- 1 ネットショップのコンバージョン率 CVR アップ方法!転換率を上げる方法
- 2 コンバージョン率(転換率)とは?
- 3 ユーザーがサイトから離脱してしまう理由
- 4 コンバージョン率を上げる方法
- 4.1 1秒でそこに留まるビジュアルを用意する
- 4.2 決済方法を可能な限り増やす
- 4.3 スマホ対応を優先的に実施する
- 4.4 今買うべき理由を伝える
- 4.5 レビューを掲載する
- 4.6 返品条件をわかりやすく表記する
- 4.7 最短の発送予定日を記載する
- 4.8 初回お試しサンプルを用意する
- 4.9 販売者情報を表示させる
- 4.10 安心安全性を伝える(SSL)
- 4.11 顧客の望む接客方法を用意する(電話・メール・チャットなど)
- 4.12 購入ステップを簡略化する
- 4.13 会員登録の手間を減らす
- 4.14 ギフト対応を行う(ラッピング・のし・メッセージカード)
- 4.15 在庫欠品時に入荷後のお知らせ機能を導入する
- 4.16 商品レコメンド機能を導入する
- 4.17 優良顧客に特典をあげる(割引クーポンや限定セールへの案内)
- 5 ECサイトのコンバージョン率アップのまとめ
ネットショップのコンバージョン率 CVR アップ方法!転換率を上げる方法
- コンバージョン率(転換率)とは?
- ユーザーがサイトから離脱してしまう理由
- コンバージョン率を上げる方法
- 1秒でそこに留まるビジュアルを用意する
- 決済方法を可能な限り増やす
- スマホ対応を優先的に実施する
- 今買うべき理由を伝える
- レビューを掲載する
- 返品条件をわかりやすく表記する
- 最短の発送予定日を記載する
- 初回お試しサンプルを用意する
- 販売者情報を表示させる
- 安心安全性を伝える(SSL)
- 顧客の望む接客方法を用意する(電話・メール・チャットなど)
- 購入ステップを簡略化する
- 会員登録の手間を減らす
- ギフト対応を行う(ラッピング・のし・メッセージカード)
- 在庫欠品時に入荷後のお知らせ機能を導入する
- 商品レコメンド機能を導入する
- 優良顧客に特典をあげる(割引クーポンや限定セールへの案内)
- ECサイトのコンバージョン率アップのまとめ
コンバージョン率(転換率)とは?
コンバージョン(conversion:CV)とは、直訳すると、「変換」「転換」「転化」といった意味ですが、マーケティングの世界では、コンバージョンは最終的な成果のことを指します。
EC業界においては、「成約」や「注文」などをコンバージョンに定める傾向があります。
ウェブサービスなどであれば、アカウントの新規開設や資料請求、お問合せなどをコンバージョンに定める傾向があります。
コンバージョン率とは、成約率、注文完了率と言い換える事ができるでしょう。
ちなみにコンバージョン率は「転換率」と言われる事もあり、CVR(コンバージョンレートの略)で表記される事もあります。
具体的な事例で説明すれば、ネットショップに100人の来店があったとして、実際に商品が3人に購入された場合のコンバージョン率は
コンバージョン率=コンバージョン数(3人)÷訪問者数(100人)×100(%)=3%
となります。
EC市場全体において、コンバージョン率はだいたい3%前後というデータがあります。
もしも読者の方のネットショップのコンバージョン率が3%以上であれば、そのショップのコンバージョン率は優秀だと思っていいと思います。
逆に、1%以下のコンバージョン率の場合には、早急に改善が必要であるといえるでしょう。
ユーザーがサイトから離脱してしまう理由
ネットショップ、ECサイトやサービスサイトなど、何かしら「コンバージョン」を目的としたページに来訪したユーザーが、そのページでコンバージョンすることなく離脱してしまうのにはどんな理由があるのでしょうか?
