
「BASEとSTORESでは、どちらの定期購入機能が使いやすい?」「毎月商品を届けるネットショップを始めたい」「定期便の手数料や解約方法にはどんな違いがある?」と悩んでいませんか?
BASEとSTORESは、どちらもネットショップで定期購入を提供できますが、販売サイクル、継続回数、決済方法、購入後の変更方法などに違いがあります。
結論からいうと、3回・6回・12回といった継続回数を指定したい場合や、45日ごとに商品を届けたい場合はBASEが候補になります。一方、クレジットカード以外の決済方法も利用したい場合は、STORESが候補になります。
ただし、定期購入では機能の違いだけでサービスを選ぶことはおすすめしません。毎月の注文が自動作成されても、商品の発送、在庫管理、決済エラー、解約などの対応が発生するためです。
私自身、ネットショップの運営やEC事業者さんの売上改善支援に携わる中で、リピーターを増やす仕組みと、無理なく運営できる仕組みはセットで考える必要があると感じています。
この記事では、BASEの「定期便 App」とSTORESの「定期便」の違いを2026年時点の公式情報をもとに比較します。機能や手数料だけでなく、継続率、利益、注文管理、導入時の注意点まで、EC運営者の視点でわかりやすく解説します。
- BASEとSTORESの定期購入機能の違い
- 販売周期・継続回数・決済方法の比較
- 定期便の解約・スキップ・価格変更の注意点
- 月額費用と販売手数料の考え方
- 定期購入の利益・LTVの計算方法
- 自社の商品に合うサービスの選び方
- 定期購入を始める前の7項目チェックリスト
- 1 【結論】BASEとSTORESの定期購入はどちらがおすすめ?
- 2 ネットショップの定期購入とは?通常販売との違い
- 3 BASEの定期便 Appとは?機能・設定方法・注意点
- 4 STORESの定期便とは?機能・設定方法・注意点
- 5 BASEとSTORESの定期購入で重要な5つの違い
- 6 BASEとSTORESの定期購入はどちらが安い?料金・手数料の比較
- 7 定期購入で売上を安定させるにはLTVと継続率が重要
- 8 定期購入を始める前に確認したい特定商取引法の注意点
- 9 定期購入を始める前の7項目チェックリスト
- 10 エビス店長が考える、定期購入システム選びで大切なこと
- 11 BASEとSTORESの定期購入についてよくある質問
- 12 まとめ|BASEとSTORESの定期購入は運営方法で選ぼう
- 13 定期購入・リピート売上の改善でお悩みですか?
- 14 関連記事
- 15 BASE・STORESの公式情報
【結論】BASEとSTORESの定期購入はどちらがおすすめ?
BASEとSTORESは、どちらも消耗品や食品などの定期販売に利用できます。しかし、実際の運営方法を比較すると、向いている店舗には違いがあります。
まずは、代表的な機能を比較してみましょう。
| 比較項目 | BASE | STORES |
|---|---|---|
| 定期販売機能 | 定期便 App | 定期便 |
| 毎週・隔週 | 対応 | 対応 |
| 1か月ごと | 対応 | 対応 |
| 45日ごと | 対応 | 基本周期としての案内なし |
| 2か月・3か月ごと | 対応 | 対応 |
| 継続回数 | 3回・6回・12回・無制限 | 原則、解約まで継続 |
| 定期便の決済方法 | クレジットカード・PAY ID あと払い | クレジットカード・コンビニ決済・銀行振込・代金引換 |
| 機能利用料金 | 定期便 Appは無料 | 利用プラン・取引条件による |
| 注文後の変更 | スキップや停止などに対応。変更可能な内容には制限あり | 購入済みの定期便の価格・周期等は原則変更不可 |
| 商品の発送 | 店舗側で対応 | 店舗側で対応 |
※2026年10月時点で確認できる公式情報に基づく比較です。機能や決済条件は変更される場合があります。STORESの決済手段は、ストアの設定や審査などの条件も確認してください。
BASEがおすすめのネットショップ
BASEは、商品を届ける周期や継続回数を指定したい店舗に向いています。
例えば、コーヒー豆を45日ごとに届けたい場合や、3回分のお試しセットを定期販売したい場合などが考えられます。
定期便 App自体は無料で利用できますが、販売時にはBASEの利用プランに応じた決済手数料などが発生します。
