楽天市場とAmazon、生鮮食品はどちらが売れるのか?流通規模を分析してみた

楽天市場 と Amazon では生鮮食品はどちらが売れる?ECモールの流通規模を徹底分析

楽天市場とAmazon、生鮮食品はどちらが売れるのか?流通規模を分析してみた

楽天市場 と Amazon では生鮮食品はどちらが売れる?ECモールの流通規模を徹底分析

Nintでデータドリブン

売れるネットショップの教科書では、2021年のサイト運営テーマとして「データドリブン」を掲げています。

データドリブンとは、最近マーケティング界隈で使われる事が増えてきた言葉ですが、簡単に言えば、収集したデータを分析して、活用していく事をいいます。

特に、IT分野では、データの収集は当たり前のように行われ続けてきましたが、その膨大なデータ、「ビッグデータ」を活用する事については、一部の巨大IT企業以外ではあまり積極的に行われてきませんでした。

EC業界でも、ネットショップへのアクセス解析などを行っている店舗さんは少なくありませんが、アクセス解析ソフトは導入していても、それをたまに眺めるだけで終わってしまっているという方は非常に多いと感じています。

今回、売れるネットショップの教科書は、EC業界のデータ解析において、主に楽天市場AmazonヤフーショッピングなどのECモールの分析を得意としている「Nint(ニント)」という会社が提供する「Nint ECommerce」を利用してデータドリブンに挑戦していく事を継続的に実施し、その結果をこの売れるネットショップの教科書で公開していこうと考えています。

今回は、国内三大モールのうちの二大モールである楽天市場とAmazonにおいて「食品カテゴリの流通規模はどちらが大きいのか」について調査してみたいと思います。

ECモールのデータ活用にご興味のあるEC事業者の方の参考になれば幸いです。

Nint ECommerce(ニントイーコマース)とは?

Nintでデータドリブン

Nint ECommerceとは、株式会社Nintが提供するECモールリサーチツールのことを言います。

日本国内で大手ECモールと呼ばれている「楽天市場」「Amazon」「ヤフーショッピング」の三大モールにおける詳細な商品ジャンルごとの売上トレンドや、人気ネットショップの売り上げ動向、広告利用状況、商品単価や商品名の変更などを徹底分析することができるのが「Nint ECommerce」の特徴です。

Nintでデータドリブン

NintECでできること

  • 国内三大モール(楽天・Amazon・ヤフー)の売れている商品がわかる
  • 競合ショップがどんな広告を使っているのかがわかる
  • 競合ショップのSEO対策が商品名の変化でわかる
  • ECモールのジャンルごとのシェア率がわかる
  • 競合ショップの売上状況が統計データとして予測可能

ネットショップ、特にECモールへ出店している店舗の場合、自店舗の売上状況やアクセス状況などは確認する事ができても、他の店舗、人気ショップや競合するネットショップの売上状況や広告戦略などを見る事はできません。

Nint ECommerceを利用すれば、人気ネットショップの売上状況から、売れている商品、商品名の付け方やどんな広告を利用しているのかが、最大で14カ月前まで確認する事ができます。

また、Nint ECommerceには、「無料トライアル」が用意されているため、実際にNintの本契約を行わない場合でも、Nint ECommerceを使ってみて、競合ショップの売上状況などを把握する事もできます。

筆者も現在は、正規アカウントを利用していますが、以前は、無料トライアルで自分のネットショップのジャンルのシェア状況や、競合店舗の売上状況、売れている商品などを分析した経験があります。

NintECommerceの詳細については公式サイトをご確認下さい。

Nint ECommerceで楽天市場とAmazonのジャンル情勢を調べる

Nintでデータドリブン

では、今回はNintECを利用して、楽天市場とAmazonのジャンル情勢の中で「食品」のジャンルに絞ってジャンル情勢を調査してみたいと思います。

ちなみにNintECでは、どのジャンルを分析するかなどは契約時に選択する事ができます。

選択するジャンル数などによって利用料金が設定される仕組みとなっており、より多くのジャンルを選択する事で様々なジャンルの分析が行える反面、利用コストが上がる事になります。

