
「卸先からの注文が電話やFAXばかりで、受注処理に時間がかかる」「取引先によって卸価格や発注ロットが違うので管理が大変」「カラーミーショップで小売と卸売をまとめて運営できないだろうか」と悩んでいませんか?
カラーミーショップの「卸販売」アプリを利用すると、取引先専用の発注サイトを用意し、卸価格や最低発注ロットを設定して、オンラインで注文を受け付けられます。
通常のネットショップとは別に卸販売用のサイトを作成でき、商品情報や受注・在庫を共通で管理できるため、小売と卸売を並行している事業者にとって便利な仕組みです。特に、これまで電話やFAXで注文を受け、担当者が手作業で受注データを入力していた店舗なら、業務の見直しにつながる可能性があります。
ただし、アプリを導入するだけで卸売業務がすべて自動化されるわけではありません。取引先ごとの販売条件、請求・入金確認、発送、返品など、運営側で考えておくべきこともあります。
私自身、日用品卸のEC運営や複数のネットショップの改善支援に携わってきましたが、卸売では「注文を受け付けること」以上に、取引先ごとの条件や在庫、利益を正確に管理することが重要だと感じています。
この記事では、カラーミーショップの卸販売アプリでできること、2026年の料金、導入手順、決済方法、orosyとの違い、掛け率とロット数による利益の変化まで、EC運営者の視点でわかりやすく解説します。
※本記事は2026年10月時点の公開情報をもとに作成しています。料金や利用条件、操作画面は変更される場合があります。導入時は公式アプリストアとヘルプの最新案内をご確認ください。
- カラーミーショップの卸販売アプリでできる7つのこと
- 契約プラン別の月額料金と従量料金
- 取引先専用サイトの作成・導入手順
- 卸先ごとの掛け率・最低発注ロットの考え方
- 銀行振込やクレジットカードなどの決済方法
- 卸販売アプリとorosyの違い
- 卸売の利益計算と導入前のチェックポイント
- 1 【結論】カラーミーショップの卸販売アプリは既存取引先の受発注を効率化したい店舗におすすめ
- 2 カラーミーショップの卸販売アプリとは?
- 3 カラーミーショップの卸販売アプリでできる7つのこと
- 4 卸販売アプリの料金・手数料【2026年版】
- 5 カラーミーショップで卸販売を始める5つの手順
- 6 卸販売アプリで利用できる決済方法と注意点
- 7 小売と卸売を併用するメリット・デメリット
- 8 カラーミーショップの卸販売アプリとorosyの違い
- 9 【利益計算】卸価格の掛け率と最低ロットはどう決める?
- 10 卸販売アプリの導入前に確認したい7つのチェックポイント
- 11 【エビス店長の実務経験】卸販売のオンライン化で大切なこと
- 12 カラーミーショップの卸販売アプリについてよくある質問
- 13 まとめ|カラーミーショップの卸販売アプリはBtoB受発注の効率化に役立つ
- 14 卸販売・BtoB ECの運営改善でお悩みですか?
- 15 関連記事
- 16 カラーミーショップ公式情報・参考資料
【結論】カラーミーショップの卸販売アプリは既存取引先の受発注を効率化したい店舗におすすめ
カラーミーショップの卸販売アプリは、すでに卸先があり、注文受付をオンライン化したい事業者に特に向いています。例えば、毎月複数の小売店からFAXで注文を受けているメーカーや、飲食店ごとに異なる掛け率で商品を卸している食品事業者などです。
取引先に専用の発注サイトを案内すれば、店舗側が毎回商品名や数量を聞き取り、受注データを入力する作業を減らせる可能性があります。
まずは、アプリの主な機能を確認しましょう。
| 比較項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | 卸販売 |
| 主な用途 | 取引先向けの卸受注をオンライン化 |
| 卸先専用サイト | 作成可能 |
| 卸価格 | 掛け率を設定 |
| 最低発注数量 | ロット設定に対応 |
| 取引先管理 | 卸先と卸チャネルを紐づけて管理 |
| 小売・卸売の在庫 | 共通管理に対応 |
| 受注管理 | カラーミーショップの受注一覧で確認 |
| 主な決済方法 | 銀行振込・ゆうちょ振替・代金引換・イプシロンのクレジットカード |
| 無料体験 | 対象プランで14日間 |
ただし、掛け率やロットの設定だけで、あらゆる卸取引に対応できるわけではありません。月末締め翌月末払いの掛け取引や、取引先別の承認フローなどが必要な場合は、標準機能で対応できる範囲を確認する必要があります。
まずは現在の卸売業務で何に時間がかかっているのかを整理し、その問題をアプリで解決できるか判断することが大切です。
カラーミーショップの卸販売アプリとは?