実際に、ウェブサイト上で、ユーザーが離脱してしまう理由について、Baymard Instituteが調査したデータをもとに、ユーザーの離脱理由、かご落ち理由のトップ10をご紹介いたします。
- 追加コストが高過ぎる(送料、税金、手数料)…53%
- アカウント作成が必要…31%
- 長すぎる/複雑すぎるチェックアウトプロセス…23%
- 最初に合計金額がわからなかった…20%
- クレジットカード情報を入れるほど信用できるサイトではなかった…17%
- 配送が遅すぎた…16%
- エラーが発生した…15%
- 返品ルールに不満があった…10%
- 支払い方法が少な過ぎた…6%
- クレジットカード決済が拒否された…4%
最も多いかご落ち理由としては、商品・サービス料金以外の追加料金が高すぎるというケースです。
ECサイトであれば、商品代金は最安値であっても送料が高い場合にはユーザーのかご落ちが発生しやすい事はご存知だと思います。
アカウント作成が必要というのは、自社ECサイトなどであれば、会員登録などがこれに当てはまるでしょう。
新規会員登録の際には、名前から住所、電話番号など個人情報の入力が必要となるため、入力作業を億劫に感じるユーザーは離脱しやすい傾向があります。
では、次に実際にネットショップにおいてコンバージョン率をアップさせる方法を、現役ネットショップ店長の視点からご紹介したいと思います。
コンバージョン率を上げる方法
ネットショップのコンバージョン率をアップさせる方法を、考えられる中で有効だと思う方法に絞ってご紹介いたします。
極力数を絞りたかったのですが、ひとつひとつの方法が重要な方法であったので、少し多いですがご説明したいと思います。
ECサイトのコンバージョン率を上げたいという方の参考になれば幸いです。
1秒でそこに留まるビジュアルを用意する
ユーザーはインターネット上で様々な情報に日常的に触れていますが、自分の興味のある情報以外には見向きもしません。
ユーザーは興味のある情報の入り口、リンク元をクリックしてからページが開かれた瞬間にそのページに留まるかどうかを判断するというデータがあります。
ひと昔前であれば、3秒ルールなどという言葉もありましたが、今は1秒、一瞬で判断される傾向があります。
ネットショップの商品詳細ページでその商品に魅力を感じてもらえるかどうかは「キービジュアル」のクオリティにかかっています。
一目見てその商品について詳しく知りたいと思わせるような商品写真を用意しましょう。
決済方法を可能な限り増やす
ネットショップの運営のセオリーの中に「決済方法は可能な限り増やす」という方法があります。
ユーザーは自分の希望する決済方法がなければ、そのネットショップで商品を購入する事をあきらめてしまうでしょう。
あなたのネットショップだけでしか買えない商品であれば、用意された決済方法の中から選択して購入してくれるかもしれませんが、大抵の商品はあなたのネットショップ以外でも売っている場合が多いものです。
ネットショップでよく使われる決済方法については以下のページに詳しいデータをまとめております。
スマホ対応を優先的に実施する
MMD研究所が実施した「2017年度版スマートフォン利用者実態調査」によると、ユーザーのネットショッピング時のスマホ利用率は74%にも上る事が報告されています。
特に、ファッションジャンルのECサイトでは、スマホからの流入率が高い傾向があります。
今から10年ほど前であれば、パソコンからの流入に対応した商品ページ、ネットショップのレイアウトデザインを用意していればよかったのですが、2019年では、スマホからの流入を見据えたデザイン、商品詳細ページを用意する事が最優先で行うべき対応となっています。
今買うべき理由を伝える
来店してくれたユーザーは、あなたのネットショップでその商品を「今」買う理由がありますか?
