- 1 2024年10月更新 無料ネットショップは BASEとSTORESフリープランではどちらがおすすめ?徹底比較
- 2 STORES(ストアーズ)とは?
- 3 BASE(ベイス)とは?
- 4 STORESとBASEの月額利用料の比較
- 5 STORESとBASEの手数料の比較
- 6 STORESとBASEの決済手段の種類の比較
- 7 STORESとBASEのデザインテンプレートの比較
- 8 STORESとBASEの振込手数料の比較
- 9 STORESとBASEの入金サイクルの比較
- 10 STORESとBASEのドメインの比較
- 11 STORESとBASEのSSL対応の比較
- 12 STORESとBASEの商品登録の比較
- 13 STORESとBASEの徹底比較のまとめ
2024年10月更新 無料ネットショップは BASEとSTORESフリープランではどちらがおすすめ?徹底比較
誰でも簡単にネットショップを開業できるサービスとして、BASE (ベイス)と並んで人気のあるサービスにSTORESというインスタントECサービスがあります。
インスタントECサービスとして二大サービスである、STORESとBASEについて、どちらがより便利でお得なのかを調べる為に、二つのネットショップを同時運営中の現役店長が徹底比較いたします。
ネットショップの出店について、STORESとBASEで悩んでおられる方の参考になれば幸いです。
STORES(ストアーズ)とは?
STORESとは、「すべての人にオンラインストアを」というキャッチコピーで、誰でも気軽にネットショップを開設できるECサイト開設サービスのことです。
STORESは、ネットショップの運営ではデザインの変更などで必要となる、HTMLやCSSといった専門知識や特別なスキルなどがなくてもネットショップデザインを変更する事が可能です。
STORESは2019年7月10日よりフリープラン、つまり無料で使えるプランが大幅に改定されました。
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STORESでネットショップを構築するメリットやデメリットなどは以下のページに詳しくまとめております。
2024年10月更新 STORES ストアーズ 出店のメリット 評判 機能を徹底分析 かんたんにネットショップを開業できるサービスとして、BASE (ベイス)と並んで人気のサービスにSTORESがあります。 STORES[…]
STORESでは、ネットショップをすでに開設済みの方が、STORESに引っ越す際の無料相談サポートを実施しています。
では、次にBASE(ベイス)のネットショップについてご説明いたします。
BASE(ベイス)とは?
BASE (ベイス)とは、誰でも簡単にネットショップを即日開設することができるインスタントECサービスの事です。
BASE(ベイス)は、楽天市場やヤフーショッピングのようなインターネットショッピングモールと異なり、ネットショップ出店の際に長期にわたる審査などはなく、最短3分程度で出店する事が可能となっています。
BASE(ベイス)でネットショップを作るのに必要なのは、Eメールアドレスだけで即日ネットショップを出店する事が可能です。
また、BASEでネットショップを出店している店舗数が2023年2月時点で、190万店舗以上と発表されています。
筆者がBASEで実際にネットショップを出店してみての感想やメリット、感想などについては以下のページにより詳しくまとめていますのでこちらも参考にしていただければと思います。
2024年10月更新 BASE ベイス 出店の評判とメリット デメリット 機能 無料でかんたんにネットショップを開業できるサービスとして人気のある「 BASE ベイス 」について、BASEのメリット・デメリットから、各[…]
STORESとBASEの月額利用料の比較
ネットショップの運営において、月額利用料とは、商品が売れる売れないに関わらずかかる固定費のことです。
BASEもSTORESもネットショップの新規出店方法としては、どちらも無料からスタートできるので、特に個人でネット販売を行う方の利用が多いサービスでもあります。
BASEとSTORESの月額費用についてそれぞれの月額費用を比較してみます。
BASEの月額利用料
まず、BASE(ベイス)については、出店に関する初期費用はかかりません。また、月額利用料として毎月かかる基本料金プランは存在せず、無料プランのみとなります。
固定費ゼロでネットショップを運営できますが、BASEでは有料となる機能がいくつかあります。
- BASEロゴ非表示:500円(月額)
- 不正決済保証:980円~(月額)
- 振込申請プラス:980円(月額)
「BASEロゴ非表示」とは、BASEのネットショップの画面右上あたりに表示される「BASEのロゴ」を非表示にする事ができる機能のことです。
ネットショップのブランディング上、BASEのロゴを表示させたくない場合などは、BASEロゴ非表示機能を利用します。
