初心者でもわかるネットショップ用語

FBAとは?FBAのメリットとデメリット【Fulfillment-By-Amazon】

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FBAとは?【Fulfillment-By-Amazon】

FBAとは、フルフィルメント by Amazonの略で、Amazonが提供する物流サービス。商品をAmazonに委託することで販売、受注、出荷までをAmazonが行ってくれるサービス。

FBAの利用者は、商品をAmazonの倉庫に送ることで、
商品の販売・保管・注文処理・出荷・配送・返品対応・カスタマー対応などの全てをAmazonが代行する。

FBAのメリット

FBAとは
FBA(フルフィルメント by Amazon)は、ネット通販において、
Amazonという約1兆円の流通規模のあるネットショップで、
Amazonが商品を販売してくれるサービスです。

アクセス数では楽天市場よりもAmazonの方が多いというデータもあります。

Amazonでネット販売する方法としては、出品者として小口出品、もしくは大口出品の申請をする方法と、
このFBAでAmazonに商品を送り込んで、Amazonに販売してもらう方法の二つがあります。

では、FBAを利用するメリットは何かについて3つのメリットを紹介します。

1.ネットショップ運営を効率化できる

FBAでは、まずセラーセントラルというAmazonのバックヤード(管理画面)で
商品登録を行うことから始めます。

その後、商品をいくつAmazonの倉庫に送り込むかを決めて、
商品の数量分のバーコードシールを作成します。

バーコードシールを貼り付けた商品を
Amazonから指定されたAmazonの倉庫宛に発送します。

それ以降の作業としては、特に何もする必要がありません。
しいて言えば、在庫数を確認して、商品の在庫数が少なくなったら
またAmazonに商品を送り込むことぐらいです。

ネットショップ運営に必要不可欠である以下の
店舗運営作業が不要になるというメリットがあります。

  • 商品の販売、販促活動
  • 注文の処理、受注作業
  • 商品の発送
  • 顧客対応

2.販売者が「Amazon」になるため商品が売れやすい

FBAのメリット
これがFBAの一番のメリットだと思います。

Amazonの売上の60~70%以上は
Amazonプライム会員が作っていると言われています。
Amazonで一番買い物をしてくれるのはプライム会員です。
プライム会員に買ってもらうことが、Amazonで売上を上げる一番の方法といえます。

Amazonプライム会員がネットショッピングをするときに重視するポイントは
商品が「Amazonプライム対象」になっているかどうかです。

FBAの商品は当然ながら「Amazonプライム対象商品」として販売されます。

Amazonプライム会員の多くは、
商品の出品者が「Amazonかどうか」を見ています。

筆者もプライム会員ですが、
Amazonで買い物をする際の流れとしては
以下の流れで購入に至っています。

1.商品を検索
 ↓
2.商品を比較(スペック・価格面)
 ↓
3.購入したい商品が見つかる
 ↓
4.レビューを確認
 ↓
5.出品者を確認(←ここ!Amazonが販売しているかどうか)
 ↓
6.カートへGO!

まずは商品そのものが選ばれる必要がありますが、
プライム会員は、目的の商品が見つかった後は、
概ねレビューチェックと出品者チェックを行います。

参考までにAmazon自身が公開している
FBAのメリットをご紹介いたします。

Amazonが公開しているFBAのメリット

  • Amazonプライム対象商品になる
  • 通常配送無料になる(一部対象外あり)
  • 商品ページに最短のお届け日が表示される
  • 出品商品の検索結果の表示が上位になる(FBAが最優先)
  • ショッピングカートボックスの獲得率アップ(FBAが最優先)
  • 様々な決済方法に対応し、ユーザーに買いやすさをアピールできる

3.価格競争から抜け出せる

Amazonではマーケットプレイスへの商品出品という
ネット販売方法をとっています。

アマゾンではひとつの商品に対して、
商品ページは基本的に「1ページのみ」となります。

メーカー製造品である型番商品(JANやISBNがある商品)の場合、
ひとつの商品ページの中に、複数の販売者が存在することになります。

Amazonで商品説明が記載されているページでは、
左側に商品イメージ画像があり、右側に「カートに入れるボタン」があります。

このとき、この「カートに入れる」ボタンを押すと、
誰から商品を買うことになるのでしょうか?

