ECサイトに楽天PAYオンライン決済を導入するメリットとは
現在、ネットショップのオンライン決済サービスとして、Amazonログイン&ペイメントと並んで注目されているのが楽天PAY(オンライン決済)です。
今回、ECサイトの決済方法として「楽天PAY」を導入することのメリット・デメリットを考察してみました。
楽天PAY(オンライン決済)とは
楽天ペイ(オンライン決済)とは、楽天会員IDを所持しているユーザーが、
楽天市場以外のECサイト・ネットショップでの買い物の際に、
楽天会員IDとパスワードだけで簡単にオンライン決済ができるサービスのことです。
楽天ペイには、「オンライン決済」と「オンライン決済LITE版」の二種類があります。
Amazonの提供する「Amazonログイン&ペイメント」と同じく「会員ID決済」としては
最近注目されているサービスです。
楽天PAY(オンライン決済)の導入メリット
ネットショップが決済方法として、楽天ペイオンライン決済を導入するメリットについて紹介します。
(1)約1億人登録のある楽天会員を新規見込客にできる
楽天PAY(オンライン決済)の最大のメリットは「楽天会員の多さ」にあります。
楽天会員は、2017年時点では、約1億1489万人の登録があると楽天より発表されています。
楽天ペイは、楽天会員であれば、楽天会員IDにログインするだけで、
楽天会員情報に登録している住所や氏名、クレジットカード決済までを
一瞬で完結できるという非常にスマートな決済方法です。
自社ECサイトやショッピングカートシステムを利用しているネットショップの場合、
会員登録の煩雑さや、入力事項の多さなどで、離脱されるケースが非常に多いですから、
楽天PAYを導入することには、離脱率を抑えられるメリットがあります。
(2)決済ステップが短いため通常のカード決済より転換率が高い
楽天ペイは、楽天会員IDでログインするだけで、「個人情報の入力」と
「決済情報の入力」の二つの入力が不要となります。
自社ECサイトの離脱の一番の原因とも言われるのが、
個人情報の入力作業の煩雑さや、クレジットカード情報の入力の不安さにあります。
楽天ペイの導入は、決済ステップを簡単にすることで転換率の向上にも大きく寄与しています。
(3)楽天スーパーポイントの利用効果で注文単価と年間注文回数がアップ
これは、楽天のポイントの魅力が非常に高いことにあります。楽天スーパーポイントは、日本で最も人気の高いポイントプログラムとなりました。
2017年9月時点で、楽天スーパーポイントが利用できる店舗の数は66万店舗あると
公式に発表されています。
これだけ多くの場所で利用できるポイントは、もはや実際の貨幣と変わらない価値があると言えます。
また、自社ECサイトなどで、独自の店舗ポイントを付与するケースが多いと思いますが、
ポイントが「楽天スーパーポイント」に置き換わることで、新規ユーザーの
購買意欲も高まることが予測されます。
ユーザーからすれば、自社ECサイト上でも楽天スーパーポイントが「貯まる」ことと、
「使える」ことの両方の恩恵が受けられるため、非常にメリットがあると言えます。
(4)多くのECカートサービスで提携しているので導入も簡単
すでにショッピングカートサービスやASP系のネットショップ開業サービスを利用されて
いる方であれば、楽天PAYの導入は非常に簡単に行うことができます。
代表的な提携パートナーを上げると、Makeshop、カラーミーショップ、ショップサーブ、FutureShop2、たまごリピート、おちゃのこネットなどでは
楽天PAYの導入が提携パートナー経由で可能となっています。
楽天PAY(オンライン決済)のデメリット
楽天PAY(オンライン決済)のデメリットとしては、正直なところ思いつかないほどに
導入をおすすめしたい決済サービスです。
手数料面でも、物販ネットショップの商品なら、決済手数料が4%で楽天スーパーポイントの原資としての1%の
合わせて5%程度ですから、クレジットカード決済ともほぼ同じ手数料率だと言えます。
物販でない情報商材や音楽データなどを販売する場合は、決済手数料が8%かかるので、
その点はデメリットかもしれません。
また、楽天PAYの提携サービスを通して、楽天ペイを導入する場合は、
月額の利用料が必要となるケースがあります。Makeshopの場合ですが、
月額2000円が必要となっていました。
楽天PAY(オンライン決済)の利用料金
楽天PAYオンライン決済を導入するのに、基本的に費用はかからないです。
ただし、提携パートナーサービスを利用しているネットショップの場合は、
利用しているサービスによっては、初期費用などがかかる場合があります。
筆者は、現在Makeshopを利用していますが、Makeshopで楽天PAY(オンライン決済)を
導入する際には、月額利用料が2000円が必要ということでした。
提携パートナーサービスを利用している方は、各サービスごとに、楽天PAY導入の費用を
確認してみてください。
楽天PAY(オンライン決済)と(オンライン決済LITE版)の機能の違い
楽天PAYのオンライン決済とオンライン決済LITE版との機能対応表です。
ちなみに楽天PAY(オンライン決済LITE版)とは、簡単なコードを入力するだけで、楽天ペイが導入できる機能のことです。
提携パートナーサービスを利用している方は、詳細な機能対応表は各サービスごとにご確認ください。
楽天PAY(オンライン決済)の導入実績
楽天PAY(オンライン決済)は、数多くの売れてるネットショップで導入されている実績があります。
デメリットの面で記載した通り、楽天PAYを導入するデメリットはあまり見つからず、
メリットばかりが沢山ある決済方法だと思います。
そのため、これだけの企業や団体から利用されているというのもうなづけます。
楽天PAY(オンライン決済)についてのまとめ
今回楽天PAY(オンライン決済)について、そのメリット・デメリットを紹介してきました。
ちょうど当店でも楽天PAYを導入する予定があったので、どんな決済方法なのかを
公式ページなどを見て調査した結果、メリットしかない決済サービスだと感じました。
Amazonログイン&ペイメントにも言えることですが、会員数の多いショッピングモールの
ID決済は、リアル店舗でも利用される機会がどんどん増えている状況です。
また、LINEなどもアプリ決済を開始していますので、クレジットカードで直接決済することよりも
こうした会員情報に基づく決済利用は、モバイル決済とならんで、今後の主流の支払方法となることが予測されます。
参考になれば幸いです。