「不正決済保証」とは、主にクレジットカード決済の際に、不正なクレジットカード決済があった場合の入金を補償するサービスのことです。
比較的高額な商品を販売するネットショップの場合や、海外で人気のある商品などを販売する場合には、不正決済保証機能を利用する事をおすすめします。
「振込申請プラス」とは、ネットショップの売上金の入金サイクルを早める事ができる機能のことです。
また、定期的な自動振込にも対応しており、ネットショップの運営を資金面でより円滑にできる機能ですね。
ネットショップの運営で、仕入れなどのお金が必要となるケースでは、キャッシュフローの問題が常につきまとうため、振込申請プラスは資金繰りにも役立つ機能です。
以上が、BASEでネットショップを運営する際にかかる主な月額利用料となります。
STORESの月額利用料
STORESでは、月額利用料がかかるスタンダードプランと、月額利用料が無料で利用できるフリープランのふたつの出店プランがあります。
STORESでは、BASEのように機能ごとにかかる個別費用というのは存在しておらず、月額利用料1980円がスタンダードプランでの出店時に必要となります。
STORESのフリープランとスタンダードプランの違いは、決済手数料がフリープランの場合5%ですが、スタンダードプランの場合は3.6%と安く設定されている事です。
BASEとSTORESの決済手数料については、後ほど詳しく比較してみたいと思います。
STORES |
フリープラン:無料 スタンダードプラン:1,980円(月額) |
---|---|
BASE (ベイス) |
出店プランは無料のみ 個別機能の追加で最大2,460円(月額) |
月額利用料で選ぶなら、どちらも無料出店が可能なので、BASEもSTORESもどちらともおすすめと言えるでしょう。
月額利用料で選ぶなら
STORESとBASEの手数料の比較
BASEとSTORESを手数料で比較した場合、STORESの方がおすすめだと思います。
手数料で選ぶなら
ネットショップで商品が売れた際には、手数料として「決済手数料」と「販売手数料」という二つの手数料が必要となる事が一般的です。
「決済手数料」とは、商品をユーザーが購入した際に利用した決済方法に応じてかかる手数料のことです。
例えばクレジットカード決済は一般的には、3~4%前後の手数料がかかりますが、BASEの場合、「BASEかんたん決済」という決済方法の手数料(3%+40円)が適用されます。
STORESの場合は、フリープランの場合は決済手数料は5%ですが、スタンダードプランの場合、決済手数料が3.6%に引き下げられています。
また、ネットショップを出店する場所によっては、商品の注文が成立した際に販売金額に対して「販売手数料」が必要となる場合があります。
BASEでは、販売手数料として「3%」がかかりますが、STORESでは、販売手数料は「ゼロ円」です。
総合すると、手数料の面では、STORESの方が圧倒的に利益率が高くなることがわかりました。
ネットショップの売上金額が大きくなればなるほど、この手数料が大きく影響してくることになります。
販売手数料 | 決済手数料 | |
---|---|---|
STORES |
0円 |
フリープラン:5% スタンダード:3.6% |
BASE (ベイス) |
3% | 3%+40円 |
STORESとBASEの決済手段の種類の比較
決済手段の豊富さで言えば、STORESの方がおすすめと言えるでしょう。
決済方法の多さで選ぶなら
ネットショップでは、利用できる決済方法が多ければ多い方が、利用者の転換率が上がりやすい傾向があります。
クレジットカード決済は、これまでのネットショップの決済方法として主流でしたが、セキュリティや個人情報の流出のリスクが叫ばれる今日においては、クレジットカードをネット通販では利用したくないと言うユーザーも増えてきています。
そんな不安要素の多い状況で、最近では、楽天市場を運営する楽天が提供する楽天ペイや、Amazonが提供するAmazonPayなどのID決済、アカウント決済の人気が高まりつつあります。
特にAmazonPayでは、セキュリティの高さでも非常に信頼されている決済方法で、STORESでは利用には審査がありますが、導入可能となっています。
以下に、BASEとSTORESの決済方法についてまとめてみました。
STORESの決済手段
- クレジットカード決済(VISA / MasterCard / JCB / AmericanExpress / Dinersカード)
- 銀行振込
- コンビニ決済(ファミリーマート / ローソン / ミニストップ / デイリーヤマザキ / セイコーマート)
- 翌月後払い(Paidy)
- PayPal
- キャリア決済(ドコモ払い/auかんたん決済/ソフトバンクまとめて支払い)
- 楽天ペイ
- 代金引換
- AmazonPay(審査あり)
BASEの決済手段
- クレジットカード決済(VISA / Mastercard / American Express / JCB)
