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日本のEC市場規模は27.6兆円【2026年最新】推移・EC化率・今後の予測

日本のEC市場規模は27.6兆円【2026年最新】推移・EC化率・今後の予測

日本のEC市場規模は27.6兆円【2026年最新】推移・EC化率・今後の予測

日本のEC市場規模は27.6兆円【2026年最新】推移・EC化率・今後の予測

経済産業省が2026年10月21日に公表した最新調査によると、2025年の日本国内BtoC-EC市場規模は27兆5,580億円となりました。2024年の26兆1,225億円から1兆4,355億円増加し、前年比約5.5%の成長です。

一方で、一般的なネットショップに近い物販系EC市場は15兆8,233億円、物販系EC化率は9.80%でした。EC市場は成長を続けていますが、物販EC化率は前年9.78%からわずか0.02ポイントしか上昇していません。市場の伸びとEC化率の違いが、今回の統計で注目したいポイントです。

この記事では、2024年との比較だけでなく2019年からの市場推移、商品カテゴリー別のEC化率、BtoB・CtoC・越境ECの動向を整理します。さらに、ネットショップ運営者が統計をどのように事業改善へ活かすべきか、エビス店長の視点で解説します。

データの基準:経済産業省「令和7年度 電子商取引に関する市場調査」(2026年10月21日公表、2025年実績)および過年度調査。2026年の確定市場規模ではありません。

日本のEC市場規模は27兆5,580億円【2026年最新・2025年実績】

国内BtoC-EC市場は2025年に約27.56兆円となり、前年より約1.44兆円拡大しました。ただし、これは物販、サービス、デジタルを合計した市場規模です。旅行予約などを含むため、そのすべてが物販ネットショップの売上というわけではありません。

指標 2024年 2025年 前年比・変化
BtoC-EC市場全体 26兆1,225億円 27兆5,580億円 約+5.5%
物販系BtoC-EC 15兆2,194億円 15兆8,233億円 +3.97%
サービス系 8兆2,256億円 8兆9,362億円 +8.64%
デジタル系 2兆6,776億円 2兆7,985億円 +4.52%
物販系EC化率 9.78% 9.80% +0.02ポイント
BtoB-EC 514.4兆円 560.1兆円 約+8.9%
BtoB-EC化率 43.1% 45.9% +2.8ポイント
CtoC-EC 2兆5,269億円 2兆6,870億円 約+6.34%

※市場規模の前年比は経済産業省の公表値を基本とし、一部は表示された市場規模から計算した概数です。分野別の金額を合算する際には表示単位や端数処理にご注意ください。

エビス店長
27.6兆円と聞くと、すべてが物販のネットショップの売上だと思いがちですね。自分の店と比較するときは、まず物販系15.8兆円と、自社の商品カテゴリーの数字を確認しましょう。

BtoC-EC市場規模の推移|2019年から2025年までの7年間

日本のBtoC-EC市場は2019年の19兆3,609億円から2025年の27兆5,580億円へ拡大しました。6年間の増加額は約8.20兆円、増加率は約42.3%です。ただし、毎年同じ速度で伸びたわけではありません。

日本のBtoC-EC市場規模の推移(2019〜2025年)

年 BtoC-EC市場規模 前年比
2019年 19兆3,609億円 —
2020年 19兆2,779億円 約-0.43%
2021年 20兆6,950億円 約+7.35%
2022年 22兆7,449億円 約+9.91%
2023年 24兆8,435億円 約+9.23%
2024年 26兆1,225億円 約+5.15%
2025年 27兆5,580億円 約+5.50%

2020年にはコロナ禍で旅行などのサービス系取引が落ち込み、BtoC-EC市場全体はわずかに減少しました。その一方、物販系市場は大きく伸びました。2021年から2023年は市場全体の成長が比較的大きく、2024年、2025年は5%台の成長となっています。

つまり、2025年の市場規模は過去と比べて拡大した一方、直近の成長率は2022~2023年の9%台より落ち着いています。この変化は、EC市場全体が縮小していることを意味するものではありません。