一度来店してくれたからといって、そのユーザーが再度来店しれくれる確率はそれほど高いものではありません。
むしろ、その一回の来店で商品を注文してもらわなければ、二度とあなたのネットショップに辿り着く事すらできない可能性の方が高いのです。
来店したユーザーが今すぐ注文するべき理由を用意しましょう。
「期間限定割引」などでもいいですし「時限の割引クーポンを発行する」方法でもよいと思います。
今購入したくれた方にだけ、オマケを付けるというのも購入動機としてはいいと思います。
レビューを掲載する
ネット販売されている商品を購入する際にユーザーが参考にするポイントに「ユーザーレビュー」が重視される傾向があります。
Amazonなどのショッピングモールでは、ユーザーレビューが高く、評価数の多い商品が選択されやすくなるというデータもあります。
ユーザーレビューはネット通販においては、お客様の声、感想にほかなりません。
レビューを集め、商品ページ上に掲載する事を心がけてみましょう。
返品条件をわかりやすく表記する
ネットショップでユーザーが買い物をする際に、購入前に確認するページがあります。
ユーザーの多くは、返品や返金に関する項目についてをしっかりと確認してから商品の購入に至る事が多いのです。
返品条件や返金ルールなどは、店舗ガイドや特定商取引に関する記載ページに明確に明記するようにしましょう。
また、返品不可な商品(オーダーメイドなど)の場合も、返品不可である事を理由とともに商品詳細ページ上、カートボタンの近くで確認できるように掲載しましょう。
最短の発送予定日を記載する
ネットショップで注文した商品が最短でいつ届くのか、という事をユーザーは購入前に知っておきたいと思うものです。
商品が到着する最短予定日を商品詳細ページ上に明記しておきましょう。
Amazonでプライムマークがついている商品は、プライム会員なら翌日お届けが可能という事が分かっているため、ユーザーも安心して注文できるわけです。
Amazonの配送スピードを真似する事は簡単ではありませんが、自分のネットショップで対応可能な最短発送を心がけてみましょう。
初回お試しサンプルを用意する
ネットショップでは、本当に購入してほしい商品を本命商品と呼び、お試し的に使ってもらいたい商品を入口商品と呼んでいます。
本命商品は販売価格もそれなりの単価になる傾向があるため、初めて来店したユーザーが即座に購入してくれる可能性は低い傾向があります。
入口商品は、単価が安く、ユーザーも気兼ねなく購入しやすい事が重要ですが、更に言えば、初回だけ特典をつけて商品を提供する事でコンバージョン率が大幅に上がる傾向があります。
まずは、お試しで使ってもらえる程度のボリュームの小さな商品、送料もかからない軽量の商品をプレゼント用に用意してみましょう。
そこで商品の良さを理解してもらったユーザーに、本命商品の提案メールを送る事で、本当に売りたかった商品の購入率があがる可能性があります。
販売者情報を表示させる
初めて来店したユーザーは、あなたのネットショップに「不安」を感じながら来店している傾向があります。
どこの誰がやっているお店なのか、すぐにわかるように配慮してみて下さい。
ネットショップのフッター部分に店舗情報、住所や電話番号などを掲載する事でユーザーの安心感が高まる傾向があります。
また、可能であれば店長が顔出しして、「私が販売しています」という事実を伝えるようにしましょう。
販売者情報が明らかになっているネットショップでは、転換率が大幅にアップするというデータがあります。
安心安全性を伝える(SSL)
最近では、フィッシングサイトなども横行しているため、セキュリティ面で不安のあるサイトでは個人情報やクレジットカード情報を入力しないユーザーが増えています。
ネットショップ、ウェブサイトの安全性を伝える方法としてサイトの「SSL化」があります。
SSL化とは、簡単に言えば、サイト内の入力情報などを暗号化してくれる仕組みのことで、大手ECサイトのほぼ100%近くはSSLに対応しています。
SSLに関しては、ドメインに対して実施する為、MakeShop
や
カラーミーショップ
などの自社ECサイトを独自ドメインで運営されている場合は、自分で対応を行わなくてはならない場合があります。
ネットショップにおいて、SSL対応は必須の対応と言っても過言ではないですので、SSL対応がまだという方は早急にSSL対応を実施しましょう。
顧客の望む接客方法を用意する(電話・メール・チャットなど)
ユーザーがネットショップで商品などについて疑問がある場合に、質問したいと考える事があります。
ユーザーが質問する方法として、電話を好む人もいれば、メールを好む人もいるでしょう。
チャットなどで気軽に聞きたい人もいるかもしれません。
ユーザーがネットショップに問い合わせしたいと考えた時に、どんな手段でも対応できるように心がけてみましょう。
購入ステップを簡略化する
