楽天商品画像登録ガイドライン

楽天市場の商品画像登録ガイドライン変更の対策方法

楽天商品画像登録ガイドライン

楽天市場の商品画像登録ガイドライン変更の対策方法

楽天市場における商品画像登録ガイドラインとは

楽天の商品画像登録ガイドライン

楽天市場に出店している店舗を対象に、商品画像登録ガイドラインが2018年1月15日より新しく制定されることになりました。

楽天市場は、店舗運営システム、バックヤードである管理画面「RMS」も、1月15日にリニューアルしています。

【参考】楽天RMSのリニューアルについて

楽天市場は、2018年に大きく「変革しよう」としていることが、RMSのリニューアルや商品画像登録ガイドラインの施行でも伝わってきます。

今回、楽天市場が、「商品画像登録ガイドライン」を施行した一番の理由としては、「ユーザーの声」に対する対応だと思います。

楽天市場は、多くのユーザーから「商品が探しにくい」「ページが古い」「ごちゃごちゃしている」「ページが長い」などという主に、ユーザービリティに関する意見が多数あります。

楽天市場は、誕生してから約20年以上、「店舗ありき」のモール運営スタンスを取ってきました。そのため、商品ページや店舗ページは、ショップ独自のオリジナリティを重視してきました。

楽天市場の「売れる商品ページ」というのにはある種の「楽天市場の王道パターン」のようなセオリーが存在しています。

よくある楽天市場の売れる画像としては、「送料無料」の文字入れや、商品画像にスタッフや子どもを掲載して、商品のボリュームをみせるという手法です。

とにかく、スペックやお得情報、クーポン割引率などを、目立つように入れ込むのが「楽天流」ともいえる売れる画像の作り方でした。

ただ、この方法が、一部のユーザーには「見にくい」「古臭い」「ダサい」といった印象を与えることになり、現在流行している「インスタ映え」とは真逆のチラシ的な雰囲気になっていることも否めない事実です。

楽天市場は、公式サイトで、商品画像登録ガイドラインの試行について、以下のように明言しています。

昨今、ユーザから「商品画像内の情報量が多く、検索結果ページなどで商品を探しにくい」というお声を多く頂戴しております。また、ユーザのSNS利用率が高まり、商品画像がSNS上でシェアされるケースが増加しております。
このような近年のトレンドを踏まえ、楽天市場では商品画像に関するユーザテストを実施いたしました。その結果に基づき、この度、「商品画像登録ガイドライン」を発行する運びとなりました。

やはり、インスタグラムなどをはじめとする、SNSを意識したガイドラインのようです。次にこの商品画像登録ガイドラインの目的についてもご紹介いたします。

楽天商品画像登録ガイドラインの目的

楽天の商品画像登録ガイドライン

楽天市場では、商品画像登録ガイドラインの目的として、以下のように発表しています。

ユーザに伝わりやすい商品画像を提供することで、サーチ結果やランキングなど各ページにおける商品のクリック率の上昇、またSNSへのさらなるシェア喚起に寄与することが期待されます。

ガイドラインを施行することで、これまで無法地帯のような状態だった、楽天市場の画像ルールを設けようという意図があることがわかります。

楽天市場では、商品画像を最適化することで「クリック率が向上する」というメリットがあります。

ただし、商品画像を見てもらうには、楽天市場のキーワード検索で、1ページ目に出てくることが前提となります。

そのため、多くの店舗が、楽天市場内におけるキーワード検索対策、「楽天SEO対策」に着手されていることと思います。

もし、楽天SEO対策をまだ実施していない店舗さんは、以下のページに楽天市場におけるSEO対策についてまとめていますので参考にしてください。

【参考】2018年楽天市場のSEO対策

また、楽天SEO対策のある種の「弊害」が、「キーワードに対して、関係のない商品が表示される」という、楽天市場の検索アルゴリズムの脆弱性の問題があります。

楽天市場では、ある種のキーワード、レコメンドワードやスモールワードを商品名に記載すれば、検索結果に表示されやすくなるという仕様があります。

【参考】[2018年最新]現役店長推薦の楽天SEO対策における商品名の攻略法

この攻略法が、関連しない商品にも適応できてしまったため、楽天市場の検索機能は「使えない」「商品が探しにくい」というユーザーの評価になってしまったわけです。

商品画像登録ガイドラインが施行されたということは、今後楽天市場では、楽天SEO対策が通用しなくなる可能性があります。

また、水面下ではありますが、楽天市場は、商品の検索結果をAmazon.co.jpのようなシンプルな表示にしたいという意図が、管理画面から見て取れます。

楽天の商品画像登録ガイドライン

カタログID、JANコードの入力項目も、約1年ほど前から、自由入力欄から、JANコードの検索入力欄へと仕様変更されました。

将来的には、楽天市場の一部は、Amazon.co.jpやkakaku.comのような、簡易化された商品ページになることが予測されます。

ただし、オリジナル商品などは、こうした一つのページにまとめることができないため、これまで通りのスタイルでの販売となるように思います。

商品画像登録ガイドラインの対象となる場所

楽天市場における商品画像登録ガイドラインとして、その対象となる場所は公式サイトでは以下のように規定されています。

本ガイドラインではR-Storefrontにおける商品画像欄の第1商品画像(商品画像(1))のみを対象といたします。第1商品画像は、商品ページだけでなくサーチ結果・ランキングなどの各ページで使用される画像となります。
※ただし、保険や役務など特定の商品については本ガイドラインの対象外といたします。