まずはご自身が販売される商品ジャンルに絞ってジャンル情勢を調査されるとよいかと思います。

今回は「食品」ジャンルの情報を調査すことを前提としてNintECで調べる手順をご説明したいと思います。

ちなみに、楽天市場では「食品」ジャンルというカテゴリになりますが、Amazonでは「食品・飲料・お酒」がひとくくりのカテゴリとなっています。

その為、厳密に食品ジャンルのみの比較というのができない点には注意が必要です。

楽天市場の食品ジャンルの情勢を調べる

Nintでデータドリブン

NintECで楽天市場の食品ジャンルの情勢を調べていきます。

NintECの管理画面上にて、「業種分析」のメニューをクリックします。

「詳細表示条件」にて希望する期間を選択します。

今回は2020年度のデータを調べたいので「2020年1月」から「2020年12月」を選択します。

「検索」ボタンをクリックすると、指定期間における「流通額推移」が表示されます。

この時、左カラムのメニューにある「食品」のジャンル名をクリックする事で「食品」ジャンル全体の流通額推移を確認できるようになります。

実際に表示された楽天市場の「食品」ジャンルの流通額推移のグラフは以下の通りです。

Nintでデータドリブン

グラフを見て最も分かりやすいデータがありますが、青いグラフが11月~12月に急激に上昇しています。

これが「魚介類・水産加工品」のカテゴリとなります。

魚介類・水産加工品に絞って流通額推移を確認してみると以下の通りとなりました。

Nintでデータドリブン

魚介類・水産加工品のカテゴリでは、11月~12月にかけて「カニ」が急激に売れている事がグラフからわかります。

NintECではカテゴリ別のシェアもグラフで確認する事ができます。

Nintでデータドリブン

指定期間におけるカテゴリ別シェアのグラフによると以下のシェア比率となっている事がわかりました。

カテゴリ シェア
カニ 26.97%
加工品 13.97%
セット・詰め合わせ 10.66%
魚卵 9.80%
貝類 9.38%
エビ 4.77%
マグロ 3.85%
イカ 2.98%
サケ 2.82%
ウニ 2.69%
フグ 2.18%
海藻類 2.14%
その他水産物 2.12%
サバ 0.99%
タイ 0.73%
カツオ 0.61%
その他 0.56%

カテゴリ別シェアのグラフからわかる事は、楽天市場の魚介類・水産加工品カテゴリでは、カニが26.97%と最もシェアを持っている事がわかりました。

次いで加工品が13.97%、セット・詰め合わせが10.66%、魚卵が9.80%と続いています。

カニは冬の鍋具材としての需要がメインで、お歳暮ギフトなどの需要もそれに続いている感じでしょうか?

魚卵は多くは「いくら」などの商品だと思われます。

では、次に楽天市場の食品ジャンルにおける売れ筋商品とジャンル内の流通額の調査を行いたいと思います。

楽天市場で売れる食品商品TOP10を調べる

楽天市場のカテゴリの中で売れる商品は何かを調べる事がNintなら可能です。

今回は楽天市場の「食品」ジャンルに絞って、売れる商品のTOP100を確認してみたいと思います。

Nintでは、「業種分析」のページにある「人気商品」のタブで確認したいジャンルの売れ筋商品を期間を絞って抽出する事ができます。

今回は2020年度のデータを調べたいので「2020年1月」から「2020年12月」を選択します。

食品ジャンル全体での売れ筋商品の検索結果としては以下のようなデータが抽出されました。

Nintでデータドリブン

楽天市場の食品ジャンルにおける2020年度の一年間の商品売上ランキングでは、「カニ」が最も売れているという事がわかりました。

Nintではどの店舗の何の商品かまでが分かりますが、今回は店舗や商品の特定を避ける為にデータの一部は意図的に表示させてないようにしました。

楽天市場で年間を通じて売れている商品は「カニ」や「お米」、「牛丼のレトルト」などの商品であることがわかりました。

楽天市場で普段からデイリーランキングを見ている方であれば、だいたいどの商品が売れているのかはわかる方もおられるかもしれません。

次にAmazonの食品ジャンルを分析してみたいと思います。

Amazonの食品ジャンルの情勢を調べる

Nintでデータドリブン

Amazonでは食品ジャンルは、「食品」「飲料」「お酒」の三つのカテゴリを含めたジャンルとなります。

楽天市場と比較すると非常に幅の広いジャンルになっていますが、Nint(ニント)を利用してAmazonの食品ジャンルの売れ筋商品TOP100の売上規模を確認してみたいと思います。