カラーミーショップの卸販売アプリとは、通常のネットショップに登録している商品を使い、卸先専用の販売サイトを作成できる機能です。一般消費者向けの販売価格とは別に、卸先に合わせた掛け率やロットを設定できます。
卸先は専用サイトにログインし、取引条件に応じた価格で商品を注文します。受注情報はカラーミーショップの管理画面で確認できるため、卸売の注文を別のシステムへ毎回手入力する必要を減らせます。
小売と卸売を同じショップで管理できる
このアプリの特徴は、通常のネットショップと卸販売を別々の受注システムで管理する必要を減らせることです。
例えば、自社サイトでは一般のお客様に商品を3,000円で販売し、卸先には掛け率70%の2,100円で販売するとします。これまで小売と卸売を別々の仕組みで管理していた店舗では、商品情報の更新や在庫調整をそれぞれ行っていたかもしれません。
卸販売アプリを利用すれば、共通の商品情報を活用し、受注や在庫を一元的に管理しやすくなります。ただし、卸売で大量注文が入れば小売用の在庫にも影響するため、共通管理できることと在庫不足を自動的に防げることは別です。
卸チャネルとは?掛け率やロットを管理する単位
卸チャネルとは、卸先向けの販売条件を設定する単位です。
例えば、一般小売店向けには掛け率70%、飲食店向けには掛け率65%など、異なる条件のチャネルを作成する運用が考えられます。同じ販売条件の取引先をまとめて管理することも、条件が異なる取引先向けにチャネルを分けることもできます。
重要なのは、取引先ごとの条件をどの単位で管理するかを、導入前に整理しておくことです。商品ごとに細かな個別価格が必要な場合は、標準機能で対応できる範囲を確認しましょう。
卸販売アプリが向いている店舗・向いていない店舗
| 向いている店舗 | 導入前に慎重な確認が必要な店舗 |
|---|---|
| 既存の卸取引先がある | 新規の卸先開拓だけが目的 |
| 電話・FAXの受注が多い | 複雑な見積承認が必要 |
| 取引先別に掛け率を管理したい | 商品単位の複雑な個別価格が必要 |
| 小売・卸売の在庫をまとめたい | 拠点別・取引先別に独立在庫が必要 |
| 取引先がWeb発注を利用できる | 取引先側のWeb利用が難しい |
右側に該当するからといって必ず導入できないわけではありません。ただし、追加のシステムや運用ルールが必要になる可能性があります。
カラーミーショップの卸販売アプリでできる7つのこと
1.取引先専用の卸販売サイトを作成できる
一般のお客様が利用するネットショップとは別に、卸先専用の販売サイトを用意できます。卸先は招待を受けてアカウントを登録し、ログインして商品を注文します。
一般消費者向けとは異なる販売条件を設定できますが、取引先の登録やアクセス権限を適切に管理する必要があります。取引が終了した卸先のアカウントについても、運用ルールを決めておきましょう。
2.卸先ごとに掛け率を設定できる
卸売では、すべての取引先に同じ価格で販売するとは限りません。例えば、通常価格3,000円の商品について、取引先Aは掛け率70%、取引先Bは掛け率60%という条件が考えられます。
卸販売アプリでは卸チャネルを使い、販売条件に応じた掛け率を設定できます。ただし、特殊な商品別価格などが必要な場合は、アプリの対応範囲を確認してください。
3.最低発注ロットを設定できる
卸売では、商品を1個ずつ販売するのではなく、6個単位、12個単位など、一定数量で注文してもらうケースがあります。
卸販売アプリではロットを設定し、取引先へ発注単位を案内できます。例えば、お菓子を12個単位で出荷しているメーカーなら、発注数量の確認作業を減らせる可能性があります。
ただし、最低ロットを大きくすれば必ず利益が増えるわけではありません。取引先が必要とする数量と、自社の出荷効率の両方を考えて設定しましょう。
4.取引先から24時間注文を受け付けられる
電話やFAXによる受注では、担当者が営業時間中に内容を確認することが多くなります。一方、卸販売サイトを用意すれば、取引先は営業時間外でも注文操作ができます。
例えば、飲食店の担当者が営業終了後に翌週分の食材を発注するような運用も考えられます。ただし、24時間注文を受け付けられることと、24時間出荷できることは別です。注文締切や発送予定日は明確に案内しましょう。
5.小売と卸売の受注を共通管理できる