物販EC市場は15.8兆円へ|EC化率の上昇幅は0.02ポイント

2025年の物販系BtoC-EC市場は15兆8,233億円で、前年から6,039億円増加しました。一方、物販系EC化率は9.78%から9.80%へ上昇したものの、前年との差はわずか0.02ポイントでした。物販ECの市場規模が増えていることと、商取引全体に占めるECの割合が大きく増えることは、同じ意味ではありません。

物販EC市場規模とEC化率の推移(2019〜2025年)

年 物販EC市場規模 EC化率 EC化率の前年との差
2019年 10兆515億円 6.76% —
2020年 12兆2,333億円 8.08% +1.32pt
2021年 13兆2,865億円 8.78% +0.70pt
2022年 13兆9,997億円 9.13% +0.35pt
2023年 14兆6,760億円 9.38% +0.25pt
2024年 15兆2,194億円 9.78% +0.40pt
2025年 15兆8,233億円 9.80% +0.02pt

2019年から2025年までに物販系EC市場は約57.4%拡大しています。しかし、2020年に1.32ポイント上昇したEC化率は、2025年にはほぼ横ばいです。ECへの移行速度が鈍化している可能性を示す数字ですが、原因を統計だけで断定することはできません。物価、実店舗を含む市場の変化、カテゴリー構成なども確認する必要があります。

また、EC化率9.80%だからといって、残る約90%がそのままネットショップへ移行するとは限りません。商品によっては実店舗の利便性や購入体験が重視されます。

エビス店長
市場全体が伸びていても、すべてのネットショップが同じように売れるわけではありません。今後は「どの市場で、なぜ自社が選ばれるのか」がもっと重要になります。

商品カテゴリー別EC市場規模とEC化率【2025年最新】

商品カテゴリーによって市場規模とEC化率には大きな差があります。食品は市場規模が大きい一方、EC化率は4.66%。書籍・映像・音楽ソフトは57.93%です。EC化率が高ければ市場規模も伸びる、という単純な関係にはありません。

主要商品カテゴリー別EC化率比較(2025年)

カテゴリー 2025年市場規模 前年比 EC化率
食品・飲料・酒類 3兆3,332億円 +6.96% 4.66%
衣類・服装雑貨等 2兆8,941億円 +3.43% 24.08%
家電・AV機器・PC等 2兆8,829億円 +5.05% 43.08%
生活雑貨・家具・インテリア 2兆6,258億円 +2.51% 31.73%
書籍・映像・音楽ソフト 1兆8,495億円 -1.14% 57.93%

※書籍・映像・音楽ソフトの市場規模はオンラインのデジタルコンテンツ販売を含みません。前年比は公表値・公表市場規模を基に整理した概数です。

食品EC|市場規模は最大、EC化率は4.66%

食品・飲料・酒類のEC市場は3兆3,332億円で、前年から約7%成長しました。一方、EC化率は4.66%と低い水準です。購入前に鮮度を確かめたい、近所の店ですぐ持ち帰りたい、送料をかけたくないといった事情が考えられます。食品ECではまとめ買い、セット販売、定期購入、ギフトなどで送料と客単価のバランスを見直すことが大切です。

アパレルEC|サイズ・着用感への不安を減らす

衣類・服装雑貨等の市場は2兆8,941億円で前年比3.43%増、EC化率は24.08%です。商品写真だけではわからないサイズ感や素材感を、着用動画、モデルの身長、レビュー、返品条件などで伝えましょう。

家電・PC関連EC|EC化率43.08%、比較されやすい市場

家電・AV機器・PC等の市場は2兆8,829億円で前年比5.05%増でした。型番や仕様による比較が容易なため、価格だけでなく保証、配送スピード、設置、購入後サポートなどを明示することが重要です。

生活雑貨・家具EC|市場拡大でもEC化率は低下

生活雑貨・家具・インテリアは前年比2.51%増の2兆6,258億円でしたが、EC化率は前年の32.58%から31.73%へ低下しました。市場金額とEC化率が同じ方向に動くとは限らないことがわかります。サイズ、素材、搬入経路、設置後のイメージなどを丁寧に伝えることが購入判断につながります。

