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ITPとは(Intelligent Tracking Prevention)

ITPとは(Intelligent Tracking Prevention)

ITPとは「Intelligent Tracking Prevention(インテリジェント・トラッキング・プリヴェンション)」の略称で、2017年9月20日から、iPhoneなどに搭載されているSafariブラウザに追加されたトラッキング防止機能のことです。

具体的には、リターゲティング広告と呼ばれる、ブラウザのCookieを利用した広告について、一定期間後にCookieの利用制限が行われるため、リターゲティング広告効果が低下するのではと思われています。

ITPについて、ウェブ広告業界やアフィリエイト業界では、非常に重要な問題としてとらえられています。

今回は、ITP(Intelligent Tracking Prevention)について、ウェブ広告に与える影響などをご説明いたします。

ITPが広告に与える影響とは?

ITPが広告に与える影響とは?

ITP(Intelligent Tracking Prevention)がウェブ広告に与える影響としては、サードパーティのCookieをもとにした広告配信や成果計測に影響を及ぼす可能性があると言われています。

サードパーティとは、特定のハードウェア、OS、ソフトウェア、あるいはサービスなどを対象として、それに対応する製品を販売・提供している企業のことを言います。

ITPは、Apple社が提供するブラウザsafariにおいて、リターゲティング広告などで利用されるCookieの有効期限を短くすることで、ユーザーのプライバシーの保護を目的としている機能です。

ITPが与える影響としては、リターゲティング広告などのように、Cookieを利用した広告の配信が制限される可能性があることと、トラッキングによりコンバージョン測定を行っている場合、24時間以降のコンバージョン計測ができなくなる恐れがあるということです。

ITPについては、あくまでもsafari 11.0経由でのアクセスに対しての影響であるので、Googleクロームなどの他のブラウザには今の所影響はないことも合わせて知っておいていただければと思います。

ITPへの対応について

では、実際にITPに対して、広告利用者側である立場の場合は、どのような対応、対策が必要なのでしょうか。

ITPの問題については、海外を中心に広告関連の団体が、Apple社に対して抗議を行っている状況です。

Googleは、Google AdwordsやGoogle Analyticsのトラッキングの仕様を変更する対応をすでに行っています。

日本においては、デスクトップパソコンなどの主な利用ブラウザはGoogleクロームやインターネットエクスプローラーが主流であるため、ITPの影響はあまり気にしなくても良いと思います。

ただし、スマホの閲覧環境としては、iPhoneユーザーが圧倒的多数を占めるため、今後広告関連各社は、Googleのように、仕様変更対応を行っていかなくてはならないでしょう。

ITPへの対応として、個人レベル、一企業レベルでは、対応すべきことは、今の所手の打ちようがないのが現実だと思います。

ITPのまとめ

今回は、2017年9月以降に、インターネット広告業界で非常に話題となったITP(Intelligent Tracking Prevention)について簡単にご紹介いたしました。

Apple社は、「ITPは広告をブロックするものでもなく、ユーザーのプライバシーを保護する為のより先進的な方法である」として、今後もITPを取り下げることはしないと表明していますので、今後何らかの影響は起こることが考えられます。

こうしたインフラ的な企業の仕様変更は、サードパーティへの影響が非常に大きいことと、インターネット広告業界が右肩上がりの成長を続けていることもあり、今後さらに重大な問題へと発展する恐れがあります。

今回の内容が、ITPについての参考になれば幸いです。




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