卸販売アプリで受け付けた注文は、カラーミーショップの受注管理画面で確認できます。そのため、卸売の注文を別システムへ転記する作業を減らせる可能性があります。
電話やFAXで受けた注文を担当者が手入力していた店舗にとって、入力漏れや数量の聞き間違いを減らすきっかけにもなるでしょう。
注文処理や出荷の業務全体を整理したい方は、ECサイトのバックヤード業務とは?仕事内容と効率化のポイントも参考にしてください。
6.小売と卸売の在庫を共通管理できる
商品情報を共通化できるため、小売と卸売の在庫をまとめて管理しやすくなります。ただし、大口の卸注文が入った場合は、小売向けの販売可能在庫にも影響します。
例えば、在庫が100個ある商品に卸売で80個の注文が入ると、残りは20個です。続けて小売で30個の注文が入れば、在庫不足になる可能性があります。
卸売では一度に大量注文が入ることもあるため、受注状況と仕入れ予定を確認しながら運用しましょう。
7.取引先向けの限定商品を販売できる
通常の卸売だけでなく、特定の取引先に向けた限定商品や販売条件を設定する使い方も考えられます。
例えば、飲食店向けの業務用サイズや、限られた取引先だけに案内する商品などです。ただし、商品登録方法や設定できるオプションには制限があるため、必要な仕様を確認してください。
卸販売アプリの料金・手数料【2026年版】
卸販売アプリを導入する際に、最も気になるのが料金です。2026年10月時点の案内では、カラーミーショップの契約プランによって月額固定費が異なります。
契約プラン別の月額料金
| 契約プラン | アプリ月額固定費 |
|---|---|
| レギュラー | 3,190円(税込) |
| プレミアム | 0円 |
| プラチナ | 0円 |
| ラージ | 0円 |
| エコノミー・スモール | 3,190円(税込)の対象 |
| フリー | 利用不可 |
※一部は既存契約向けプランです。アプリの利用可否と料金は、現在の契約プランおよび公式アプリストアで確認してください。カラーミーショップ本体の利用料金は別途発生します。
月額固定費が0円でも、卸販売アプリの利用に伴う従量料金まで無料になるわけではありません。
卸販売の受注件数に応じた従量料金
公式アプリストアでは、対象となる受注件数に応じた従量料金も案内されています。
| 月間対象件数 | 従量料金(税込) |
|---|---|
| 1~50件 | 合計110円 |
| 51件目以降 | 50件超過分について追加55円/件 |
※前回確認した公式料金に基づくものです。対象件数の定義、0件の場合の適用条件、改定の有無は契約前に公式の最新料金表をご確認ください。
ここで注意したいのは、1~50件が「1件あたり110円」ではなく、対象範囲の合計が110円という点です。
月10件・50件・100件の料金シミュレーション
| 月間対象件数 | レギュラープラン | 固定費0円の対象プラン |
|---|---|---|
| 10件 | 3,300円 | 110円 |
| 50件 | 3,300円 | 110円 |
| 100件 | 6,050円 | 2,860円 |
※アプリ月額固定費と従量料金を合計した試算です。カラーミーショップ本体の料金や決済手数料などは含みません。
レギュラープランで月100件の対象受注がある場合、アプリ月額固定費3,190円と従量料金2,860円で、合計6,050円になります。
この費用が高いか安いかは、受注処理で削減できる時間と比較して考えましょう。例えば、電話・FAXでの注文入力に毎月10時間かかっていた店舗なら、Web受注への移行によってどれだけ作業時間を減らせるかが判断材料になります。
14日間無料体験を利用する際の注意点
対象プランでは14日間の無料お試しが案内されています。ただし、無料期間の終了後にアプリを継続利用すると料金が発生するため、利用条件を確認しておきましょう。
無料体験では、単にアプリを追加するだけでなく、卸チャネルの作成、取引先の登録、価格・ロット設定、テスト注文まで確認することをおすすめします。
料金・利用条件の最新情報は、カラーミーショップ公式アプリストア「卸販売」をご覧ください。
カラーミーショップで卸販売を始める5つの手順
ここでは、卸販売アプリを利用して取引先向けの注文サイトを用意するまでの基本的な流れを紹介します。
STEP1.卸販売アプリを追加する
カラーミーショップのアプリストアで「卸販売」を選び、利用中のショップへ追加します。契約プランによって料金や利用条件が異なるため、申し込み前に確認してください。