STORESがおすすめのネットショップ
STORESは、毎週・隔週・毎月などの定期販売を行いながら、クレジットカード以外の決済方法も検討したい店舗に向いています。
ただし、コンビニ決済や銀行振込を利用する場合は、入金確認などの手続きがクレジットカード決済と異なります。決済の選択肢が多いことだけでなく、店舗側の処理負担も確認しましょう。
なお、定期購入以外の料金、デザイン、決済方法、集客機能も比較したい方は、BASEとSTORESの徹底比較|料金・手数料・機能、結局どっちがおすすめ?をご覧ください。本記事では定期便に絞って解説します。
ネットショップの定期購入とは?通常販売との違い
ネットショップの定期購入とは、あらかじめ決められた周期で商品を継続的に注文・販売する仕組みです。例えば、毎月コーヒー豆を1袋届ける、2か月ごとに化粧品を配送するといった販売方法があります。
通常購入では、お客様が必要になるたびに商品を注文します。一方、定期購入では、最初に申し込んだ条件に基づいて次回以降の注文が作成されるため、毎回注文する手間を減らせます。
ただし、注文が自動的に作成されることと、商品が自動的に発送されることは別です。実際には、注文の確認、決済状況の確認、在庫の引き当て、梱包、出荷などが必要です。
定期購入に向いている商品
| 商品ジャンル | 定期購入の例 | 考えたい配送周期 |
|---|---|---|
| コーヒー・飲料 | 毎月のコーヒー豆・飲料セット | 1か月・45日 |
| 食品 | お米・調味料・食品セット | 2週間・1か月 |
| 化粧品 | スキンケア用品 | 1か月・2か月 |
| 日用品 | 洗剤・消耗品 | 1か月・2か月・3か月 |
| ペット用品 | フード・消耗品 | 2週間・1か月 |
| 頒布会 | 毎月異なる商品セット | 1か月など |
※配送周期は一般的な検討例です。実際には消費量、使用頻度、商品内容、お客様の希望に合わせて設定してください。
定期購入に適しているかどうかは、同じ商品を継続して利用する需要があるか、配送周期が消費ペースに合っているかによって判断しましょう。
また、定期購入を導入するだけでリピート率が必ず上がるわけではありません。価格、商品品質、配送の安定性、解約しやすさなども大切な要素です。
BASEの定期便 Appとは?機能・設定方法・注意点
BASEでは「定期便 App」をインストールすることで、定期的に商品を販売できます。販売サイクルと継続回数を指定すると、その条件に従って注文が自動作成されます。
Appの利用料金は無料ですが、商品の販売に伴う通常の決済手数料などは別途発生します。
BASEで設定できる6種類の販売サイクル
BASEの定期便 Appでは、次の販売サイクルを選択できます。
- 1週間ごと
- 2週間ごと
- 1か月ごと
- 45日ごと
- 2か月ごと
- 3か月ごと
旧来のBASEでは1か月ごとの定期便が中心でしたが、現在は複数のサイクルに対応しています。例えば、1か月では使い切れない商品について、45日や2か月ごとの配送を検討できます。
なお、1つの商品に複数の販売サイクルを設定することはできません。異なる周期の商品を販売する場合は、原則として周期ごとに商品登録が必要です。
BASEは継続回数を指定できる
BASEでは、販売サイクルに加えて継続回数を設定できます。
| 継続回数 | 販売方法の例 |
|---|---|
| 3回 | 3回で完了する定期お試しセット |
| 6回 | 半年程度の商品セット |
| 12回 | 年間の定期商品 |
| 無制限 | 解約まで継続する定期購入 |
※実際の継続期間は販売サイクルによって異なります。
例えば、月に1回、異なる商品を3回届ける頒布会を行いたい場合には、1か月ごと・継続回数3回という設定が考えられます。
ただし、継続回数を指定できることと、お客様の途中解約を一律に禁止できることは別です。販売条件や関連法令、サービスの規約を確認して適切に運営する必要があります。
BASEの定期便で使える決済方法
BASEの定期便 Appでは、クレジットカード決済とPAY ID あと払いが案内されています。
通常の商品で利用できるすべての決済方法が、定期便でも利用できるわけではありません。そのため、銀行振込やコンビニ決済を希望するお客様が多い場合は注意が必要です。
BASEの定期便を設定する手順
基本的な登録方法は次のとおりです。
