イオンがEC事業に5000億円の投資。AEONがAmazonを倒す方法はあるのか?
2017年12月末のことですが、日経新聞に、イオンがネット通販事業強化のために、5000億円を投資するというニュースが掲載されました。
【参考】日本経済新聞オンラインサイト:イオン、決死の脱リアル デジタル投資5000億円
イオンといえば、イオンモールを中心とした、小売業界の大手であり、日本国内の数多くの商店街を駆逐してきたことでも知られています。
その小売のキングが、ネット通販の巨人「Amazon」に挑むということのようです。テーマは「脱・リアル」。
アマゾンに追いつくための、デジタル投資として、5000億円とは、凄まじい金額だということはわかりますが、
果たして、リアル物販が事業収益の中心だったイオンに、どこまでアマゾンに対抗できる策があるのでしょうか。
Amazonとイオンを比較した際に、Amazonが持っていないもので、イオンが持っているものといえば
やはり圧倒的なリアル店舗網でしょう。
Amazonも自社の倉庫、フルフィルメントセンターを全国展開していますが、あくまでも出荷のための倉庫にすぎません。
消費者がモノを買いに来る場所として、全国各地に点在しているイオングループの実店舗は、
他のどの食品スーパーやドラッグストアでも、規模では太刀打ちできないほどに強大な集客力を持っています。
都市部からはずれた、いわゆる地方都市に行けばいくほど、イオングループの力の大きさを感じます。
そんなイオンが、リアル小売業の拡大から、ECシェア、EC化率の拡大へと目標を切り替えたのは
正直なところ、店長の感覚としては、「3年遅い」という感想です。
3年前から、EC事業に注力していれば、今のイオンのEC化率は、おそらく10%以上に成長できていたと思います。
3年前でも楽天市場はにぎわっていましたし、Amazon.co.jpも同じく市場規模を拡大させ続けていました。
イオンがEC事業の強化を考えたのは、2020年の東京オリンピックも多少なりとも影響があるのではないかと思います。
今、EC業界は、2020年までに以下のテーマが重要なポイントになると予想されます。
以下は店長の勝手な予想ですが、実現性は高いものばかりだと思っています。
- あらゆる産業で労働人口の減少によるシステム化・オートメーション化が進む
- AIスピーカー(スマートスピーカー)の普及による音声デバイスの主流化
- 物流コストの更なる増加と出荷規制・再配達料金の発生
- あらゆるメディアがECと直結する(テレビなどに表示されているすべての商品がリアルタイムで注文が可能になる)
- AI(人工知能)の発達(プレシンギュラリティ)による自動機能の普及
- 仮想通貨(ブロックチェーン技術)の発展と世界的EC利用の増加
- 仮想通貨の流通増加による、既存貨幣価値の下落
- iPS細胞などの発展による寿命の長期化で世界規模の旅行需要増加
- モノをもたず、シェアすることで豊かさを享受する社会に変革
- クラウドファンディングによる独自の商品化がより盛んになる
- メルカリやCASHなど即時現金化ビジネスが更に加速し、質屋やリサイクルショップが市場からなくなる
などなど。思いつくだけでもこれだけあります。
2020年までのたったの2年以内に、上記の内容のいくつかは実際に現実化されると思います。
そんな歴史的な瞬間が沢山詰まった2年間に、
イオンは、EC化を強化すると発表したわけです。
具体策は、公式にも発表されていないため、
今回の5000億円がどのように利用されるのかは今の所不明です。
ただ、ECのマーケットプレイスにも参入すると発表していますから、
意外に、Amazonに対抗するといいながら、Amazonに出品することもあり得ない話ではないと思います(笑)
まぁ、さすがにAmazonに追いつきたい、打倒Amazonと宣言しているのに、
その傘下で販売することはプライドが許さないでしょうね。
イオンはアマゾンを意識しているようですが、どちらかといえば、セブン&Iグループのオムニ7などの方が、目指すべき方向性に近いように思います。
セブンイレブンは、オリジナルのPB商品が充実していますし、イオンも「トップバリュー」ブランドを持っているので、販売戦略としても似通っています。
ちなみに現在のイオンのECサイトはこんな感じです。
商品も見てみたのですが、うーん、簡素。商品説明もろくにない商品が多いですね。
イオンが目指すECの売上高は、2020年までに、1兆2000億円規模を目指しているとのこと。
EC化率で言えば、12%が目標だそうです。
Amazonが、1兆5000~6000億円の流通規模と言われていますから