商品画像登録ガイドラインが適応される範囲は、「商品の第一画像のみ」であることがわかりました。

RMS上の商品詳細画面では以下の項目が対象となります。

楽天の商品画像登録ガイドライン

第一商品画像は、楽天市場でのキーワード検索の際に、一覧表示される画像です。

また、楽天デイリーランキングなどのランキングにランクインした際にも表示される画像で、楽天市場においては最も重要な画像、人で言えば「顔」となる画像です。

楽天市場などモールで売れる画像については、以下のページにまとめています。ガイドラインとの差異も合わせて参考にしてみてください。

【参考】【決定版】モールで売れる商品画像の作り方

商品画像登録ガイドラインの対策方法

楽天の商品画像登録ガイドライン

楽天の商品登録ガイドラインについて、そのガイドラインの内容と対策についてご説明いたします。

(1)商品画像内に配置するテキスト要素の占有率は約20%以下を推奨

楽天の商品画像登録ガイドライン

商品画像登録ガイドラインでは、商品画像におけるテキスト要素の占有率を20%以下にすることを推奨しています。

「テキスト要素」とは、以下の内容がテキスト要素に該当します。

  • ロゴ(商品・ブランド・企業)
  • 商品名
  • 商品のスペック情報や特徴
  • 販売促進文言やキャッチコピー

画像のように、グリッドを参考にすると、テキスト要素のおおまかな占有率を図ることができます。

ただし、これはあくまでも「推奨」ですから、必ず20%以下に抑えることを義務付けるものではありません。

楽天の意図としては、あまり文字入れだらけの画像は好ましくない、「美しくない」ということを言っているのだと思います。

テキスト占有率の計測の参考にしていただければと思います。

商品画像のテキスト占有率の推奨、非推奨の事例は以下の画像を参考にしてください。

楽天の商品画像登録ガイドライン

(2)枠線なしの商品画像を推奨

枠線とは画像の4辺を囲う線のほか、L字・帯状などの要素を含み、太さや色に関わらず非推奨とされています。

商品画像を赤い枠線などで囲うと、商品検索時には、目立つことが可能になります。

「(1)商品画像内に配置するテキスト要素の占有率」と同じく、商品画像内に、装飾があると、商品以外の要素が目立つことにもつながるため非推奨とされているのだと思います。

非推奨画像の事例を下記にご紹介いたします。

楽天の商品画像登録ガイドライン

(3)商品画像の背景が、幾何学模様やデジタルパターンではないものを推奨

楽天の商品画像登録ガイドライン

幾何学模様、デジタルパターンとは、主に「画像を目立たせる目的」で作成された「幾何学背景」「奇抜な色を使用した単色のベタ塗り」「グラデーション背景」「及び奇抜な模様」のことを定義しています。

商品写真自体が幾何学模様の場合は、このガイドラインには当たらないようです。商品そのものの写真なので、当然といえば当然ですね。

商品を本体以上に目立たせるような装飾、背景イメージは、結果的に商品そのもの以外の要素を強めることになるため、商品画像登録ガイドラインの非推奨事項となるようです。

楽天の商品画像登録ガイドラインのまとめ

楽天市場における商品画像登録ガイドラインの施行は、RMSのリニューアルでもわかるとおり、楽天市場のひとつの「決意の表れ」だと思います。

よりユーザーライクなショッピングモールにしたい。高い顧客満足度を追求したいというモールの方針は、2018年により加速していくでしょう。

また、ライバルであるAmazonが、楽天市場の流通総額に迫る勢いで成長していますから、Amazonに負けないために、Amazon.co.jpの良い点(検索しやすい)を取り込むこともシステム側で考えているようです。

商品画像登録ガイドラインについては、あくまでも「ガイドライン」であり、楽天市場が「推奨」しているにすぎませんので必須対応というわけではありません。

楽天市場の定める「違反点数制度」の対象には含まれませんが、今後、検索アルゴリズムなどに、商品画像登録ガイドラインに準拠しているかどうかの評価基準はほぼ間違いなくくわえられると思います。

ガイドライン通りの画像にすれば、今度は楽天市場の売れるスタイルから外れる可能性も含んでいるため、商品画像登録ガイドラインにどの程度まで寄せるのかは店舗ごとに対応方法も考える必要がありそうですね。

当店も楽天市場に出店中ですが、商品画像登録ガイドラインについては、可能な範囲では準拠していく姿勢で商品画像を制作したいと思っています。

今回の内容が、楽天市場に出店されている方、出店希望の方の参考になれば幸いです。




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