FBA

このように、Amazonが商品を直接販売する場合は
「カートを取っている」状態になりやすくなります。

「なりやすくなる」という表現を使ったのは、
Amazon内には他の出品者が多数存在するため、
日によって商品の販売価格が異なります。

そのため、FBAで出品した商品であっても
他の出品者の商品価格が著しく安く販売される際には
「カートを取られてしまう」ことになります。

ただし、Amazonが出品している商品は
多くの商品が、インターネット上において
最安値に近い価格設定になっています。

極端な場合を除いて、Amazonがプライムで
販売する商品は、商品価格を比較するまでもなく
非常にお値打ち価格設定となり、
購入検討者も他の商品と比較することなく
「カートに入れるボタン」を押すことになります。

FBA以外の商品であれば、日々1円単位での
価格競争を繰り返してカートの奪い合いを
行わなくてはならないわけです。

画像のように、カートが取れない商品の扱いは
非常に冷遇といえるような表示であることが
お分かりいただけるかと思います。

FBAのメリットとしては、基本的に
カートを取っている状態になりやすいことにあります。


FBAのデメリット

FBAには非常に強力なメリットがありました。
では逆にFBAにデメリットがあるのか、ということについて
こちらもデメリットとして3つにまとめてみました。

1.ECサイト運営のノウハウが蓄積しない

ネットショップを運営していると、複数の業務を
同時進行で運営していく必要があります。

  • 商品の販売、販促活動
  • 注文の処理、受注作業
  • 商品の発送
  • 顧客対応

こうした多岐にわたる店舗運営業務には
慣れや経験が必要となります。

日々積み重ねることでネットショップの運営は
車の運転のように、自然な流れで行えるようになります。

FBAは、商品をAmazonに送り込んだあとには
この店舗運営業務のほとんどが不要です。

これは非常に良い点でもあり、自分で販売や顧客対応を
しないことから、あまりネット販売している気がしないと思います。

筆者もFBAで一部商品を販売していますが、
FBA商品のページをセラーセントラル(管理画面)で
見ることはほぼありません。

たまに、商品が購入されましたというメールが
アマゾンから届くのを確認して、
残り在庫数を確認するだけです。

非常に手離れがよいともいえます。

楽天市場などとAmazonでのネット販売を
多店舗で運営されている方であれば、
Amazonでの販売はFBAに任せて
楽天市場での販促活動に注力するという
分業にするなら、非常にメリットになりますね。

結局メリットが多いのがFBAですね(笑)

2.Amazonに商品を送る際に手間がかかる

これは、通常のインターネット販売でも同じですが、
FBAの場合、Amazonの倉庫へ商品を送る際には
ちょっとだけ手間がかかります。

商品を送る前に、販売する商品のひとつひとつに
Amazonの管理画面から発行、印刷したバーコードシールを
貼り付けていく必要があります。

この作業はすべての商品に必ず行わなくてはならないので
非常に時間と作業労力がかかります。

ただ、このバーコードシールを貼り付ける作業自体を
Amazonに委託することも可能です。
委託する場合は当然ながら作業料が発生しますので
商品の販売価格によっては、利益率が減少してしまう
デメリットがあります。

3.FBA利用手数料がかかる

FBAには、FBAの利用手数料が必要となります。
これは通常の商品出品の際の販売手数料とは「別」でかかります。

FBAでかかる費用としては、商品を保管、管理する「在庫保管手数料」と
配送にかかる送料と作業料である「配送代行手数料」を合わせた金額が必要です。

FBA手数料

在庫保管手数料は商品のサイズによって変わります。
大きくてなかなか売れない商品の場合、在庫保管手数料がかさみ
結果赤字になってしまう場合があります。

配送代行手数料については、送料、手数料としてはかかってくるのは
しかたのないところだと思います。
また、これはメリットでもあるのですが
FBAを利用すれば、
Amazonの配送料金が利用できる
という特典があります。

先日のヤマト運輸の問題でもありましたが
Amazonの契約運賃は非常に安いです。

うわさですがAmazonでは宅急便の運賃コストは
1件あたり300円以下だったといわれています。

通常の物流会社であれば、
商品を同じ県内に送る場合でも
宅配便であれば最低600円程度かかります。

運賃面での優遇が、Amazonの売上増に貢献し、
それが物流増につながった形です。
そのため、契約業者であるヤマト運輸の業務を
圧迫してしまったことが、今回の物流問題だといえるでしょう。

こうした手数料などを考えると、
高単価、少スペースの商品がFBAとの親和性が高いですね。

FBA手数料

【参考】
FBAの料金プラン|amazon出品サービス

FBAの費用

FBAの費用は、Amazonの公式サイトで費用の詳細までご確認いただけます。
ここではAmazonの詳細ページのご紹介程度とさせていただきます。

【参考】
商品の種別・料金早見フローチャート|amazon出品サービス

FBAのまとめ

FBAについて、メリットとデメリットを中心にご紹介してきました。
デメリットを紹介していても、FBAのメリットが見えてしまうほど
FBAには魅力と強い販売力があります。

Amazonで商品を販売されている方、もしくは
Amazonで商品を販売しようと検討されている方は
商品をFBAで販売してみてはいかがでしょうか。

参考になれば幸いです。

【参考】
FBAとは フルフィルメント by Amazon|amazon.co.jp‎




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