EC化率とは
EC化率とは
EC化率とは、すべての商取引の内、電子商取引(Eコマース)が占める「割合」のことです。
経済産業省の発表によると、2016年のBtoC-EC市場規模は、15兆1358億円(前年比9.9%増)という規模に成長しているようです。
国内のEC化率については、5.43%(前年比0.68ポイント増)となりました。
国内の商取引全体に対して、EC化率は、わずか5%程度ということです。
まだまだ成長の伸び白が多い、EC市場において、今回はEC化率を中心に業界別EC化率などをご紹介いたします。
BtoBのEC市場規模とEC化率
2016年の広義のBtoBのEC市場規模は、291兆170億円(前年比1.3%増)となりました。
財務省の公表した法人企業統計によると、2016年に規模が拡大した業種は「情報通信業」「食品」「広告・物品賃貸」でした。
市場規模の縮小傾向にあった業種としては、「卸売」「鉄・非金属」「繊維・日用品・化学」ということでした。
BtoBの市場規模全体としては、わずかに減少傾向にあるようですが、BtoB-EC市場は成長基調を維持しているようです。
BtoB-EC市場における、EC化率は、建設業では広義のEC化率は10.1%、狭義のEC化率は8.7%となりました。
食品業界では、広義のEC化率は50.9%、狭義のEC化率は12.8%となりました。
繊維・日用品・化学では、広義のEC化率は37.4%、狭義のEC化率25.2%となりました。
BtoCのEC市場規模とEC化率
2016年におけるBtoCのEC市場規模は、全体で15兆1358億円となりました。
前年の集計時が、13兆7746億円でしたから、金額にして1兆3612億円の増加となり、伸び率は9.9%と非常に好調な伸び率となりました。
また、図のA物販系分野のEC化率は5.43%まで上昇しました。
ちなみに、2010年のBtoCのEC市場規模は、7兆7880億円だったため、6年間で市場規模が2倍にまで拡大したことになります。
インターネット人口はほぼ横ばいだったこともあり、主にスマホの登場からネット通販市場が拡大したという要因のようです。
CtoCのEC市場規模とEC化率
CtoCのEC市場規模としては、3458億円規模となりました。
ネットオークション市場規模は、全体で1兆849億円規模となりました。
CtoCのEC市場の主要な媒体は、メルカリなどのフリマアプリが中心となっています。
また、ネットオークション市場としては、最大手が「ヤフオク」であり、ヤフオクなどのネットオークションとフリマアプリの違いは以下のような違いがあります。
CtoCのEC市場は、リユース市場とも言われ、不用品を個人間で取引する市場の規模が非常に拡大傾向にあると言えます。
EC化率のまとめ
国内のEC市場は、BtoC、BtoB、CtoCともに、拡大傾向にあることがわかりました。
ただ、全体では5%程度と、まだまだEC化の伸び白は大きいと思いますが、その反面物流インフラの人手不足が問題視されています。
まだ成長が期待できるEC市場をいかに成長率を伸ばしていけるかどうかは、リアル物流面にかかっているといってもいいでしょうね。
今回の内容が参考になれば幸いです。