ユーザーがサイトから離脱する理由の約半分は、複雑な作業をめんどくさく感じてしまう場合に起こります。
ひと昔前のECシステムの場合、入力フォームが多く、また確認ステップなども多かった事もあって、ネットで物を買うというのは手間と時間のかかるものでした。
現在においては、自分が普段ネットショッピングを行っているツール、楽天市場
やAmazonならスマホアプリなどを使えば、商品を探し、かごに入れ、注文するボタンを押せば注文完了となります。
ネットでショッピングをするという体験は、今や数秒、数クリックで完了する時代です。
ユーザーが購入ステップを感じさせない方法を検討してみて下さい。
や
カラーミーショップ
などの自社ECサイトの場合、AmazonPayなどを導入することも検討してみて下さい。
会員登録の手間を減らす
先ほどの購入ステップを簡略化する事にもつながりますが、ユーザーは会員登録を億劫に感じる傾向が非常に強いです。
会員登録がワンクリック程度で完了するのなら、あなたの自社ECサイトへの会員登録も億劫に感じる事はないでしょう。
その方法のひとつが「AmazonPay」の導入です。
あなたのネットショップにAmazonPayが導入できないか調べてみましょう。
ギフト対応を行う(ラッピング・のし・メッセージカード)
最近のEC市場では、ギフト商品の市場規模も拡大している傾向があります。
インターネット上でプレゼントを探して、そのショップから直接相手に贈るという流れも一般的になってきました。
その為、プレゼントを探しているユーザーは、ラッピングの対応や熨斗紙の対応、メッセージカードを付ける事ができるかどうかを知りたいと思っているユーザーが多いのです。
ギフト商品、プレゼント需要に購入される商品を販売している方は、ラッピングやメッセージカードの対応ができるのであれば、商品ページ上に記載しておきましょう。
また、注文を承る画面上で、ラッピング希望の有無やメッセージカードの有無を選択肢として用意しておく方法も有効です。
在庫欠品時に入荷後のお知らせ機能を導入する
テレビ番組などで取り上げられた商品が、放送終了直後から怒涛の注文ラッシュに見舞われることが珍しくなくなってきました。
あらかじめテレビ放送を知っている場合であれば、在庫設定などをあらかじめ無制限などに設定しておく事も可能ですが、大抵の場合は、突然放送され、自分の知らないところでSNSなどで拡散されて注文ラッシュに見舞われる傾向があります。
せっかくアクセス数を獲得できたのに、商品が売り切れ状態となってしまうと、機会損失は甚大といえるでしょう。
利用しているECカートシステムにもよりますが、再入荷通知ボタンや、お知らせアラート設定、お気に入り登録ボタンなどを用意しておきましょう。
商品レコメンド機能を導入する
よくAmazonなどでネットショッピングをしていると、「閲覧履歴に基づくおすすめ商品」や「この商品を買った人はこんな商品も購入しています」といったメッセージと共にいくつかの関連商品を表示されている事があります。
ユーザーがどんな商品を探しているかに対して、自動的に関連商品を表示させる機能のことを「レコメンド機能」と呼ぶことがありますが、レコメンド機能は、ネットショップの販促方法として非常に有効な方法です。
あなたが今利用しているECシステムはレコメンド機能が備わっていますか?
商品レコメンドを行う為のツールをアウトソーシングでECサイトに導入する方法もあります。
優良顧客に特典をあげる(割引クーポンや限定セールへの案内)
ネットショップの運営においてLTV(ライフタイムバリュー)という考え方があります。
LTVとは、一人の顧客が、あなたのネットショップでどれだけお金を使ってくれるかという指標のことです。
ネットショップでは、アクセス数を増やす、新規顧客を獲得する事に注力しがちですが、実際には、既に優良顧客となってくれているリピーター、ロイヤルカスタマーを大事にすることの方がはるかに重要なのです。
購入頻度が多いお客様には、特別なクーポンを発行したり、ロイヤルカスタマーだけが閲覧できる商品ページを用意したりと、特別感を伝えるようにしてみて下さい。
株主優待と同じく、特別な扱いを受けていると顧客が感じれば、あなたのネットショップを更に使っていこうと考えてくれるかもしれません。
顧客をファンに育てる活動にも注力してみて下さい。
ECサイトのコンバージョン率アップのまとめ
今回は、ネットショップのコンバージョン率をアップさせる方法として、2019年9月時点で有効な方法と考えられる方法を現役店長が解説しました。
どの方法も当たり前と言えば当たり前の方法ですが、この中で一体どれだけの対応ができているかを今一度確認してみて下さい。
対応可能であれば、全ての項目に対応して、コンバージョン率を最大に引き上げてみて下さい。
今回の記事の内容がネットショップでコンバージョン率を上げたい方の参考になれば幸いです。