楽天市場とヤフーショッピングの比較

どっちがおすすめ?楽天市場とヤフーショッピングの出店の違いと費用の比較

楽天市場とヤフーショッピングの比較

どっちがおすすめ?楽天市場とヤフーショッピングの出店の違いと費用の比較

国内最大の流通総額を誇る「楽天市場

」と国内最多出店店舗数を誇る「ヤフーショッピング」。

インターネットショッピングモールでのネット販売を検討する際に、比較される二つのモールですが、
楽天市場とヤフーショッピングのどちらに出店する方がいいのかということに興味を持たれる方が多いです。

今回は、楽天とヤフーショッピングの両方に出店している現役店長が、二つのモールを徹底比較してみます。

インターネットショッピングモールの出店について

ネット販売を実現させる方法としては、大きく絞って「3つの方法」があると筆者は考えています。

  • (1)インターネットショッピングモールへの出店によるネット販売
  • (2)Amazonやヤフオク、メルカリなどへの商品出品によるネット販売
  • (3)自社ECサイト、ショッピングカート機能によるネット販売

それぞれ、ネット販売のためにかかる費用や手数料、売場作りの手間などが変わってきます。

今回は、(1)のインターネットショッピングモールでの出店によるネット販売、
その中でも、日本国内で最も流通額の大きな「楽天市場」と、2017年現在、
出店店舗数が日本一の「ヤフーショッピング」について、現役出店中の店長が徹底比較してみたいと思います。

楽天市場とヤフーショッピングの出店を検討されている方に
最終的にはどちらに出店するのが最も得策なのか?
というところまで、考察していきたいと思います。

楽天市場とヤフーショッピングの出店費用の比較

楽天市場とヤフーショッピングへのネットショップの出店費用について具体的に比較してみたいと思います。

楽天市場の出店プラン

楽天市場には、出店プランとして、4つの出店プランが用意されています。

  • ライトプラン
  • がんばれプラン
  • スタンダードプラン
  • メガショッププラン

楽天市場とヤフーショッピングの違い

楽天市場のプラン毎の詳細な比較については以下のページにまとめていますので
参考にしてみてください。

【参考】現役店長が教える!楽天市場の出店プランの違いを徹底比較

今回は、楽天市場
で最も固定費を抑えられるプランである「がんばれプラン」
ヤフーショッピングの出店プランを比較したいと思います。


ヤフーショッピングの出店プラン

ヤフーショッピングの出店プランとしては、2つの出店方法が用意されています。

  • ライト出店
  • プロフェッショナル出店

楽天市場とヤフーショッピングの違い

上記の比較表からもお分かり頂けるかと思いますが、ライト出店の場合、
機能制限がかなりあり、本気のネットショップ運営は
難しいと言わざるをえないと思います。

今回は、ヤフーショッピングの比較対象プランとして
「プロフェッショナル出店」と楽天市場の「がんばれプラン」での
出店費用を比較してみます。

楽天市場とヤフーショッピングの違い


楽天市場「がんばれプラン」とヤフーショッピング「プロフェッショナル出店」の出店費用の比較

楽天市場 Yショッピング
初期費用 6万円 無料
月額利用料 19,500円 無料

出店にかかる費用として、初期費用、月額固定費用についてを比較すると、ヤフーショッピングはなんとどちらも「無料」で出店できます。

ネットショップの出店の敷居の低さという点では、ヤフーショッピングは非常に出店しやすい、出店のリスクのないショッピングモールであることがわかります。


月商100万円を売上た際の固定費と手数料の試算

楽天市場とヤフーショッピングの違い

Yahoo!ショッピングの出店ページに紹介されている「他社と比較」についてをご紹介します。

こちらは、月商100万円を売り上げるネットショップがあると仮定した場合に、ヤフーショッピングと他社大手ショッピングモールの比較例です。

お察しの通り、他社大手ショッピングモールは「楽天市場」に他なりません。初心者プランは、「がんばれプラン」のことで、スタンダードプランはそのままのプラン名です。

楽天市場では、月額利用料が、がんばれプランであれば、19500円、スタンダードプランでは5万円必要となります。また、売上に対する販売手数料も別途必要となるため、試算のような手数料差が出るわけです。


