Nint ニントの評判 口コミ メリット デメリット 料金や機能を徹底比較
Nint(ニント)とは?
Nint(ニント)とは、楽天市場をはじめとした国内ECモールや世界の有力ECサイトに掲載されている商品ページやランキング情報、レビューなどの公開情報を収集、蓄積する事でその膨大なビッグデータに独自開発の統計技術をかけあわせて「推計値」として売上や販売数を算出する事ができるマーケティング分析ツールのことです。
楽天市場やAmazon、ヤフーショッピングなどに出店していても、出店者が得られるのは自分のショップのデータのみで、競合店舗や他の商品の売上状況などを知る事はできません。
Nintでは、独自開発の統計技術を用いて、ECモール上で一般的に公開されている情報と掛け合わせる事で売上金額や販売数などのデータを推計値として算出できるため、その推計値を元に、競合サイトの売上金額や、特定商品の販売数や売上状況などを把握する事ができるようになります。
Nintを利用して得たビッグデータは、市場シェアのトレンドを把握したり、売れている商品についての情報を得る事で、自社の商品開発に役立てる事が期待できます。
また、Nintは7日間の無料トライアルが用意されていますが、無料トライアルのみで終了しても特に課金請求されたりといった事はありませんので、無料お試しのみを体験する事も可能です。
では、実際にNintを利用した筆者が、Nintを利用する事で得られるメリットについてご説明したいと思います。
Nint(ニント)のメリット
では、Nintを実際に導入した場合に得られるメリットについて、実際にNintを利用している立場から5つほどご紹介したいと思います。
楽天市場やAmazonで売れている商品がわかる
Nintを初めて利用した際に、最も感動したのが、楽天市場やAmazonで売れている商品の「販売数」や「売上金額」をデータとして確認できるという事です。
楽天市場なら、楽天デイリーランキングを閲覧される方も多いですが、実際に楽天デイリーランキング第一位の商品が、「その日いくら売れたのか?」という事を知る事は、その商品の販売者、販売店舗しか知る事はできません。
当たり前の話ですが、この「商品の出品者しか知りえない情報」をNintを使う事で、「推計値」として確認する事ができるようになります。
過去に私が新型コロナウイルスの影響でマスクが売れに売れた日に特定のマスク商品について、Nintでデータ収集した際の記事がありますので、ご興味のある方はこちらの記事も参考にしていただければ幸いです。
ECモールの流通シェアがわかる
Nintを利用する事で、楽天市場やAmazonなどECモール内の商品ジャンルごとの流通シェア状況を推測する事ができます。
これは、楽天市場のレディースファッションに関する流通推移のデータです。
レディースファッションの細かいジャンル別に、月次のモール内の売上推移をデータとして可視化する事ができていますね。
よく商売をされている方は、2月8月は売上が落ち込む月だといいますが、やはり2月8月は全体的に流通額が落ち込んでいる事がグラフからもわかります。
更にジャンルを細かく分析する事もできるのですが、例えば「トップス」だけでモール内の流通推移を分析すると以下のようなデータを確認する事ができます。
トップスの流通額推移をみると、ニット・セーターの売上推移が秋口から年末にかけて一気に増えている事がおわかりいただけるかと思います。
このようにNintを使えばモール内の流通状況を把握する事で、商品の仕入れや開発に役立てる事ができると思います。
季節需要のトレンドを見つける方法として、Nintを使ってバレンタイン需要がいつから起こっているのかということを過去に調査していますのでこちらも参考にしていただければと思います。
ECモールの競合商品の売上がわかる
楽天市場
やAmazonなどのECモールの場合、特に「型番商品」と呼ばれるメーカー既製品を販売している店舗同士で価格競争になるケースがあります。
同じ商品を同じような価格帯で販売しているショップ同士で、どのくらいの売上金額の差、販売数の差があるのか、ということに興味がある店舗さんは少なくないと思います。
Nintを使えば、商品単位での売上金額や販売数の予測値を調べる事ができる上、更にそのショップが行っている広告状況やSEO対策状況まで把握する事ができてしまいます。
