バックヤードとは(backyard)
バックヤードとは
バックヤードとは、言葉そのものの一般的な意味としては、「裏庭」「背景」「バックグラウンド」などの意味があります。
また、店舗などにおける「バックヤード」の意味としては、「売場ではない場所」「倉庫」「作業所」「調理場」などの意味として「バックヤード」と使われることがあります。
EC業界においても、「バックヤード」という言葉は重要です。
次に「EC市場におけるバックヤード」についてをご説明いたします。
ECにおけるバックヤードの意味
ECにおけるバックヤードの意味とは、主に、ネットショップ・ECサイトの販売側ではない、管理側のシステム、つまり「管理画面」の事を言います。
ECサイトのバックヤードシステムは、日常の店舗運営業務で欠かすことのできない重要な役割を果たしています。
主なECサイトのバックヤードの役割は以下の通りです。
ECにおけるバックヤードの主な役割
- 商品の登録作業
- 商品の在庫管理
- 注文の処理
- 注文者へのメール送信
- 売上金の管理
- 販促活動(クーポン発行・広告入稿・メルマガ配信)
- 店舗運営解析(アクセス数・転換率・商品別ランキング)
ざっとあげただけでも上記のような作業がバックヤード、管理画面上で行われています。
では、EC市場におけるバックヤード、管理画面の重要性について、次にご説明いたします。
バックヤード(管理画面)の重要性
ネット通販において、商品を販売するだけではなく、注文の処理から売上の確定作業、経理作業、顧客への連絡、店舗運営の改善など、一連の店舗運営業務はバックヤードにて実施されています。
ネット通販では、商品を並べていれば売れるというものではなく、クーポン発行やポイント倍率の調整、メルマガの発行から、楽天市場
などのショッピングモールであれば、モールへの広告入稿などが必要です。
ネットショップの運営の難しさは、商品を登録して、商品に対してSEO対策を実施し、その上で市場価格の調査とプライシングの決定、販促広告の利用など、業務内容が多岐に渡る上、ある程度の経験がなければ、複数の業務を効率よく運用することが難しいという点です。
業務の7割以上は、バックヤードで行われるため、多くのネットショップ運営者は、自分のネットショップのユーザーが閲覧するページよりも、楽天市場であればRMSなどの管理画面の方に滞在する時間の方が長くなる傾向があります。
バックヤードを如何にして使いこなせるかが、長期的な視野でみても売上改善につながる重要なポイントだと思います。
バックヤードのまとめ
今回は、EC市場における、バックヤード、管理画面について簡単にご説明いたしました。
楽天市場やヤフーショッピング、Wowmaなどのモールに出店している方の多くは、モールが提供するバックヤードシステムを利用していると思います。
ただ、本当に多くのネットショップ運営者が、バックヤードシステムを有効活用しきれていない現状があります。
もちろんリソース不足、人手不足、時間不足といった問題で、バックヤードシステムで提供されている機能のすべてを使いこなせていないというのが大きな理由だと思います。
当店でも、楽天市場
のRMS、ヤフーショッピングのストアクリエイターProのなかの「ストアーズ・アール・エイト」、Wowma!の「Wowマネージャー」などにほぼ毎日ログインしていますが、分析機能などは使いこなせていない状況です。
バックヤードシステムの機能をしっかりと使いこなせて、店舗のアクセス解析、売上分析が行える状況を早期に作ることが重要ですね。
今回の記事の内容が、EC業界のバックヤードシステムについての参考になれば幸いです。