楽天とYahooショッピングの集客力の比較

楽天市場とヤフーショッピングの集客力の比較として、
それぞれのモールのページビュー数(PV数)を元に比較してみたいと思います。

モールのPV数については、楽天市場の「楽天市場への出店・開業案内」に記載されている
月間ページビュー数の比較図を元にご紹介いたします。

楽天市場とヤフーショッピングの違い

楽天市場は月間のPVが33億PVあります。ヤフーショッピングは、月間4.4億PVあります。

ページビューだけをとってみると、楽天市場はヤフーショッピングの約7倍のPVがあります。

PVは、ユーザーが閲覧したページの数ですから、楽天市場は、ヤフーショッピングよりも
7倍以上ユーザーに閲覧されているショッピングモールであることがわかります。

楽天とヤフーショッピングのアクセス数の比較

では、現状の実際のアクセス数はどのような数値になっているのかについてウェブ上のツールで調査してみました。

今回の調査にあたり「Similerweb」というツールを使用しました。

楽天市場のアクセス数

楽天市場とヤフーショッピングの違い

楽天の月間アクセス数は、3億6000万アクセスあることがツールによってわかりました。

訪問ページビューは、8.45Pですから、およそ30億PVとなります。

楽天市場が公式に発表しているアクセス数である「33億PV」ともほとんど差がないため、これはきわめて正しい数値だと推測できます。

ヤフーショッピングのアクセス数

楽天市場とヤフーショッピングの違い

ヤフーショッピングの月間アクセス数は、8100万アクセスあることがわかりました。

こちらも訪問ページビュー数は、5.66Pですから、月間PV数は4.5億PVとなります。

先の集客力の説明の際にヤフーショッピングの月間PV数は、4.4億PVとありましたが、こちらもほぼ同数となりました。

アクセス数では、楽天市場の方が圧倒的に多いということが、データからわかりました。

【参考】現役店長考察!ヤフーショッピング出店の評判とメリット・デメリット

楽天市場とヤフーショッピングの流通額の比較

楽天市場とヤフーショッピングの流通額の違いについて比較してみます。

今回、参考にしたのは、楽天市場の「楽天市場への出店・開業案内」に記載されている
「他社ショッピングサイトとの違い」の内容を紹介いたします。

楽天市場とヤフーショッピングの違い

2016年の日本国内におけるEC流通額のシェアでは、楽天市場は、25.6%と発表されています。
これに対して、ヤフーショッピングの流通額のシェアは5.8%でした。

楽天市場はヤフーショッピングの4.4倍の売上額があるという結果です。

流通額は、購入された金額ですから、楽天市場はヤフーショッピングよりも
4.4倍売れるモールである、という結果となります。

楽天市場とヤフーショッピングの出店店舗数の比較

国内モール最大手、楽天市場の出店店舗数は、2017年3月末の楽天の発表によると
4万4602店舗(前年比274店舗減)と正式に発表されています。

Yahoo!ショッピングの出店者数は2017年3月時点で51万店超と公式に発表されています。

この数字は、2017年現在、非常に大きな差となっています。

出店店舗数では、ヤフーショッピングが楽天市場のおよそ11倍以上ですから、
出店する商品のジャンルによっては、ヤフーショッピングの方が
非常に厳しい価格競争となる可能性があります。

比較的商品の性能に差がない「型番商品」や「消耗品」、「日用品」などは
ヤフーショッピングではよほど原価が安く仕入れられない限りは新規参入の
難易度が高いと言えます。

楽天市場とヤフーショッピングの流通ポイントの比較

ネットショッピングの際、ユーザーが重視する項目に「ポイントがつくから」ということがよく言われます。

楽天市場とヤフーショッピングでも、ショッピングのたびに
ポイントが最低でも「1%以上」は還元されます。

楽天市場とヤフーショッピングのそれぞれのポイントの違いについて比較してみます。

楽天市場の流通ポイントについて

楽天市場では「楽天スーパーポイント」が流通しています。

楽天スーパーポイントは、2017年の楽天EXPOでの発表では
1兆ポイントが発行されたそうです。

楽天市場とヤフーショッピングの違い

楽天スーパーポイントが利用できる場所については以下のページを参考にしてください。

【参考】楽天スーパーポイントが利用できる場所

ヤフーショッピングの流通ポイントについて

ヤフーショッピングでは「Tポイント」が流通しています。
Tポイントとは元々は、TSUTAYAが発行していたポイントでした。

現在では、TSUTAYA以外にも以下の場所でTポイントが利用できます。

【Tpointが使える場所】

Yahoo各サービス/新星堂/旭屋書店/GYAO!ストア/Ameba/カメラのキタムラ/スタジオマリオ(写真館)/アルペン/ゴルフ5/スポーツデポ
/アシックス/福岡ソフトバンクホークス/ファミリーマート/サークルK・サンクス/マルエツ/レッドキャベツ/三越/伊勢丹/ウエルシア/ウエルシア ダックス/ドラッグユタカ/エディオン/
ニッセン/ガスト/バーミヤン/ジョナサン/ドトールコーヒーショップ/吉野家/牛角/ロッテリア/情熱ホルモン/フォルクス/食べログ/洋服の青山
/THE SUIT COMPANY/眼鏡市場/ALOOK/コンタクトのアイシティ/メガネのアイガン/マイナビ/ソフトバンク/ENEOS/ニッポンレンタカー/オートバックス/賃貸住宅サービス等

【参考】Tポイントの主な提携先|T-POINT

楽天市場とヤフーショッピングの手数料の比較

楽天市場とヤフーショッピングの固定費以外の手数料を比較してみます。

比較する手数料は、決済手数料、販売手数料、ポイント原資、アフィリエイト手数料などです。

楽天市場 Yショッピング
カード決済手数料 2.65~3% 3%~
販売手数料 3~7% 無料
ポイント原資 1% 2.5%~
アフィリエイト手数料 1% 1%~