1兆円規模になるだけでもたいした躍進だと思います。
ただし、2017年のイオンのEC化率は、わずかに0.7%ということです。
700億円規模ですね。
目標達成には現状の17倍以上のECの売上高が必要となります。
5000億円の投資は、おそらくイオンの独自ショッピングモールの構築と、
新規物流センターなどの建設に充てられるのだと思います。
あとは、実店舗を持っている強みとして、オムニチャネル、O2O(Online to Offline)あたりを
マーケティングの基盤として行う戦略なのだと予測できます。
この部分はAmazonよりもイオンが強い部分と言えるでしょう。
イオンは、翌年2019年には、更なるEC事業強化の投資も考えているそうですから、
2020年に1兆2000億円規模のECモールへの挑戦は、今後の展開がとても楽しみですね。
イオンのECモールが誕生したあかつきには、もし出店ができるのであれば
当店も出店を検討したいと思います。
参考になれば幸いです。
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現在の年商(直近1年間の売上総額)
直近1年間の月次売上
2017年12月 | ¥16,619,471 |
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2017年11月 | ¥13,753,050 |
2017年10月 | ¥12,002,830 |
2017年9月 | ¥21,494,032 |
2017年8月 | ¥26,625,083 |
2017年7月 | ¥37,671,561 |
2017年6月 | ¥29,834,215 |
2017年5月 | ¥22,986,507 |
2017年4月 | ¥24,806,553 |
2017年3月 | ¥25,416,226 |
2017年2月 | ¥20,923,165 |
2017年1月 | ¥20,428,399 |
本日までの釣果|月次売上
年商10億円のための月次目標達成率(目標月商:8,400万円)
今月の主要モールの受注件数
2018年1月10日(水)
本日の主要モールのイベント状況
楽天市場 | 楽天市場では、1月6日(土)20:00から1月11日(木)1:59まで「楽天お買い物マラソン」が開催。買い回りでポイント最大36倍還元。 |
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Amazon | Amazonでは「New Year Sale」と題したAmazonFashionのセールイベントを開催。最大で80%OFFの商品も。 |
ヤフーショッピング | ヤフーショッピングではヤフープレミアム会員費(月額462円税抜)が、半年間無料となるキャンペーンを開催中。 |
ポンパレモール | ポンパレモールでは、本日10日は「0のつく日は対象ショップ全品ポイント10%還元」のキャンペーンを開催。 |
Wowma! | Wowmaでは、エントリーで誰でもポイント最大11%還元のキャンペーンを開催。 |
その他の情報 | ecコンシェルとネットショップ構築サービスの「イージーマイショップ」が昨年末に連携をスタートさせた。 |
今日は何の日?【1月10日】
◆十日戎
…七福神の一柱である恵比寿様を祀る神社の祭礼で、主に西日本で行われる。「えべっさん」の愛称で呼ばれることもあり、商売繁盛を祈願する参拝客でにぎわう。
◆110番の日
…警察庁が1985年12月に制定し、翌1986年から実施された日。全国の警察で、110番の有効な利用についてを呼びかけるキャンペーンが実施される。
◆明太子の日
…福岡県の「ふくや」が制定した日で、1949(昭和24)年の1月10日に、前年のふくやの創業以来研究を重ねてきた「明太子」を初めて店頭に並べ、福岡名産「からし明太子」が誕生したことに由来する。
本日の楽天市場とヤフーショッピングの売れ筋商品
楽天市場総合デイリーランキング
【ランキングでの気づき】
楽天市場では、楽天ブックスの「Find The Answer (初回限定盤+通常盤セット) [ 嵐 ]」が初登場で第一位を獲得した。第二位にも初回盤がランクインしていた。
ヤフーショッピング売れ筋ランキング
【ランキングでの気づき】
ヤフーショッピングのデイリーランキングでは、先日に引き続いて「iPhone充電ケーブル2メートル」が第一位を獲得した。また、人気のミネラルウォーターであるクリスタルガイザーが第二位にまでランクアップしてきていた。楽天市場と同じく、爽快ドリンク専門店の商品。