ネットショップの良くある質問

【質問】ネットショップ開業のための 基礎知識と必要なものとは?

ネットショップの良くある質問





ネットショップでよくある質問・相談

売れるネットショップの教科書に寄せられたよくあるご質問について、現役店長が回答するコーナーです。

【質問】ネットショップ開業のための 基礎知識と必要なものとは?

ネットショップを初めて開業される方からのご質問が、「ネットショップ開業に必要なものは何?」というご質問です。

ネットショップを初めてオープンさせる際には、実店舗を開業することとは異なるポイントが多数あります。

今回は、ネットショップの新規開業について、事前に必要なものや準備しておくことなどを現役店長がご説明いたします。

ネットショップ開業と実店舗開業との違い

ネットショップ開業に必要なもの

ネットショップを新規で開業することを、実店舗、リアルのお店を開業することと比較されることが良くあります。

ネットショップの開業と実店舗の開業を比較表を作成してみました。

ネットショップとリアル店舗の開業の比較表

ネットショップ 実店舗
開業期間 即日可能 開業登録や営業許可などの申請に時間がかかる
開業費用 無料から可能 数百万円以上のまとまった資金が必要
お店の開業場所 インターネット上 店舗・土地が必要
商品の陳列 基本無制限に商品を掲載できる 店舗の広さにより制限がある
集客導線 モールや広告やSEOなど豊富な導線 駅近などの場所の条件に左右される
販売対応 24時間365日自動で注文可能 商品を販売するには店舗に店員が必要
事業撤退 撤退も簡単(利用終了すれば終わり) 撤退にも費用が必要

ざっとあげた項目になりますが、ネットショップとリアル店舗では、費用面や人的なリソースが大きく異なることがわかりました。

ネットショップの開業は、インスタントECのBASE (ベイス)
などを利用するのであれば、一人で即日、無料で行う事が可能です。

リアル店舗であれば、店舗を開業するための土地やテナント探しから始める必要があります。

もちろん、実店舗を無料で開業することは、現在の日本においては、ほとんど不可能に近いと思います。

実店舗の場合は、店舗やテナントが見つかれば、商売に合わせて内装をリフォームしたり、場合によっては居抜きで少しの手直しで店舗の内装を修繕することができるでしょうが、やはり費用はかかります。

ネットショップの場合、店舗デザインも、多くのサービスで無料で利用できるデザインテンプレートが用意されていますから、即日お店のデザインは完成することができます。

また、販売する商品の陳列については、実店舗は、店舗の広さや商品陳列スペースに制限がありますが、ネットショップは、インターネット上のサーバー領域が商品の陳列場所となるため、基本的には無制限に商品を登録、販売することができます。

「基本的に」といったのは、利用するショッピングカートサービスなどによっては、商品登録数に上限がある場合があるからです。

先に紹介したインスタントECのBASE (ベイス)
は、無料でネットショップを開業できるうえに、商品登録数に関しては「無制限」という驚きの良心プランを展開しています。

ネットショップの場合、出店のリスクは低く、また、事業がうまくいかず、撤退となった場合でも、撤退に関する費用もほとんどかかりません。

もちろん、販売する商品を仕入れて、在庫として保有していた場合は、在庫分が不良在庫となり、マイナスコストになります。

実店舗をたたむとなれば、土地代から店舗建設にかかったコスト、リフォームから人件費、商品仕入れや機材などの利用などなど、基本的に「借入前提」でローン返済していることも多く、事業をやめても借金が残るということになります。

実店舗を開業することと、ネットショップを開業することについて、ざっくりとした違いをご説明いたしましたが、ネットショップの開業のリスクの低さについてはご理解いただけたのではないかと思います。

では次に、「ネットショップ開業に必要なもの」について、ご説明したいと思います。

ネットショップ開業に必要なものとは?

ネットショップ開業に必要なもの

ネットショップを新規開業する際に必要となるものについて、代表的なものをまとめてみました。

ネットショップを新規開業する際に必要なもの

  • 店長・店舗責任者
  • 販売する商品
  • ネットショップを出店する場所
  • 特定商取引法に関する記載事項(住所など)
  • Eメールアドレス
  • ネットショップの名前
  • 顧客対応のための電話番号
  • 代金振込先の銀行口座
  • 商品を撮影するカメラ
  • 店舗管理を行うパソコン
  • インターネット環境
  • 画像加工ソフト
  • HTMLなどを編集できるエディタ等
  • 初期費用(出店場所によって)

商品の作成をアウトソーシングする場合などは、ソフトウェアなどは不要なものもありますが、概ねネットショップ開業には、上記の内容を準備しておく必要があります。

意外に思われるかもしれませんが、開業届などは、ネットショップを開業するだけの場合に関して言えば必要はありません。

ただし、楽天市場
などのショッピングモールに出店する場合は、個人では出店審査に通過できないため、法人、もしくは個人事業主としての登記に関する情報が必要となる場合があります。

既に実店舗を経営されている方が、ネットショップを開業する場合は、比較的準備に必要となるものは少ないでしょう。

初期費用については、こちらも大手ショッピングモールの楽天市場
などへの出店の場合、店舗申請時に必要となる初期費用が6万円と、半年分の月額利用料12~30万円を事前に支払う必要があります。