STEP2.卸チャネルを作成する
次に、取引先向けの卸チャネルを作成します。卸チャネル名、掛け率、ロットなどの販売条件を設定します。
例えば「一般小売店向け」「飲食店向け」など、条件に応じて管理単位を分ける方法が考えられます。
STEP3.掛け率・ロット・対象商品を確認する
卸チャネルで利用する商品の価格条件と最低発注数量を確認します。例えば通常価格3,000円の商品で掛け率70%なら、卸価格は2,100円です。
商品原価や配送費によっては利益が残らない場合もあるため、価格を設定する前に採算を確認しましょう。
STEP4.卸先を登録して招待する
卸先一覧から取引先を登録し、対応する卸チャネルへ紐づけます。公式ヘルプでは、卸先企業名、メールアドレス、備考などの登録と招待メールの送信が案内されています。
取引先は招待を受けてアカウントを登録し、卸先専用サイトへログインします。
STEP5.テスト注文で価格・決済・発送を確認する
実際に卸先へ案内する前に、テスト用の取引先を使って発注の流れを確認しておきましょう。
設定した卸価格が正しく表示されるか、ロット制限が想定どおりか、受注管理画面へ注文が反映されるか、利用する決済方法でどのような操作が必要かを確認します。
特に重要なのは、注文できることだけでなく、注文後の入金確認や出荷まで問題なく進められることです。
卸販売アプリで利用できる決済方法と注意点
公式ヘルプでは、銀行振込、ゆうちょ振替、代金引換、イプシロンのクレジットカード決済が案内されています。
| 決済方法 | 運営上の確認ポイント |
|---|---|
| 銀行振込 | 入金確認と出荷タイミング |
| ゆうちょ振替 | 入金確認と振替処理 |
| 代金引換 | 配送会社の対応条件と手数料 |
| クレジットカード(イプシロン) | 決済URL・決済完了確認の流れ |
イプシロンのクレジットカード決済については、注文確認メールに決済URLが含まれると公式ヘルプに記載されています。そのため、通常のネットショップと同じ決済完了タイミングになるとは限りません。
銀行振込と掛け売り・請求書払いは同じではない
卸売では、月末締め翌月末払いなどの掛け取引が行われることがあります。しかし、銀行振込に対応していることと、取引先ごとに与信枠を設定し、月末に請求書をまとめて発行・回収管理する機能があることは別です。
例えば、取引先Aには30日後払い、取引先Bには前払いを求める場合、標準機能だけで管理できるか確認する必要があります。
掛け売りを行う場合は、請求書発行、与信管理、未回収時の対応も含めて運用ルールを整理しましょう。
小売と卸売を併用するメリット・デメリット
メリット1.電話・FAXの注文入力を減らせる
電話やFAXで受けた注文を担当者が手入力していた店舗では、Web受注へ移行することで入力作業を減らせる可能性があります。
取引先自身が商品と数量を選択するため、商品名の聞き間違いや数量の入力ミスを減らすきっかけにもなります。
ただし、長年電話やFAXを利用してきた取引先が、すぐにWeb発注へ移行できるとは限りません。初回登録や発注操作の案内が必要になる場合があります。
メリット2.商品・在庫情報を共通管理しやすい
小売と卸売で商品情報を共通化できれば、別々のシステムで同じ情報を更新する負担を減らせる可能性があります。
例えば、商品画像や説明、在庫数量などの管理を整理しやすくなります。
メリット3.取引先ごとの販売条件を整理できる
卸先が増えるほど、掛け率や最低ロットの管理は複雑になります。卸チャネルを活用することで、販売条件を整理して取引先へ案内できます。
デメリット1.卸の大量注文で小売の在庫が不足する場合がある
小売と卸売の在庫を共通管理できることはメリットですが、一度の卸注文で大量の商品が販売されると、小売向けの在庫が不足する可能性があります。
例えば在庫120個の商品に卸売で100個の注文が入れば、残りは20個です。その直後に小売で30個の注文が発生すると、欠品や納期遅延につながる恐れがあります。
卸注文の数量が大きい商品では、販売可能在庫だけでなく、仕入れ予定や出荷計画も確認しましょう。
デメリット2.取引先の登録・条件管理が必要になる
取引先専用サイトを利用するためには、卸先を登録し、適切な卸チャネルへ紐づける必要があります。取引先が増えた場合は、販売条件を誰が管理するのか、変更時にどのように確認するかも決めておきましょう。