Amazonにおける2020年の一年間における食品ジャンルの流通額推移は以下のような結果となりました。

Nintでデータドリブン

Amazonにおける食品ジャンルの傾向としては、年間を通じて「ドリンク」が売れている傾向にあります。

特に8月にはドリンクの流通額が最も高くなっています。

ドリンク、お水や清涼飲料水などは年間を通じて消耗し、リピート購入しやすい商品なのでこの結果もうなづけますね。

ドリンクに次いでAmazonで流通規模が大きいのが「お酒」でした。

こちらもドリンクと似た流通傾向がありますが、年末にはAmazonの食品ジャンルの中で最も流通額が高くなっています。

3番目に流通規模が大きいのが「スイーツ・スナック菓子」であることがわかりました。

その他のジャンルに関してはそこまで大きな波はないという事も調査結果でわかりました。

では実際にAmazonで売れている商品を分析してみたいと思います。

Amazonで売れる食品商品TOP10を調べる

では、Nintを利用してAmazonにおける食品ジャンルの売れている商品を調べてみたいと思います。

手順としては楽天市場のデータと同じ方法で期間を絞って売れている商品のTOP100を確認する事ができます。

今回の期間も2020年度のデータを調べたいので「2020年1月」から「2020年12月」を選択します。

食品ジャンル全体での売れ筋商品の検索結果としては以下のようなデータが抽出されました。

Nintでデータドリブン

こちらもNintで調べればどの商品がどれだけ売れているのかという推測値を確認する事ができますが、商品特定にならないよう商品データを一部非表示にしてご紹介したいと思います。

Amazonの食品ジャンルで売れている商品は、「お米」が一番売れている事がわかりました。

ランキングを見ると、上位にお米が多数ランクインしているのが分かるかと思います。

やはり、お米のように生活必需品かつリピート購入が期待できる商品は年間を通じて売れやすい傾向にある事がわかりました。

また、2位だったのは「プロテイン」でこちらも継続的に消費する商品であることが傾向として分かりました。

3位は意外にも「調味料」でした。

こちらはちょっと特殊な商品だったのですが、Amazonでは食品ジャンルで調味料も売れ筋商品となっている事がわかりました。

こうしてみると、楽天市場では「カニ」が非常に売れ筋になっていたのに対して、Amazonではお米やプロテインなどの季節を問わず消費される商品がランクインしていました。

また、Amazonの年間を通じての流通規模は「ドリンク」「お酒」「スイーツ・スナック菓子」の順番であったのに対して、商品単体ではお米が多数ランクインしている事もわかりました。

こうしてNintで分析してみると、モール全体の流通額と売れている商品単体でも違いがあるという事がわかりました。

楽天市場とAmazonの食品ジャンルの情勢比較のまとめ

Nintでデータドリブン

では最後に楽天市場とAmazonの食品ジャンルのTOP100商品における流通額を比較してみたいと思います。

2020年の楽天市場の食品ジャンルにおける売上TOP100商品の合計流通額は以下のような結果となりました。

Nintでデータドリブン

推計値ではありますが楽天市場の食品ジャンルで一年間で売れている100商品の合計流通額は「約145億円」だとわかりました。

これはあくまでもTOP100商品の推計値の合計なので、楽天市場の食品ジャンル全体の数値ではありません。

Amazonの同じ期間、同じジャンルのデータは以下のようになりました。

Nintでデータドリブン

Amazonの「食品・飲料・お酒」ジャンルにおける2020年に売れた商品TOP100の合計流通額は「約59億円」とわかりました。

こちらもAmazon全体の数値ではない為、ジャンル全体の流通額はわかりませんが、同じ条件下においては、楽天市場の方がAmazonよりも「食品」のジャンルにおいては流通額が大きいという事がわかりました。

今回は楽天市場とAmazonの食品ジャンルの市場規模、流通規模について、Nint ECommerceを利用して分析調査を実施しました。

楽天市場では、生鮮食品などの商材が売れやすいというのは楽天デイリーランキングの傾向などからは知っているという方もおられたと思いますが、より細かく分析してみるとその流通規模としてはやはり「カニ」という商材が非常に売れているという事がわかりました。

またAmazonでは、楽天市場で売れ筋となっていたカニはそこまで売れているという訳ではなく、お米などの日用消耗商品が売れている事もわかりました。

Nintの分析結果はあくまでも推測値であり、モール本来の売上金額などとは若干の誤差がある事は事実ですが、モールごとのトレンドなどを把握するには十分に分析データとして役立つのではないでしょうか?

楽天市場やAmazonで本格的にネット販売を実施したい方は、Nintを利用してモール分析や商品分析を行う事でより精細な戦略を立てる事もできると思います。

今回の調査データが楽天市場やAmazonでネット販売をされている方の参考になれば幸いです。

Nint(ニント)




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