- BASE管理画面のApps一覧から「定期便 App」をインストールする
- 商品登録画面から定期便商品を選ぶ
- 販売サイクルを設定する
- 継続回数と販売価格などを設定する
- 登録内容を確認して商品を公開する
また、BASEには初回価格を設定する機能もあります。例えば、初回のみ割引価格にして、2回目以降は通常価格で販売する方法が考えられます。
ただし、このような価格設定では、初回価格だけでなく2回目以降の価格、継続条件、支払総額などを購入前にわかりやすく示す必要があります。
詳しい操作方法や最新の仕様は、BASE公式「定期便 App」で確認できます。
BASEの定期便で注意したいこと
定期便は次回以降の注文を自動作成しますが、商品の発送作業まで自動化する機能ではありません。店舗側で注文内容を確認し、在庫と発送を管理する必要があります。
また、決済が正常に完了しなかった場合や、スキップ・停止などの操作が必要な場合には、個別の対応が発生することがあります。
定期購入を導入する前に、解約、スキップ、決済エラー、注文内容の変更方法を確認しておきましょう。
STORESの定期便とは?機能・設定方法・注意点
STORESでも、商品の販売サイクルを設定して継続販売する「定期便」機能を利用できます。
購入者が定期便商品を申し込むと、設定した周期に応じて次回以降の注文が作成されます。店舗側は作成された注文を確認し、発送作業を行います。
STORESで設定できる販売サイクル
STORESの公式案内では、次の5種類の販売サイクルが基本です。
- 毎週
- 隔週
- 1か月ごと
- 2か月ごと
- 3か月ごと
例えば、コーヒー豆を毎月届ける場合や、消耗品を2か月に1回配送する場合などに利用できます。
購入日を基準に次回の注文が作成されるため、実際に何日に注文が発生するのか、月末などの日付の扱いも確認しておきましょう。
STORESの定期便は決済方法が比較的豊富
STORESの定期便では、クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行振込、代金引換が利用可能な決済方法として案内されています。
BASEの定期便と比較すると、決済方法の選択肢が多い点が特徴です。
ただし、コンビニ決済や銀行振込を利用する場合は、クレジットカード決済とは注文・入金処理の流れが異なります。決済方法が増えることで店舗側の確認作業が増えないかも考えておきましょう。
STORESでは購入後に定期便の内容を変更できない
STORESの定期便で特に注意したいのが、購入後の契約内容の変更です。
公式ヘルプでは、購入済みの定期便について商品価格や配送方法、販売サイクルなどを変更できないと案内されています。変更したい場合は、既存の定期便を解約し、新しい条件で改めて購入してもらう必要があります。
例えば、毎月3,000円の商品を3,300円へ値上げしたい場合、商品登録上の価格を変更するだけで既存の定期注文が自動的に新価格へ切り替わるわけではありません。
原材料費や送料の値上げが想定される商品では、将来の変更方法まで考えてサービスを選ぶことが重要です。
STORESの定期便は解約方法も確認しておく
STORESの定期便は、購入者または店舗側から解約できると案内されています。購入者は会員ログイン後、定期便に関する購入履歴などから手続きを進めます。
ただし、定期便を解約しても、すでに作成された注文が自動的にキャンセルされるとは限りません。
購入者から問い合わせがあった場合に備えて、次回注文の作成日と解約手続きの関係を確認しておきましょう。
最新の仕様は、STORES公式「定期便」ヘルプで確認できます。
BASEとSTORESの定期購入で重要な5つの違い
ここまでの機能を踏まえて、EC運営で特に重要な違いを整理します。
違い1.45日ごとの販売に対応しているか
BASEは45日ごとの定期販売に対応していますが、STORESの基本サイクルには45日ごとの設定が含まれていません。
例えば、1か月では使い切れない化粧品や、1か月半程度で消費する商品を販売する場合は、BASEの45日周期が選択肢になります。
違い2.継続回数を決められるか
BASEでは3回・6回・12回・無制限の継続回数を設定できます。一方、STORESでは基本的に解約まで継続する仕組みです。
例えば、3か月間だけ商品を届けるコースを作りたい場合は、BASEが候補になります。