書籍・映像・音楽ソフト|EC化率は高いが市場規模は減少

EC化率は57.93%と高い一方、EC市場規模は前年比1.14%減少しました。EC化率の高さだけを根拠に、市場全体の拡大が続くと判断できない例です。

EC市場が成長しても課題は残る|ネットショップ運営の5つの論点

1.EC化率の伸びの鈍化とカテゴリー間の格差

物販系EC化率は2025年にわずか0.02ポイントの上昇にとどまりました。一方で食品と書籍ではEC化率に大きな差があります。市場全体の成長率ではなく、自社カテゴリーの市場規模、EC化率、需要変化を分けて把握する必要があります。

2.価格競争と利益率の低下

ECでは価格を比較されやすく、値下げで売上を増やしても利益を失う場合があります。粗利、決済手数料、配送費、広告費を考慮し、価格以外の選ばれる理由を商品ページや販売体験で明確にしましょう。

3.集客コストの管理

広告を増やす前に、アクセス数、購入率、客単価、粗利益のどこに改善余地があるかを確認しましょう。ROASの数字だけでなく、損益分岐点を把握して広告費を判断することが重要です。詳しくはROASの計算方法と損益分岐点をご覧ください。

4.受注・在庫・配送業務の効率化

売上が伸びると受注処理、在庫更新、出荷、問い合わせ対応の負担も増えます。複数チャネルの運用では、受注管理システムの比較と選び方も参考に、作業時間とシステム費用を比較しましょう。

5.セキュリティと顧客からの信頼

不正アクセス、偽サイト、情報漏えいなどへの対策はEC運営の基本です。管理者権限、更新、バックアップ、決済の安全性を点検してください。ECセキュリティチェックリストも用意しています。

BtoB-EC市場は560.1兆円、EC化率45.9%へ

2025年のBtoB-EC市場は560.1兆円となり、2024年の514.4兆円から約8.9%増加しました。EC化率も43.1%から45.9%へ上昇しています。BtoB-ECには企業間の電子データ交換なども含まれるため、この金額は一般的な法人向けネットショップの売上だけを示すものではありません。

年 BtoB-EC市場規模 EC化率
2020年 約334.9兆円 33.5%
2021年 約372.7兆円 35.6%
2022年 約420.2兆円 37.5%
2023年 約465.2兆円 40.0%
2024年 約514.4兆円 43.1%
2025年 約560.1兆円 45.9%

中小企業が取り組む場合は、電話・FAXでの注文のオンライン化、取引先別価格、掛け払い、見積もり、在庫連携などから検討できます。最初から高額なシステムを導入するのではなく、実際の受発注業務と投資対効果を確認しましょう。

CtoC-EC市場は2兆6,870億円へ拡大

2025年のCtoC-EC市場規模は2兆6,870億円と推計され、2024年の2兆5,269億円から約6.34%増加しました。フリマアプリ等での売買を中心としますが、一部のBtoB・BtoC取引が含まれる場合があります。そのため、BtoCとCtoCを単純に足して独立した市場規模として扱うことは適切ではありません。

越境EC市場の動向|海外への販売機会と注意点

2025年の中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は2兆7,560億円で、前年の2兆6,372億円から約4.5%増加しました。これは特定の国・取引方向の数字であり、日本事業者による世界全体への越境EC売上ではありません。

海外販売を検討する場合は、現地の需要に加えて送料、関税、輸入規制、為替、決済、返品対応まで含めて採算を判断しましょう。

スマートフォン中心のEC運営は引き続き重要

経済産業省の2024年調査では、物販系EC取引のうちスマートフォン経由は9兆3,904億円、比率は61.7%でした。この数値は2024年実績であり、2025年のスマートフォン経由比率として扱うものではありません。今回の更新では、2025年版の当該項目を原本照合できていないため、比較できる最新確認値として明記しています。

スマホ購入を前提に、商品画像、送料、納期、カート、決済までの使いやすさを見直しましょう。PCとスマホで購入率が異なる場合は、それぞれの離脱箇所を確認することが大切です。