いつからいくらで販売して、ポイント倍率やクーポン、楽天市場の広告利用などの履歴なども一定期間に限りますが状況を細かく分析する事もできます。
通常であれば知る事ができない情報を推計値という予測値ではありますが閲覧できるのはNintのメリットだと思います。
競合ショップの売上状況がわかる
これもNintを使ってみて驚いたポイントですが、あの有名店舗の月商が推計値として確認する事ができます。
これは私が実際にベンチマークしているショップの売上の推計値ですが、月商1400万円~6300万円程度のショップをベンチマークしています。
これらのショップが、どのような商品でいくら売上を作っているのかという事がNintを使えば予測する事が出来る為、ガチンコのライバル店舗であれば、相手の一番の強み、売れ筋商品なども把握する事が出来るわけです。
本当にやり方次第では、売れている商品を見つけ出してその商品のシェアを獲得する為の新規商品開発を行うという戦略もとる事ができると思います。
ビッグデータ活用の仕方次第でいくらでも戦略を作り出す事ができるのがNintの強みだと思います。
他社の広告戦略やSEO対策状況がわかる
楽天市場では、売上を上げるのに「楽天内SEO対策」が重要と言われていますが、Nintでは、楽天市場内の商品に対して、特定の商品に対して、SEO対策状況などを調べる事ができます。
具体的に言えば、売れている商品が、どのように「商品名を変えたのか」という変更履歴を追跡する事ができるのです。
これは、楽天市場内で売れ筋となっていたとある商品について、これまでに実施された商品名の変更履歴の画面です。
色であったり、納期情報を書き換えている履歴を確認することができますね。
こうしたリサーチによって実際に売れている商品が、どのような戦略、商品名変更を実施したのかを追いかける事ができ、自分のネットショップの商品に対しての参考にもなるわけです。
他にも、競合する商品が、現状どのような販売戦略を実施しているのか、ということについて「広告出稿の有無」「送料」「在庫」「ポイント」などの情報を一覧で確認することができます。
細かい戦略まで分析する事ができるので、自分のショップがどのような対応を実施するべきかの参考にもなると思います。
自分のショップの商品が楽天SEO対策ができているのかどうかが分からないという店舗さんも少なくありません。
売れるネットショップの教科書では、楽天市場で自分の商品が検索対策がしっかりできているのかどうかを確認する為の楽天無料SEO対策という無料支援プログラムを用意しています。
こちらも是非ご利用いただければ幸いです。
Nint(ニント)のデメリット
Nint(ニント)を実際に利用してみて、デメリットと感じた事をいくつかお話したいと思います。
Nintの利用について、デメリットがあるとすれば、やはり導入に関しての費用と費用対効果が伴うかどうかという点だと思います。
Nintは、楽天市場やアマゾン、ヤフーショッピングといった、国内三大モールの分析ツールとしては、同業他社の追従を許さないほどに高精度なデータを収集する事ができるマーケティングツールだと思います。
その点に関して言えば、同業他社でNintを超える機能を持ったツールがまだ存在していない事が全てだと思います。
収拾できるデータはあくまでも予測値であり、売上データなどは本当の数値とは異なる事は先ほどもお伝えしたかと思いますが、それでもかなり現実の数値に近いデータが取得できている事は、実際に自分の店舗の売上状況や商品売上数などと比較しても明らかでした。
これは私の個人的な知見ですが、だいたい8割くらいの精度なのではないかと実際の売上や販売数とNintのデータを比較してみて感じました。
ただ、これだけ多種多様なデータを収集、分析できるのに、月額6万円以上を支払ってそのデータを活用できるかどうかという事が最も重要なポイントのように思います。
多くの楽天出店者やAmazon出品者の方は、Nintを使ったとしても、データ閲覧だけで満足してしまい、そのデータを実際に活用して店舗の売上アップや競合との差分を埋める活動にまで利用しきれない可能性があると思います。
逆に言えば、大手企業のEC部門やマーケティング部門などが独立している場合は、Nintの導入が自社の戦略立案に非常に具体的な数値として活用できるのではないかとも個人的には思っています。