違い3.利用できる決済方法
BASEの定期便はクレジットカードとPAY ID あと払い、STORESの定期便はクレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、代金引換などに対応しています。
ただし、決済方法によって入金確認などの作業が変わるため、購入者の利便性と店舗側の運用負担を両方確認しましょう。
違い4.価格変更や解約時の対応
定期購入を長く続けていると、原価や送料の上昇により、価格変更が必要になる場合があります。
STORESでは既存契約の価格やサイクル変更に制限があります。BASEでも変更できる内容や操作に制約があるため、定期便を販売する前に確認が必要です。
特に、既存のお客様に継続して購入してもらう商品では、値上げや配送周期の変更が発生した場合の案内方法まで考えておきましょう。
違い5.注文・発送管理の負担
どちらのサービスも次回注文を自動作成できますが、在庫管理や発送作業が不要になるわけではありません。
定期購入者が増えてくると、通常注文とは別に、定期便の注文状況や決済エラー、スキップ、解約などを管理する必要があります。
複数のネットショップを運営している場合は、EC受注管理・一元管理システム比較12選|料金・機能・選び方も参考にしてください。ただし、定期注文や解約情報まで連携できるかはシステムによって異なるため、導入前の確認が必要です。
BASEとSTORESの定期購入はどちらが安い?料金・手数料の比較
定期購入を始める際には、販売機能だけでなく、実際に商品を販売したときの費用も確認する必要があります。
BASEの定期便 Appは無料ですが、通常の販売に伴う決済手数料やサービス利用料などは発生します。
STORESでも、利用しているプランや販売時の決済手数料などを考慮する必要があります。
なお、STORESでは2026年に料金プラン体系が変更されているため、過去のベーシックプランなどを前提にした古い比較記事の料金を、そのまま現在の費用として利用しないようにしましょう。
定期購入の費用で確認する項目
| 費用項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 月額利用料金 | 利用プランに応じた固定費 |
| 販売・決済手数料 | 1注文ごとの手数料 |
| 振込関連費用 | 売上金の入金条件や費用 |
| 商品原価 | 1回の販売で発生する仕入れ費用 |
| 送料・梱包費 | 商品発送に必要な費用 |
| 運営人件費 | 梱包、発送、問い合わせ、解約処理 |
| 新規顧客獲得費 | 広告費や販促費 |
実際の料金は利用プランや契約条件によって変わるため、最新の数値を確認して比較してください。
定期便以外のネットショップ運営費用を含む比較については、BASEとSTORESを徹底比較【2026年】料金・手数料・機能の違いで詳しく解説しています。
【計算例】定期購入3,000円で利益はいくら残る?
例えば、毎月3,000円の商品を定期販売するとします。
| 項目 | 1注文あたり |
|---|---|
| 販売価格 | 3,000円 |
| 商品原価 | 1,200円 |
| 梱包・配送費 | 500円 |
| 決済・販売関連費用 | 200円 |
| 残額 | 1,100円 |
※説明用の架空データです。BASEとSTORESの実際の手数料ではありません。固定費、作業人件費、広告費、返品などの費用は含めていません。
この条件で100件の定期注文が発生すると、1サイクルの売上は300,000円、上記の費用を差し引いた残額は110,000円です。
ただし、定期購入には解約や決済エラーがあるため、100人のお客様が毎月必ず継続するとは限りません。
定期購入の採算は、月額料金の安さだけではなく、1注文あたりの利益と継続率まで確認することが重要です。
利益率の考え方や見直し方法については、ECサイトの利益率を改善する7つの方法|売上が増えても儲からない原因も参考にしてください。
定期購入で売上を安定させるにはLTVと継続率が重要
定期購入を導入する目的の一つは、同じお客様に継続して商品を購入してもらうことです。
しかし、1回購入してもらえたからといって、翌月以降も必ず継続されるわけではありません。
そのため、定期購入では購入者数だけでなく、継続回数や解約率などを確認する必要があります。
3回・6回・12回継続すると売上はいくらになる?