その点、無料で開業できる、ヤフーショッピングWowma!(ワウマ)であれば、初期費用自体は「ゼロ円」でネットショップを出店することができます。

費用に関しては売場やショッピングカートサービスによって異なります。

また、上記リストには記載していませんでしたが、ショッピングモールやショッピングカートサービスによっては、クレジットカード決済は、自分で導入する必要があります。

クレジットカード決済の導入にも審査がありますし、月額利用料として別途費用が発生します。

BASE (ベイス)
の場合、決済方法を「BASEかんたん決済」というベイスが管理する決済方法のみの対応となるため、別途クレジットカード決済などを導入する必要がありません。

インスタントECサービスは、個人でもこのあたりがスピーディーに導入できるのでメリットが大きいと思います。

ネットショップ開業についての選び方

ネットショップ開業に必要なもの

ネットショップ開業についての「選び方」として、筆者が最も重視することは「初期費用をかけないこと」です。

よくあるネットショップ開業の失敗例としては、補助金などを利用して、「予算ありきでネットショップを開設する」という方法です。

例えば、100万円の予算が手元にあったと仮定します。

制作会社にネットショップ構築を50万円で依頼し、残りの50万円で、受注処理システムを導入したり、商品登録の代行依頼を実施したとします。

初期費用、イニシャルコストを「店舗構築」に費やすことで、「デザインもプロ仕様のかっこいいネットショップ」は誕生しました。

ただ、ネットショップは、「箱」があっても、売れるわけではありません。

また、商品を並べたからといって、お客さん、ユーザーは自分から見に来てくれるということも自社ECサイトであれば特にですが、ほとんど自分からネットショップに来店するということはありません。

店舗に人が来ない=商品が見てもらえない=商品が売れない

という「売れないネットショップの定番」が出来上がるわけです。

これは、費用をかけたECサイトであれ、無料で開業したネットショップであれ、ほとんど同じ条件になります。

低価格でネットショップを開業できるカラーミーショップ
を利用しているユーザーが「カラーミーショップは売れない」とつぶやいていることを目にすることがありますが、これは、カラーミーショップだからという理由ではありません。

MakeShop
ショップサーブ
といった大手企業が運営するショッピングカートサービスでも共通している課題です。

自社系ECサイトを構築した場合、顧客の集客は「自力で行う必要」があります。

初期費用をネットショップ構築に費やしてしまうと、実際にネットショップへの来店を促すための施策、リスティング広告であったり、オウンドメディア構築であったりに使う費用がなくなってしまいます。

結果として、初期費用100万円をすべて使ってネットショップを構築し、集客には別途追加で費用を捻出して広告施策を展開したり、ショッピングモールの露出広告、ヤフーショッピングであれば、PRオプションなどを利用して、露出強化を図る必要が出てくるわけです。

まずは、ネットショップの開業にコストをかけることを極力控え、可能であれば「無料」、もしくは月額1000円程度の出費で済む売場からネットショップ運営を始めることをオススメいたします。

ネットショップを無料開業する方法については、以下のページにまとめていますのでこちらも参考にしてください。

予算で選ぶネットショップ!~無料・ゼロ円開業編~

ネットショップ開業のまとめ

今回はネットショップの新規開業の際に必要なことについて、実店舗の例と比較してご説明いたしました。

実店舗とネットショップの開業では、費用面や準備段階などでも大きく異なることがお分かり頂けたかと思います。

また、ネットショップの場合、新規参入が比較的簡単な反面、販売する商品が一般的な既製品、メーカー型番商品の場合、価格競争にさらされることになり、せっかくネットショップを開業しても全く売れないということになりかねません。

また、最近増えてきたIT導入に関する補助金がネットショップにも適用されるため、ある程度高額な予算で非常にハイスペックなネットショップを構築してもらうケースも増えてきているように思います。

ただし、先にも書きましたが、ネットショップはどんなに素晴らしいデザインやシステムを持っていたとしても、ネットショップそのものには「販売力」というものは基本的には備わっていません。

楽天市場やヤフーショッピングなど、インターネットショッピングモールであれば、出店して商品を並べるだけでも、ショッピングモールという特性上、来客が多少は見込めるメリットはあります。

自社系ECサイトの場合は、「陸の孤島」「山頂の茶屋」のような非常に人の訪れる回数が少ない立地に店舗を出店することに近いですから、ネットショップの存在を知ってもらうには、あの手この手で集客施策を実施しなければなりません。

ネットショップ開業そのものは、非常に短期間で簡単に行えるようになりましたので、初めてのネットショップであれば、まずは初期費用とランニングコストが極力安い売場からはじめられるといいと思います。

ネットショップの新規開業については、筆者が行っている「絶対失敗しない!ネットショップのはじめかた無料メールセミナー」を受けられると、ネットショップ出店の全体像がつかみやすいかと思います。

今回の記事の内容が、ネットショップの開業を検討されている方の参考になれば幸いです。




ネットショップの良くある質問
最新情報をチェックしよう!