楽天市場とヤフーショッピングの商品の売れ筋傾向の違い

筆者は、2016年~2017年現時点まで、ほぼ週5で楽天市場のデイリーランキングと
ヤフーショッピングのデイリーランキングのトップ20位までを確認し続けてきました。

過去のランキングや店舗運営の記録を知りたい方は以下のブログを参考に
してみてください。その日何が楽天市場、ヤフーショッピングで売れたのかを
知ることができると思います。

【参考】ネットショップ年商10億円計画ブログ

毎日のように、楽天市場・ヤフーショッピングのデイリーランキングを見続けてきた現役店長だから
「楽天市場で何が売れるのか?」「ヤフーショッピングで何が売れるのか?」を
お伝えすることができるわけです。

楽天市場とヤフーショッピングの売れ筋傾向についてご紹介します。

楽天市場の売れ筋商品の傾向について

楽天市場で売れる商品の傾向は、「季節需要商品」「食品・グルメ商品」「贈答ギフト商品」
特に強いという傾向があります。

季節需要の商品としては「母の日」「父の日」「敬老の日」「お中元」「お歳暮」「おせち」などがあります。

季節需要と贈答商品、グルメ商品との親和性は非常に高く、母の日なら「お花+スイーツ」
父の日なら「お酒+海の幸」などの合わせギフトが非常に良く売れていました。

食品では、海産物や産地の果物、土用の丑の日にはうなぎ、お正月定番のおせち料理などは
楽天市場のランキング常連商品です。

また、テレビや雑誌といったメディア露出による突発需要もよく起こります。
先日は、「ぎばざ」という商品のほとんどが、楽天デイリーランキングのTOP20にランクインしていました。

楽天市場では、こうした、季節の需要、贈答・ギフト、グルメ、スイーツなどが売れ筋傾向にあります。

また、日用品や消耗品などもランキングの常連商品として根強いリピート注文があります。

クリスタルガイザー2ケースなどは、ランキングTOP3にほぼ毎週ランクインしていますし、
コンタクトレンズもランキングのTOP10には入っています。

消耗品などは、どちらかといえば、薄利多売商品であり、
たくさん売れていても実際に残る利益は3%以下ということが多いですから
あまり、新規で販売する商品としてはオススメしにくいです。

Yahooショッピングの売れ筋商品の傾向について

ヤフーショッピングのデイリーランキングの傾向としては、楽天市場とは異なり、
季節需要やギフト需要は、ほとんどランキング入りしていません。
これは、約一年間ヤフーランキングと楽天デイリーランキングを見比べてきた
店長だからこそわかる事実です。

ヤフーショッピングで売れる商品の傾向は「低価格の商品」です。

それも「送料無料」であり、「500円以下」であれば、
ヤフーショッピングのデイリーランキング入りを狙える可能性がかなり高いです。

もちろん、どんな商品でもよいかといえばそんなわけにはいかず、
商品自体にも需要、価値があることが前提となります。

ヤフーショッピングで年間を通してデイリーランキングTOP20にランクインしている
商品としては以下の商品があります。

  • スマホの保護シート
  • ミックスナッツ
  • お試しのサプリメント
  • iPhoneの充電ケーブル
  • お試しラーメンorうどん
  • ミネラルウォーター
  • 炭酸水

【結論】楽天市場とヤフーショッピング、出店するならどっち?

楽天市場とヤフーショッピングの違い

ここまで、流通額や集客力などをはじめ、様々なポイントで
楽天市場とヤフーショッピングを比較してきました。

結論として楽天市場とヤフーショッピングのどちらに出店するのが良いのか?

その答えは「販売する商品による」というのが筆者の回答です。

ただネットショップをモールで運営してみたい、というのであれば、
ヤフーショッピングのコストパフォーマンスは魅力的です。

ただし、ヤフーショッピングでは、出店店舗数が楽天市場の10倍以上ですから、
商品のジャンルによっては、競争は激化しており、商品の露出だけでも
難易度は楽天市場以上となり、売れないネットショップになる可能性が高いです。

また、デイリーランキングの傾向から、
グルメ商材やギフト商材は、ヤフーショッピングよりも
楽天市場の方が、需要が高い商品と言えます。

季節需要の商品を取り扱うネットショップであれば、
ヤフーショッピングよりも、楽天市場の方が、高い売上を見込めると思います。

流通しているポイントの魅力としては、楽天スーパーポイントもTポイントも
等しく人気の高いポイントですが、楽天スーパーポイントの方が、
利用できる店舗数が66万店舗以上と非常に多いため、わずかに楽天スーパーポイントが優勢かと思います。

あなたがネット販売を行う商品が、楽天市場、ヤフーショッピングの
どちらのショッピングモールでの販売に向いているかをよく検討してみてください。

もし、ご自信では判断がつきにくいようでしたら、当サイトのお問合せフォーム
無料カウンセリングフォームからお気軽にお尋ねください。

どんな些細なご質問でも、わかる範囲となりますが、必ず回答させていただきます。
参考になれば幸いです。

【参考】楽天出店10年目の現役店長が教える楽天市場出店の評判と感想




楽天市場とヤフーショッピングの比較
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