- キャリア決済(ドコモ払い/auかんたん決済/ソフトバンクまとめて支払い)
- 銀行振込
- コンビニ決済・Pay-easy(ローソン / ファミリーマート / ミニストップ / セイコーマート )
- 後払い
決済方法 | STORES | BASE (ベイス) |
---|---|---|
クレジットカード決済 | ○ | ○ |
コンビニ決済 | ○ | ○ |
銀行振込 | ○ | ○ |
キャリア決済 | ○ | ○ |
PayPal | ○ | × |
Amazon Pay | ○ | × |
楽天ペイ | ○ | × |
代金引換 | ○ | × |
STORESとBASEのデザインテンプレートの比較
ネットショップのデザインテンプレートの豊富さで言えば、STORESは48種類、BASEは11種類と、STORESの方が無料で選べるデザインテンプレートが多いです。
BASEでは無料で使えるデザインテンプレートが「11種類」用意されています。
無料のデザインテンプレートにはシンプルなデザインが多く、背景や看板画像などを変更するだけでも様々な印象のネットショップにカスタマイズできます。
ただ、BASEには、クリエイターが作成したデザインテンプレートを利用する事で、より高度なデザインのネットショップを構築する事ができる「BASE DESIGN MARKET」というサービスが用意されています。
BASE DESIGN MARKETは、有料でデザインテンプレートが購入できるサービスで、価格は5000円~13000円くらいの価格で販売されています。
有料だけに、デザインの質は高く、プロが作ったネットショップだと一目で見てわかるクオリティになっています。
ネットショップのトップページデザインをプロのクリエイターに直接依頼すれば、10万円以上の見積もりとなるのが一般的ですので、この価格帯は非常に良心的であると思います。
STORESのデザインテンプレートは、「48種類のデザインテンプレート」を全て無料で利用する事ができます。
デザインについては、ベースとなるレイアウトデザインを選択した後で、ストアロゴ、背景色や背景デザインなどをカスタマイズする事で唯一無二のネットショップデザインを作成する事が可能です。
BASEと異なり、変更などのカスタマイズにおいてもHTMLやCSSなどの専門知識やスキルを使わずにデザインのカスタマイズが行えます。
デザイン性にそこまでこだわりが無く、むしろ簡単でシンプルなデザインにしたいという場合なら、STORESの豊富なデザインテンプレートから選び無料で利用した方がお得だと思います。
デザインテンプレートの種類の豊富さで選ぶなら
STORESとBASEの振込手数料の比較
BASEとSTORESには、売上金を自分の指定する銀行口座に振り込む際に「振込手数料」が必要となります。
また、振込手数料とは別に事務手数料が必要となる場合がありますので事務手数料の発生条件についても比較してみたいと思います。
振込手数料 | 事務手数料 | |
---|---|---|
STORES | 250円 | 250円 |
BASE (ベイス) | 250円 | 500円(振込金額が2万円以下の場合) |
振込時の振込手数料に関しては、STORESもBASEもどちらも250円と同じ手数料となっています。
事務手数料に関しては、振込金額によっては、BASEは500円の事務手数料が必要となりますが、売上金が大きくなれば、事務手数料がかかりません。
わずかな金額ではありますが、何事も積み重ねですからご自身の売上状況に応じて判断してください。
振込手数料・事務手数料で選ぶなら
STORESとBASEの入金サイクルの比較
入金サイクルとは、ネットショップの売上金が確定してから、どのくらいの期間で自分の指定する銀行口座に振り込まれるかという期間のことです。
ネットショップの運営において、入金と支払いのサイクルは経営を安定させるうえでも非常に重要なポイントとなります。
STORESの入金サイクルについては、入金金額が1万円以上の場合は、「月末締めの翌月末払い」で支払われます。
BASEの売上金については、自分が振込申請を実施しなくては、自動的に振込されることはありません。
BASEの入金サイクルは、「振込申請から10営業日」で指定の銀行口座に振り込みされます。
BASEでは、振込は自分の意志で好きなタイミングで入金する事ができますが、この入金サイクルを1~2営業日に早める事ができる有料オプション機能「振込申請プラス」があります。
振込申請プラスは月額980円が必要な機能ですが、振込申請プラスを使えば入金サイクルを早める事ができる上、指定した期間に自動的に振込を行う定期振込サービスも利用する事ができます。
入金サイクルに関しては、BASEの方が融通が利き、便利であると思います。
入金サイクルで選ぶなら
STORESとBASEのドメインの比較
ネットショップには、自分のネットショップだけの「URL」が与えられます。