1回3,000円の商品を販売した場合、1人あたりの累計売上は次のようになります。
| 継続回数 | 累計売上 |
|---|---|
| 1回 | 3,000円 |
| 3回 | 9,000円 |
| 6回 | 18,000円 |
| 12回 | 36,000円 |
※各回の販売価格が同じで、値引きや返品がない場合の計算です。
例えば、1人のお客様が6回継続すれば、累計売上は18,000円になります。しかし、そこから商品原価、送料、決済手数料などを差し引かなければなりません。
さらに、そのお客様を獲得するために広告費をかけている場合は、顧客獲得費用も考慮する必要があります。
こうした継続購入によって生まれる顧客の価値を考える際に役立つのが、LTV(顧客生涯価値)です。
LTVは算出方法によって売上ベースと利益ベースの考え方があり、数字を比較するときは計算条件をそろえる必要があります。
継続率が低い場合は配送周期を見直す
例えば、毎月コーヒー豆を届ける定期便で、商品が余っているという理由による解約が多い場合、配送周期が短すぎる可能性があります。
このようなときは、単に解約を減らすためのキャンペーンを行うより、お客様の消費ペースに合う配送周期を考えた方がよい場合があります。
ただし、既存契約の配送周期を変更できるかはBASEとSTORESで条件が異なります。契約後の変更制限も踏まえて販売方法を決めましょう。
解約しにくくすることはおすすめしない
継続購入を増やしたいからといって、解約方法をわかりにくくしたり、解約の問い合わせに対応しなかったりすることは避けるべきです。
長期的に利用してもらうためには、商品の品質や価格だけでなく、お客様が安心して利用・解約できることも大切です。
特に初回割引を行う場合は、2回目以降の価格や最低購入回数、解約条件などを明確に示しましょう。
定期購入を始める前に確認したい特定商取引法の注意点
BASEやSTORESで定期購入を行う場合、通常の商品販売と同様に、特定商取引法などの関連法令に注意する必要があります。
特に継続的な支払いが発生する商品では、お客様が購入前に条件を理解できるよう、表示内容を確認することが重要です。
定期購入で購入前に伝えたい情報
- 初回と2回目以降の販売価格
- 商品の配送周期と支払い時期
- 継続回数と支払総額
- 解約の方法や申込期限
- 送料や追加費用の有無
- 返品・キャンセルに関する条件
例えば、「初回500円」と大きく表示しながら、2回目以降の価格や継続回数をわかりにくく記載するような販売方法は避けなければなりません。
また、特定商取引法に基づく最終確認画面での表示義務は、商品ページに注意書きを掲載するだけでは十分とは限りません。実際の申込画面の表示も確認する必要があります。
ネットショップ運営者の住所や電話番号などの表示については、ネット上に住所・電話番号を公開せずECサイトを開設する方法|特商法対応を解説も参考にしてください。ただし、定期購入の申込画面に関する義務は別途確認が必要です。
定期購入に関する表示内容の判断に迷う場合は、消費者庁の最新資料や専門家の見解をご確認ください。
定期購入を始める前の7項目チェックリスト
定期便を導入する前に、販売機能だけでなく運営面の準備も確認しておきましょう。
- □ 商品の消費ペースに合った販売周期を選べる
- □ 想定するお客様が使いやすい決済方法がある
- □ 毎回の発送に必要な在庫と人員を確保できる
- □ 価格・送料の変更時にどう対応するか把握している
- □ 解約・スキップ・キャンセルの手順を確認している
- □ 1回あたりの利益と顧客獲得費用を計算している
- □ 継続率・解約率・LTVを確認する方法がある
すべての項目を最初から完璧に整える必要はありません。ただし、決済や解約、発送に関する部分は、販売開始前に必ず確認しておきたいところです。
エビス店長が考える、定期購入システム選びで大切なこと
私自身、これまで複数のネットショップ運営や売上改善の支援に携わってきましたが、定期購入はリピーターを増やすための有力な販売方法の一つだと考えています。
ただし、定期便を導入すれば自動的に売上が安定するわけではありません。
例えば、コーヒー豆の定期便なら、毎月1袋で足りるお客様もいれば、飲む量が少なく2か月に1回の方がよいお客様もいるでしょう。
店舗側の都合だけで配送周期を決めてしまうと、商品が余ってしまい、解約につながるかもしれません。
また、定期購入者が増えるほど、毎回の発送や問い合わせ対応も増えていきます。月に10件の定期注文なら手作業で管理できても、100件、500件と増えれば、同じ方法では難しくなる場合があります。
だからこそ、私は「どのようなお客様に、何を、どれくらいの周期で届けたいのか」を最初に考えることが大切だと思っています。
BASEとSTORESの機能比較も重要ですが、その前に自社の商品とお客様の利用状況を理解することが、適切なサービス選びにつながります。
定期購入は毎月売上を発生させるだけの仕組みではありません。お客様が必要な商品を、必要なタイミングで、安心して購入し続けられる仕組みにすることが大切です。
BASEとSTORESの定期購入についてよくある質問
BASEの定期便 Appは無料で使えますか?