デメリット3.複雑なBtoB取引には追加の仕組みが必要になる場合がある
卸売では、見積承認、請求書払い、与信管理、取引先別の商品条件、複数の納品先など、一般消費者向けECとは異なる運用が必要になることがあります。
アプリだけですべて対応できると考えず、必要な機能を一覧にして確認しましょう。
小売・卸売の受注処理が複雑になっている場合は、EC受注管理システム比較|一元管理の料金・機能と選び方も参考にしてください。なお、卸販売アプリの注文を外部システムへ連携できるかは、導入候補のサービスごとに確認が必要です。
カラーミーショップの卸販売アプリとorosyの違い
カラーミーショップでは「卸販売」アプリとは別に、「卸・仕入サービス orosy」も案内されています。どちらも卸売に関連しますが、主な役割は異なります。
卸販売アプリは既存取引先の受発注効率化、orosyは新しい小売店・バイヤーとの接点づくりも含む卸販売という考え方で比較すると、違いを理解しやすくなります。
| 比較項目 | 卸販売アプリ | orosy |
|---|---|---|
| 主な目的 | 卸先専用サイトによる受注効率化 | BtoB販売・新規卸先開拓 |
| 向いている店舗 | 既存の卸取引先がある店舗 | 新しい卸先を増やしたいブランド |
| 卸先への販売 | 招待した取引先向け | orosy上のバイヤーとの取引も可能 |
| 販売条件 | 卸チャネルの掛け率・ロット設定 | orosy側の卸販売条件を設定 |
| 新規バイヤーとの接点 | 基本的には自社での案内・営業 | サービス内で発見される機会 |
| 与信・代金回収 | 決済条件・自社運用を確認 | orosy公式が売上金保証を案内 |
※サービスの主な役割を比較したもので、料金や手数料の優劣を示すものではありません。実際の利用条件は各公式サービスの案内を確認してください。
既存取引先の受注を効率化したいなら卸販売アプリ
すでに20店舗の小売店と取引しており、毎月FAXで注文を受けているメーカーなら、卸販売アプリが候補になります。
取引先に専用サイトを案内し、発注業務をオンライン化することで、受注入力の負担を減らせる可能性があります。
新しい小売店やバイヤーを探したいならorosy
自社ブランドの商品をより多くの小売店へ卸したい場合は、orosyが候補になります。orosyではサービス上で商品を紹介し、新しいバイヤーとの接点を作れる可能性があります。
ただし、利用には審査や所定の取引条件があり、卸販売アプリとは料金体系も異なります。最新条件を確認して比較しましょう。
卸販売アプリとorosyを併用する方法
既存取引先には卸販売アプリを案内し、新規卸先の開拓にはorosyを利用するという選択肢もあります。
ただし、複数の販路で同じ商品を販売する場合は、在庫、卸価格、請求処理などを整理する必要があります。併用する場合も、両サービス間の情報が自動的に連携されるとは限らない点に注意しましょう。
【利益計算】卸価格の掛け率と最低ロットはどう決める?
卸販売を始める際に重要なのが、掛け率と最低発注ロットの設定です。
掛け率とは、小売価格を基準に卸価格を決める割合のことです。例えば小売価格3,000円の商品を掛け率70%で販売するなら、卸価格は2,100円になります。
卸価格 = 基準となる小売価格 × 掛け率
例:3,000円 × 70% = 2,100円
ただし、実際の卸取引では税抜価格と税込価格のどちらを基準にするか、送料をどう扱うかなど、契約条件を統一しておく必要があります。
掛け率70%と60%の利益比較
上代3,000円、商品原価1,200円の商品を例に考えてみましょう。
| 項目 | 7掛け | 6掛け |
|---|---|---|
| 卸販売価格 | 2,100円 | 1,800円 |
| 商品原価 | 1,200円 | 1,200円 |
| 1個あたり粗利益 | 900円 | 600円 |
| 20個販売時の粗利益 | 18,000円 | 12,000円 |
※架空の計算例です。税の扱いは統一した仮定とし、送料、梱包費、アプリ利用料、決済費用、人件費などは含みません。
同じ商品を20個販売しても、掛け率70%と60%では粗利益に6,000円の差が生まれます。取引先の購入数量が多いからといって、必ずしも利益が多くなるわけではありません。
最低ロットを増やせば利益は増える?