また、STORESもBASEも自分のオリジナルドメイン「独自ドメイン」を利用する事ができますが、BASEの場合は、あらかじめ独自ドメインをお名前.comなどで購入して用意しておく必要があります。
BASEでは、選択できるドメインとして、以下のドメインが用意されています。
BASEで初期に選択可能なドメイン
- https://●●.thebase.in
- https://●●.base.shop
- https://●●.shopselect.net
- https://●●.base.ec
- https://●●.theshop.jp
- https://●●.handcrafted.jp
- https://●●.fashionstore.jp
- https://●●.buyshop.jp
- https://●●.supersale.jp
- https://●●.official.ec
- https://●●.kawaiishop.jp
STORESでは、独自ドメインを使いたい場合は、スタンダードプランで出店する事で独自ドメインの利用が可能となります。
ただし、STORESの場合、BASEのように外部で購入した独自ドメインは使う事ができません。
STORESが用意しているドメイン(.com/.net/.shop)の中から、自分の好きな文字列を作成して独自ドメインを取得することになります。
独自ドメインは取得するドメインの文字列によって、年間で支払う費用が異なりますが、STORESでは、三種類のドメインに指定されているとはいえ、ドメイン料が無料となっているためお得感がありますね。
独自ドメインを利用しない場合は、以下のドメインが用意されています。
STORESで初期に選択可能なドメイン
- https://●●.stores.jp
ドメインに関して言えば、独自ドメインを設定しないのであれば、BASEは豊富なドメインが用意されています。
STORESの場合は、スタンダードプランであれば独自ドメインを無料取得できるメリットがあります。
ドメインによってBASEとSTORESのどちらを選ぶかは、ご自身がすでに持っている独自ドメインを使うかどうかで判断されるとよいかと思います。
ドメインで選ぶなら
STORESとBASEのSSL対応の比較
SSL対応とは、ドメインがセキュリティに対策されているドメインになっているかどうかという事です。
URLが「https://」となっているドメインは、SSL対応がなされているドメインになります。
ネットショップでは、お客様の個人情報、特にクレジットカード情報を入力してもらう事が多いため、SSL対応は必須の対応と言えるでしょう。
SSL対応に関しては、STORESもBASEもどちらも既に対応されているので安心してください。
また、独自ドメインを利用する場合に関しても、2017年からSTORESもBASEもSSL対応が完了しています。
SSLに関しては、STOERS.jpもBASEもどちらもおすすめと言えます。
SSL対応で選ぶなら
STORESとBASEの商品登録の比較
ネットショップで最もよく利用する事になる機能のひとつが「商品登録機能」です。
ネットショップで売上を作るには、売れる商品を登録し、販売し続けていかなくてはなりません。
BASEとSTORESでは商品登録の際に設定可能な内容としては以下の通りとなっています。
BASEで商品登録時に設定可能な項目
- 商品名
- 商品画像
- 商品説明
- 価格(税込)
- 在庫数
- カテゴリ
- ラベル
- セール
STORESで商品登録時に設定可能な項目
- アイテム画像
- アイテム名
- 価格(税込)
- 割引率
- 増税予約
- アイテム紹介
- ハッシュタグ
- 在庫数
- カテゴリー
商品登録の項目に関しては、STORESもBASEもどちらでも問題はないと思います。
商品登録の項目で選ぶなら
STORESとBASEの徹底比較のまとめ
今回は、STORESのフリープランが大幅にアップデートされたことで、BASE (ベイス)との差がほとんどなくなったため、実際にどこがどのように違うのかを比較してみました。
BASEは基本的にネットショップを無料で利用できますが、入金サイクルを早めたり、BASEの公式ロゴを非表示にするのに月額利用料が必要となります。
STORESは、フリープランで使える機能が大幅に増えた事もあり、無料でネットショップを気軽に利用できるようになりました。
また、これまでプレミアムプランとして月額980円で利用できていた出店プランが「スタンダードプラン」という名称に変わり、月額利用料が1980円に値上げされましたが、決済手数料が3.6%と大幅に引き下がりました。
決済手数料を重視するなら、BASEよりもSTORESの方が残る利益率が高い事も比較してみてわかりました。
既にBASEでネットショップを出店済みの方でも、STORESに多店舗展開する事もメリットがあると感じました。
今回の記事の内容がBASEとSTORESのどちらでネットショップを出店するか検討中の方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。