これからのネットショップ運営で優先したい5つの施策

1.カテゴリーごとの成長率を確認する

市場全体が5.5%成長しても、物販は3.97%、食品は6.96%、アパレルは3.43%と違いがあります。自社商品に最も近い分野で市場動向を確認しましょう。

2.商品ページの購入率を改善する

アクセス数だけでなく購入率も重要です。写真、サイズ、特徴、送料、レビュー、返品条件を整え、購入直前の不安を減らしましょう。

3.リピート購入と顧客との関係を強化する

新規顧客だけに頼るのではなく、購入後フォロー、定期購入、会員サービスなど、商品に合った継続利用の仕組みを考えましょう。

4.売上ではなく利益も管理する

値引きや広告で売上が増えても、利益が減ることがあります。商品ごとの粗利、物流費、広告費、返品コストを把握して施策を選びましょう。

5.ECモールと自社ECの役割を整理する

楽天市場やAmazonで新規接点を増やしつつ、自社ECでは商品の魅力やブランドの情報を充実させるなど、それぞれの強みを活かした設計が有効です。どちらを優先するかは商品特性や運営体制によって異なります。

エビス店長
これから大切なのは「市場が何%伸びたか」だけではありません。アクセス、購入率、客単価、リピート率、利益を分けて見れば、自分の店で何を改善するべきか見えてきます。

EC市場は今後も成長するのか?

2025年の調査ではBtoC-EC市場も物販系EC市場も前年より拡大しました。ただし、物販EC化率の上昇幅が0.02ポイントとなったことから、ECへの移行が以前と同じ速さで進むと決めつけるべきではありません。食品のように市場規模が大きくEC化率が低い分野と、書籍のようにEC化率が高く市場規模が減少した分野とでは、事業戦略が異なります。

2026年以降の市場規模は、本記事では独自に予測していません。経済産業省の確定値と、EC運営上の見解を区別して判断してください。

EC市場規模に関するよくある質問(FAQ)

Q.2026年現在の日本のEC市場規模はいくらですか?

2026年10月時点での最新公表実績は2025年の27兆5,580億円です。2026年の確定実績ではありません。

Q.物販だけのEC市場規模はいくらですか?

2025年の物販系BtoC-EC市場は15兆8,233億円です。旅行などを含めたBtoC-EC市場全体とは分けて考えます。

Q.日本のEC化率は何%ですか?

2025年の物販系BtoC-EC化率は9.80%です。サービス系・デジタル系を含むBtoC全体のEC化率ではありません。

Q.EC市場は何年間でどれくらい伸びましたか?

BtoC-EC市場は2019年の19兆3,609億円から2025年の27兆5,580億円へ拡大し、6年間で約42.3%成長しました。

Q.最もEC化率が高い商品カテゴリーは?

掲載した主要商品カテゴリーでは、書籍・映像・音楽ソフトが57.93%です。

Q.EC化率が横ばいなら市場は成長しませんか?

必ずしもそうではありません。2025年の物販系EC市場は3.97%成長しましたが、EC化率の上昇幅は0.02ポイントでした。

Q.BtoB-ECの560兆円は法人向け通販サイトだけの金額ですか?

いいえ。企業間の電子データ交換なども含むため、法人向け通販サイトの売上だけを表す数字ではありません。

まとめ|EC市場27.6兆円、これから重要なのは自社カテゴリーと利益

2025年の日本のBtoC-EC市場は27兆5,580億円となり、前年から約5.5%成長しました。物販系市場も15兆8,233億円へ拡大した一方、物販系EC化率は9.80%で、前年からの上昇はわずか0.02ポイントでした。

市場規模の成長だけでは、自社ネットショップの売上増加は保証されません。自社カテゴリーの需要、EC化率、競合状況を踏まえ、商品ページ、集客、リピート、利益管理など、実行できる改善から進めていきましょう。

ネットショップの売上改善でお悩みの方へ

市場は成長しているのに自社の売上が伸びない場合、原因は集客だけとは限りません。商品ページ、購入導線、広告費、リピート率などを整理することが大切です。「売れるネットショップの教科書」では、運営状況に合わせた無料EC相談を受け付けています。

出典・データの更新について

主な出典:経済産業省「令和7年度電子商取引に関する市場調査」(2026年10月21日公表、2025年実績)および過年度の調査。最新公表概要は日本販売士協会による経済産業省調査の紹介、過年度の元データは経済産業省・令和6年度調査を参照してください。