定期便 App自体は無料です。ただし、商品を販売すると、利用しているBASEの料金プランに応じた決済手数料などが発生します。
BASEでは毎月以外の定期購入もできますか?
できます。1週間、2週間、1か月、45日、2か月、3か月の販売サイクルが用意されています。なお、異なる周期で販売する場合は、原則として周期ごとに商品登録が必要です。
STORESの定期便では銀行振込を利用できますか?
STORESの公式案内では、定期便の決済方法として銀行振込が含まれています。ただし、入金確認などの処理がクレジットカード決済と異なる場合があります。導入前に具体的な運用方法を確認しましょう。
BASEとSTORESでは継続回数を指定できますか?
BASEでは3回・6回・12回・無制限の継続回数を設定できます。STORESは基本的に解約されるまで継続する仕組みです。
STORESで定期便の価格を変更できますか?
すでに購入された定期便の価格や販売サイクルなどは、原則として変更できません。変更が必要な場合は既存の定期便を解約し、新しい条件で再度購入してもらう必要があります。
定期購入の商品は自動発送されますか?
BASEとSTORESの定期便は、指定した周期に応じて注文を作成する機能です。商品の梱包や発送まで自動化されるわけではないため、店舗側で出荷作業を行う必要があります。
定期便を導入すれば売上は安定しますか?
必ず安定するわけではありません。商品の継続需要、配送周期、価格、解約率、新規顧客の獲得状況などによって売上は変わります。継続率と利益を確認しながら改善しましょう。
BASEとSTORESは定期購入以外ではどちらがよいですか?
通常販売を含めたネットショップ全体の使いやすさは、商品数、デザイン、手数料、販売方法などによって異なります。詳しくは、BASEとSTORESの料金・手数料・機能を比較した記事をご覧ください。
まとめ|BASEとSTORESの定期購入は運営方法で選ぼう
BASEとSTORESは、どちらもネットショップで定期購入の商品を販売できます。
BASEは、45日ごとの販売サイクルや3回・6回・12回などの継続回数を設定できることが特徴です。一方、STORESはクレジットカード以外の決済方法も選択できる点が特徴です。
ただし、どちらのサービスも、注文の自動作成だけで発送や顧客対応がすべて完了するわけではありません。
また、定期購入では、継続率、解約率、商品原価、送料、決済手数料などを確認し、利益が残る仕組みを考える必要があります。
BASEとSTORESを選ぶ際は、機能や料金だけではなく、自社の商品に合った販売周期と、無理なく継続できる運営体制を基準に判断しましょう。
定期購入・リピート売上の改善でお悩みですか?
「定期購入を始めたいけれど、どのECサービスがよいかわからない」「リピート購入を増やしたい」「定期便の発送や在庫管理が負担になっている」といったお悩みがあれば、無料EC診断をご利用ください。
売れるネットショップの教科書では、ECサイトの運営・支援経験をもとに、販売方法、顧客対応、利益率、受注管理などの課題を整理し、改善の方向性を考えるお手伝いをしています。
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BASE・STORESの公式情報
定期購入の仕様や販売サイクル、決済方法、解約条件は変更される場合があります。導入前に各社公式サイトで最新情報をご確認ください。
※本記事は2026年10月時点で確認できる公式情報をもとに作成しています。料金体系、販売機能、決済方法、規約などは今後変更される可能性があります。実際の販売開始時には最新情報を確認してください。