モール別攻略法「ヤフーショッピング攻略法」とは、現役ヤフーショッピング店長がYahooショッピングでの売上アップ、ネット販売の攻略法を探し出すことを目的とした考察ブログである。
ヤフーショッピング攻略法(3)フロントエンド商品とバックエンド商品のループサイクルを作る
Yahooショッピングで大きな売上を作る方法とは?
ヤフーショッピングでは、出店店舗数が51万店舗以上のショッピングモールとなっています。
競争は激しく、商品露出させるだけでも非常に難易度の高いショッピングモールになりました。
ヤフーショッピングで大きな売上、月商100万円以上の規模にネットショップを成長させるためにはどのような施策が有効でしょうか?
ヤフーショッピングで高い売上を作るためには、「フロントエンド商品」と「バックエンド商品」の二つの柱となる商品が必要不可欠です。
今回は、ヤフーショッピング攻略法の第三段として、フロントエンド商品とバックエンド商品を利用したヤフーショッピング攻略法をご紹介いたします。
当店でのヤフーショッピング出店に関する感想などは、以下のページにまとめておりますのでこちらも参考にしてみてください。
フロントエンド商品・入口商品を用意することは必須
フロントエンド商品とは、入口商品、集客商品と呼ばれることもある「客寄せのための商品」のことを言います。
フロントエンド商品は、多くの場合、以下の条件にあてはまることが重要となります。
- 一般的なニーズのある商品である
- 利益をほとんど取らない(場合によっては若干の赤字販売)
- バックエンド商品購入の布石となる商品
スーパーマーケットなどで言えば、試食などが「入口商品」にあたります。
バックエンド商品(本命商品)を購入してもらうために、その商品を部分的に体験(試食)してもらうことで、購入へと誘導する手法です。
ネット通販の場合、入口商品としては、「お試し商品」「ポイント消化商品」などが有効な商品となります。
フロントエンド商品を販売する際に重要なポイントは、フロントエンド商品では「利益を取ろうとしない」ということが重要になります。
ヤフーショッピングでは、デイリーランキングの第一位常連商品として、「サプリメントの22円送料無料」という「赤字前提」の商品が売れに売れていました。
ヤフーデイリーランキングの掲載ロジックは、商品の販売価格ではなく、販売数量に比例していると思われますから、低価格であっても数百注文を獲得できれば、デイリーランキング第一位の獲得は十分に狙えると思います。
22円送料無料というのは、送料を郵送でおくったとしても、赤字が前提となります。
【参考】ECサイト運営で送料無料の仕組みと送料を安く発送する方法
何故、このような販売方法が可能か、というと、おそらくですが「広告費の一部として考えている」と思われます。
赤字販売というよりも、無料サンプル的にお試し商品(原価は100円以下と思われます)を購入してもらい、バックエンドの商品へとつなぐ流れを作り出しているわけです。
ヤフーショッピングで高い売上を作るには、約2.5億商品のトップに立てるようなランカー商品を用意することが、最短距離だと思います。
いかにしてバックエンド商品を購入してもらうかが鍵
ヤフーショッピングで大きな売上を作るのに、入口商品、フロントエンド商品は必須であると先ほどお伝えしました。
ただし、入口商品だけを販売していては、赤字状態が膨らむだけで、肝心の「利益」を獲得することができません。
ネットショップの運営でよくある破たんのケースが、入口商品ばかりを購入されて、結果的に赤字運営、最悪の場合、退店しなくてはならくなるといったケースです。
筆者のまわりでも、ここ数年間で、このパターンで廃業された店舗さんを何店舗も知っています。
「安くすれば売れる」というのは当たり前のことで、人間で言えば「血を流し続けている状態」に他なりません。
いかにして流した血を、バックエンド商品、本命商品で回収できるか、がネットショップ運営においては最重要となります。
その具体的な手法としては、「クーポン発行&メルマガ配信」が最も効果が高い戦略だと思います。
ありきたりな戦略ですが、これが一番利用者の反応が高くなる施策であると、筆者の実体験からも言えます。
例えば、先のサプリメント22円送料無料のケースをあげると、商品を購入したユーザーには、ヤフーショッピング自体から「レコメンドメール」が届きます。
これは、ヤフーショッピング出店店舗のメルマガではなく、モールからの自動メルマガであるため、ショップのメルマガを拒否している人にも届くメールです。
ヤフーショッピングはこのあたりの追客施策が非常に巧みにシステム化されているモールです。
以前購入したショップの関連商品を提案されると、一定数のユーザーは、クリックする可能性が高くなります。
また、既に購入している商品は、お試しのため、継続利用するには、バックエンド商品の購入が必要となります。
このあたりの流れが非常にスムーズに行われ、店舗としては、特に自社メルマガを配信しなくても、ある程度のリピーターはヤフーショッピングが作ってくれるというわけです。
Amazonにもにたようなレコメンドメルマガの機能はあるのですが、アマゾンでは商品毎に販売者がことなるため、ヤフーショッピングのような高いリピート効果は期待できないでしょう。
自社で追客を行うなら、購入者をセグメントしたうえで、関連商品に使える割引クーポンを発行し、そのクーポン獲得コードをメルマガに貼り付けて送信するのが最も効果的な追客施策と言えるでしょう。
ネットショップで客単価を上げる施策としては、以下のページにまとめていますのでこちらも参考にしてみてください。
フロントエンド商品とバックエンド商品についてのまとめ
今回はヤフーショッピングの攻略法として、王道ともいえる手法、入口商品と本命商品の関係をしっかりと構築することをご紹介しました。
ヤフーショッピングの攻略法として紹介しましたが、楽天市場や他のショッピングモールでも使える施策だと思います。
ただ、ヤフーショッピングの場合は、デイリーランキング入りの条件が「販売価格」ではなく「販売数量」を優先するアルゴリズムがあると思われるため、入口商品の役割が楽天市場よりも高いと思われます。
入口商品ばかりを販売していても赤字になるだけですので、バックエンド商品とセットでかならず販売することを検討してください。
メルマガ配信やクーポン発行による追客からの顧客のリピーター化も、ネットショップの運営では非常に重要な施策となります。
今回の内容がヤフーショッピングでの売上アップの参考になれば幸いです。