小規模事業者や個人事業で人手が足りないというような店舗さんには、Nintのデータを上手く活用して、利用料金をペイできるかどうかが導入の決め手になると思います。
Nint(ニント)の導入の流れ
では、Nint(ニント)を実際に利用、導入する為の流れについてご説明したいと思います。
Nintには無料体験、無料トライアルが用意されています。
いきなり本契約、という方はほとんどいないと思いますので、まずは無料トライアルで、実際にNintで何ができるのかを確認されるとよいと思います。
私も過去に二度ほど無料トライアルを利用させていただきましたが、無料トライアル期間中でも、競合店舗の売上状況や、楽天市場内の商品の売れ行き情報、商品ジャンル別の売上比率など細かくデータを確認する事ができました。
Nintの無料トライアルのみで終了しても特に後日強引な営業を行うという事もありませんでしたので、安心して無料トライアルから実施してみて下さい。
- 【1】無料トライアル(7日間)
- 【2】Nint担当者のヒアリング
- 【3】Nintより見積り・申し込み書メール送付
- 【4】利用プランの確認後、申込実施
- 【5】Nintにて申込書受領
- 【6】初回請求書発行
- 【7】初回入金
- 【8】入金確認後アカウント発行
- 【9】正式利用開始
Nint(ニント)の初期費用や月額費用
では、Nint ECommerceを実際に利用するのに必要な料金についてご説明いたします。
Nintでは、初期費用については「無料」で利用する事ができます。
Nintを利用するには、利用プランを決める必要がありますが、ここではECモールを個別にリサーチしたい内容のみを選ぶことができる「Professional」プランの料金表をご紹介します。
上位プランである「Enterprise」プランについては、詳細はNint公式サイトにお問合せいただくか、無料トライアルを使ってみて、担当者の方にご相談いただければと思います。
Nint Ecommerce プロフェッショナルの基本価格表
初期費用 | 無料 |
---|---|
業種分析(1ジャンル) | 30,000円/月 |
販売対象ジャンル | 第1階層ジャンル |
調査店舗 | 5,000円/月 |
商品分析(100アイテム) | 5,000円/月 ※業種分析を契約の場合は500アイテムまで無料 |
バックデータ | 過去13カ月分 |
データ集計周期 | 日次(最新は2日前のデータ) |
上記は、Nint EcommerceのProfessionalプランの基本料金表となります。
Professionalプランでは、上記の料金表から、最低契約金額として月額6万円の設定が必要となります。
また、楽天市場
、Amazon、ヤフーショッピングの三大モールについて、それぞれに月額費用が必要となります。
詳細については、Nint公式サイトにお問合せ下さい。
Nint(ニント)のまとめ
今回は、ネットショップの中でも国内三大モールと呼ばれている、楽天市場やAmazon
、
ヤフーショッピングでの分析やリサーチができるNint ECommerceについて実際に利用した体験からメリットやデメリットなどをお話してきました。
Nintはビッグデータを扱えるツールとしては、国内でも最も高精度なデータツールだと思います。
楽天市場のRMSやヤフーショッピングのストアーズクリエイターPro、Amazonのセラーセントラルを利用しても、自分の店舗のデータを閲覧する事しかできない為、データを活用して戦略を立てたり売れる商品の仕入れや開発を行う事は非常に難しいと思います。
モールごとに自分の知りたい商品情報や店舗情報、市場シェアや売れるトレンドなどを把握する事ができると、売上の作り方は大きく変わってくると思います。
ただ、どんな素晴らしいビッグデータがあったとしてもそれを活用できる人材がいなくては宝の持ち腐れとなってしまう事にも注意が必要だと思います。
幸いNintには無料トライアル期間が7日間用意されています。
使い方に関してもNintのカスタマーサポートが丁寧に対応してくれるので、7日間だけでも自分が知りたくて知れなかった貴重な情報を得られる可能性があると思います。
今回の記事の内容が、国内ECモールでの分析や自分のショップの戦略立案にお役立ていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。