最低ロットを設定すると、1回の出荷に含まれる商品数量を増やせる場合があります。例えば、同じ商品を1個ずつ5回発送する場合と、5個をまとめて1回発送する場合では、梱包や発送の手間が異なることがあります。
ただし、大量注文なら必ず送料が安くなるとは限りません。重量や容積によって配送費が増えることもあります。
また、最低ロットが大きすぎると、取引先にとって仕入れ負担が重くなり、注文をためらう可能性もあります。店舗側の発送効率と取引先の仕入れやすさの両方を考えて設定しましょう。
【シミュレーション】卸売1注文で本当にいくら残る?
掛け率70%、20個注文のケースを想定します。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 卸売上(2,100円×20個) | 42,000円 |
| 商品原価(1,200円×20個) | 24,000円 |
| 商品粗利益 | 18,000円 |
| 送料・梱包費 | 1,500円 |
| 決済関連費用 | 500円 |
| 受注処理・出荷作業費 | 1,000円 |
| 注文単位の残額 | 15,000円 |
※説明用の架空データです。アプリ月額・従量料金、固定費、税金などは含めていません。
この例では、商品粗利益18,000円に対し、送料や決済・作業費を差し引くと15,000円が残ります。さらに、卸販売アプリの料金や営業にかかった費用なども考慮する必要があります。
卸売の採算を判断するときは、掛け率だけでなく、1注文あたりにどれだけ利益が残るかを確認することが重要です。
ネットショップ全体の採算を見直したい場合は、ECサイトの利益改善方法|売上が増えても利益が残らない原因と対策も参考にしてください。
卸販売アプリの導入前に確認したい7つのチェックポイント
アプリ導入前に、次の項目を確認しておきましょう。
- □ 取引先ごとの掛け率と商品別の粗利益を計算している
- □ 最低ロットと配送条件を決めている
- □ 前払い・掛け売りなどの決済条件を整理している
- □ 返品・不良品・欠品時の対応ルールがある
- □ 小売・卸売の在庫を確認する担当者がいる
- □ 請求書・インボイス・入金確認の方法を決めている
- □ 受注から発送までの担当者と手順が明確になっている
特に、卸先の数が増えるほど、個別の価格条件や請求条件の管理が重要になります。例えば卸先ごとに特別な値引きや送料条件を設定している場合は、受注データだけでなく、契約内容もすぐに確認できる状態にしておきましょう。
また、卸先が増えて受注処理が複雑になった場合は、EC受注管理システムの比較と選び方や、ECバックヤード業務の効率化も確認してみてください。
【エビス店長の実務経験】卸販売のオンライン化で大切なこと
私自身、以前は日用品卸のEC運営に携わっていました。その経験から感じるのは、卸売では「いくらで販売するか」だけでなく、「取引先ごとの条件を正しく管理できるか」が非常に重要だということです。
例えば、同じ商品でも、取引先によって掛け率や最低ロット、送料、支払い条件などが異なる場合があります。取引先が数社であれば、担当者が覚えて対応できるかもしれません。しかし、取引先が増えるにつれ、条件の確認や注文の転記に時間がかかり、ミスが発生する可能性も高くなります。
そのため、卸販売をオンライン化することには意味があると思います。ただし、単にFAXをWeb注文に置き換えればよいというわけではありません。
取引先からすれば、これまで電話1本で済んでいた注文が、わざわざサイトへログインしなければならなくなることを面倒に感じるかもしれません。
だからこそ、取引先にオンライン発注のメリットを感じてもらうことが大切です。例えば、発注できる商品と価格をすぐ確認できる、注文内容を記録として残せる、営業時間外でも注文できるといった点は、取引先にとっても便利です。
一方、初回登録やログイン方法がわかりにくければ、オンライン化が進まない可能性もあります。
卸販売アプリを導入する目的は、単に自社の作業を減らすことではありません。取引先が発注しやすくなり、店舗側も正確に注文を処理できる環境を作ることです。
最初からすべての取引先を移行させるのではなく、まず協力してもらいやすい数社で試し、発注時の困りごとを確認しながら広げていく方法をおすすめします。
カラーミーショップの卸販売アプリについてよくある質問
フリープランでも卸販売アプリを利用できますか?
