することです。
ロールバック(roll back)とは、トランザクション処理中にエラーが発生した際に、トランザクション処理を開始する以前の状態までデータベースを戻すことです。
IT用語のコミットは、英語のコミットとは、かなり使われる意味が違うことがお分かり頂けたでしょうか。
ネットショップにおけるコミットメントとは?
ネットショップにおいて、「コミット・コミットメント」という言葉が使われる際には、英語の「約束」「積極的に関わる」という意味の方で使われるケースが多いです。
ネットショップは、運営方法次第では、自動販売機のように、自動的に注文を承ることが可能です。
ただし、自動販売機的な運営をしているネットショップは、8割以上は「売れないネットショップ」と言っても過言ではないでしょう。
売れているネットショップは、ネットショップの運営、店舗運営、顧客対応などに、随時人が関わっています。
積極的に販促メルマガを作成、送信したり、楽天市場での販売であれば、お買い物マラソンやスーパーセール時には、店舗の商品をポイントアップする企画に参画することで、より大きな売上を作ることが可能となります。
ネットショップ・ECサイトの運営は、売場のイベントや日々の販促活動、受注処理などに、積極的に関わること、コミットすることが重要です。
コミットのまとめ
最近話題の「コミット」という言葉について、IT用語とEC用語としての違いを中心にご説明いたしました。
【RIZAP】
のCMで有名なキャッチコピーである「結果にコミットする」というのは「結果に積極的に関わる」「結果を約束する」というニュアンスで使われているのだと思います。
確かに、結果(目標)を決めて、そこに向けて日々行う活動は、地味で劇的な変化は感じられにくいと思います。
ECサイトの運営も、開店してから、すぐには結果(売上)があがるということはほとんどありません。
地道に販路拡大を続けながら、商品露出の検索対策や広告出稿、売場づくりやメルマガ作成、クーポン発行やポイント還元など、様々な店舗運営業務を行う必要があります。
結果にコミットするというのは、日々の不断の努力があってこそ、求める結果、目標達成となるのだと思います。
参考になれば幸いです。