BASEの定期便とSTORES.jpの定期購入の違いを徹底比較
ネットショップにおける定期購入について
ネットショップの運営において、継続的な売上を作る方法として「定期購入」という販売形式があります。
定期購入とは、ユーザーはネットショッピングにおいて、最初の一回の注文を行うことで、希望する期間(毎月や2か月ごと、半年ごとなど)で自動的に商品が届けられるという仕組みです。
定期購入はユーザーにとっては、ネットショップでの注文を簡略化することができるため、繰り返し同じ商品を注文する手間が必要なくなるメリットがあります。
定期購入は商材の種類を選ぶ販売方法で、定期購入に向いている商品は、消耗品や食品、飲料製品などの日用品が代表的な定期購入向きの商品です。
今回は、簡単にネットショップを構築することができるBASEとSTORES.jp
という二つの無料開設系ネットショップ構築サービスの定期購入について比較してみました。
BASEの定期便について
インスタントイーコマース提供のBASE(ベイス)は2017年5月17日から、ネットショップにて定期購入が可能となるシステム「定期便App」の提供を始めました。
これまで、インスタントイーコマースのジャンルで、定期購入に対応していたのは、STORES.jpだけで、BASEでは定期購入は利用できませんでした。BASEの定期便についてご紹介いたします。
BASEの定期便のメリット
BASEの定期便のメリットとしては、これまで利用できなかった「定期購入」の機能を利用して、リピーターの獲得を目指せる点にあります。特に日用品などの消耗品やスイーツ、食品など繰り返し購入が期待される商品には定期便の利用メリットがあると言えます。
BASEの定期便におすすめの商品
BASEの定期便に特におすすめの商品としては、頒布会と呼ばれる特定のテーマのもと、毎月異なる商品を届けるサービスがオススメ商品です。
また、基礎化粧品やダイエットサプリメントなどの継続した利用が必要な商品も定期購入には適しています。これはBASEの定期便のみではなく、ネット通販の定期購入全体にいえるおすすめ商品でもあります。
BASEの定期便の便利なところ
BASEの定期便の便利な点としては、利用が「無料」で行えることと、導入が非常に簡単であることです。「定期便App」というアプリをインストールするだけで利用可能です。
定期便の導入方法について
BASEで定期便を導入する手順としては、わずか3ステップで開始することができます。Appsページから、定期便Appをインストールしたのち、商品登録時に「定期便商品」のチェックを入れれば完了です。
定期便の導入事例について
定期便は仕組みが導入されて間もないため、導入事例が少ないです。現在、野菜とコーヒー、お肉を販売するネットショップにて定期便が利用されています。
BASE管理画面での定期便Appの設定方法
BASEの管理画面にて、定期購入の商品を登録する際の手順についてご紹介いたします。
管理画面内にある「定期便」バナーをクリック
「定期便」の説明ページ内にある「インストール」ボタンをクリックしてAppをインストールする
「定期便商品を登録する」ボタンをクリック
「商品登録画面」にて商品タイプが「定期便商品」にチェックが入っている状態で商品情報を入力し「保存する」ボタンをクリック
商品登録の画面自体は通常の商品登録とほぼ同じです。画面最下部に「定期便」という項目が追加されており、定期便のサイクル、継続回数の設定が行えるようになっています。BASEでは、定期便のサイクルについては1ヶ月毎のみとなっていますが、今後は項目が増えていく想定のようです。
【参考】BASE 初期費用・月額利用料0円からはじめるネットショップ。専門知識不要
STORES.jpの定期購入について
BASEの定期便よりも以前から、定期購入の機能を持っていたインスタントイーコマースのサービスとして、STORES.jp
があります。
簡単EC無料サービスの代表として、BASEと同じく、STORES.jp
も人気の高いネットショップ構築サービスです。STORESにおける定期購入をまとめました。
STORESの定期購入のメリット
STORESの定期購入のメリットとしては、BASEの定期便と同じく「無料」で利用できる点です。特別なシステム料金などはかかりませんので、こちらも気軽に定期購入を開始できます。
STORESの定期購入におすすめの商品
STORESの定期購入におすすめの商品としては、こちらもBASEの定期便と同じ商品、頒布会から化粧品、飲料やお米、生鮮食品やスイーツ、日用品などです。ダイエット食品やサプリメントなども繰り返し摂取する必要があるため定期購入にはおすすめの商品です。
STORESの定期購入の利用者の声
BASEの定期便と異なる点としては、STORES.jpの定期購入は利用実績がたくさんあることです。利用者の声として、特に面白いのは、ファンクラブの会費をSTORESの定期購入にて徴収できたという事例です。確かに、毎月課金が必要な会費は定期購入の一つと言えますね。
定期購入の導入方法について
STORESにおける定期購入の導入方法としては、BASEの定期便と同じく、非常に簡単なステップで導入できます。システムの設定や複雑な登録などは一切ありません。
定期購入の導入事例について
定期購入の導入事例として、珈琲やフルーツ、ダイエット食品などのネットショップがすでに実績をあげています。
STORES管理画面での定期購入の設定方法
ストアーズの管理画面にて、実際に定期購入の商品を登録する手順を紹介いたします。
「定期便を販売しよう」のメニューバナーをクリック
「アイテム登録」ボタンをクリック
「+アイテムを追加」ボタンをクリック
メニュー内「定期便」をクリック
「アイテム編集」内にて商品情報を入力して「保存する」ボタンをクリック
基本的には通常商品の登録画面と同じですが、画面最下部にある「サイクル」が定期購入専用の項目となります。サイクルは、登録する商品の自動注文が入る期間について設定できます。「毎週/隔週/1ヶ月毎/2ヶ月毎/3ヶ月毎」の中から選ぶこともできますし、すべてを顧客に選ばせることも可能です。
【参考】STORES.jp 最短2分で、驚くほど簡単にオンラインストアがつくれる!
BASEの定期便とSTORES.jpの定期購入の比較表
BASEの定期便とSTORESの定期購入を比較してみて、定期購入という本質的な仕組みについてはどちらも大差ないことがわかりました。
明確に異なる点について、比較表を作成してみましたので参考にしてください。
BASE定期便 | STORES定期購入 | |
---|---|---|
利用料金 | 無料 | 無料 |
購入サイクル | 1ヶ月毎 | 毎週/隔週/1ヶ月/2ヶ月/3ヶ月より選択 |
購入回数 | 無制限/3回/6回/12回より選択 | 解約されるまで継続 |
その他 | ※今後「配送日指定機能」のリリースを予定 | ※注文内容の変更はできないため、変更時には解約が必要 |
BASEの定期便とSTORES.jpの定期購入の違いのまとめ
今回は、簡単ECサービスのBASEとストアーズの定期購入の機能を徹底比較してみました。明確な違いは購入サイクルが異なること以外は、どちらも同じように定期購入商品を登録できることがわかりました。
ネットショップの運営において、「LTV(ライフタイムバリュー)」という考え方を重視する傾向にあります。LTVとは、顧客生涯価値という意味で、一人の顧客がサービスを継続してくれる間にもたらされる利益のことです。
ネットショップでは、一人のお客様から繰り返し購入、利用されることが、売上アップにつながるため、主に「リピーター育成」施策がLTVに直結します。
定期購入はこのLTVを引き上げる施策として有効な販売方法です。
参考になれば幸いです。