2026年10月時点の公式アプリストアでは、フリープランには対応していないと案内されています。対応する契約プランを確認してください。
卸販売アプリの月額料金はいくらですか?
レギュラープランでは月額3,190円(税込)が案内されています。プレミアム・プラチナ・ラージでは月額固定費が0円ですが、別途従量料金が発生します。
取引先ごとに卸価格を変えられますか?
卸チャネルを利用して、取引先に合わせた掛け率やロットを設定できます。ただし、商品ごとの複雑な個別価格設定が必要な場合は、アプリの対応範囲を確認してください。
一般のお客様にも卸価格が見えてしまいますか?
卸先専用サイトを作成し、招待した取引先へ案内する仕組みです。通常のネットショップとは異なる販売条件を提供できます。ただし、卸先の登録やアクセス権限は適切に管理する必要があります。
小売と卸売の在庫を別々に管理できますか?
公式には、小売と卸売で在庫を共通管理できることが特徴として案内されています。チャネルごとに完全に独立した在庫枠が必要な場合は、要件を満たせるか確認してください。
クレジットカード決済は利用できますか?
イプシロンのクレジットカード決済が案内されています。注文確認メールに決済URLが含まれる仕組みのため、実際の決済完了や入金確認の流れを事前に確認しておきましょう。
掛け売りや請求書払いにも対応していますか?
銀行振込などの決済方法は案内されていますが、取引先ごとの与信管理や月末締めの請求処理まで標準機能で対応できるかは確認が必要です。銀行振込への対応と、掛け売り業務の自動化は別です。
卸販売アプリとorosyはどちらがおすすめですか?
既存取引先の受注をオンライン化したい場合は卸販売アプリが候補です。一方、新しい小売店やバイヤーを開拓したい場合はorosyが候補になります。自社の目的に合わせて比較しましょう。
既存取引先がある場合でもorosyを使うメリットはありますか?
あります。既存取引先以外の新規バイヤーとの接点を作りたい場合などに検討できます。ただし、手数料、販売条件、在庫管理が異なるため、併用する場合は運用負担も確認しましょう。
まとめ|カラーミーショップの卸販売アプリはBtoB受発注の効率化に役立つ
カラーミーショップの卸販売アプリは、取引先専用の販売サイトを用意し、掛け率やロットを設定して卸注文をオンラインで受け付けられる機能です。
電話やFAXで注文を受けている店舗では、受注入力や取引条件の確認にかかる負担を減らせる可能性があります。また、小売と卸売の商品情報や在庫、受注を共通で管理しやすい点も特徴です。
ただし、アプリを導入するだけで掛け売りの与信管理や請求・入金確認、発送などがすべて自動化されるわけではありません。
2026年10月時点では、契約プランによって月額固定費が異なり、従量料金も発生します。導入前には、機能だけでなく費用と運営体制を確認することが重要です。
すでに卸先があり、電話・FAXでの受注を減らしたいなら卸販売アプリ。新しい卸先を開拓したいならorosy。まずは自社の目的に合わせて検討しましょう。
卸販売・BtoB ECの運営改善でお悩みですか?
「卸販売のオンライン化を進めたい」「取引先ごとの受注・在庫管理が大変」「卸価格や最低ロットをどう設定すべきかわからない」といったお悩みがあれば、無料EC診断をご利用ください。
売れるネットショップの教科書では、日用品卸のEC運営やネットショップ改善支援の経験をもとに、受注管理、在庫連携、卸価格、利益率などの課題を整理し、改善の方向性を考えるお手伝いをしています。
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カラーミーショップ公式情報・参考資料
卸販売アプリの利用条件、機能、料金、設定方法は変更される場合があります。導入前に公式の最新情報を確認してください。
※本記事は2026年10月時点で確認できる情報をもとに作成しています。料金体系、アプリ機能、決済条件などは今後変更される場合があります。