バックヤード研究所とは、楽天市場
のRMS、ヤフーショッピングのストアクリエイターPro、Amazonのセラーセントラルなど、管理画面の有効活用を研究する現役店長の調査ブログである。
ある有名な店長の言葉にも「バックヤードを制する者は、ネットショップを制す」という言葉があります。
バックヤード、管理画面の機能を100%活用できる日を目指して、店舗運営の記録を残していきたいと思います。
楽天RMSでメルマガの開封率などの効果を調べる方法
楽天RMSのメルマガ機能とは
楽天市場
では、管理画面であるRMSの機能のなかに「メルマガ配信」機能が備わっています。
楽天市場に出店している方で、RMSを利用されている方なら、メルマガ配信を日常的に行っている店舗さんも多いと思います。
メルマガ、メールマガジンを配信することは、ネットショップの運営においては「追客施策」と呼ばれる、お客さんの来店を促す手法となります。
LINEやFacebook、インスタグラムやツイッターといったSNSが登場してからは、「メルマガは終わった」「メルマガなんて効果ない」と言われることも増えてきましたが、売れているネットショップほど、メルマガ配信を毎週しっかり行っているという事実があります。
当店でも楽天市場で出店している2つの店舗で、毎週欠かさずメルマガ配信を実施しています。
楽天市場では、週一回のメルマガ配信は無料とアナウンスされていますが、実際には、「週一回、一デバイス向け配信のみ無料」で、パソコン、スマホと二つのデバイスに向けてメルマガを配信する場合は、どちらか、後に配信したメルマガは「有料」となっていますので注意してください。
楽天市場に出店されている方で、積極的にメールマガジンを配信している店舗さんはいても、メルマガの効果をきちんと毎回確認できている店舗さんは意外に少ないと思います。
今回は、楽天市場に出店されている店舗さんで、メルマガ配信を行われている方に向けて、楽天市場でのメルマガの開封率や効果などをRMSで調べる方法をご紹介いたします。
RMSでメルマガの開封率などの効果を調べる方法
楽天市場
のバックヤードであるRMS上で、楽天会員向けに送信したメルマガの効果を確認する方法をご紹介いたします。
楽天RMSで、配信したメルマガの開封率などを調べるには以下の手順で確認することが可能です。
まずは楽天RMSにログインします。
ログイン後は、左カラムのメインメニューから「メルマガ配信」のメニューをクリックします。
「メルマガ配信」の管理画面に切り替わったら、「2.設定機能一覧」>「送信履歴管理」>「効果測定レポート」をクリックします。
すると、若干のローディング画面が表示された後、以下のような管理画面が表示されているはずです。
画面は、「クロスデバイス効果測定」タブの「開封率・送客率比較」というグラフになります。
グラフ画面上でグラフにマウスオーバーすれば、配信したメルマガの開封率と送客率を確認することができます。
更に画面を下にスクロールするとより具体的に数値で確認することが可能です。
当店のグラフの例だと、開封率は21~28%と比較的高いことがわかりました。
ただし、メルマガからの送客、実際に店舗ページにアクセスしてくれた比率は、2%程度と、メルマガを開封してくれた割には、あまり商品ページまでアクセスしてくれているユーザーは少ないこともわかりました。
こうした実際のデータ、数字を目にすると、次回メルマガ配信時に、「件名を改善してみよう」だとか「商品画像の作り方を変えよう」といった具体的改善点が見えてくることがあります。
せっかく時間をかけて作成しているメルマガですから、きちんと配信に見合う効果が出るよう、改善と検証を繰り返し、PDCAサイクルを回していきましょう。
楽天メルマガの開封率などの効果を調べる方法のまとめ
今回は、楽天市場
に出店されている店舗さんで、メルマガは配信しているけれど、その効果まで確認できていないという方に向けて、RMS上でメルマガの開封率や送客率を調べる方法をご紹介しました。、
楽天RMSもリニューアルされてから、こういったバックヤードデータ画面も改善され、ビジュアル的にも見やすくなってきました。
ただし、楽天市場のRMSは、ヤフーショッピングのバックヤードであるストアクリエイターProなどと比較すると、まだまだ見栄えもあまり良いとは言えません。
また、バックヤード、管理画面の宿命かもしれませんが、データベースと連動したプログラムで構築されているため、画面によっては、旧RMSの古い画面がまだ表示される所が多数あります。
これは、楽天市場だけでなく、最近バックヤードをリニューアルして「Wowmanager(ワウマネージャー)」をリリースしたWowma!などにも言える課題だと思います。
楽天市場のメルマガは、一部有料で配信となるため、配信のセグメントやデバイスなどには十分に注意してください。
もちろん、有料のメルマガが悪いと言っているわけではなく、費用をかけてメルマガ配信することも、追客施策としては重要なポイントです。
ただし、多くのネットショップ、特に楽天市場は、固定費もそれなりに高いため、ネットショップ運営コストは可能な限り引き下げておくのが運営継続のためには重要だと思います。
今回の記事の内容が、楽天市場に出店されている方で、メルマガの配信測定が行えていなかった方の参考になれば幸いです。